特別な1日  

-Una Giornata Particolare,Parte2-

『今週のニュース』と読書『不道徳な見えざる手』と『0420再稼働反対!首相官邸前抗議』

せっかく、爽やかなお天気なのに(笑)、今週はお怒りモードです。すみません(笑)。
ニュースでは安倍晋三国外逃亡訪米が報じられていました。これで支持率回復を狙ったのでしょうけど、酷い結果です。予想されたこととは言え、これなら行かなかった方が遥かに良かった。



フィナンシャルタイムス↓にはここまで書かれています(笑)
●FT曰く、『トランプは目先の利益にこだわり、日本をイジメている』(笑)。内容はトランプの保護政策は日米双方に利益にならない、という記事。

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安倍晋三との夕食後 トランプのツイート。『日本や韓国が勧めるTPPなんか入るわけないだろ!』


NHKだけ見てるとアホになる、というのが改めて判る記事です。まあ、外交関係はCNNでも新聞でも相手国の記事を見ないと、国内だけの記事じゃ全然理解できないです。



ジム・ジャームッシュの映画で有名なミュージシャン、ラウンジ・リザーズのジョン・ルーリーtweet



国内に目を移しても、森友学園の国有地値下げ、加計学園の不審な認可申請自衛隊の日報隠しに佐官の暴言、財務省次官のセクハラと毎週 あきれ返るようなニュースばかり続いています。


特に未だに『セクハラではない』とシラを切る財務省福田淳一にはめちゃめちゃ腹が立ちます。文字通り人間のクズでしょう。こんなに脇が甘い奴によくぞ、事務次官が務まったものです。
●昨日 財務省前では麻生とセクハラ福田に対する抗議が。


ついでに被害者は財務省の顧問弁護士に名乗りでろ、という財務省の人権感覚皆無の調査方法も想像できないくらいひどい。

キャンペーン · 財務省は、セクハラ告発の女性に名乗り出ることを求める調査方法を撤回してください!! · Change.org


これ↓が今日の話ですから、財務省は全く反省してない。クズの集まりのこいつらはもう潰すしかないでしょう! 日本に要らないよ。税金泥棒の財務省の役人全部リストラして、AIに代替させればいい(笑)


しかし、ギリギリで踏み止まった?とは言え、テレビ朝日の当初の対応もかなり問題があります。記者からセクハラを相談されても自社で報道しなかったのですから、許し難い。今後 財務省から情報が取れないとか、訴えられるリスクなどを忖度したようですが、そんなことは言い訳にならない。


先日見た映画 ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』『0414国会前大行動』と今 見るべき映画『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』 - 特別な1日(Una Giornata Particolare)では、政府の秘密文書を掲載したワシントン・ポストのキャサリン・グラハム社主は『記事を掲載したら圧力でワシントン・ポストは潰れるかもしれないが、掲載しなかったら当社は新聞社として潰れるのと一緒だ』と判断しました。
そういうことです。元々ボクは扇情的な報道が多いテレビ朝日なんか報道機関の名に値しないと思っていますけど、これはかなり致命的です。テレ朝は記者が週刊新潮に音声テープを持ち込んだのは遺憾とか言ってましたが、そんなの 報道しなかったテレビ朝日が20000%悪いに決まってます。

●そういえば相変らずクズの三浦瑠麗が『性犯罪は親告罪』とツイートして、大恥をかきました。刑法が変わったことくらい誰でも知ってるよ!最近の自称学者もバカばかり。


もちろん、ワシントン・ポストの社主のように大局的な視野に立った判断というのは誰もが出来るものではありません。普通は出来ないと思う。でも、我々一人一人がそういう判断が出来るようにならなくてはいけないんです。社主を演じるメリル・ストリープになれっていうんじゃないんですから(笑)。


しかし、全く酷い国、下等な政府と官僚です。今の状況を何とかするには最低限、政府に責任を取らせなければなりません。責任を取らせるのは野党ではありません。国民の世論の力です。まだまだ国民の状況認識は甘いと思います。安倍だの麻生だのをさっさと政府から追放しないと、連中は経済や外交の判断ミスを続けながら、このまま私利私欲をむさぼり続ける、でしょう。



ちょっと びっくりしたことがあったので、久々にネットの話題を取り上げたいと思います。
先日の高畑勲氏の逝去を機にTVで『火垂るの墓』が放送されました。第二次大戦下 空襲に遭った主人公の兄妹が餓死する悲劇ですが、これを見て『主人公たちの自己責任』というツイートが少なからずあるそうです。このことは新聞でも取り上げられました「火垂るの墓」自己責任論、高畑勲監督は「予言」した?:朝日新聞デジタル

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●人間を全く理解していないアホのツイート例。映画評論家の町山氏が呆れて、たしなめています。


子供にまで『自己責任』を押し付けるような奴はマジで1回死んだ方がいい、と思いますが、この発想は衝撃的ではありました。安倍晋三と同レベルのゴキブリがうじゃうじゃいるキモイ!


先日読んだ『新・日本の階級社会『裁量労働制の拡大』と読書『新・日本の階級社会』、それに『0216再稼働反対!首相官邸前抗議』 - 特別な1日(Una Giornata Particolare)で平均年収200万以下の非正規社員(この本の中では『アンダークラス』と呼んでいます)でも、『貧困になったのは努力しなかったからだ』という自己責任論を4割弱が肯定していました(資本家階級が5割弱、自民党支持層は約6割、無党派で5割弱が肯定しています)。自分で自分の首を絞めるだけの自己責任論が金持ちだけでなく、人々の間にこれだけ広がっている。


『子供が戦争で餓死するのも自己責任』という発想は、自己責任論の最悪の例の一つでしょう。グローバル・スタンダード🤗だったら、負け戦を起こした天皇東條英機なんか1万回くらい市中引き回しの上 獄門でしょ。それを自己責任とか言ってる、ウスラバカはおそらく生きている世界が極端に狭いのだろうし、そもそも自己責任論を振りかざすのは当人の想像力不足と当人の頭の悪さ(自己責任!)(笑)が原因だとは思います。そういう連中は人格に根本的な欠陥があるのに加えて、子供や弱者を放置するのは巡り巡って自分たちが損をするということが判っていない。
そういうバカはそれこそ自己責任とはいえ(笑)、これでよいのでしょうか



自己責任だけで全てを片付けようとする発想が如何にバカなのか、を論証したのが、この本、『不道徳な見えざる手』です。

不道徳な見えざる手

不道徳な見えざる手

ジョージ・アカロフロバート・シラー、二人のノーベル経済学賞受賞者の共著。アカロフ氏はアメリカ経済学会の元会長、シラー氏は最近注目されている、経済学は人間の心理特性を考慮すべきだという『行動経済学』で有名です。


と言っても、難しい本じゃありません。内容を要約すると
自由市場は世界の多くの人間に豊かさをもたらしたが、人間の行動特性を利用して、客を騙す仕組みが内在されている。それに対して何らかの規制の手立てが必要であり、自由市場への手放しの称賛は危険である


当たり前と言えば、当たり前の話です。自由市場で客をだます仕組みは、この本では『カモ釣り』もしくは『釣り』と訳されていますが、原文では『詐欺』(Phish)と表現されています。
2人はファーストフード、金融、広告、自動車、クレジットカードのリボ払い、政治に至るまで様々な実例を挙げています。おなかが空いたところに美味しそうなファーストフードのにおいが漂ってくれば、身体に悪いと判っていても、つい、手を出してしまう。リーマンショックではサブプライム証券を買った多くの人たちは中身をちゃんと理解してなかった。素人から証券会社のプロまで多くの人が、皆が買うから買っていた。自動車を買う際もオプションやローン、下取り価格など複雑な条件で販売員は客からより多く儲けようとする仕組みが働いている。広告や政治は言うまでもありません。


全知全能、全ての情報を持っている人や全てのことを理解できる人などいないのですから、自由市場の中にある『詐欺』(Phish)というシステムから完全に逃れることはできません。ただし所得税相続税減税など自分たちに都合が良い制度、またコネや情報がある分だけ、金持ちはカモられるリスクは少ない。例えば株などの資産を持つ者が得をするアベノミクスや安倍政権の贈与税減税が金持ちに都合の良い制度の典型です。


そもそも自由市場(資本主義社会)は何もかも自己責任で片づけられる仕組みになっていない、とノーベル賞学者二人が言っているわけです。マルクスの『搾取』どころの話ではない。元来そのバランスを取ることこそが民主主義下の政府の仕事です。

そう考えると、『自己責任』という言葉ですべてを片付けるなんて実に視野が狭い、愚かなことか、が良くわかります。自己責任は必要だけど、やり過ぎは良くない。

当たり前のことなのでノーベル賞学者二人にわざわざ言ってもらうようなことではないですが(笑)、バカみたいな自己責任論が跋扈する日本で、御用学者がいまだに自由放任とか民営化とか自由化を唱えたりしているのを見ると、こういう本が必要なのかもしれません。我々も少しは利口にならなくちゃ。



ということで、今週も官邸前抗議へ  #金曜官邸前抗議
いい天気の抗議日和です。というか、2月末からずっとデモばっかり行ってるんだよなー(笑)。ま、仕事も夕飯作りも結局は自分の『段取り』次第なので、週2回くらいまでならデモへ行っても問題はないですけど、デモが日常になるというのは如何に今の政治が酷いか、ということです。
原発事故の記憶が薄れていくなかで、『原発に反対する声が残ってるぞ』ということを示すために、ボクは官邸前抗議に参加しています。が、この抗議が今回の公文書改竄などへの抗議のひな形になっているのを考えると、予想以上に意味があったんだなーと思います。
今日の気温は20度、参加者は約800人。
●抗議風景。福島「希望の牧場」はゴジラのテーマをかけながら登場😄







18日の日経で丹羽元伊藤忠会長が、東海第二原発を運営する日本原子力発電(原電)に東電が支援することについて疑問を呈していました。

原電支援は誰のお金か 丹羽宇一郎 伊藤忠元会長 :日本経済新聞
まず東電の経営の危うさについて、

東電の17年3月期の連結純利益は1328億円でした。18年3月期は2880億円を見込んでいます。仮に原子力損害賠償機構が賠償・廃炉などの費用で20兆円を融資するとなると、東電の純利益の約100年分に相当します。ビジネスの世界で100年分の利益に当たるお金を貸す企業はあるでしょうか。


そして、そんな東電が原電を支援することについて、
多額の借金を抱えた東電が原電への支援を表明しました。誰のお金で支援するのでしょうか。不思議でしかありません。たとえば、倒産しそうな会社が、別の倒産しそうな会社を支援するでしょうか。株主は認めないはずです。


さすがの見識です。というか、当たり前の話です。右とか左とか関係なく、資本主義社会では考えられないような狂った話がこの国ではまかり通っている。税金で20兆円も支援された、潰れそうな企業が更に潰れそうな他の企業を支援する。そんなバカな話はないじゃないですか。詐欺です。ねずみ講です。何かあったら株主が責任を負わなくてはならない東電の筆頭株主は国、つまり我々国民です。
一刻も早く安倍晋三経産省を解体しないとこの国はエラいことになると思います。税金20兆円ですよ!