特別な1日  

-Una Giornata Particolare,Parte2-

『都知事選Reprise』と『犬派?猫派?』、それに『半夏生の塩ゼリー』

 酷暑と湿気、なかなか疲れる1週間でした。それでなくとも仕事では気疲れするのに。
 やっと久方ぶりの3連休までたどり着きました(泣)。

 都知事選での蓮舫と石丸の市区町村別得票率という新聞記事を見て、愕然としました。千代田、中央や下町など保守が強いところは判るのですが、奥多摩など田舎以外は殆ど石丸が蓮舫を上回っている。ここまで酷いとは思いませんでした。


石丸伸二氏と蓮舫氏の2位争いを可視化、都市部で明暗分かれる 東京都知事選の得票分析 - 産経ニュース

 考えられることは2つです。

●『共産党の票はもはや東京では選挙には大して関係ない』:共産党が強い太田や品川でも大差で負けてるんだから、野党共闘は役に立たなかった。
 立憲の都連が共産党と仲良くするのは理解できます。旧民主の組織が都民ファに流れてしまったので東京の立憲の地盤はまだ弱い。また東京の共産党は中央よりは多少マトモなので今後も緩く連携するのはアリ、だと思う。ケンカをする必要はない。

 が、共産党がムキになって活動したことで無党派層を遠ざけてしまっただけでなく、効果もなかった。同日に行われた都議選では、共産党と表立って共闘せず、候補者の競合を避ける『すみ分け』をした地域では7選挙区のうち5つで立憲の得票率は蓮舫より高かったそうです。それが答です。
 立憲の都連は判断ミスをしたのだから責任を取らないと自民党と変わらない、と言われてしまう。

●『蓮舫は予想以上に弱い候補だった』:彼女の地元の目黒、立憲民主が強い中央線沿線でも劣勢というのはびっくり。
 支持政党別の投票結果でも裏付けられます。無党派で小池や石丸に負けているだけでなく、立憲支持層でも3割が小池や石丸に流出した。


「選挙ジャック症状」下での2024東京都知事選 | nippon.com

 でも野党全体を見渡しても彼女以上の候補が居たとも思えない。無党派でも小池が最も強かったのですから、小池の支持基盤はとにかく強いということなのでしょう。

 唯一理解できないのが小池が女性に強いと言う事。蓮舫に対する嫌悪感だけでは説明できません。男より賢い筈の女性がなんであんな奴に引っかかるのか。これだけはボクにはピンとこない。誰か理由を教えて(笑)。

 ただ、蓮舫無党派への浸透を妨げた原因としてこれ↓はあると思います。立憲の結党当時からの課題です。旧民主政権の総括をやらなければ何も始まらない。有権者との信頼関係の問題です。

 もう一つ。今になってマスコミが蓮舫の悪口を一杯 書いているのは非常に不愉快です。弁護します。

 ボク自身は、蓮舫の喋り方は嫌いだし頭も悪い、政策も判ってない、と思うけれど、人間性は信頼しています。
 以前 小さなデモに行った際 近くで目撃したんですが、雨の中でスピーチするSEALDsの大学生の女の子に蓮舫は自分が濡れるのも構わず後ろから傘をさしかけ、女の子の濡れた髪の毛や背中をタオルでそっと拭っていた
 大臣までやった大物政治家でそんな人、他にいますか?

 政治家は人間性が一番重要です。山本太郎のようなバカは論外ですが頭の悪さはブレーンで補える。でも人間性は補えない。
 蓮舫はそういう人間性をパブリックイメージとして打ち出していれば良いんでしょうけど、大衆迎合をやらないのは周囲のブレーンが悪いのか、本人のプライドなのか。少なくとも選挙戦術は誤った。因みに小池も石丸も有名選挙プランナーがついていました。

 いずれにしても野党は人材が不足しているんだから、蓮舫にはまだまだ働いてもらわないと困る。頭を使う役職は止めたほうがいいとは思うけれど。


 それに引き換え(笑)。YouTubeなんか見るほど暇じゃないので、ボクは石丸なんて全く知りません。
 安芸高田の市長時代は素晴らしい実績↓の持ち主のようです(笑)。まじでそこいらの犬を市長にした方がまだマシだった

 開票後 TVやネットで石丸の会見を見てみたら『何を言ってるのかわからない』(笑)。『総がかり』など限界左翼のボケじじい連中なみの言語能力です(笑)。

jisin.jp

 見え見えの虚勢ばっかり張ってるところは、『劣化版の橋下』というのがピッタリ。
 ボクはバカは嫌いなんです。特に声の大きいバカが。

 後任を選ぶ安芸高田市長選でも結果はこうなりました(笑)。

 体制の手先そのものなのに、反体制を装う、昔も今も頭が悪い奴にはそういうのが受ける山本太郎や参政党、N党も全て同じ、既成政党への不満を煽るのがビジネスになっている。

 石丸を見て直ぐ気になったのは、あの金はどこから出ているのか?です。
 石丸の後援会長は元NHK岩田明子を社外取締役にしたドトールの創業者(安倍晋三の友達)です。5000万出したそうですが、それだけとは思えないな。ついでに石丸の選対委員長は萩生田の子分です。

www.dailyshincho.jp


 要するに 石丸って自民党の別動隊かネトウヨでしょ。

 橋下の劣化版に過ぎない石丸なんかを大騒ぎして取り上げる方が間違っている
 次から次へと湧いてくる受け狙いのポピュリストに騙されるバカが多いことだけは驚きです。何回騙されれば気が済むのでしょうか(笑)。
 

 結局 民度の低さが最大の問題ではあります(笑)。

 でも選挙民の知能指数の低さは仕方ないので、それを見越したうえで戦略を立てるしかない。
 蓮舫の所に集まったロートル左翼みたいに『主張の正しさ(笑)を理解しない奴、勉強しない奴が悪い』とか言ってる(いわゆるマッチョ的左翼感)負けた蓮舫支持者に見た「左翼的マッチョ感」と人心のリアル 女は女に怒鳴る男が嫌い 北原みのり | 概要 | AERA dot. (アエラドット)のが一番始末が悪い。お前が一番勉強してないだろ(笑)。
 幼児化して知能指数も下がっているのは、右も左も変わらないと思う。

 ボーフラのようなポピュリスト連中も思考停止のロートル左翼もホント、勘弁してほしいです。


 6月末、広尾の日本画専門の美術館、山種美術館へ行ってきました。

 これが見たかったんです。

犬派?猫派?―俵屋宗達竹内栖鳳藤田嗣治から山口晃まで―

www.yamatane-museum.jp

《洋犬・遊女図屛風》(個人蔵)をはじめ、江戸時代の俵屋宗達伊藤若冲円山応挙長沢芦雪歌川国芳、明治以降の竹内栖鳳川端龍子藤田嗣治速水御舟、現在活躍中の山口晃など、多彩な画家たちによる犬と猫を題材とした名品が揃います。

竹内栖鳳《班猫》【重要文化財山種美術館

 ボクは勿論、犬派に決まっています。総理大臣も天皇都知事も犬、地球が『犬の惑星』になってしまえばいい、と本気で思っています。

長沢芦雪《菊花子犬図》個人蔵

 閉館1時間前に行ったら、超満員でした。会期切れ寸前だったし、テレビでも紹介されたばかりです。番組はネコ派特集でしたけど(笑)。

 ボクもそうですが、やっぱりこういうものは人気がある。ミュージアムショップは大行列でした。やっぱり何かグッズは欲しい(笑)。可愛いんだもん。玄関用に版画を買いそうになるのを懸命に自制しました。

●作者不詳《洋犬・遊女図屛風》 個人蔵

 閉館30分前になると人も減って、ゆっくり見ることができました。楽しかった。月並みですが、特に丸山応挙の絵は良いです。可愛い(笑)。

 時代は違っても犬は可愛いと思われていた。いいなあ。
 やっぱり人間より犬の方が高等な動物です。ウソはつかない。純粋に遊びと食べ物、それに飼い主の愛を求め、飼い主に愛を与えてくれる。我はあるけれど邪はない。
 できれば死ぬ時は仔犬に囲まれて、顔を舐められながら死にたい。仔犬の大群の下敷きにでもなって死ぬことができたら、なんと幸せな一生でしょうか(笑)。


 そのあと、近くの和食屋で晩ご飯を食べました。せっかく広尾まで上京しましたから(笑)。

 店のご主人はNHK『今日の料理』などに度々出演している有名店です。建物は隈研吾

 席のお盆にはアジサイが飾られていました。美しい。

 シャンパンがなみなみと注がれています(笑)。

 突き出しは『半夏生』。
 レンコンとお米で練った餅に梅醤油とウニが添えられています。醤油にはホヤのみじん切りも入っていたと思います。上には茅の輪を象った瓜。この日は6月の末でした。夏越しの祓えです。

 八寸。出汁ゼリーとくらげ、アナゴの素揚げ、アジの押し寿司、蕎麦豆腐、ホタテとイチジクの素揚げ。

 お椀です。

 種は鱧と枝豆の真薯。すっきりした昆布だしと真薯のはっきりした味が良いコントラストになっていました。

 お造り。イサキ、クルマエビ、奥は鯒。添えられているのは花が開きかけのオクラ。生湯葉も自家製で美味しかった。

 茄子の上に炭で炙った鴨、さらにトウモロコシの餡、その上には万願寺唐辛子。

 初夏らしい茄子やトウモロコシが美味しいのは勿論ですが、鴨は柔らかくて炭の香りが香ばしい、かなり美味しかったです。

 この店の名物 アワビの磯焼き
 大根おろしで蒸したアワビを肝ソースを載せて焼き、海苔をかけたもの。柔らかい。同じ大根おろしを使っていても(元祖の)志摩観光ホテルのアワビステーキなんかより遥かに美味しかったです。この日は肝ソースを食べるためにチーズ入りのポンテヴェッキオが添えられていました。

 強肴アマダイのウロコ焼きにアマダイの骨の出汁を張ったものジュンサイも添えられています。緑のソースは明日葉。濃厚な出汁が美味しかった。

 土鍋で炊いた鮎ご飯

 ご飯に鮎のコクがあります。この店は和食屋には珍しく硬めのご飯でした。残った分はお土産、翌日のお楽しみです。

 デザート。上段はアジサイを象ったヨーグルトムース。葉っぱの緑はミントのゼリーだったかな。

 下には白桃と塩ゼリー。塩ゼリーなんて始めて食べましたが、桃の甘さとピッタリでした。これは中々のアイデアです。

 丁寧に作られているだけでなく、オーソドックスで誰でも好きな味。それに一工夫を加えてあります。料理の引き出しは結構持っているけれど敢えて誰にでもわかる味にしている、という感想を持ちました。有名店、大箱の店なのに良心的でした。
 味はサイコーという訳ではありませんが、美味しいことは間違いない。予約も取りやすくて使いやすいので、リピートすると思います。