特別な1日  

-Una Giornata Particolare,Parte2-

目指せ!相続税100%(笑)と★0926 再稼働反対!首相官邸前抗議!

今朝の新聞を見たら、経済学者の宇沢弘文先生が亡くなっていた。大変残念だ。この人の意見にボクはすべては賛成できないが(というか判らない)、世の中は経済だけで回っているわけではない、経済のために人間は生きているのではない、という当たり前のことだけど大多数が忘れていることを思い出させてくれる立派な学者だった。http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140926/k10014886591000.html



                                     
さて大前研一アベノミクスについて良いことを書いていた。
「地方創生」なる大臣までつくり、あたかも地方が成長戦略の目玉であるかの如き時間稼ぎをしているが、実際には世界中で田舎に投資して成長した国はないし、三全総第三次全国総合開発計画)以来、自民党は選挙のたびに「ふるさと創生」などの名目でバラまきをやってきたが、やればやるほど地方は衰退していった。そうした「世界から日本を見る」観点で、また「歴史の検証」という観点で安倍政権の施策を点検していかなければ、いよいよ日本は行き詰ってしまう。つまりアベノミクスが失敗すれば、自力では国家債務が返済できないことが明らかになる。そのとき市場は容赦なく国債暴落やハイパーインフレということで「制裁」してくるだろう。
http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20140922/416815/?ST=business&P=5

ボクは、はなからアベノミクスなんて成功するとは思ってないが、、アベノミクスの円安で地方の困窮が一層 進んでいるのに、今更 地方創生なんてマッチポンプそのものだと思う。選挙対策で言い出したのだろうが、出来の悪いコメディとしか言いようがない(笑)。
地方を救いたかったら、まずアベノミクスを止めろって(笑)。
こんな簡単なことすら指摘できないマスコミも野党も本当に視野が狭いし、見識が浅いと思う。それに載せられている奴も同じだ。こんなバカなことばかりにかまけていると今に大変なことになるぞ。

       
                                                                  
だが、ネットで良くあるように批判ばかりしているのもマヌケな話だ。じゃあ、どうしたら良いってことを考えなければ認知症になりかかっているのと変わりがない。    
ボクには秘策がある(笑)。先週書いた、某経済評論家氏との議論で一致したことでもある。それは『本当は、日本は相続税を100%にすればいい』ということだ。
日本の個人金融資産は約1600兆、その大部分は老人が持っていて、54%が現預金だという。日本が国債をGDPの2倍の1000兆も発行して金融危機にならないのはその金融資産があるからだ。
政府は金融資産を活用しろとか言ってるが、素人の老人にいきなり株をやれと言うのも無理な話で、株屋のいいカモになるのがオチだ。挙句の果てに日本の株屋の儲けは結局、ゴールドマン・サックスにでもぶんどられて他国へ流出するのが関の山だろう(笑)。
個人資産「眠る1600兆円」どう活用 金融市場活性化会合 :日本経済新聞
日本の相続税対象の財産は課税価格で毎年10兆円程度発生している。それに対する相続税額の割合は年々低下しており現在はその10%の1兆円程度だ。
●この30年の相続税対象の財産と徴収額とその割合
 相続財産に対する徴収額の割合(折れ線グラフ)は90年代初めから低下傾向で、『持てる者』がいかに優遇されてきたかが良くわかる。低所得層に負担が大きい消費税が導入されたのもその頃だ。(棒グラフの単位は1000億)

http://www.mof.go.jp/tax_policy/summary/property/137.htm

それを100%課税にすれば、先行き短い(笑)老人がお金を使いだすから、景気だって回復する。後期高齢者何とか制度みたいに老人からカネを取れと言ってるんじゃない。死んだ後だ(笑)!墓石が多少せこくなるくらいで(笑)、文句なんかないだろ。勿論ボクはない!(笑)
今の景気対策なんて5兆円でどうのとか言っている程度だ。そこへ相続税100%の税収10兆円をぶち込めばどうなるか。その金で消費減税を5%くらいしてもいい。誰がどう考えても楽勝だよ(笑)。そして景気が良くなれば税収も増える。しかも公共投資と異なり、今より財政負担が増えることはない。つまり個人金融資産をうまく使えば、景気低迷も財政赤字も問題は殆ど解決する。
                                
だがもっと大きいポイントがある。相続税100%の最大のメリットは、教育機会の平等を推進し社会を活性化させることだ。リーマンショック以降 アメリカではクルーグマンなどが縁故資本主義(クローニーキャピタリズムという言葉を良く使うようになった。かっては発展途上国の独裁者などに対して使われていた言葉だが、現在は1%の側が法律などのルールを決めて自分の都合の良いように世の中を動かしていることを指している。法人税を下げて消費税を上げる、日本の現状なんて、まさにそのものではないか。アメリカは奨学金も充実しているし社会階層の流動性が高いからまだマシだが、日本では格差の拡大は社会を文字通り『窒息』させるだろう。東大生の親の年収の半分以上が950万以上だそうだが、日本の現状を典型的に表している話だと思う。
東大生の親の年収 950万円以上が51.8% 教育格差は中学受験から始まる? (1/2) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)
政治家は2世3世ばかり、官僚は東大出の金持ちばかりじゃあ、移民の子や孫がのし上がって大統領になったり(アメリカ、フランス)、吸収合併された側の国の女性物理学者が首相になったり(ドイツ)、何億もの人口の中から指導者が勝ち上がってくる国(中国、インド)と、まともな競争になるわけがない。景気や財政の話がなくても、それだけで日本はお先真っ暗だよ(笑)。


アベノミクスはおそらく失敗する。
物価値上げ、資産価格の上昇で格差はどんどん広がっていくし、格差が過度に広がることはGDPで最大の要素である消費を減らし、景気をさらに悪化させる。公共投資のばらまきや格差拡大による社会福祉費用の増大で財政も一層困窮していくだろう。オリンピック後にインフレと財政破たんがセットになる可能性だってあるのではないか。

経済評論家氏は『政治家の勉強会でも、TVでも言えないが、本当はこう思う』と言っていたが(笑)、おそらく相続税100%は日本を救う唯一の策ではないか*実際には100%ではなく90%でも80%でも良い。
それでも我が子、わが孫に財産を、と言う人も居るだろうが、ガキじゃあるまいし、大局的に考えれば借金まみれのオンボロ国より、まともな社会を残してやった方がいいに決まってるだろ。原発なんか作っちまった世代は罪滅ぼしにそれくらいやれっつ〜の。そもそも景気も財政も社会の閉塞感も、他に解決策があったら教えてもらいたいもんだ。 
                                         
いつも引き合いに出して悪いが(笑)、共産党も悔しかったらこれくらい言ってみろ(笑)。ばかげていると思われるかもしれないが、声を挙げていかなければ何もかわらないよ。ちなみに先日旗揚げしたボケ痴呆老人田母神閣下の旧党新党太陽の党の綱領は相続税廃止だそうだ、さすが〜(笑)。
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/140925/stt14092514310004-n1.htm
素人の乱松本哉氏のtweet



                                        
ということで、今週も官邸前

今日は昼間は暑かったが夜風は涼しくて良い感じだった。参加者は官邸前1200人くらい、国会前他で500人くらい、先週と同じくらいか(主催者発表1900人)。

抗議の列に入ったら、隣でキーキー声で『反対〜』と叫んでいるおばはんがいたので閉口する。単純にうるさい(笑)ので距離を取っていたら、ボクだけでなく周りの人も離れていって、いつの間にかおばはんの周りは空白地帯になっていた(笑)。案の定 そのうちに声が枯れて静かになる(笑)。怒りも大事だろうけど、怒りは長く続かないし、怒りは人を遠ざける。ブログならともかく(笑)、リアルでは気を付けなければいけないことだと思うよ。あと『よ〜し』とか実生活とはかけ離れたわざとらしい合言葉とか、団体の幟とか、そういうところが日本の運動はダメなんだよ。中間層の賛成を増やすことを真剣に考えていないのだ。要するに自己満足だけで目的達成の意識が希薄なんだな。
●抗議風景









                               
今週日曜は鹿児島で川内原発再稼働反対集会が行われるらしい。勿論 ボクは他への影響もあるから再稼働反対だけど、当事者である地元鹿児島の人たちはどう考えているんだろうか。勿論 反対している人はいるし、賛成している人も居る。双方で突っ込んだ議論はあるのだろうか。『火山爆発の原発への影響を心配するなんてバカじゃねーの(あそこいらのカルデラが爆発したら原発がなくても南九州はオシマイ)』とか、『原発に頼った地元経済がいつまでも続けられると思ってるのか』とか、上っ面だけでない、まともな議論を聞いてみたいな。
●先週に引き続き播磨屋トラックも登場

●国会前


                                     
国会前で共産党コンビ(毎回来るのだけは、偉いと思う)の後、練馬から来たという女性のスピーチが印象的だった。23日に彼女の地元練馬で130人のデモをやったという。遠くに行けないお年寄りや車いすの人も来てくれた、官邸前もいいが地元で気軽に反対の声を挙げたい、という。練馬だけでなく西武沿線の人が集まって西武線原発連合というのをやっていて代表はネコ(素晴らしい!)、来年1月4日に高田馬場でデモをやるので来てください、とのことだった。この人は言葉は穏やかで、何よりも笑顔が素敵だった。やっぱり、これだよ。声高な言葉、非現実的な言葉は吐かないけれど、静かに笑顔で反対する。こういう人も大勢 日本全国にいるのだろう。久々にさわやかな気持ちになった。
●練馬から来た人