特別な1日  

-Una Giornata Particolare,Parte2-

『死霊の盆踊り』(笑)と『7月の実質賃金』、それに★0905 再稼働反対!首相官邸前抗議!

今 話題の代々木公園で(笑)、友達がしょっちゅうランニングをしているのだけれど、彼によると昨今の報道以来、公園からアフリカ系の人が潮が引くように公園からいなくなったそうだ。今までは太鼓の練習をしているアフリカ系の人が結構いたが、今居るのは日本人だけ(笑)だという。彼らはデング熱のことは我々よりは詳しいだろうから『君子危うきに近寄らず』なのかもしれないが、もし今の日本の排他的なところを危ぶんだとしたら不幸なことだ。
   
                                                        
                                                                          
今週は半ばからTVニュースに映るのは安倍晋三とそのお友達の顔ばかりだったので、さすがに不愉快になった(笑)。しかも、そんなことぐらいで支持率が49%から60%へ上がってしまうのだから(内閣支持率、11ポイント上昇し60%に 日経世論調査 :日本経済新聞)、日本人のオツムはなんと軽いことか。ウォ―ル・ストリート・ジャーナルの日本版はアメリカの本家と全く異なって結構良い記事が載るのだが、安倍の内閣改造について本質をついたツイートをしていた。

                    
ちなみに日本会議という団体の綱領はこれ↓(笑)。

日本会議とは « 日本会議
                    
ボクは左右に関わらず、どんな意見でもまず耳を傾けるべきだと思っているが、言葉が通じない輩はダメっ(笑)。こういう根拠だから私はこう思う、という欧米では小学校で学ぶであろう、議論の基礎的なマナーに沿ってさえいれば、お互い話し合って共通点を見つけたり分かり合うこともできるかもしれないが、『美しい国』とか『国の栄光』とかは根拠もなければ理屈もない(笑)。それに靖国だの、君が代だの彼らの言ってる伝統なんて元来の日本のものではない。つまり事実にも反している。大体 国なんてものはボクはこの目で見たこともない電話番号もメールアドレスも知らない(笑)。そんなものにどうしてムキになれるのだろう。合理的でもなければ事実認識もできない団体に国会議員が与野党併せて200人以上も参加してるんだって??


                                    
更にニュースで少し驚いたことがあった。どっかの高校野球で40回か50回までやったそうだ。それ自体は興味も関心もないけど、ニュースがそれを平然と報じていることにびっくりした。詳しいことは知らないけれど、これって高校生の人権蹂躙、児童虐待じゃないの?
昔 江川という有名なピッチャーが甲子園の連投で肩を壊して、選手寿命が縮まったという話を聞いたことがある。大リーグでは肩のことを考えて登板時の投球数が決まっているという話も聞いたことがある。大人ですらそうなのに、誰も高校生の身体や将来のことを考えなかったのだろうか? 高校生たちは最後までやりたいかもしれないが、未成年の身体や将来のことまで慮り、必要ならば止めさせるのが大人の役割だ。責任者は高野連なのか新聞社なのか知らないが、アメリカだったら父兄から訴えられるんじゃないだろうか(事実、誰か忘れたがアメリカ人がそう言ってた)。
 
前にも書いたけど、このような合理性を軽視した精神主義は旧日本軍そっくりだ。とっくにくたばったと思っていた不合理な精神主義が生き残っている状態は昔の名画の題名を借りると、死霊の盆踊り(笑)。要するに現場の頑張りを美談にしたてて、本質的な問題をほっぱらかしにする特攻隊やフクイチの吉田所長をお涙ちょうだいの美談に仕立てて、肝心の敗戦や事故の原因をホッパラカシにしているのと全く同じ構造だ。
こういう現場の、ミクロの美談はやがて、[[お茶の間のTVの上の神棚]]に載せられて誰も疑問を持たないようになる。『日本の技術だったら事故は起きない』という原発安全神話だってそうだった(笑)。ブラック企業は従業員に過酷な労働を強制するだけではない。現場の連帯感や目的意識というミクロの美談を強調することで始めて、成立しているのだ。これはたかだか野球の話に過ぎないけど、相変わらずこんなことがまかり通っているようじゃ安全神話ブラック企業がなくなるはずがない。
                                    
スポーツが好きとか嫌いとか、そんな幼稚な話をしてるんじゃない。問題はもっと本質的なこといかに思考停止に抗うか、ということだ。ハンナ・アーレントが指摘した『アイヒマンのように思考停止した平凡な人間の種子は日本のそこいら中に捲かれている。敗戦で成仏し損ねた死霊の盆踊りみたいな『日本会議』のような団体に国会議員が200名以上も参加しているのは政治家の資質の低さだけでなく、議員を監視すべき国民の多くが思考停止しているからではないか、ボクも含めて。
●史上最もクダラナイ映画というと必ず候補に挙がる作品(笑)

死霊の盆踊り デラックス版 [DVD]

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*独り言:以前 戦死者を弔うことの意義を強調した加藤典洋の『敗戦後論』を読んでアホか!と思ったんだけど、この文章を書いていて、敗戦で成仏し損ねた死霊のようなイデオロギーをお払い箱にするためには意味があるのかも、と思い直した。加藤典洋は最近 白井聡と対談して『永続敗戦論』と同趣旨であったことを述べている
敗戦後論 (ちくま文庫)

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さて(笑)、7月の実質賃金はまたまた下がった。
厚生労働省の毎月勤労統計によると7月の実質賃金は前年比マイナス1.4%だ。賞与が支払われた今回は下落幅は前月より小さくなったが、これでも消費税前の低水準に戻っただけだ。物価高に追いつけないまま、相変わらず実質賃金の減少は続いている。
●昨年1月からの今年7月までの名目賃金、実質賃金の前年比推移


震災復興のために約8%減額されていた公務員給与が戻されても、このありさまだ。民間は災害で給料が減っても2年後に自動的に戻るなんてことはないから(笑)、実態はもっと酷い、ということだろう。余談だが、公務員はさらに賃上げするそうだ(怒)。http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2014080702000256.html 他人の給料を気にしたり、仮想敵を作るような下品なことは好きじゃないが、ちょっとおかしいよな。今だって、特に地方では公務員のほうが民間より圧倒的に給与は高いのだから。

                          
アベノミクスが始まった当初 ボクはマスコミ関係者から実際に『これが日本経済再生のラストチャンスだから、とにかくマスコミはアベノミクスを応援する』という話を聞いた。それから新聞はずっとヨイショ記事ばかりだったが、その結果はこのざまだ(笑)。最近は実質賃金や消費税の落ち込みを契機に少しはまともな指摘も出てくるようになった。相変わらず全然ダメなのは野党(笑)。くっつくだのくっつかないだの、党首選をどうするとか、そんな話ばっかりだ。国民の暮らしをどうやって良くするか、なんか彼らの口から聞いたことがない。
昨年の7月から実質賃金の低下はこれで13か月連続。金融緩和してマネタリーベースを増やしても一般に出回るカネマネーストックは大して増えていない、円安にしたら物価が上がる、公共投資を増やせば財政が危うい、それだったら富の再分配を進め消費を活性化させるしかないだろう。そもそもインフレになっても国民が貧乏になってたら意味ねーじゃん。ったく、なにがアベノミクスだよ!

                                           
                                                                                        
と、言うことで(笑)今週も官邸前へ。

今日は官邸前へ向かう途中で電車が止まってしまった。人身事故(自殺)が発生したという。直ぐ他の路線に乗り換えたから、たいした実害は無かったけれど、金曜の夜の自殺なんて珍しい。朝なら気持ちは良くわかるが。首都圏に住んでる人は良くご承知のように東京の電車はほぼ毎日人身事故(自殺)で止まっている。今の世の中は絶対におかしい。まして金曜の夜だ。ボクは金曜か土曜の夜が唯一の生きがい?なくらい楽しみなのに、電車に飛び込まなくてはならない人も居る。絶対、何かが間違っている。                                                         
それにしても今日の東京は蒸し暑い。午後6時を過ぎても気温は28度。財務省脇の坂を登って官邸前へ着くころには汗だくになった。
今日はこういう日だ。

                               
確かに、こんな日に声を挙げないでどうする??って感じ。今日の参加者は官邸前1000〜1200人くらい、国会前他で300〜500人くらい、併せて1500人くらいだろうか(主催者発表1500人)。ちょっと人数は少な目だけど、ボクは元気いっぱいだ(笑)。ま、これも精神論かもしれないが(笑)。

●抗議風景





●プラカードの花。1枚目のプラカードを持つのは品の良い老婦人。この方には『孫可愛い、原発怖い』という傑作コピーもある。


先日 原発避難で自殺した人に東電に賠償を払わせる旨の判決があったが、今日 東電は控訴を断念したというニュースがあった。上級審になればなるほど裁判官は腐っていくから心配だったが、とりあえず良かった。http://www.47news.jp/CN/201409/CN2014090501001601.html
原発が動いている限り、また、こういうことが起きてしまう。

●国会前。1枚目、マイクを持つ車椅子の人は再稼働反対ネットという団体をやっている人。彼によると元東電の勝俣は鹿島建設の顧問にも収まってると言う。もちろん鹿島は例のインチキ凍土壁の建設企業だ(怒)。

経産省の大臣に据えられた小渕の娘がどういう人間か知らないが、よほど安倍晋三原発を再稼働させたいのだろう。原発を動かしたいならきちんと説明すればよいのに、知名度はあるが実績もないねーちゃんを据えてごまかそうというのは実にセコイ。ついでに経産省が『原発を再稼働させたら料金を下げる』とか言い出したのもこれまた酷い。http://www.jiji.com/jc/c?g=eco_30&k=2014090500861 再稼働に正当性があるのならきちんと説明すればよいのに、説明できないから人を端下金で買収しようというのだろう。だけど一時的に電力料金が下がったって、後で廃炉廃棄物処理費用のツケが回ってくるだろ〜が(笑)。これもまた合理性を無視した、死霊の盆踊りだ(笑)。民間企業だったら当然だが、誰がどう考えたって値上げの前に電力会社のリストラが先だろーが。なんだったらボクがやってやるよ(笑)。
                 
●旧ファミリーエリアにて。共産党の吉良ちゃんと紫野明日香女史。浴衣いいな(笑)。

●今日は国交省前では辺野古の工事に抗議している人たちが居た(200人くらいか)。どういう人たちか判らないが。