特別な1日  

-Una Giornata Particolare,Parte2-

坂道を舞う紅葉:★1122 再稼働反対!首相官邸前抗議!

パソコンをwin8.1に更新したら はてなブログの文字装飾が出来なくなって、今週は更新が遅くなりました。 くっそ〜。
さて。

木曜は各地で特定秘密保護法反対の大規模なデモがあったんだって?平日なのに東京では1万人も集まったらしい。知らなかった。知っていれば絶対行ったのに。



金曜昼の日経電子版のトップにケネディ、ライス、女性が仕切る日米関係という記事が乗っていた。それによると今のホワイトハウスは大統領夫人のミシェル・オバマ、大統領上級顧問のバレリー・ジャレット、国家安全保障問題担当の大統領補佐官スーザン・ライスの3人の女性が主導権を握っているそうだ。http://www.nikkei.com/article/DGXNASFK2100A_R21C13A1000000/?dg=1

それを見て最近 ワークショップで某大学の学生さんたちと話したことを思い出した。
3年生の彼らは12月1日から就職活動が始まるそうなので、どうするのか尋ねてみたのだ。すると女子学生から『私は商社の一般職を目指したいんです』という声が挙がった。4年制大学、それも超難関校の学生さんたちだったので、ちょっと意外だった。当然、バリキャリで行くんだろうと思っていたからだ。あとでゼミの先生に聞いたら『今はそういう女子学生が結構いるんです』とのこと。なんでも、総合職でキャリアと家事の両立で苦労するくらいなら、定時で帰りやすい一般職(事務職)で適度に働いているほうがマシ、ということらしい。そういう話は雑誌で読んだことはあったが、実際に聞いたのは初めてだ。



出来ればボクは、さっさと家庭に入って専業主夫になりたいとおもっているので気持ちは良くわかる。短期的な戦略としては正しいよ。彼女たちは、相変わらず女性の活用に本気にならないマヌケな企業や家事を押し付けるアホ男どもに見切りをつけて、自分の身を守ることを優先しているのだ。要するに少子化の進行と同じメカニズムだグローバル化が進む中で海外との競争により強く晒される一般職という職種が今後の日本にどこまで残るかという問題はあるが、個人的には良く理解できる。だが思い切り優秀な学生さんの多くにそういう風潮が広がっているとしたら、日本の将来がやばい。

他人のことは言えないが(笑)、最近は企業に入ってくる新卒の学生さんは男性より女性のほうが圧倒的に優秀だ。ボクが会ったことがある他所の企業の人たちも殆どがそう言うし、ボク自身もそう感じる。優秀な若い人に働いてもらわなければ、日本の将来はどうなってしまうのか。冒頭のホワイトハウスの例だけでなく、今やIMFFRBもトップは女性だ。今は世界的に男女関係なく優秀な人材がバンバン登用されている時代なのだ。日本だって凄い女性はいくらでもいるのに、それを生かさなくてどうするんだよ。日本には人材しか資源がないんだぞ!

ただでさえ、長期的には労働力人口が減ることで日本の経済が萎んでいくことが予想される。内閣府によると、すでに人口減は2000〜2010年の平均でGDPに対して年平均-0.3%程度の影響を与えているという。-0.3%というとGDPが約500兆だから毎年1.5兆のマイナスだ。消費増税が1%で2.7兆だそうだから、損失がどれだけ大きいか良くわかる。しかも、それが毎年続いていく。おまけに出生率は低下傾向だから、その影響はこれからもっと強くなるだろう。

●潜在GDP成長率の要因分解(グラフの緑色で示された人口減が日本のGDPを毎年0.3%減らしているということです。これは『実質』なので生活実感に即した『名目値』だと合計もマイナス。)

http://www5.cao.go.jp/j-j/cr/cr11/chr11030400.html

前にも書いたが、結局 日本の男が家事をしないことが日本を衰退させているのだ!

女性が、家事をしないようなバカ男と結婚しなきゃいい、家事を押し付ける低脳な男との結婚をボイコットすればいい、という考え方もあるけれど、個人の好みの問題もあるし(笑)、いずれにしても少子高齢化は止まらないから日本は衰退の道まっしぐらだ
ちょっと前 嫡出子と非嫡出子の民法上の相続差別が違憲という最高裁判決がけしからん、とか自民党の保守派が騒いでたが、そんなくだらないこと言っているヒマがあったら、お前も家事をやれよ、白痴ジジイども(笑)。
ああいう時代錯誤のボケ老人が言ってる『男は働き、女性は家事をして、家制度をまもる』ような『日本の家族像』なんて歴史的に見ても戦後のごく一時期だけの単なる幻想だ。民主主義の面だけでなく、経済の面からも、これからは個人個人が自分で考え、自分で生きていくしかないのは明快すぎるほど明快なのだ。
男は家事やれよ(笑)。



ということで今週も夕飯の支度をしてから(笑)、官邸前
朝晩はコートが欠かせない気候になった。東京ももう、紅葉が真っ盛りだ。強い風に散った紅葉が財務省前の坂道の上に飛び散っている。
今日は80回目の官邸前抗議だそうだ。参加者は先週よりやや少なく、官邸前800人くらい、国会前+ファミリーエリアで7〜800人くらい、併せて1500人くらいかなあ(主催者発表2200人)
このクソ忙しくなってきた年末でも相変わらず2000人くらいの人数が集まっていることには変わりがない。

●抗議風景








●この日大人気のプラカード

今日、嬉しかったのは祝島で上関原発の反対をしているおっちゃんたちが来てくれたこと。30年以上 毎週月曜に反対デモを続けている祝島の人たちは官邸前抗議の大先輩だ。30年だよ、30年。先輩たちの姿を実際に見ることができて、ボクはものすごくうれしかった。実際に顔を見ているだけでも、おっちゃんたちの素朴でまっすぐな感じが伝わってくる。
祝島も先週書いた伊方も地元で原発に反対している人が居るのはずいぶん前から知ってたけど、正直言って官邸前で実際に反対している人の話を聞くまで、そこがどこにあるのか、どういう場所なのかすら、全然知らなかったよ。伊方の老婦人や若い人の話を聞くまで、知識はあっても、『本当のこと』は全然わかってなかった(今もそうかもしれないが)。官邸前で実際に話を聞いてみると、現場の人たちの切羽詰まった気持ちが、ほんの少しだけでもわかってくるような気がする。
中国電力による、反対運動に対する異常な高額賠償訴訟とそれ以外の人たちへのカネのバラマキで現地の生活は既にボロボロだそうだ。そういう人たちを少しでも応援するためだけでも官邸前に集まる価値がある。そしてボクもこの人たちに勇気づけられる。一挙両得じゃないか(笑)。でも、それが人間らしい気持ちってもんだ。
●国会前。最初の2枚は祝島のおっちゃんたち(右側2人)



●ファミリーエリア


●寒くなってきたけど家族連れも来てくれていた。お父さん、お母さんの間で子供が嬉しそうに飛び跳ねる。

●おまけ。その夜の表参道の紅葉。