梅雨らしい、じめじめした日々が続いています。
中庭の池で遊んでいた鴨ちゃんはいつの間にかいなくなってしまいましたが、今度は花が咲きだしました。なんて名前なんだろう(笑)。
先週末は沖縄戦の『慰霊の日』でした。
ニュースでも沖縄のことが多く取り上げられ、当時を生き残った多くの人が『戦争は絶対やってはいけない』と話していました。
悲惨な地上戦に加えて、日本軍が住民を守らなかったのみならず、時には住民を虐殺したのは忘れてはいけないと思います。
こんにちは。今日は沖縄慰霊の日です。沖縄戦の記憶を語り継いでいけますように。6月22日放送の『戦後は戦前になったのか?』がTVerで無料配信中です。配信は6月30日まで。『お気に入り』登録もお願いします。是非ご覧ください報道特集#TVer https://t.co/HtBVsD1j3r
— 報道特集(JNN / TBSテレビ) (@tbs_houtoku) 2024年6月23日
日本軍司令官の牛島には大きな責任がありますが、沖縄を見殺しにしたのは日本軍の論理では当たり前でした。国民はお国のために死すべし、という野蛮国家だったのですから、牛島は官僚としてそれに従ったに過ぎない。牛島はアイヒマンみたいなものです(笑)。
今だって、それは変わりません。基地が集中する沖縄だけでなく、成田空港にしても、原発にしても、中央のためにそれ以外は犠牲にする。全体のためなら部分的には犠牲も厭わない。これは日本軍だけでなく、程度の差はあるにしても多くの組織に共通する論理です。
さすがに僕もこれは「救いのないバカに拡声器を与えてしまったのがSNSだなあ」と思う… https://t.co/AusmHGGFmZ
— 会田誠 (@makotoaida) 2024年6月25日
それだけでなく戦後日本の平和、憲法9条だって沖縄に米軍基地が集中することで成り立ってきたことを思えば、いわゆる平和主義の左派も日本軍と同じ論理、同罪ともいえます。戦後 日本の平和主義は沖縄の犠牲の上に成り立ってきた。
小池百合子って自民党の集大成みたいな人で
— 愛国心の足りないなまけ者 にきめっ! (@tacowasa2nd) 2024年6月25日
安倍晋三みたいに虚偽答弁(嘘)への抵抗が少なく
石原慎太郎みたいな堂々たる差別者っぷりで
河野太郎みたく部下やマスコミへは横柄な態度で望み
菅義偉みたいな秘密警察ばりの恐怖政治という
普通の日本人が好きな要素がてんこ盛りなのよね
そら強いわ
問題は比較的良心的なTBSの『報道特集』にしろ、他の報道番組にしろ、生存者や遺族の『戦争はやってはいけない』という声を紹介するだけで終わっていることです。
戦争はやってはいけない、平和を守れ、というのは、当然です。だけど、それだけで済むのでしょうか。
大日本帝国「他国の植民地の利権全部奪ってやるわヒャツハー」
— 愛国心の足りないなまけ者 にきめっ! (@tacowasa2nd) 2024年6月26日
↓
米・蘭「じゃあ石油輸出するの辞めるわ」
↓
大日本帝国「よしじゃあ石油の出るとこから侵攻してやる」
↓
当然ボロ負け
↓
ネトウヨ「日本は追い詰められて仕方なく開戦したんだ、俺達は被害者だ」
頭が悪いという被害の被害者かな?
たいていの戦争は平和や自衛を口実にして始まります。大日本帝国もプーチンもナチスも一緒です。安倍晋三だって『平和を守れ』と言ってました(笑)。『戦争はいけない』だけでなく、戦争を避けるためにはどうしたらよいか、『HOW』を考えなくては意味がない。
マスコミが典型ですが、日本では平和を守るためのHOWの議論は殆ど聞いたことが有りません。
日米地位協定や安全保障の研究者、琉球大の山本准教授という人がいます。『憲法9条がある限り日米地位協定は変えられない』と論証したこの本で↓石橋湛山賞を受賞した、ちゃんとした(笑)研究者です。『報道特集』や『報道1930』にも時折出演しています。
この人が今週 週刊東洋経済オンラインで侵略に対する日本人の感度は非現実的と指摘していました。
政府が沖縄の軍備を強化していることに対しては、
台湾有事に沖縄が巻き込まれるという議論は、アメリカ軍による台湾救援を阻止するため中国軍が台湾に近い沖縄を攻撃するという想定からきている。だが専門家の指摘によれば在日米軍を足止めするのであれば、司令部のある横田基地(東京都)を中心に全国の在日米軍基地が同時に標的となる。特に在沖海兵隊と連携するアメリカ海軍の拠点である横須賀(神奈川県)と佐世保(長崎県)が狙われる、と考えるべきだ。沖縄だけが攻撃されるという発想は、政策決定者に都合のいいバイアスがかかっている。
中国が本気なら本土にも絶対弾が飛んできます。九州はアウトでしょうし、海底ケーブルを切ったり、大規模なサイバー攻撃をかけたり、海上封鎖したり、手段はいくらでもある。
一方 左派も一刀両断です。
平和運動関係者やリベラル系メディアから「台湾有事に巻き込まれないために、日米の軍事介入を阻止すべき」「台湾は中国の一部だという中国の主張を認めるべき」という議論が出ることがある。その根底にある台湾および周辺海峡だけが戦場になれば、沖縄は被害を受けない、という考えも楽観的といわざるをえない。
具体的にはこう指摘しています。
専門家の間では、米中両国とも全面衝突を避けたがっており、中国は長期間の台湾海峡封鎖によって台湾に圧力をかける可能性の方が高いと指摘する声が強い。そうなれば、台湾海峡に設置された機雷が沖縄近海に漂流し、自給率の低い島嶼の住民の命綱である貨物船の航行が不可能となる。
また中国軍は台湾攻略作戦の拠点として、与那国島や石垣島を占領するシミュレーションを行っている。その場合、中距離弾道ミサイルで自衛隊施設・部隊を機能停止させた後、部隊が上陸する(中略)。日米両国が台湾有事に介入しなければ沖縄が巻き込まれないという可能性はかなり低い。
山本准教授はこうも言っています。
戦後長らく社会党の「非武装中立」論が影響力を持っていたため、自国が侵略の意図を持たなければ他国から侵略されない、占領されても抵抗しなければ殺されない、と主張する識者が現在でも一定数いる。これが歴史的に見て誤りであることは(中立を宣言してもナチスに侵略され、住民が5万人も虐殺された)ベルギーの歴史が示している。まして沖縄が戦場にならないために中国の武力による現状変更を認めるという発想は、平和主義の本質から外れている。
基地を無くしたり非武装でいれば平和が守られる、なんて理屈として考えられない。ベルギー然り、ウクライナ然り、そんな例は歴史上 皆無に近い。非武装にすることで戦争を避けられたのは三国志に出てくる諸葛孔明の『空城の計』しか知りません(笑)。
『空城の計』も安倍政権当時の故小田島隆氏のtweetくらいだったら大したものですが(笑)。
南西諸島の近くに台湾があって中国が攻めてくるリスクがあるのは沖縄の人が悪い訳ではないし、アメリカが悪い訳でも、日本政府が悪い訳でもない。
武力侵攻しようとする習近平は悪いとは思うけれど、中国の人には共産党のみならず民主派や一般人でも『両岸三地』=香港、台湾、本土は政治体制が違っても一つであるという考え方もあるそうですから、簡単に善悪で決めつけることはできない。『武力紛争を起こさないにはどうしたらよいか』の1点しかありません。
『フランスとドイツに挟まれたベルギーが中立を維持できなかったように、日本(本土)と中国、台湾に囲まれ、どの国からも戦略上の要所と見られる沖縄が中立を貫くことは至難の業』という沖縄在住の山本准教授は故翁長沖縄県知事の言を引用して「日本全体で安全保障を守るという覚悟をもって、全国で平等に基地を負担」するべきではないか、と言っています。
それに対して、(軍事的には)基地の立地は沖縄に集中させるべき↓という専門家の意見もあります。これは論拠を示してもらわないと素人には判らない。
住民だってそうですよね。こういう問題は軍事的な問題と住民感情など政治的な問題、その要素の掛け算で判断せざるをえないですが、政府はまともに説明すらしないだけでなく、マスコミもまともに報じない。『平和を守れ』、『基地はいやだ』など感情論ばっかり。じゃ、どうするんだよ(笑)。
ウクライナ侵略が示したのは、侵略者は必要なら軍事・民間施設を問わずに攻撃・占領するということ。この記事は沖縄に基地が集中することを批判するが、基地が集中しているから狙われるのではなく、狙われるから集中せざるを得ないし、九州など本土でも基地強化は進んでいる。https://t.co/P353PAyjP5
— Tetsuo Kotani/小谷哲男 (@tetsuo_kotani) 2024年6月23日
いずれにしても現実を直視した議論をしていかなければ、それこそ米軍に盲従するしか手段がなくなります。マスコミだけでなく、左派も含めた政治家も台湾有事の際はどうする、という議論すらできないのですから、日本人の現実逃避は実に根強い。
日本の現状は右も左も国民も、小池に投票する都民もこんな感じでしょう。中国にしたらチョロいもんでしょう(笑)。
ぶっちゃけジンバブエの政府の支持率が高いみたいなもんだな。 https://t.co/xFVFE5yQH1
— 愛国心の足りないなまけ者 にきめっ! (@tacowasa2nd) 2024年6月24日
また、近所の和食へ行ってきました。東京の菊乃井の料理長が独立した店です。
今週 NHKの夜7時のニュースに京都の菊乃井の主人が『外国人旅行客には一番安価なメニューはお断りしている』ということで取材を受けていました。外国人対応のために言葉を喋れる社員を置いたりする経費がとても賄えないそうです。住宅街にある近所の小さな店にも外国人客はやってきますから、さぞ京都は大変でしょう。
最初はシャンパーニュ。店で飲む泡ってどうして美味しいんでしょうか。家で飲むのとは味が違う(笑)。こういう時に飲むお酒は幸せです(笑)。
アスパラ豆腐の上に出汁のゼリー。その上にはアスパラソバージュ。アスパラではなく、山菜の一種だそう。
八寸。立派な琵琶の葉が載っています。
奥から白エビ、鯛の押し寿司、甘く炊いた青梅、柔らかく炊いた小田原のタコ(すごく味が濃かった)、サクランボのコンポートなど。
お刺身三昧。カマスやメジマグロなど。上には黄身醤油や鱧の子、焼きナスのペーストなど。
お刺身にはお醤油だけでなく、日本酒が必要です。
加茂茄子とジュンサイのお椀。
おしのぎは素麺カボチャと黒豆。
もう鮎が出てきました。郡上八幡のものです。
付け合わせは独活の山椒煮。蓼は白味噌と混ぜてペースト状になっています。
直焼きのウナギ。関東風に蒸していないから、炭で焼いた皮はパリパリ、身はプリプリのゼラチン質が詰まっているのが良く判ります。かなり美味しかった。肉なんかよりずっといいなあ。
土鍋で炊いたムギイカのご飯。スルメイカの幼いものだから、炊いても柔らかいそうです。木の芽や枝豆も入っています。
イカは鋏で刻んでくれました。墨や腸が入って、イカスミのパスタのような濃厚な味です。新生姜も炊き込まれています。
焼きナスのすり流し。
フィニッシュはお決まり、出来立てのわらび餅。
今回もお腹いっぱいでした。地焼きのウナギは数年ぶりだったので、特に美味しく感じました。
和食って絶対カロリー高いと思います。ダイエット、ダイエット(笑)。