特別な1日  

-Una Giornata Particolare,Parte2-

合言葉はユルさ:『サーチャーズ2.0』と夜の六本木’’ピースパレード’’

 渋谷のアップリンクXでアレックス・コックスの新作『サーチャーズ2.0映画『サーチャーズ2.0』公式サイト
マカロニ・ウェスタンステルス爆撃機まで繰り出してアメリカをコケにした、この人の『ウォーカー』が僕は大好きなのだ。

6年ぶりという今回の新作は肩透かし気味というか過激にユルくて、それが面白い。手に汗握るが血沸き肉踊らない(笑)クライマックス、拳銃ではなく映画知識Q&Aでの決闘、というアイデアは素晴らしい。ロードムーヴィーとしても、ロスから中西部の砂漠の行程、そしてモニュメントバレーの景色は見ているだけでも楽しかった。
 
 その後は芝公園へ行ってガザ停戦のピースパレード。http://www.amnesty.or.jp/modules/piCal/index.php?action=View&event_id=0000002073 
僕はデモという手段には懐疑的だ。少なくとも現状の日本ではあんまり意味がないと思っている。多くの人に情報を周知させる手段としては効果が低いし、参加している人種には、悪いけど少しおかしい奴も居る。今回だったらイスラエル製品やイスラエルに進出している企業をボイコットしてやるほうが即効性はなくても、ハッキリ言ってマシだと思う。昨年もイスラエルの企業から売込みがあったが、お前らの製品なんか絶対使わないからな。
 ただ、TVニュースで怪我をしたガザの子供の姿を目にしたら、怒りがこみ上げてくる。ナチスゲルニカと同じ大量無差別殺人が 今この瞬間にも起きているということは、同じ時間を生きている我々もコケにされているようなものだ。だから、自己満足かもしれないが、イスラエルがやっている虐殺に怒っている人間が日本にも少しは存在しているぞ、ということを示そうと思った。世界、できればパレスチナの人にそれが伝われば多少気が晴れる(無理かもしれないが本当はガザの人に伝えたい)。

 東京タワーから六本木まで歩いて一時間ちょっと。相変わらず ガザと関係ない幟立ててる奴とか、『許さないぞ〜』とかシュプレヒコールやってる奴も居て、そういうのはバカみたいだと思った。シュプレヒコールなんか誰も聞いてないし、金切り声なんか聞こえても街の人には逆効果に決まってんだろ。イスラエル大使館の前とかなら判るが。
 でも『夕飯のしたくがあるから、6時過ぎまでに帰らなきゃいけないのよ』(笑)とか言っている主婦の人や普通の若い人も参加していて、特に若い女性はしっかりした人が多いように見えたのが印象的だった。また、きちんとした身なりの白髪の男性が黙々と歩いているのは格好良いと思った。
 なによりも 天気もよかったし、街中をのんびり、ユルく歩くのはそれだけでも良いものだ。先導する車で音楽を流しているのもなかなか良かったし。ポリリズムもかかってたぞ。Perfume の可愛らしさは『ピース』パレードにぴったり。いずれにしても、誰だか知らないがアムネスティピースボートなど事務局は大変だっただろう。ありがとう。
 道端には外人の記者が一杯居たし、APやロイターの腕章つけた奴が写真取ってたみたいなので、きっと世界に配信されるだろう。
 ユルユル歩きながら眺める六本木の夜景はとても綺麗だった。それにしても寒かったなあ。

アメリカの市民運動団体 AvaazAvaaz - 世界中のアクションの停戦を訴えるオンライン署名。名前とメールアドレス、国籍を記入してSENDボタンを。大体2万人/日のペースで増えている。
Avaaz - GAZA: FULL CEASEFIRE, END THE BLOCKADE
イスラエル支援企業ボイコットキャンペーン
・日本語サイト【注意:古い資料】企業とイスラエルの関係:パレスチナ情報センター 
<英文サイト> 
・ボイコット企業のリスト:Boycott Israel
・ボイコットブランドのリスト:Boycott Israel Campaign 2012