特別な1日  

-Una Giornata Particolare,Parte2-

『40年周期で動く日本』と『シャンパン中華』

 部屋の窓から外を見たら、近所の公園の塔が赤と白に光っていました。

 都が公園の設立記念でライトアップをしているそうです。さっそく見物してきました。

 実施期間は11月から12月10日くらいまで、とわざわざクリスマス前に終わるのが、さすがお役所仕事です(笑)。

 ライトアップ自体はしょぼかったですが、まったく人がいないのは良かったです(笑)。


 ようやく決まったガザの停戦、たった4日でどれだけの命が救えるのかわかりません。でも、ないよりはマシです。世界中の人がイスラエルやバイデンに抗議をしたからこそ実現した。


 
●大女優スーザン・サランドンパレスチナ支持を表明して所属事務所をクビになりました。この人は一本 筋が通っているから好き💛


 この時期 来年や再来年、数年後はどうなる?ということが度々話題に上ります。特に仕事では来年の目標や計画などを考えなくてはいけないからです。

 最近 よく聞くのは『日本の近現代史は約40年周期で動いている』という話です。これ自体は良く聞く話で、ボクが初めて知ったのは半藤一利氏の著作でした。

 

jp.reuters.com

 半藤氏曰く、『バブル崩壊後40年の2032年頃に日本がどん底『滅びの40年』になることを避けなければならない』と言っています。それなりに納得感のある話です。

 半藤氏とは大きく立場が異なる産経新聞も『バブル景気が始まった86年から40年経つ2025年頃 増税や利上げで日本がどん底におちるのではないか』と警戒しています。

www.sankei.com

 比較的リベラルな東大の小宮山元総長や慶應の島田名誉教授は、40年周期説と絡めて日本の将来ヴィジョンの再構築を訴えています。
2025年は最低の年になるのか、40年サイクル説と日本の課題 | 小宮山宏 | テンミニッツTV
近代日本の歴史的な盛衰は40年周期がある | 島田晴雄 | テンミニッツTV

 いずれにしても『日本の近現代史は40年くらいの周期で周っており、ここ数年が転換期である可能性が高い』のは事実だと思います。経済も安保も科学技術も環境は大きく変わり、人口動態も下り坂になって、戦後のシステムが現実に適応できなくなりつつある

 アベノミクス後遺症で円安物価高が続いているであろう25年頃は景気のどん底、第二の敗戦になる感覚は多くの人が確かに共有しているでしょう。引用したのは日経のライター氏のtweetです。

 続きのtweetも味わい深い。今の衆愚状態を考えるとボクも同感です。


 
 なお、40年周期説に従えば、25年の敗戦、どん底の後は盛り返す可能性がある、ということになります(笑)。
 でも、盛り返す要素は今のところ皆無(笑)。アベノミクスの副作用で円安と物価高が進むと同時に国の財政は破綻寸前、国民の実質賃金は下がりっぱなし、少子高齢化は益々進む、自慢だったハイテクや科学技術は中国などの後塵を拝するようになったし、一人当たりGDPは東アジア諸国に抜かれつつある。

 ちなみにボクが話をした人は全員、日本が盛り返すなんてことは考えられない、と言っていました。大学の元トップとか政府審議会の座長をやっている、比較的リベラルなおじい様たち(笑)はそう思うのでしょう。ボクもそうは思いますけど。
 若い人、頑張れ(笑)。

 冷静に考えると食料自給や介護はおろか、コンビニだって外国の人がいないと運営出来ない国が盛り返せる筈がない(笑)。総理大臣の給与が年間46万円増えるくらいのことに目くじら立ててるような国にイノベーションが生まれる訳がない(笑)。

 歴代の政府も問題だけど、大衆感情に迎合するだけの野党だって同罪です。

 第2の敗戦(バブル崩壊や福島の事故を含めたら何回目か判りませんが)は避けられないにしても、まともな個々人が被害を最初に抑える努力をしていくしかないでしょうね(笑)。大げさに言うとそれが今 生きている、まともな人間のレゾンデートルかな(笑)。



 さて日本橋にある『富錦樹台菜香檳』(フージンツリー)という店へ行ってきました。『シャンパンに合わせる台湾料理』がコンセプトで、本店は台北で2014年には「世界の観光スポット50選」に選ばれているそうです。

 と言っても、再開発ビルの店なんかわざわざ行かないんですが(笑)、近所に用があったので、ついでの味見です。

 店があるコレド室町テラスはビル丸ごとが中華系、それもおしゃれ系の中華が並んでいます。台湾のNO1書店という『誠品生活』の店舗もあります。19年に日本に進出したそうですが、ここは一度見てみたかった。 

 インテリアは無印良品に影響を受けていますが、もっと洗練されています。店頭には本だけでなく、台湾の雑貨やお菓子も並んでいる。
 何よりも本の品揃えが良いのは感心しました。最近話題の『新しい封建制がやってくる』みたいな資本主義を超克するテーマでも何種類も平積みになってました。全然知らない本もあった。まるでセレクトショップのようです。

 もちろん日本の大手書店で平積みになっている嫌韓などバカウヨ本は影も形もない


xtrend.nikkei.com

 昔は休日に本屋巡りをしていましたが、ここ数年 ボクは紀伊国屋など嫌韓本が並んでいるリアル書店はボイコットしています。一切近寄りません。紀伊国屋三省堂さっさと潰れてしまえとすら、思っています。

 すっかり本はネットで買うようになっていましたが、誠品生活を見てリアル書店もたまには行くべき、とは思いました。
 神奈川の大手書店チェーンの有隣堂フランチャイジーだそうですが、運営は台湾の人がやっているようです。はっきり言って日本の書店より遥かにお洒落だし、とにかく本の趣味が良い

 台湾だけでなく中国や韓国にもこういう店が続々と出来ているみたいです。日本が東アジアに追い抜かれようとしている、のが、こんなところからも判ります。



 お目当ての『富錦樹台菜香檳』(フージンツリー)は誠品生活の隣にあります。
 映画前の休日ブランチのつもりでやってきたボクはオープンと同時に入店したのですが、『予約があるので1時間半以内で』と言われました。1人でそんなに居座るわけねえじゃん(笑)とは言いませんでしたが、凄く流行っているみたいです。

 頼んだのは店のオリジナルシャンパンと

 休日のランチプレート。

 やや甘めのシャンパンに(ちゃんとした味でした)、南国っぽい甘辛い味付けのお洒落中華を合わせるってことみたいです。

 ガチ中華の『見栄えは悪いけど死ぬほど美味しい』とはまた違いますが、味は良いです。味付けは大人しいけど、考えている。作り置きだけどちゃんと作った料理でした。店員さんもやたらとフレンドリーだし、ゆったり時間を過ごせました。
 普段だったらもっと野蛮で美味しい所へ行きますが、たまにはいいんじゃないでしょうか(笑)。