特別な1日  

-Una Giornata Particolare,Parte2-

『AI面接と原発』と『スイカに塩トマト』

 いよいよ衆院選挙だそうですが、これで大きくどうこう変わるものではないですよね。今 野党に政権交代されても自爆するだけだし。存在するだけで害悪な野党だってある。

 ファシスト共産党と消費税カルトのれいわで共倒れしてくれないかなあ。
 特にれいわが立憲や共産党に対してだけでなく、沖縄1区でオール沖縄の候補に刺客を立てた件は多くの人が激怒しています。連中のやってることは自民党の別動隊ですから、何を今さら(笑)。

 だけど自民党の議員を減らさなければ日本の政治は機能しません
 議員としての仕事もしないで、差別を自分の商売のネタにしていた杉田水脈が消えたのは当然とはいえ良かったですが(来夏の参院選に出るようですが)、
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 と、悪質な議員はまだまだ残っています。
 裏金や性犯罪者、カルト宗教はお断り、くらいの最低限の良識を日本人に求めるのも厳しいのでしょうか。


 この前 某コンサル会社の人と話していて、AI面接という言葉を聞きました。
 最近は就職の際 AIが志望者の選考をする企業があるそうです。
 今はネットで簡単に申し込みができますから、学生は何十社も応募してくる。企業によっては毎年 数千人の応募があります。一次選考は書類にしろ面接にしろ、いちいち審査するのも大変です。

 現実には大部分の企業は、業者が運用する『学歴フィルター』みたいなもので足切りをしている訳ですが、それでも数千人の選考は大変です。
 学歴フィルターもあくまでも確率以上のものではないから、大して信頼度があるわけではないし、採用が画一的になるリスクもある。一流校出身者がいつも優秀とは限らないし、そもそも社員が同じような環境で育った同じような学生ばかりだったら企業は滅びますよ(笑)。

 僻みっぽいボクに言わせれば、挫折やコンプレックスがない奴はダメ(笑)。世襲議員のことを見てればわかるでしょ。

 そこで最近は就職の1次面接は生成AIに任せてしまう、というケースが出てきています。
 海外ではユニリーバIBMヒルトン(ホテル)などの有名企業が導入していますし、日本でもソフトバンク三菱UFJリクルートなどが使っています。

 有名どころではキリンビールも実証実験と称して活用を始めています。名前を出したくない企業も多いでしょうから、現実には使っている企業はそれなりにあるんじゃないですか。最終面接までAIということはないでしょうけど。

www.itmedia.co.jp

 一次の面接は記念受験みたいなものも結構ありますから、そういうものに対処するにはAIで充分、というのはよくわかります。面接される方としては気分は良くないでしょうけど、企業の側のメリットは大きいから広まっていくでしょう。志望する側にしても、企業の頭の悪い担当者が面接するよりはいいんじゃないでしょうか。

 ただ、そうやってAIが普及していくと『×社面接向けAIみたいなものも出てくるんじゃないか』とコンサル氏は言ってました。受験勉強の参考書と同じで、過去問を収集してその会社が好みそうな回答を作ることに特化したAIも出てくる、というのです。

 今だってCHATーGPTでエントリーシートや卒論を書いている学生は結構いる、とも聞きますから、確かに学生がAIを使って志望書類を書いたり、面接ではAIの言う通り答えるようなこともありそうです

 こうなってくると、何が何だか判らなくなってくる(笑)。面接する方もされる方もAIそれなら最初から人間要らないじゃないかって(笑)。
 今の政治家を見てるとAIの方がはるかにマシじゃないか、と思います。あんな連中だったら要らないですよ。


 ただ、ですね。生成AIというものは電力を大量消費します。CPUじゃない、GPUという特殊な半導体を何万個もつないで計算をさせなくてはならないからです。


business.ntt-east.co.jp


 これは以前も出したグラフですが、省エネや人口減で需要が減ると思われていた日本の電力需要は、これから生成AIや半導体工場の増設で上向いていくという予想が出ています。

www3.nhk.or.jp

 マイクロソフトやグーグルに至っては生成AIのために原発を動かして、その電気を買うと言い出している。

ascii.jp

www.nikkei.com

 ボクは福島の事故が起きる前から『これからは省エネや少子高齢化で日本の電力需要は減るのだから、事故リスクがある原発なんか要らねーよ』と思っていました。それは正しかった。

 でも事情が変わってきた。自然エネルギーで生成AIに必要な電気をどれくらい賄えるのか、ボクにはまだわからない。

 少子高齢化や人手不足が進む中 生成AIを使わない、という訳には行かないでしょう。日本企業がよその国と競争できずに外貨を稼げなくなるリスクがある。外貨を稼げなければ、日本は石油も食料も輸入できません。そうなったら、日本はおしまいです。
 だから生成AIや半導体工場を動かすためには原発の再稼働が必要、というのが今の経産省自民党の論理です。

 もちろん、生成AIによる電力の制約がチャンスという考え方もある。これからは日本がお得意の省エネ技術がますます重要になる↓というのも一理ある。

www.mri.co.jp

 結論はまだ出しませんけど、なかなか難しい問題です。こういう問題↓の答えは明確なんですが。


 先月 今まで通っていた近所のイタリアンがお休みしているので、新規開拓で青山へ遠征してきました。
 創業37年というイタリアンブームの走りの頃にできた、青山墓地の裏にある店です。でもその頃は流行っていたので、足を踏み入れなかった。ボクは今も流行り物は嫌いですが、若い時はもっと嫌いでした。今はこれでも多少丸くなった(笑)。
 
 それはともかく、長く続いている店だから何かあるだろう、と思って出かけてみました。

 最初に出てきたのはブラン・ド・ブランのシャンパ。季節に合わせて銘柄を変えているそうです。今は適度な甘さと爽やかさを追求している、と言ってました。

 キリっとしたブラン・ド・ブランですが、シャルドネのハチミツ味が残っているのは感心しました。泡の具合も丁度いい。家で写真を見返したら、グラン・クリュだったことに気が付きました(笑)。

 アミューズ
 最初はヴィシソワーズですが、上にはオレンジ風味!のオリーブオイル、下にはマンゴーが埋まっています。

 鱧のフリット
 トウモロコシの粉で包んで揚げてあります。イタリアンでも鱧の骨切りをやるんですね。

 シチリアで出されるというシュー
 中にはトマトソースとチーズ、上には牛の生ハムが載っていて、ピザの味を狙っているそうです。確かにピザの味。

 シチリア、エトナ山の裾野で取れる白ワイン。上の方で取れるものよりミネラル分が強いそうです。次のキャビアにばっちり合ってました。高いワインじゃないんですが、軽くもなく、重くもなく、香りがある。ちょっと感心しました。ラベルもお洒落です。

 帰宅して調べたら、マフィアが国へ返納した土地でそれを管理する税理士が作っているワインでした。新たな地域起こしの一環です。中々やるな(笑)。
 ラベルに描かれた顔の上の水色のラインはシチリアの川を象徴しています。

spyboy.hatenablog.com

 キャビアのパスタ
 昔 バブル期にブームになった料理で、この店が元祖です。ボクは流行りものは嫌いなので、ずっと、この店に足を運ばなかったんです(笑)。ブームが過ぎて、食べてみたら、確かに美味しい(笑)。

 キャビア10グラム、パスタ25グラムが黄金比だそうです。キャビアはロシアではなく、北イタリアのコモ湖で養殖したもの。通常のものより塩分を抑えているそうです。上にちょこんと載っている、刻んだ生のエシャロットが効いてました。これが味のセンス、だと思う。


 
 脂が乗った戻りカツオのタルタル
 カツオの色に合わせてビーツや赤玉ねぎ、ザクロなど赤いものを合わせています。緑のものは熟す前の桃、スープはトマトのコンソメ

 次のお皿に合わせたフリウリ。これも美味しかった。

 スキャンピのカダイフ包み
 スキャンピ(手長エビ)の中にはレモンの香りがするヴェルヴェーヌというハーブが仕込んであります。ソースはトスカーナの5種類の豆とムール貝の出汁。
 トスカーナの豆は、バターみたいな味がします。お店の人は『硬水で煮るから柔らかくなる』と言ってました。昔 神宮前の店でもイタリアンの巨匠に言われたなあ。

 量は飲めないけど美味しいワインを少しだけ、とお願いしたら、オーストラリア人がピエモンテで作っているというバルバレスコが出てきました。早飲み感と立っている香りのバランスが絶妙でした。

 サマートリュフのタヤリン。白や黒ならともかく、サマートリュフはわざわざ食べたいとは思わないのですが、拍子切りにして香りを立てています。パスタもシイタケとホロホロ鳥とその出汁が効いていて、ちゃんとした味になってました。

 ひたすら柔らかい夏鹿
 仕入れる猟師さんは決まっているそうです。ソースは鹿の出汁(これは美味しい)。カシスのジャムとキノコが添えてあります。今夏は夏鹿を色々食べたなあ。

 イカパスティスで漬けたものパスティスは南仏のリキュール。苦みがある味は嫌いじゃないんですが、飲み過ぎるとアホになるという俗説?(真説?)があります。下にはトマトのかき氷。スイカには塩、で甘みがある岩塩が上にかかっています。

 イチジクのデザート佐渡のイチジクとイチジクを混ぜたチーズのクリーム、イチジクのサバラン、透明な粒々ゼリーはイチジクの葉を煮詰めたもの。

 丸い容器が運ばれてきました。

 容器をばらすと、お茶菓子が現れます。
 カンパリのゼリーは初めて食べました。毎年夏はカンパリを一本買って、休日の夕方にソーダ割を飲みながら過ごすのが習慣なのですが、お酒に弱くなって今年はだいぶ残してしまった。家でも果物を漬けてみようかな。

 色々工夫はしてあるけれど総じてオーソドックスな味で、ボク好みでした。さすが長く続いているお店です。
 奇をてらったものより普通の物は飽きないし、おいしい。また来ようと思いました。