今週はいよいよ冬本番、というより寒さの本番(笑)。
でも空気が澄んで、通勤途中に見る富士山がきれいです。
今週 印象に残ったのは向井秀徳率いるZAZEN BOYSの新曲『永遠少女』。
昨年末から映画では『鬼太郎』、『ほかげ』、『トットちゃん』と戦中戦後を再解釈するものが続きましたが、これもそういう曲でした。
今 同時多発的にこういう表現が出てきたのはユングじゃありませんが社会の集団無意識の反映か(笑)。やはり名実ともに戦後が終わろうとしているのでしょう。
●向井秀徳は15年の紅白にも出ていました。この時は流石に驚きました。
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毎年 この時期は今年の見通しを識者に聞く機会があります。今週は元日銀理事で現在は野村総研のエコノミスト、木内登英氏の講演会へ行ってきました。時折NHKのニュースや新聞にも出てきますからご存じの方も多いでしょうが、日銀時代はアベノミクスの金融緩和に正面から反対していた気骨ある人です。
景気には慎重な見方をすることが多いですが常識人、とボクは思っています。
講演の要旨はこんな感じでした。
・物価上昇は世界的に落ち着いてきた。アメリカのインフレ率は7%から4%台に下がった。日本は最高で4%まで行き、現在はほぼ高どまっているが、原油価格も下がってきたし、インフレのピークは越えたのではないか。どこの国でも過去のインフレは3年も経てば落ち着いている。
・今は株高など経済は比較的好調に見えるが、世界経済を引っ張るエンジンであるアメリカも中国も不動産バブル崩壊のリスクがある。どちらかで問題が起きれば、日本も無事では済まない。
・日本経済の他のリスクとしては日銀の金融緩和政策の変更、トランプの当選がある。一時的かもしれないが円高や株式市場の混乱が生じる可能性がある。
・年内にインフレが落ち着けば、来年にかけて給与のアップ率も下がる。岸田が言っている『物価・賃金の好循環』は起きないと思う。22年の労働生産性は久方ぶりに上昇したが、00年代以降の平均的な水準である0.5%に過ぎなかった。結局は労働生産性の向上がなければ実質賃金は継続的に上げていくことはできない。
・日銀は段階的にアベノミクスの脱却を図っていく。今年の秋ごろからマイナス金利撤廃→25年ころに長期金利の制限撤廃→25年後半に国債の売却開始→26年以降に株式の売却開始など、段階的に緩やかなやり方を選ぶのではないか。
世の中には『まだまだインフレは続く、特に人手不足による賃金上昇は長く続くのではないか』という見方をしている人が多いですから、インフレはもう落ち着く、去年並みの大幅な賃上げは今年が最後、という木内氏の話は意外ではありました。
生産性の向上がなければ賃上げは続かない、というのは木内氏の言う通り。企業・資本家から労働者に再分配を強めても、企業の利益が増えていかなければ再分配を長く続けることはできません。
これからはもっと、賃金が上がっていく業種・職種・企業と頭打ちになるものとに二極化するんでしょう。生産性向上ができる業種や企業とそうでないものとで、世の中の格差はますます広がっていく。
経済予測なんて当たらぬも八卦ですが、大事なのは大きなビジョンを示すことだと思うんです。
野党はやたらと減税とか富の再分配を主張します。ボクも累進課税の強化や金融所得の総合課税など富の再分配は賛成です。本当は相続税100%にすれば問題はあらかた解決すると思っていますが、それを主張する政党は今のところないにしても、です。
しかし現実を見れば、社会保障給付全体で130兆円、その中で医療・福祉関連は70兆円以上になっています。少子高齢化で、これからさらに医療福祉関連予算が膨れ上がるのは判っているのに減税なんて不可能だし、累進課税強化など富の再分配だけでも全然足りない。
https://www.mhlw.go.jp/content/000973206.pdf
まともな人はそれが判っているから与党には不満でも、野党には政権担当能力があるんだろうか?という事になる。
ソ連の滅んだ理由
— 愛国心はなまけ者の最後の逃避場 (@UniButterPasta) 2024年1月22日
共産党の長年の権力独占による権力の腐敗
→自民党
硬直した官僚主義の弊害
→霞ヶ関
批判精神のある学者の排除
→学術会議問題
軍拡による負担
→防衛費倍増()
情報 化の遅れ
→IT担当大臣
批判無き社会の自浄能力の低さ
→まんま日本
これ日本ももうすぐ滅ぶんじゃね?
冷戦終結後 欧州のリベラル政党は四苦八苦はしたものの、現実的な政党に脱皮し、政権をとりました。北欧、イギリス、フランス、イタリア。良し悪しは別にしてドイツのリベラルに至っては社民党はかってシュレーダー改革で解雇の自由化を進め、緑の党は今 トランプ再選のリスクに備えて独自の核武装を提案している。
野党が全然変わってないのは日本だけです。
これ↓なんか典型です。前回の選挙で公約に消費減税を入れたのと同じで、立民の悪いところは腰が据わってないところです。派閥が問題ではなく政治資金の透明化が問題なのに、直ぐ上辺の世論に迎合する。ポピュリズムのれいわや共産は論外ですが、立民は直ぐポピュリズムに流される。
だから国民の信頼を得られない。そこがダメなんだよなー。ま、世の中は何が一番マシかで判断していくしかないんですけどね。
「祖国のために死ね」で何度でも思い出したい話
— 愛国心はなまけ者の最後の逃避場 (@UniButterPasta) 2024年1月23日
特攻作戦を押し進めた中澤佑海軍少将(最期は中将)は終戦後「自分は死ぬ係じゃ無いから」と言い放ち83才で天寿を全うしました
ちなみに震洋や回天の開発を承認した人物と言われながら関与を一切認めず、あくまで現場の自発的と行動言い張った人でもある
●付記:その後『泉グループ解散は誤報』という報道が出ました。良かった。立民は今回はそこまでバカじゃなかった。
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年末の 外食特集、フィナーレです。
仕事納めに和食を食べた後は、年末の用事で出かけるついでに街でガチ中華を食べていました。
まずは上野で、羊の鉄板焼き。たれに漬けた羊の肉300グラムを鉄板で焼き、右上の皿に山盛りになっているクミンの粉につけて食べる、というもの。湯気で写真が曇っています。
シンプルだけど、まさに肉を食べてるって感じです。自分が生物として生き返ったような気がしました。
ボクが羊肉を好きなせいもありますが、はっきり言って年末に食べたものの中では一番おいしかった。熟成肉だの、低温調理だの、どこそこの肉、とかより、適当に切ってドカッと焼いただけの羊の方がはるかに美味しい。多少 堅いところがあったってご愛敬。値段だって10分の1くらいです。
次の日に食べたのが三軒茶屋の湖南料理の酸菜魚。酸っぱい高菜の漬物と一緒に揚げた魚を煮たものです。四川料理の酸菜魚も好きですが、こちらは湖南料理で使う発酵唐辛子の爽やかさが前面に出ています。これもめちゃめちゃ美味しかった。やっぱり中華のスープものは大好きです。
ついでに食べたのが羊のスペアリブ。軽く味をつけて揚げてあります。
骨の周りの肉、特に脂身の部分がとろけるようです。前日の羊ともまた違って、これまた超美味しい。こういう時はダイエットなんか忘れて、骨にかぶりつきます。生きててよかった(笑)。
開いている店が少ない大みそかに食べたのが、銀座の湖北料理の支店、銀座インズの中にあるバル形式の中華で食べた東坡肉。
ボクは豚肉は皮付きの方がおいしいと思うのですが、日本では皮付きの肉はあまり売っていません。この三枚肉は皮付きのものをちゃんと蒸したものです。豚の三枚肉は日本では煮たものが多いですけど、中華風に蒸した方が柔らかいし、肉の風味が生きていて遥かにおいしい。
こちらはご飯の代わりに食べた海老の腸粉。
小麦粉を蒸した軽食、腸粉も一度食べてみたいと思っていたのですが、想像通り、つるっとした触感は美味しかったです。が、驚きはなかったので、これは一度食べればいいかな。小麦粉もダイエットの敵なので(笑)。
イタリアンのクリスマスも、カウンター和食も美味しいけれど、やっぱり、こういうものは美味しい。食べる事だけに特化した(笑)、シンプルで基本に忠実な料理です。
やっぱり料理って値段じゃありません。愛情?いや、根性のような気がします(笑)。