今週はまるで、梅雨のようなお天気が続きました。
●虹を見たのも凄く久しぶり。
相変わらずロクでもないニュースばかりですが、入管法の廃案という良いニュースがありました。
市民の #入管法改悪反対 の声に押され、与党は入管法改正案取下げの方針を固めました。
— アムネスティ日本 (@amnesty_or_jp) 2021年5月18日
現行法の入管収容は問題があると、10年以上にわたり国連から再三の勧告を受け続けています。
国際人権基準に合致した法改正に向け、アムネスティは引き続き市民や国会議員、国際社会への働きかけを続けます。 pic.twitter.com/DIj7Uu2OGe
自分なりに勉強しましたけど、この数年で20人も収容者を死に至らしめている入管の裁量を強める、入管法の改正(悪)はとんでもない話だと思います。
議員会館や国会前に抗議に行った人もいるようですが流石に平日の昼間には行けないので、ボクはTWITTERデモをやってただけですけど、やっぱり大勢の人が声を挙げたから潰せたと思います。勿論 理由は一つだけじゃなくて、内閣支持率の低下などの要素があったからではありますけど、人々が声を挙げなかったら潰せなかったことは間違いありません。
さて、岩波の『科学5月号』に載った慶應大学の調査では、県別のコロナ対策の評価は鳥取が1位でした。
で、下位が下から順に大阪、東京、京都、愛知、神奈川(笑)。
https://www.keio.ac.jp/ja/press-releases/files/2021/4/26/210426-1.pdf
鳥取が優れている点はとにかく検査を積極的に行っている事。そりゃあ、そうですよね。検査もしないで感染対策が取れるわけもありません。
鳥取県
— コトリコ (@mikazukikotori) 2021年5月17日
1人陽性が出てもその周り全てをローラーをかける様に検査をする
徹底的な検査を繰り返して疫学調査の中でうつし易い人がいるという事を見つけ出した
Ct値:陽性判定に必ず使う数値、ウイルス量が分かる、うつし易いラインが分かる
徹底的な検査で指標を基に科学的にアプローチ#報道1930 pic.twitter.com/GwbngfW82K
更に特筆すべきなのは、鳥取県はそれほど消費支出金額が減ってないし、宿泊業の稼働率も下がっていないこと。検査をして感染を抑えていれば経済的な打撃も少ないわけです。
で、国全体としてはこんな状態になっています↓。
今週発表された経済統計では、昨年はリーマンショック以上、つまり戦後最悪の景気落ち込みでした。今年の1~3月も予想以上に悪かった。
www.jiji.com
これから夏にかけて雇用調整助成金が切れたり、消費税の支払い猶予が終わるわけですから、もっと目に見える形で景気に影響が出てくるはずです。
●この記事だけだと『じゃあ、3人に2人は年収増なのか』という話になりますけど(笑)。
3人に1人が年収減を実感 コロナ禍の家計、民間調査:東京新聞 TOKYO Web https://t.co/XaPv7EY00p
— 東京新聞政治部 (@tokyoseijibu) 2021年5月19日
今 コロナ禍の下で経済に起きていることは『K字経済』、つまり回復している企業・産業・個人と落ち込んでいく企業・産業・個人が2極化している、と言われています。
国単位で言えば、日本はK字経済の落ち込んでいく方です(笑)。先進国では日本だけが一人負け、コロナから回復しつつある欧米、中国との差は更に開いていくでしょう。
diamond.jp
ちなみに最新の各国ワクチン接種率はこんな感じ↓。欧米はもちろん、感染爆発が起きているブラジル(約18%)やインド(約10%)、接種が遅れて揉めている韓国(約9%)よりも、日本の接種は5%と遥かに遅れている。
新聞もTVもどうしてこういうことを報じないのでしょうか。
Coronavirus (COVID-19) Vaccinations - Statistics and Research - Our World in Data
今まで、日本経済がコロナ前の水準に回復するのは22~23年と言われていましたが、24年という予想まで出てきた(元日銀理事、野村総研の木内氏)。あと3年ですよ! 長すぎる。それまでどれだけ多くの人々が苦しむんだか。
www.nri.com
以前、コロナの影響は中高年男性に大きく出てくると書きました。
spyboy.hatenablog.com
実際こんなことも起きています。パナソニックなんか昨年は巣籠需要で景気良かったはずですが、中高年世代をターゲットに大リストラを始めました。
鳥取県の平井知事、マトモな対策もしないで念仏唱えるだけの総理大臣、大喜利ばかりの東京都知事と交替してくれないかなー。
防衛大臣でもいいや。竹中平蔵関連の会社に発注したとはいえ、まともなシステム一つ作れないばかりか、大臣自ら、仕様ミスを見つけた新聞に食ってかかってるんだからなあ。防衛省内でリークがあったから、余計に責任転嫁したいんでしょうが。
やっぱり諸悪の原因はこれか(笑)↓。アベノミクスも特定秘密保護法も有事法制も消費増税もマトモに説明できないようなウスラバカを国民が総理大臣として放置し続けたから。類は友を呼ぶ、で、コロナと一緒でバカも伝染するんです。バカはバカを呼ぶ。
つまり、無能な為政者を選んだ日本人がバカだからです。特に棄権してる奴は重罪。コロナで我々が学ぶべきなのは、政治に関心を持っていないと自分の生活だって守れない。それが最大の教訓だと思います。
しかしこういう認識の世代を優先接種するのに予約がネットしかない、って、どういうバカが計画立てたの?
— 🏕インドア派キャンパー 📣ⒻⒸⓀⓁⒹⓅ🔥 (@I_hate_camp) 2021年5月17日
💡あ、自民党というバカか。 https://t.co/KxvzbLE1qZ
さて、この漢字はなんと読むと思いますか?
勿論、ボクも読めません。『ビャンビャン麺』と読むそうです。『ビャン』は世の中で最も画数が多い、この料理専用の漢字だそうです。
こちらのGAEIさんのブログで、この漢字と『ビャンビャン麺』なるものがあるということを知りました。TVのタモリ倶楽部などでも取り上げられたことがあるらしい。
busybee2018.blog.fc2.com
『ビャンビャン麺』は西安(長安)など中国陝西省の料理だそうです。
10年以上前になりますが、仕事で陝西省から新疆ウイグル自治区へ行ったことがあります。上海から西安へ飛び、そこからウルムチへ飛んでカザフの国境近くにある伊犁まで。つまり中国領内のシルクロードを始まり(西安)から国境までを辿る旅でした。
西安発の飛行機の窓から見た黄河流域は砂漠化して黄色と言うより、真っ赤でした。数千年間 バンバン木材を伐採して、こうなってしまったそうです。文明の収奪の結果、まさに死の土地になってしまっていた。将来の地球の姿?
新疆の中心都市ウルムチは近代都市でした。
Ürümqi – Wikipedia
泊ったホテルはタワマンみたいな高層ビルだし、目抜き通りに展開された地下街は日本人が開発した、と言ってました。寒いので地下街は重宝しているそうですよ。
この町では漢民族の人が資本家として威張っていたこと。それにウイグルの人たちの貧しさが印象的でした。
当時はまだ、今 国際社会で言われているウイグル人への人権侵害、一部では『ジェノサイド』と言われるようなことは表立ってはなかったと思います。
が、見学に行った工場では幹部は上海など沿岸部の漢民族、現場の工員はウイグルの人、とはっきり二分されていました。
ウイグルの人って鼻が高くて彫りが深いから漢民族とは外観から違います。彼らが働く工場の現場は安全装置もロクにない、例えば工具の刃がむき出しだったりします。一方 漢人の幹部はオフィスでクーラーが効いた自分の部屋に陣取って、鼻が高くて見目麗しいウイグルの女性を秘書として侍らせている。
この地域の人々が豊かになるためには沿岸部からの(そして日本からの)投資が必要、なのは判りますが、一般のウイグルの人が普段どう感じているか、容易に想像ができます。
またウイグルの人たちが泥道で道路工事をしているのも見かけました。皆 靴を脱ぎ裸足で泥濘に入って作業をしている。
『あの人たちはなんでわざわざ靴を脱いでいるのか』とガイドさんに聞いたら、『靴が汚れるのが勿体ないから』だそうです。その靴って100円ショップで売っているようなゴムの上履きみたいなものです。多分、現地だったら10円もしないでしょう。ウイグルの人たちの経済環境を目の当たりにするような思いがしました。
だから、ボクが行った1年後に新疆でウイグル人の大暴動が起きたのは、やっぱりな―と思わざるを得ませんでした。その後、中国側の力での弾圧が本格化して今に至るわけです。
jp.reuters.com
今はこんなことすらやっているわけです。
【独自】新疆ウイグル出生率2年で半減 中国統計入手、不妊処置が急増(西日本新聞) - Yahoo!ニュース
拷問・強制的不妊手術、ウイグルで「行われている」…米国連大使(読売新聞オンライン) - Yahoo!ニュース
ユニクロはどうでもいいですけど、繊維業界の人に聞いたら新疆の綿を排除するのは現実的に殆ど不可能に近いそうです。ウィグルのことは北京オリンピックにしろ、中国との貿易にしろ、これから日本にも大きな影響が出てくるでしょう。
それでも 新疆や陝西省などシルクロード地域の食べ物のおいしさは記憶に残りました。味付けは塩味か唐辛子味(でも日本の物より香り高い)でどれも同じでですが(笑)、特に羊肉と粉食は美味しかった。殆どが骨付きで出てくる肉は実に美味しかったし(特に骨の周り)、麺でも饅頭でも餃子でも、やたらと小麦の味がする。上海や広東などの華南とは違い、4000年間 彼らは小麦粉を食べてきたのが非常に良く判りました。それまで日本では知らなかった美味しさです。
日本に帰ってきてからも、そっち系の食べ物があると探索に行くようになりました。少し前日本に上陸した、同じシルクロード沿いの蘭州ラーメンも非常に美味しかった。
今回も陝西省の麵料理と言われると、行かざるを得ない。
と、いうことで、あちらの人がやっている『ビャンビャン麺』専門の店がある神田へ行ってきました。以前ご紹介した蘭州ラーメン(この時期でも満員でした)の店の近くです。
●看板メニューの『ビャンビャン麺(全部のせ)』。右のお椀はゆで汁。一緒に飲むと消化を助けるそうです。
『ビャンビャン麺(全部のせ)』は油溌麺(ヨウボー麺、キャベツなどの野菜や肉、唐辛子、花椒、ネギをのせて最後に高温の油をかけたもの))、トマト麺、炸醤麺(ジャージャン麺、甘辛い甜面醤にそぼろ肉や野菜をいれたもの)の3種類が味わえるというものです。汁なしの麺ですね。やっぱり粉を味わう料理です。
●具の下から麺を発掘してみました。幅広~。きしめんみたいですが手打ち麺ですから、こちらの方が遥かに美味しい。
うまーい!。手打ちで不揃いな麺の歯ごたえが実にうまい。もちろんファーストフードみたいなものですから、小麦の香りがするというほどでもないですが、麺をかむごとに小麦粉を食べているという実感がわいてきます。で、砂漠地帯の料理特有の唐辛子の辛さ。八角などの香辛料も効果的です。それらが手打ちの麺に程よく絡みます。
ダイエットのために『麺少な目』にしたのを後悔しました。他にも種類があるようですし、リピート決定です。これは、また食べたい!