2008年音楽ベスト３

世界が大不況に突入し、オバマの当選にいろいろな人が望みを託した年、2008年の音楽ベスト3。アメリカ人だけでなく世界中の人が余りにも期待を託しすぎのような気がするが、それはそれだけ現状が酷いからだ。それにしても日本の総理大臣に何かを期待している人間は誰もいないんだろうな（笑）。
１．Perfume(CD：GAME、ＤＶＤ：GAME TOUR)
2008年のベストシングルはラベルのボレロみたいな曲を人工的なコーラスワークでリメイクさせたかのような’’Baby cruising love''。

Baby cruising Love / マカロニ【初回限定盤】

さらにアルバム’’GAME’’の質の高さ(曲の良さ、前衛と大衆性のバランス）、’’GAME TOUR’’で描かれたメンバーの愛らしさには殆ど抗いがたい。あ〜ちゃんの力技や　のっちの外し具合も素敵だが、一見　クールそうな　かしゆかがステージではあんなにエモーショナルなのには驚いた。前作同様、エフェクトかけまくる曲が多い前半から、素の声で歌われるPERFUMEやWONDER2などの後半へ、という流れがまさにカタルシス、なのだ。
Perfumeが表現する、質の高さに裏打ちされた幸福感は、世界恐慌、無能な政治家、幼稚な国民、の３点揃ってお先真っ暗に見える日本の唯一の希望。

GAME(DVD付) 【初回限定盤】

、

Perfume First Tour 『GAME』 [DVD]

２．ライブ イン グラスゴー（New order)

ライヴ・コレクション:グラスゴー2006&アンソロジー1981−1989 [DVD]

と言っても、見ているのはDVDの中のほとんど一曲だけ、’’The Perfect Kiss’’。死の予感を歌った、エロティックで不吉な、この20年前の歌がテクノロジーの力を借りて未だに躍動感を持って演じられ、しかもそれを観客が合唱している光景には奇妙な感動を覚えた。New orderの面々が２０年たっても、ちっとも演奏がうまくならないのにも、ある意味　感動する。

３．グレープフルーツ・ムーン（Southside Jonny)

グレープフルーツ・ムーン~ソングス・オブ・トム・ウェイツ

ブルース・スプリングスティーンやリトル・スティーブンのバンド仲間、ボン・ジョビがリスペクトしているので有名な？ベテラン、サウスサイド・ジョニーの会心作。約４０年一緒にやっているAsubery Jukesのメンバーと一緒にトム・ウェイツの作品をカバーしてビックバンド・ジャズにしたもの。これが躍動的でゴージャスなんだな。それにしても、この人のファンって日本に何人いるのだろうか。僕は×年まえの後楽園ホールでの唯一の日本公演を見たのが自慢だ。MSIさん、日本版出してくれて有難う。

番外

アシッド・タン

秀作だった。楽曲も良いが、まず声が良い。これから何年も聞いていくだろう。

●ガザの『停戦』
イスラエルがガザでの停戦を宣言した。どこまで本当かわからないが、それでも一般市民への無差別殺傷が止まったことだけは良かった。まだ瓦礫の下に人は埋まっているようだし、何よりも、これからガザの人たちには生活の再建のための闘いというものがあるのだろう。何よりもイスラエルに殺された1200人は帰ってくることはない。
僕は自分が生きている時代に、こういう酷い出来事があったということは忘れない。今後もイスラエル製品のボイコットは続けるつもりだ。

●アメリカの市民運動団体　AvaazAvaaz - 世界中のアクションの完全停戦とガザの封鎖撤廃を訴えるオンライン署名。名前とメールアドレス、国籍を記入してSENDボタンを。
Avaaz - GAZA: FULL CEASEFIRE, END THE BLOCKADE

●イスラエル支援企業ボイコットキャンペーン
･日本語サイト【注意：古い資料】企業とイスラエルの関係:パレスチナ情報センター　
＜英文サイト＞　
・ボイコット企業のリスト：Boycott Israel
・ボイコットブランドのリスト：Boycott Israel Campaign 2012