特別な1日  

-Una Giornata Particolare,Parte2-

『調理寿命と大盛り寿命』と『南青山白トリュフ紀行』

 最近話題になってる石丸や斎藤、それに玉木って皆似てると思います。
 勉強はできるが(東大か京大)、人間としては救い難いほどバカって奴(笑)。

 当人たちだけでなく、ああいう連中に投票してるのも要はネットのデマに騙されているバカってことでしょ(笑)。 

 斎藤の選挙では暴力沙汰で何人も逮捕者が出ているそうですが、統一教会が大勢集まってるんでしょ。あいつらはまだまだ力も金もあるんですね。

 国民民主党だって、怪しくなってきた。

 良く財務省の陰謀』とか言ってる奴がいるけど、連中にそんな力があるなら日本が世界最悪の財政赤字になるわけがない。情報のリークくらいはやってるでしょうけど、そんなの常識で考えれば判ることです。

 国民民主党、というより玉木は今回の選挙で調子に乗って、どんどん頭がおかしくなってるように見えます。

 もともと玉木はこういう奴です。世界日報に写真入りのインタビューが出ちゃうような奴です。

 まして、103万の壁とか頭がおかしいとしか思えない。この期に及んでも金持ちを優遇するっていうんだから。クルクルパーはれいわや共産党だけじゃなかった。

 それと比べると自民党が少しはマシに見えてくるから不思議(笑)。

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 国民民主も分裂すればいいんですが、玉木に連合に歯向かう度胸があるかなあ。


 さて、今週『団塊ジュニア世代が75歳以上になる2050年に1人で暮らす高齢者が急増する』というニュースが大きく流れていました。

www.nikkei.com

 最初から判っていることとはいえ、具体的な話になるとショックがあります。

 

 具体的にはこんなことが起きるわけです。高齢化対応のための医療、介護、認知症対策、街づくり、見直さなければならないことは山積です。

 『調理寿命』や『大盛り寿命』という考え方があるそうですね。
 調理寿命は樋口恵子が言い出した話だそうで、「仕事に定年があるように、調理に定年があってもいい。手作り主義を手放して、市販のお総菜や冷凍食品、レトルト食品、テイクアウト、外食などを活用して食事をとる」という考え方だそうです。

xtrend.nikkei.com

 曰く、樋口氏の『老いの上機嫌』(中央公論新社、p20から)に「当時84歳の樋口氏が家を建て替えたら、台所の使い勝手がすっかり変わってしまいーそのころから足腰が弱くなり、なにをするにもヨタヨタヘロヘロする、いわゆる『ヨタヘロ期』に突入したこともあってー徐々に料理する回数は減少」とあるそうです。

 実際 こんな調査結果があります。60歳そこそこで調理が嫌になるか?とは思いました。


 
 今のボクは料理をしている時間が一日で一番楽しいです、が、これが84歳にもなったら、しかも一人暮らしになったら手の込んだ調理なんかできないでしょう。 

 最近のコンビニは老人向けの小分け総菜の品ぞろえを増やしているらしいですが、まあ、わかります。84歳まで生きたら、ボクだって他人事ではない。消費者にとっては割増料金がバカバカしいし(しかも料理は冷めてまずくなっている)働く人にとっては労働搾取、と思っているデリバリーまで使ってしまうかも。

 一方 大盛り寿命はその名の通り、大盛りを頼めなくなる年代だそう。これは判る。よっぽど美味しいものじゃない限り、ボクの大盛り寿命は既に尽きています(笑)。

 今はダイエットしていることもあって、ラーメンや炒飯なんか3か月に1回くらいしか食べないし、焼き肉なんか数十年食べていない。
 美味しい赤身のステーキ屋なら行ってもいいけど、それだって年に1回も行かない。2年前に世界1のステーキ屋といわれるピーター・ルーガーが日本に初出店したときはさすがに行ってみましたが、それ以来 ステーキは口にしていません。


spyboy.hatenablog.com

 更に日本は、他国と比べて個食の割合が高いそうです。ボクは若い時から今に至るまで、夕食はほぼ必ず家で調理していますけど、現役世代は夜遅いことも多いだろうし、若い時からそういう習慣だと、歳を取ったらなおさらそうかもしれません。

 食事もまた文化だとは思います。
 材料や調理法、味、それに季節に応じた変化や器まで食事には様々な要素がある。家庭でそれらをフルセットで充実させることなんかできないけれど、あまり蔑ろにするのもどうか。
 文化が廃れると人間の生活もまた廃れる。プアになります。
 
 例えば政治にしても、社会の動きにしても、世の中は不条理なことは避けられない。それを少しでもマシなものにすることが生きるというプロセスなのでしょうけど、その辛さを慰めてくれるものは『文化』です。

 今の日本が生きづらく感じるのは食も含めて、生活がプアであることも大いに関係しているとボクは思います。
 原発然り、庶民が買えないほど高騰してしまった東京の住宅然り、戦後高度成長期からずっと見かけの富だけを追い求めてきた帰結でしょう。減税すれば消費が増えて景気が良くなる(そんなことはありませんが)という一部のバカ野党の発想も同じです。

 カネがないのも困るけど、カネだけでは人間は満足できない。当たり前のことですが、今の世の中、当たり前が当たり前じゃない。経済至上主義の戦後の意識がまだ続いている
 政治だけではなく、戦後幻想は右左にかかわらず深い。重篤な病、だと思います。その成れの果てもこれだから(笑)。


 11月始めの3連休、はるばる南青山のイタリアンへ行ってきました。アルバの白トリュフがあるっていうんです(笑)。
 イタリアには行けませんが、青山なら何とかなる(笑)。

 シャンパン。
 この店は季節に合わせて変えています。これは1年間寝かせて、コクを出してから使っているそうです。仕入れの資金繰りだけでも大変でしょうに。

 アミューズ3種類
 栗カボチャのポタージュ、茸のパートフィロ包み、マス。

 この店の名物、キャビアの冷製パスタ
 キャビア10グラム、パスタ20グラム、キャビアコモ湖であまり辛くないものを作ってもらっているそう。そんなことより(笑)、エシャロットが効いているのが素晴らしい。

 勧められたのがソアーヴェ
 良くも悪くも軽いワインなので最近は滅多に飲みませんが、こんな濃いものは初めて飲みました。美味しかった。

 赤座エビのタルタル
 これは美味しかったなあ。もともと赤座エビって、それだけで甘くて美味しい。エビでは一番好きかも。ソースはアメリケーヌ(殻や頭を使ったソース)。自分では絶対作れない奴です(笑)。

 次に出てきたのがアドリア海に面した畑で作っているというボリュームあるシャルドネ

 これまたボリュームがあるカマス
 ソースはゴボウの香りを移したというブロード(鶏の出汁)。お皿の上は秋真っ盛り!(笑)

 はい、この日のメインイベント。
 アルバ産の白トリュフ

 下に敷かれているのはお米です。香りを吸い込んだ、このお米は誰が食べるんだろう(笑)。

 卵をたっぷり使った手打ちパスタ、白トリュフのタヤリン。バターも夏より濃い発酵バターに変えているそうです。
 味も香りもばっちり。
 ただ、肝心の白トリュフは元は悪くなかったんだろうけど、ちょっと鄙びてた。許容範囲ではあったけど、すごく香るというほどではありませんでした。普通はこんなものじゃない。
 昔は11月の初旬がメインでしたけど地球温暖化で、どんどん早まって、今は10月の前半がベストだそうです。昔の常識が変わってしまった。老人の常識は廃れていってしまうもの、です(笑)。

 羊のロースト。いいなあ。ソースは骨から取った肉汁、ジュ。
 アイスランド産は肉質が細かいそうです。今まで気が付かなかったけど、確かにその通りでした。美味しい。

 ここからはネッビオーロです。下手なバローロよりおいしかった。

 とどめはポルチーニ茸のアニョロッティ(具を細かく刻んでペーストにしたラビオリ)。
 ポルチーニはイタリアの松茸、とも言われていますが、違いは食べても美味しいこと。松茸はどちらかと言うと味より香り、ですからね。このポルチーニは味も香りもバッチリだし、かなり質が良かった。

 お口直しに洋ナシのシャーベットを一口だけ。

 これでも、モンブランです。

 氷壁?の裏はこんな感じ(笑)。

 最後はお茶菓子とカモミールです。