特別な1日  

-Una Giornata Particolare,Parte2-

映画『フォールガイ』

 今朝 6時に家を出ると、青空がまぶしいくらいでした。台風直前の晴れということでしょうか。段々と秋の足音が近づいてきます。

 自民党の総裁選、世論調査では小泉とか石破とか言われていますが、どうでもいい。とにかく酷い顔ぶればかりです。

 国民にとって、あの中で最もマシな選択は『何も出来ない奴が総理になる』だと思います。安倍にしろ、菅にしろ、岸田にしろ、あの連中が何かをやるたびに国民の生活は悪くなった

 そう考えたら、小泉とか石破とかは案外良いかもしれません。口だけだもん(笑)。ボクの高校の同級生(笑)の河野太郎とか統一教会の小林とかロクでもないことばかり始めそうな奴より、口だけで何も出来ない、というのは貴重な存在です(笑)。河野太郎なんて学生の時から友達いないんだから(笑)。

 かといって、今の野党に政権担当能力があるとも思えません。特に党内で民主主義を否定している政党が民主主義を守れ、なんてちゃんちゃらおかしい。

 平時でも厳しいのに、経済も安全保障も難局だらけの今 野党が政権を取って何か出来るとは思えない。ユニクロの柳井には賛否両論あるでしょうが、ここで言ってる『日本は労働力だけでなく知的能力も落ちた』、『もはや中流階級の国ではない』は正しいです。日本人の自業自得ですけどね(笑)。選挙にはいかない、男女差別は酷い、G7で唯一同性婚すら認めてない、それでどうしろっていうんだ(笑)。

 せめて出来ることは自民党議席を減らして与野党伯仲の状態に持っていくことです。政治にすこしは緊張感を持ち込む。
 立民の代表選はそれほど盛り上がってないかもしれませんが、そう考えれば枝野にしろ、野田にしろ、泉にしろ、現実的な意見を言っていて、ボクはそんなに悪いとは思いません。

 上野千鶴子ですらボケてきた↓。今回の立憲民主の代表選は時代遅れのバカ左派を切り捨てる良いチャンス、枝野が言っていたように国民の側に立つ政党=国民政党に立憲民主が脱皮する良い機会かもしれません。世の中で一番多いのは無党派層なんですから、老朽化したボケ左派に振り回されていたら、立憲民主はいつまでたっても国民のための政党になれません。


 と いうことで、日比谷で映画『フォールガイ

ベテランスタントマン、コルト・シーバース(ライアン・ゴスリング)はカメラマン、ジョディ(エミリー・ブラント)と恋仲だったが、撮影中の謎の事故で業界から姿を消してしまう。ある日、映画プロデューサーから元恋人・ジョディ(エミリー・ブラント)が監督に出世し、彼女が新作で彼の復帰を望んでいるという話を聞き、復帰する。ところがそれはやり手プロデューサーのでまかせだった。コルトが呼ばれたのは、撮影中に行方不明になった主演俳優トム・ライダー(アーロン・テイラー=ジョンソン)の捜索のためだった
fallguy-movie.jp

 ボクは未見ですが、80年代に放送されていた人気ドラマ『俺たち賞金稼ぎ!!フォール・ガイ』の劇場版リメイクだそうです。監督は『アトミック・ブロンド』の監督や『ジョン・ウィック』のアクションを担当したスタントマン出身のデヴィッド・リーチ

 ライアン・ゴズリングエミリー・ブラント、主役の二人は奇しくも昨年『バーベンハイマ―』と言われて炎上した『バービー』、『オッペンハイマー』の主役の相手役同士です。

globe.asahi.com

 今作ではこの二人、凄く良いです。
 ライアン・ゴズリングは『バービー』では男性優位主義に取りつかれた文字通りの大アホ男を演じてましたが(本人も楽しそうで、あそこまで徹底して演じていれば偉いと思いました)、今作では元カノのために黙って危地に飛び込むスタントマンを演じてます。カッコいいです(笑)。

 今作のエミリー・ブラントはとにかく可愛い。
 突然舞い戻ってきた元カレに憤懣納まらず、言いがかりのようなNGを出して命がけのスタントを何度もやらせる表情は最高でした。これぞ鬼畜(笑)!

 元カレに対する複雑な感情表現も良かったし、

 女性の自分が監督として映画を作ることは自分のキャリアのためだけではなく、後に続く女性のためでもある、という大義も、彼女らしくて良かった。

 元々ボクはこの人好きなんですが、今作の彼女は過去最高に魅力的でした。


 あと、犬が素晴らしかった(笑)のもボク的にはポイント高いです。ブルースクリーンでやったんだろうけど、それでもよく怖がらずに演技したと思います。犬の演技映画としてもかなり出色です。

 脚本が弱い、という評も多いのですが、ボクは結構満足しました。確かに細かいところに粗はあるけれど、『お話の真相は』となる展開は良かったし、クライマックスの展開もボクはかなり好き。綿密さより、描きたいことを優先させたといったところです。いいじゃないですか。
 日本映画と比べれば脚本のレベルが違う。充分面白いです。

 本編ではKISSの1979年の大ヒット曲「ラヴィン・ユー・ベイビー」がアレンジを変えて何度も使われます。80年代色が濃厚な作品です。


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 オリジナルのテレビ版は見てないのでボクには判らなかったけどオリジナル版の出演者が総出演したり、劇中劇まで過去の作品を蘇らせていたり、細かなネタはかなり多そうです。マイアミ・バイスのネタなんか、ボクは本当に萌えました。

 何よりもスタントマンや映画の裏方に対する愛情がこぼれんばかりに溢れていて、映画の雰囲気、後味が凄く良い。これだけ深い愛情に触れると、こちらの心も温かくなる。そんな体験を久しぶりにしました。

 笑って温かい気持ちになれる楽しい2時間。ハリウッドの大作で『凄いなあ』と思うことはあっても、(気持ちが)『温かいなあ』と思う事なんてめったにありません。

 勿論 感動するとか勉強になるとかではないけれど、ボクはこの映画はかなり好き。良い映画だと思います。


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