特別な1日  

-Una Giornata Particolare,Parte2-

『皇族と103万円の壁』と『豚肉と青唐辛子の炊きご飯』

 いやあ、寒くなりました。
 年末にかけて、ボクが大嫌いな宴会という行事が増えてきます。

 この前 1年のうちで2番目に嫌な(笑)会議と宴会がありました。宴会というだけで、ボクは1か月前からずっと憂鬱になります。若い時から延々続く、この苦しみを誰か何とかして欲しい(泣)。

 ともかく(笑)、場所は皇居の近くのホテルでした。

 途中で我々の部屋に、ホテルの担当者が『隣の部屋で行うシンポジウムに皇族の方が挨拶しに来ることになりました。到着する17: 59から出発する18:27までお部屋から出られなくなります。前もってお手洗いを済ませておくなどのご配慮をお願いできますでしょうか』と言いに来ました。確かに今日は廊下に人が大勢いるなと思ったら、私服警官だったらしい。

 名前を聞いたら、何とか宮の何子とかいう、見たことも聞いたこともない女の人でした。そんな、誰も知らない皇族を税金使って警備する必要があるんでしょうか(笑)。

 年齢を聞いたら84だか85だかだそうです。それを聞いて、少し気の毒になった。
 皇族と聞くと条件反射でボクはムッとするんですが(笑)、80過ぎになってまで窮屈な思いをさせられるんだ、と思ったんです。
 天皇とか上皇とか、たまにテレビで見ると何か可哀そうですよね。最近は80歳近い人が道路工事や建設現場の警備員をやっているのを見かけることがありますが、それに近い気持ちになる(笑)。老人虐待です。

 80過ぎて正装するだけだって、疲れるでしょう。
 ボクだってネクタイしたり革靴履くだけで疲れます。まして大勢の前で挨拶したり、わけの判らない奴と談笑したり(談笑するふりだけにしても)、分刻みのスケジュールで動かされ、SPに四六時中見張られるなんて、どう考えても苦痛です(笑)。
 ボクだって宴会や会合で人と話すのが嫌で嫌で堪らないんです。今は仕方なく我慢してるけど、80過ぎまでやれって言われたら地獄です(笑)。

 皇族たちがどう思っているかは知りませんが、代々続いた家業だから仕方ないとは言え、象徴天皇というのも人権を無視した制度だ、と思います。おならやゲップだって中々できないんじゃないの(笑)。だいたいホテルの食い物なんて大したことないし、人前でガバガバ食うなんてこともできないだろうし。

 任期制とか定年制とか可愛い犬やパンダにやってもらうとか、天皇制ももっとまともな形にしないといけないでしょう。一部のバカウヨみたいに男系とか万世一系とか、どうでもいいことにこだわっている場合でしょうか。

 ただでさえ少子高齢化です。法律だって制度だって常識だって環境変化に応じて変えていかなければいけない。目の前の老人が可哀想と思わないのか。ゴミウヨや政治家、自分のことしか考えない官僚のようなバカが他人事だと思って、自分の勝手な思い込みを押し付けている。

 っていうか、バカウヨだろうが限界左翼だろうが、バカって他人に自分の価値観を押し付けますよね。だからボクはバカは嫌いなんです。


 年収103万の壁とか騒いでいますけど、実にアホらしいと思っています。ニュースで見る度、気分が悪くなる

 財源もわからない、しかも高所得者ほど得をする減税を導入して、どんなメリットがあるのでしょうか。そもそも所得が103万円以下の人には全く関係ないじゃん(笑)。

 それに所得税より、もっと負担が大きい厚生年金保険料の106万の壁があるのだから労働力増だってたかが知れている(これも見直すという話もありますが)。
 103万の壁なんて、くだらないの一語に尽きる。

 むしろ配偶者控除なんか全廃すればいい。そうすれば(いくらになるにしろ)年収の壁を超えないよう労働調整するなんて、バカなことはなくなる。
 だいたい憲法で労働、納税の義務が定められているのだから、未成年者ならともかく配偶者控除なんて憲法違反でしょう(笑)。


 昔から、上野千鶴子なんかは『配偶者控除は女性の労働力を安く買いたたくためのもの』と指摘しています。その通りです。


 曰く、『(この制度で)トクをするのは(妻の年金保険料を払わなくていい)専業主婦の夫と(労働力を安く買い叩ける)パート主婦を雇っている経営者ばかり。ほとんどが男性でしょう』と。

president.jp

 労働や税は応能負担、平等なんだから、配偶者に対して控除があるのも、厚生年金の優遇があるのもおかしい。独身の人はどうするんだよ(笑)。
 だから『配偶者控除なんか全廃。18歳以上の所得がある人は全員所得税をかける、その代わり高所得者累進課税を強化する』。それが筋ってものです。

 インフレで家計が厳しい。経済対策は結構。だけど、そのような時の減税は貨幣流通量を増やしインフレを加速させてしまうのは経済学の基本です。物価高で庶民の生活はもっと苦しくなる。

 まして減税で差別を温存するなんてサイアクです。
 自民党はもちろん、野党、共産党ですら、そういう声が全く出てこないのは、やっぱりこいつらも全然判ってない(笑)。
 103万の壁がどうのこうの言ってるのは所詮は旧来からの差別意識に凝り固まった認知症ジジイの発想です。与野党ともに男中心の発想は変わらない。
 どいつもこいつも良くそれでジェンダー平等とかSDGSとか言えると思います。アホか。

 要は野党にしたって『どのような社会を目指していくのか』そういうビジョンがないから目先のバラマキに目がくらむのだと思います。


 今回は、ガチ中華のランチ特集です。

 三軒茶屋湖南料理で食べた『豚肉と青唐辛子の炊きご飯』。

 これがもう、素朴だけどスーパーおいしかった。
 茹でた豚肉を切って青唐辛子とご飯と一緒に鍋の上で焼く。中国醤油ベースの甘辛い肉汁が細長い湖南米のご飯に絡んで、死ぬほどうまい。豚肉は茹でてあるから脂は落ちているし、青唐辛子の辛さも爽やかです。
 最近はダイエットのために炭水化物、ご飯とか麺ものはあまり食べないようにしていますが、禁を犯す価値は大ありでした。

 思いもかけない料理です。素朴なものは美味しい。誰が考えたか知りませんが、思いついた人は天才です。中華料理はやっぱり奥が深い。

 こっちは大したことなかったもの。
 恵比寿で、羊の脛肉。味坊みたいに丸ごと茹でたのかと思ったら、小さく切って揚げていやがった。揚げ物は身体に悪いんだよ。

 同時に頼んだ酸辣湯はまあまあでした。鶏にしろ豚にしろ、中華系のスープは骨の味がしておいしいです。
 


 次は代々木の香港飲茶専門店。
 代ゼミ裏の住宅地と判りにくい場所にあったのですが、評判が良いので探して行ってみました。

 この店のお勧めという、トリッパのピーナッツカレーソース蒸し。如何にも和洋折衷の香港料理らしい。
 でも、おいしかった。ボクはホルモン系は好きじゃないですが、トリッパ(胃袋)は良い店のものは美味しい。カロリー低いし。

 ガチ中華では極力 食べたことがある料理は頼みません。ですが、この店は焼売がおいしいというので頼んでみました。

 確かにおいしい。肉がひき肉ではなく、叩いたものを使っています。これですよ、これ。ひき肉と叩いたものとでは料理の味は全然違いますからね。

 タロイモと鶏のココナッツミルク煮。これは如何にも南洋の料理です。
 優しい味。グツグツ言ってる鍋のなかの鶏もタロイモもほくほくで美味しかった。

 点心専門で庶民的な店構えなのにサービス料を取るんですが(その分 店員さんの愛想はめちゃくちゃいい)(笑)、確かに料理のレベルは高いと思いました。最近 家の近くの大岡山にも支店を出したそうなので、老後の楽しみがまた一つできました(笑)。