週末は驚くべき暑さでした。
都知事選で小池が再選されたのは予想通りとはいえ、残念でした。対抗馬の蓮舫は肝心の無党派層をとれなかったのだから仕方がありません。都議選の方はまだマシでしたが、候補者すら立てられなかった地域もあった立民/リベラルの地力の無さは感じました。まだ組織固めの段階でしょう。
問題はここからどのような教訓を得ることができるかです。
共産党と立憲民主が組んでも選挙には勝てないことははっきりした。良くも悪くも旧態依然とした野党共闘は有権者の変化についていけてない、ということでしょう。
無党派層は石丸が1位、2位が小池、3位が蓮舫氏。で、女性の支持は小池百合子が圧倒的。
— SuehiroKa (@suehiro_ka) 2024年7月7日
ともかく、今回の選挙は共産党の連中のお行儀の悪さが目立ちました。蓮舫の写真を無断で使って党への寄付を呼び掛ける詐欺まがいのビラのことは以前取り上げましたが、それだけではありません。
選挙活動は朝8時からだと思いましたけど、共産党の連中は朝7時頃から候補者名を出さずに街宣をやっていた。ボクの家にも勧誘電話(なんで電話番号を知ってるんだ!)が留守電にきっちり録音時間いっぱい入っている。
若者票はYouTubeとTikTokを制した石丸氏が圧倒的。新聞とテレビに接しない世代は厳しい。蓮舫氏のインスタでの善戦はあったものの圧倒的にYouTubeと TikTokですね。https://t.co/ikamduuMkJ pic.twitter.com/JJPgMuAIco
— Ikuo Gonoï (@gonoi) 2024年7月7日
そういうのって逆効果になるってあの連中は判らないのでしょうか。蓮舫の足を引っ張っているのは『マッチョな左翼臭さ』と表現している記事↓もありましたけど、共産党が張り切れば張り切るほど無党派層は逃げていく(笑)。
ボクはこの記事を書いた北原みのりなんか大嫌いですが、北原が言う『今の地獄(小池)と新しい地獄(蓮舫)、それならば、よく知っている地獄のほうがつきあいやすいという女性票の深い絶望』というのは一理あるように思えます。
知事選男女別。女性の小池知事支持が過半数と高い。 pic.twitter.com/ZXN7yo6VFn
— こたつぬこ🌾野党系政治クラスタ (@sangituyama) 2024年7月7日
『人々の生活から遊離したバラモン左翼』、トマ・ピケティが言っていたことが日本でも起きている。左翼、リベラルは人々の不満の受け皿になっていない。日本の左翼はフランスと違い、バラモン階級のようなエリートでもないし、頭も悪いですけど(笑)。
代わりに出てくるのが、自民党の別動隊やポピュリストです。ド田舎の地方都市すらマネジメントできなかった石丸なんて、ボク自身は全く興味も関心もありませんでしたが、一部の人たちには人気があったみたいです。
石丸候補の選対本部長は、萩生田光一(裏金2728万円、統一教会ズブズブ)議員の人脈だった。「赤旗」(7月5日付け)。 pic.twitter.com/zJczKviaFU
— 有田芳生 (@aritayoshifu) 2024年7月5日
石丸のように『仮想敵』を作って既得権益を攻撃するはポピュリストの常とう手段です。
地元にいられなくなって東京に出てきただけなんじゃないか、この人。 https://t.co/pkl0j9GDek
— 縄文ZINE (@jomonzine) 2024年7月3日
戦前のファシストから現在の維新やれいわ、参政党やN党に至るまでやり方は常に同じです。
いいねー
— T.Med (@taku550917) 2024年7月6日
大阪メトロの駅にて pic.twitter.com/oldmsGb0qB
雨後の竹の子のように出てくる、そういうのに引っ掛かる奴は文字通りバカと思いますけど、まともな受け皿がなければどうしても引っ掛かる輩が出てくる。
都知事選、石丸は2位につけたことで、新党を結成して総選挙に挑むでしょうね。維新からは議員や候補が引き抜かれていくでしょう。泉房穂氏が合流とかあり得るかもしれませんね。 https://t.co/bz5A4DrVKs
— こたつぬこ🌾野党系政治クラスタ (@sangituyama) 2024年7月7日
イギリスで労働党が政権を奪還したのも現実路線に徹したからです。一時的な人気に頼る『風頼み』も時には必要かもしれませんが長続きはしない。
労働党の大勝利は、左派に引っ張られずに、急進的な公約を掲げず、ブレグジット以降の混乱にうんざりした、ど真ん中の有権者をつかんだから。日本の野党はこれを教訓にできるか。 https://t.co/jAZdapNdhy
— こたつぬこ🌾野党系政治クラスタ (@sangituyama) 2024年7月4日
野党共闘は役割を終えました。先細りの年寄りの票しか集められない(笑)。衆院選前に限界が見えたのは却ってよかったかもしれない。
「市民と野党の共闘」はもう求心力はないということです。この現実をきちんとみましょう。 https://t.co/MtnPr5QhbK
— こたつぬこ🌾野党系政治クラスタ (@sangituyama) 2024年7月7日
自陣営ですら固められなかった。蓮舫ですらこれだったのですから、他の候補ならもっと酷かったでしょう。
MXによると蓮舫さんの支持は立憲支持層共産支持層の7割留まり。無党派は1割台。厳しいです。自陣も固まらず、無党派に浸透しませんでした。
— りっけんカジュアル党員/パートナー🌈🗼 (@Rikken_CDP2023) 2024年7月7日
これからは、もっと若い世代の方を見た、現実的な政策を打ち出していくしか立憲民主の活路はなさそうです。ドグマ化した戦後民主主義の呪縛から逃れて、日本のリベラルが環境変化に合わせて真の意味で再生できるかどうかにかかっている。
都知事選を受けて、立憲民主党は岐路にあります。今後、二つの道があると思います。ひとつは、都知事選のような「市民と野党の共闘」路線を採り、共産党と一体的な選挙をやることです。しかしこの道では、野党支持層が分厚い東京でさえも勝てないことが明白になりました。もし全国的にこの路線を採るな… https://t.co/VD1D9nMti7
— こたつぬこ🌾野党系政治クラスタ (@sangituyama) 2024年7月7日
それにしても小池再選で勝ち目のない国際金融都市とか水道民営化、外苑の再開発とか、東京はますます酷くなっていくんだろうな~。
結局今回もいつものこの日本の負のスパイラルが発生してんのよね
— 愛国心の足りないなまけ者 にきめっ! (@tacowasa2nd) 2024年7月7日
国が衰退し社会が荒廃する
↓
弱者叩きや差別で人気をとる政治家が強くなる
↓
真面目な左派が怒る
↓
脊髄反射で冷笑と弱い者いじめが好きな保守派が逆張り
↓
ずっと邪悪な無能が権力に居座る
↓
ますます国が衰退して社会が荒廃する
と、いうことで、渋谷で映画『ONE LIFE 奇跡が繋いだ6000の命』
1930年代、ドイツの政権を握ったナチスはチェコのズデーテン地方を併合、多くのユダヤ人難民が発生する。ロンドンに住む株式仲買人、ニコラス・ウィントン(アンソニー・ホプキンス)は、チェコを訪れる。ユダヤ人の難民キャンプの過酷な状況を目にした彼は子供だけでも助けようと決意する。キンダー・トランスポートという組織を立ち上げ、ユダヤ人の子供たちを同国から脱出させていくが、やがてナチスはチェコを併合したのみならず、ポーランドに侵攻、第2次世界大戦が勃発してしまう。
第二次大戦直前 イギリスのニコラス・ウィントンという人がナチスの手から669人もの子供を救った話は以前『ニコラス・ウィントンと669人の子どもたち』という傑作ドキュメンタリーを見ていたので、良く知っています。このドキュメンタリーは彼に命を救われた子供が後年ジャーナリストになって作ったものです。
ニコラスたちの手でロンドンへ逃れてきた子供たちは大ヒットしたクマちゃん映画の名作『パディントン』のモデルでもあります。コートを着て、首から札をかけているパディントンの姿は逃れてきた難民の子供たちです。だから『パディントン』を見ると泣いちゃうんだよ(笑)。子供たちを送り出した親が書いた、この札のメッセージを見てほしい。
劇映画版はどうでしょうか。
1938年 ヒトラーはチェコに圧力をかけ、ズデーテン地方を無理やり割譲させます。イギリスもフランスも戦争をする気はなく、ドイツの領土強奪を認めます。しかし、そこには住人がいます。自由主義者や社会主義者は身が危うい。特にユダヤ人たちは難民化し、他国やチェコの首都プラハに逃げ込みます。
平和のため、というと聞こえは良いですが、領土の割譲は平和を守ることにはつながりません。現在でもウクライナはロシアに領土を割譲して平和を守れ、と言ってる和田春樹のようなアホがいますけど、他国を侵略しようとしている連中がそれだけで収まるはずもない。南シナ海や小笠原で習近平がやってることだって同じです。
映画ではニコラスに救われて生き残った子供がイギリスやフランスのナチスへの妥協を『私たちは世界から見捨てられた』と言っていました。
当時29歳のニコラスは株式会社の仲買人に過ぎませんでした。社会活動には特に興味はなく、その年の冬もスイスにスキーへ出かけるつもりでした。
ところが彼の元に一緒にスキーへ行くはずだったプラハ在住の友人から『スキーへ行けなくなった』という国際電話が入ります。友人はユダヤ人難民を助けるボランティアをしていました。
スキーの代わりにプラハを訪れたニコラスは難民キャンプに収容された子供たちの窮状を見て、そのまま現地に残ります。
雪の中でまともな暖房もない、衛生状態も悪く伝染病も発生しているばかりか、食料も不足している過酷な状況のキャンプです。ニコラスたちの救援組織は食料や衣料品を手配しますがとても足りません。難民たちは東欧の厳しい冬を越せない可能性すら、ありました。
当時の難民キャンプの光景はこの映画で見て初めて理解できました。描写はマイルドになっているんでしょうが、それでも酷い。金持ちが多いユダヤ人だから物質的には何とかなっていると想像していたんですが、子供たちの日々の食料さえ、事欠いていた。
これを見ると、どうしても今 イスラエルが難民キャンプを攻撃しているのが思いおこされます。自分たちの先祖は難民キャンプでどんな思いをしていたのか。で、今 連中は何をやっているのか。あいつらは信じられないくらい邪悪としか言いようがない。
今までイスラエルはナチと一緒と思ってましたが、もしかしたらナチ以下かもしれません。
やがてナチスはプラハの難民キャンプのすぐそこまで迫ります。
絶望的な状況の中でニコラスは子供たちだけでも国外に逃がして助けることを思いつきます。今までそんなことを考える人は誰もいませんでした。子供を救う組織も子供を引き受ける国もなかったし、親から引き離すよう説得するなんてできると思わなかったからです。
しかし、ニコラスはくじけません。子供たちだけでも逃がすよう、親たちを懸命に説得する。子供たちの写真を撮り、リストを作り、里親を探す。驚くべき実行力です。彼は世界中の指導者に手紙まで書きましたが、どこの国も受け入れを拒否します。ルーズベルトからも断りの手紙が届きます。
3か月後 ドイツ軍がチェコ全体へ侵入します。プラハでもユダヤ人の迫害や逮捕が始まります。
ニコラスの訴えに応じる親たちも出てきます。そして必死の説得が実って、ニコラスの母国のイギリスだけは身元引受人となる里親と多額の保証金を条件に受け入れを認めます。何の組織もルートもないニコラスは母国に戻り、今度は必死になって里親を探します。
現地で撮った写真だけで受け入れてくれる家族を探すのです。そして新聞で保証金の寄付を募る。彼は子供たちのリストを作り、まずは25人の子供を出国させます。

政府のサポートも全くない中でニコラスと仲間たちは資金と里親を集め、列車で669人の子供たちを逃がすことに成功します。新聞もロンドンにたどり着いた子供たちのことを報じて協力した。これが後年の『パディントン』になったのです。
政府は何もしなくても、新聞を読んだイギリスの民間人には里親になったり寄付をして子供たちを救おうとした人が大勢いたそうです。
概して貧しい人ほど難民に優しかった、と言われています。これが『ジョンブル魂』って奴なんでしょうね。そんな国に戦争を仕掛けるなんて、大日本帝国は大馬鹿です。そんな人たちに勝てる訳ないだろ(笑)。

輸送が軌道に乗り始めると、ニコラスたちは今までで最大の輸送を行おうとします。ところが列車が出発する日、とうとうナチスがポーランドへ侵攻、WW2を始めます。
列車の出発はナチが止めてしまいます。子供たちの行方は分からなくなる。多くは強制収容所へ送られます。チェコにいたユダヤ人の子供たちは約2000人。ニコラスはその半分も救うことができなかった。
そのことがトラウマになって、ニコラスは戦後も沈黙を守り続けます。彼が大勢の子供たちを救った英雄的な事実もいつしか忘れられた。
80年代 老境を迎えたニコラスは妻の命令で身辺整理を始めます(笑)。
子供たちを救出した記録も捨てるように命じられます(笑)。妻はその記録が彼にとって苦痛だったことを良く知っていたからです。しかし、子供たちの写真が詰まった記録を捨ててよいのか、ニコラスは迷います。
その記録は偶然 BBCの手に渡ることになります。そして、ニコラスには内緒でTV番組が企画されます。
果たして、その番組でニコラスは彼が救った子供たちと再会を果たします。子供たちの中には貴族の称号を得た人、大学教授や有名作家、今度は自分が社会貢献事業に携わる人もいます。その頃には、ニコラスが救った子供たちと子孫は6000人にもなっていました。このシーンにはその人たちが何人も出演しているそうです。
実話です。もともとが驚くべき話なので劇映画にしてどうするんだ、とは思っていました。
でも、ユダヤ人難民の窮状を描いた前半部や後半生でニコラスが抱えた『救えなかった子供たちがいた』という苦悩はドキュメンタリー版では表現できなかったものです。名優アンソニー・ホプキンスが演じてますから、そりゃあ、苦悩は深い(笑)。
イスラエルのシオニストのような人間の悪は限度を知りません。しかしニコラスに代表される人間の善性もまた、限りがない。邦題には『奇跡』とありますけど、これは奇跡じゃない。
劇映画版では、子供たちを救ったニコラスが最後には自分が救われたことが説得力を持って描かれているのがお見事です。結末は最初から分かっていましたが、やっぱり感動で泣いちゃいました。そりゃあ、そうですよね(笑)。


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