特別な1日  

-Una Giornata Particolare,Parte2-

『譚仔三哥』と『木内登英氏講演会』

 この3年間 ボクは殆どテレワークはしていませんでした。徒歩通勤は楽しかったし、身体を動かさないと精神的にも滅入りそうだったからです。
 でも先週 頭を打って流石に毎日1時間半歩く勇気はなかったので、今週は半分以上テレワークでした。

 これが快適(笑)。冬の寒い時に外へ出ないでいい、というのはこんなに素晴らしいことだったのか(笑)。
 なんといっても精神的に楽。夜明け前に起きていた朝もゆったりと寝られる。今までは7時間くらいしか寝られなかったのが、今週は毎日9時間以上熟睡してました。まだ顎が痛いので、モノを噛むのはあまり得意じゃないのですが、食欲も出てきました。身体が治ろうとして、エネルギーを欲しているのでしょう。
 多少頭はクラクラするし、顔の痣など完治にまだまだ時間はかかるでしょうけど、健康な生活ってありがたい、と痛感しました。

 やっぱり人間 普段の生活をもっと大事にすると同時に普通の生活が送れることにもっと感謝しなくてはいけない、と改めて思いました。 

大阪府知事選。野党陣営はどうしてどうして、いつもいつも、こんなにアホなんだろうか。これで共産党の辰巳コータローと共倒れ。立候補依頼を受ける方もどうかしてる。


mainichi.jp


 昨年 香港で大人気という『米線』専門店『譚仔三哥』(タムジャイサイゴー)が昨年 丸亀製麺とタイアップして日本に進出しました。

 雲南地方などで食べられる米線は以前 雲南出身の人が作る店へ食べに行ったことを書きましたが、その名の通り米の麺を鶏などのスープで食べる料理です。

spyboy.hatenablog.com

 香港では、その米線を麻辣などのスープと組み合わせて出す店が3年連続ビフグルマンで1位になるなど大ヒットしているそうです。それが、この店『譚仔三哥』です。

www.tjsamgor.jp

 日本では新宿、渋谷吉祥寺、恵比寿と店があるのですが、新宿と渋谷吉祥寺は話題になる程の大行列が続いていて、とても入る気力がありません。唯一恵比寿だけは空いているので、食べてみました。

 最初に麻辣やクリア、トマト味など6種類のスープと辛さを選びます。その後 好きな具を選ぶシステムです。
 ボクは全く食べたことがない味のウーラー(ちょっと辛いスパイス味)を選びました。具はミックス。

 出てきたのがこれ。左側が付け合わせの大根の漬物や肉味噌です。

 米線は胃への負担が少ないし、何よりも具材が多い、特に野菜や豆腐などヘルシーな具材が多いのが嬉しいです。スープは滋味を感じるほどではありませんが、化調くささもなく。まあまあ、でしょうか。何よりも脂っぽくないのはとても良かったです。

 一緒に頼んだ焼き豚のニンニクソース。好みもあるでしょうけど、これはサイコーでした。本気でうまかった。

 所謂ファストフードですが野菜が多い、自分が好きにアレンジできる、大量生産臭さが無い、という点で良かったです。スープなどは大量生産しても味は悪くなりませんし、米線は胃への負担は小さい。わざわざ食べに行くかというほどではないですが、手作りのちゃんとした料理が食べられそうもない時の選択肢としては悪くない。
 また、機会があったら食べたいと思います。

 
 先週 元日銀審議委員の木内登英氏の新春講演を聞いてきました。アベノミクスには当初から批判的で、最近もNHK7時のニュースなどでもコメントが引用される有名エコノミストです。
●今週31日、NHKで『安倍晋三が日銀に物価目標を押し付けた』と木内氏は証言しました。

www3.nhk.or.jp


 今年の景気はどうなるか、という話ですが、やはり前半は厳しい、と。

 これは殆ど全ての経済評論家が言っているとおりです。今 アメリカやEUはインフレ対策で金利を上げて金融引き締めに走っています。住宅などに影響がでているようですけど、インフレが続けば引き締めも続くでしょう。中国だって経済は大減速中。

 

 一方 日本は欧米ほどの物価高、インフレではない、と政府は言っています。確かに物価上昇率はそうですけど、生活実感とは違いますよね。木内氏は『日本は賃金が上がっていないのだから、物価高の打撃は欧米と変わらない』と喝破していました。なるほど、頭いいです。

 次にアベノミクスの10年を木内氏は総括しました。要約すると『当初は過度な円高を是正して景気刺激の効果はあったが、あとは全く効果がなかった。相対的にみて物価も大して上がらなかったし、経済成長も起きず、産業構造も変わらなかった。その一方 財政破綻リスクや為替の不安定さなど副作用は増大した。

 木内氏いわく『日本と欧米では経済構造が違うのだから、同じ物価目標2%を目指すこと自体が間違っている』そうです。確かにそうですよね。少子高齢化も産業構造も欧米と日本では事情は大きく異なる。

 最初から分かっていることですが、金融緩和して円安にして物価と賃金を上げて成長しようというアベノミクスという発想自体が間違っていた少子高齢化や産業構造や生産性といった日本の経済の仕組自体に手を入れなければ成長率なんか上がるはずがない。金をばら撒くだけで我々の生活が良くなるなんて話がある訳がない。

 木内氏は『アベノミクスの後始末には15年か20年くらいはかかる』と言っていました。そりゃあ、そうです。 
 日銀は国債は500兆円以上、株式も50兆円以上も買い込んでいるのですから、放出するにしてもゆっくりやらなければ、それこそ恐慌が起きる。

 この10年間、日本はなんてバカな政策をとってきたのか。改めて痛感します。
 政府だけの問題じゃありません。大勢に流された国民もバカでした。それなのに山本太郎など反緊縮と騒いでいる連中のように未だにMMTだ、金融緩和だ、と言ってるウスラバカまでいる。バカには右左はありません(笑)。

 国民がこんなバカな政策の総括すらできなければ、将来の日本はお先真っ暗でしょう。総括できても真っ暗かもしれませんが(笑)。