特別な1日  

-Una Giornata Particolare,Parte2-

『資本主義と反資本主義(趣味)の狭間(笑)』(夏休み旅行記2日目後半)

 (夕方いったん 更新したのですが、なぜか夜9時過ぎに消えてしまいましたので再掲します。星をくださった方、ごめんなさい。)

 いやあ、大変な台風みたいです。大きさもさることながら、奄美大島・九州から関東に至る日本列島を縦断するようなコースは一体何なんだ。

 お米がないとマスコミが騒いでますが、昨日行ったスーパーではもう西日本の新米が売っていました。それだけでなく、いつも通り5キロ5000円(笑)の魚沼コシヒカリが売ってました。在庫はある(笑)。

●それより、ロボット床掃除機が仕事をしているのにびっくり。時代はここまで来た。

 米なんかボクは1日に0.5合しか炊きません。5キロ袋を買っても全然減らない。それにお米が無くてもパスタも蕎麦もクスクスもあるから、1ヶ月や2ヶ月は困らない。それに今の若い人はパックご飯ばかりでお米を炊かない人の方が多いかもしれませんよ。
 相変わらず日本のマスコミはセンセーショナリズムばかりやっている。これも自分たちの儲けのため、です。
 

 噂話レベルですが、新聞記者に自民党の総裁選の下馬評を聞きました。このままでは小泉が有力、とのことでした。今 文春が女性スキャンダルを洗っているそうで(笑)、それが出て来なければ当確だろう、と言う話です。

 党員票次第では石破の芽もないわけではないそうですが、党内であまりにも嫌われ過ぎているので決選投票では全くムリ。誰もが一番能力があることを認めつつも、誰よりも嫌われているのは茂木(笑)。死ぬほど性格が悪いそうです。小林とか河野、上川は全く見込みがないそうで、それはそれで良かった。

 あの顔ぶれを見てると、民主党の野田が自民の総裁選に出たら勝つんじゃないか、という冗談もありましたが、それは確かに言えています。立憲民主の代表としてはいまいちでも(個人的には、ボクは枝野が一番考えが近いです)、自民党の総裁選と考えたら野田が一番 常識人に見えることは間違いない。

 自民総裁選のあとに総選挙があるのは確実だそうですが、立憲が無党派層をつかみ選挙に勝つには野田は案外良いかもしれません。
 一部の左派は気に入らないでしょうが、立憲や共産の支持層のジジババ左派はもういい。現実に目を閉ざして滅茶苦茶な理屈に固執している人たちです。あと10年もすればいなくなります。

 文春と言えば、京都の古参党員の除名を批判したために本人も除籍された共産党の元福岡市長選の候補者だった『かみや氏』が取り上げられていました。ボクはこの1年ほど、この人のブログを読んでいたので、共産党がいかに悪質で陰険かが本当に良く判りました。

 党に異論を唱える者を批判して、しばらくは放っておく。そうやって精神的苦痛を与えた後にバッサリ行く。それがスターリンのやり方だったそうです。かみや氏も同じ手順でやられた。びっくりですよ。今どきスターリンの手法を真似しているなんて。ボクはこれが共産党の本性だと思った。


 
 自民党共産党朝日新聞もさっさと潰れてほしいです。そうすれば日本の前途に多少の光明は見えるかも(笑)。


さて、旅行の2日目、午後です。お昼ごはんを食べたあと、宮島口から電車に乗って15分。
 海岸沿いの埋め立て地に昨年できた、美術館とホテルの複合施設’’SIMOSE''へ向かいます。今回の旅行の目的地です。

artsimose.jp


 地元の中小企業の創業家が「建築界のノーベル賞」といわれるプリツカー賞を取った世界的建築家の坂茂を連れてきて、長年収集した美術品を納める美術館と10室程のヴィラとフレンチレストランを作ったのです。

 美術作品を多くの人に公開するだけでなく、地元のイメージアップにもなるし、観光客も誘致できる、雇用も生む。実際 地元の若い従業員が沢山いました

 立派な社会貢献です。正しい金の使い方、と言ったら良いでしょうか(笑)。美術館は非営利の財団にしているとは思いますが、コストを考えたら絶対に儲からないですよ(笑)。

 既に様々な雑誌の表紙になるなど話題になっています。資本主義と反資本主義=趣味の狭間とでも、言ったらよいでしょうか(笑)。

 坂茂作の様々なヴィラがありますが、ボクが泊まったのはこの部屋。


 開放感あふれる建物です。小さな丘の上にあって、施設の中で最も景色が良いという触れ込みです。

 ジャグジー。周囲から丸見え、リビングからは裸で移動しないと入れません(バスローブは羽織りますが)(笑)。都会ではありえない。

 正面には昨日泊まったばかりの宮島。奥は昔海軍の施設があった江田島

 リビングもやたらと窓がでかい。目の前を船が行きかっています。

 暑い中、クーラーがガンガン効いた部屋に入ると、テーブル上の氷が入ったバケツの中にシャンパンが置かれています(笑)。驚くなかれ、ラベルにはグラン・クリュ(特級)と書いてあります。これで喜ぶのは我ながら貧乏人の感性ってなもんです(笑)

 夕食前に美術館を見に行きました。

 エミール・ガレ特集です。

 ガレだけでなく、常設展示の横山大観藤田嗣治も展示のかなりの部分を自分で持ってるらしい。どれだけ金があるんだ(笑)。

 美術品の展示室はカラフルなガラス製です。水中にレールがあって移動できるようになっています。

 ガレの作品のモチーフになった草花が植わっている庭も併設されています。

 そのあとは夕食。レストランの建物も坂茂の設計ですが、シェフも白金の店から坂が推薦したそうです。

 シャンパンは飲み飽きたので、最初はプラムのリキュールを使ったオリジナルカクテル。

 アミューズ。鹿のコロッケ、白茄子、ほおずき。

です

 トウモロコシのスープ。自然の甘さです。

 萩の港で上がったというアワビのサラダ。下には根セロリ、右側には肝のリエット。うまい。

 ロワールのロゼワイン。 

 アナゴのガレット。下にリゾットを添えたのは宮島の名物、アナゴ飯をイメージしたそうです(笑)。

 これも萩で上がった(ヒラ)スズキ。あまり見かけない高級魚です。

 メニューには広島牛もありましたが、羊にしました。羊はさすがに地元産じゃありません(笑)。酸味が効いたクスクスの味付けは面白かったです。

 生姜のアイスクリームにほうじ茶のクッキー。双方がコントラストになっていて、美味しかったです。特に生姜のアイスは爽やかで出色でした。

 マンゴーのシブースト。

 カモミールティーとお茶菓子。

 地元産の食材を使いつつ動物性脂肪を極力使わないのがポリシーだそうで、昼間 散々食べた後でもペロリと食べられました。美味しいです。
 こんな田舎で本格的な、ちゃんとしたフレンチが食べられるとは思いませんでした。 

 そのあと、美術館に戻りました。夜は屋上の展望デッキが宿泊者専用になっているのです。

 昼間はミラーガラスの壁で外から中は伺えませんが、夜は表情が変わり、内部を奇麗に見られます。

 美術館の屋根は展望デッキになっています。

 これもまた、アートでしょうか。

 後は部屋に戻って寝るだけ(笑)。

 上階は屋外ジャグジー、下にはお風呂があります。

 リビングも外から丸見えですが(笑)、高台にあるので問題ありません。

 夜景が美しい。右側は三菱ケミカルの化学コンビナート。沖合には船の明かりも見えます。

 左側は宮島口の町が広がっています。

 夜景を見ながら、海風に吹かれてジャグジー(笑)。

 2日目の夜も静かに更けていきました。