特別な1日  

-Una Giornata Particolare,Parte2-

『黒川は蛭子さんに謝れ!』と『コロナ危機で良かったこと』

 改めて言うまでもなく、東京高裁検事長の黒川弘務が賭けマージャン、いや、接待マージャンで『辞職』っておかしいですよね。懲戒解雇じゃないの??退職金は7000万??(怒)

 このブログの第1回で取り上げたくらい、ボクが尊敬する蛭子さん、蛭子能収先生はかって、たった9000円の賭けマージャンで罰金刑を受け、全てのTV出演を棒に振りました。黒川は何故、懲戒解雇じゃないのか。
asagei.biz

 それにしても、たった9000円っていうところが蛭子さんらしくて、いいですよね。しかも蛭子さんはバクチは自分のカネでやっている。
 黒川はハイヤーの送り迎えつきの接待でしょ。接待してた朝日も産経も同じ穴のムジナ、クズ・マスゴミなのはわかってますけど、文春によると今回の件は産経内部からリークがあったそうですが、裏が何かあるのでしょうか。検察と内閣の抗争なのか?産経を使って安倍晋三が黒川を切ったのか?最近 安倍と冷戦状態という黒川びいきの菅を叩きたかったのか?


 
 ボクが会社に入った頃は1年中接待マージャンばかりやってる営業部長とかいましたけど、未だにそんな古臭いことをやってる奴がいた、しかもエリート役人だったのは全く驚きました。最近はマージャンなんて、老人ホームでしか見たことありません(笑)。


 まるで 真夏のようだった先週までとは打って変わって、今週は肌寒い天気となりました。
●人でごった返していた駒沢公園も今週はこんな感じでした。『雨のウェンズデイ』(笑)。

雨のウェンズデイ

雨のウェンズデイ

  • 発売日: 2014/04/01
  • メディア: MP3 ダウンロード


 今回のコロナ危機で多くの人は生活が変わりました。戦後最悪の経済危機になりかねないような状況です。非正規社員の人に真っ先にしわ寄せが来ましたけど、それこそ大企業の正社員だって年収がダウンする人が大勢出るでしょう。
 政治家と高級官僚だけでしょうね、その痛みが判らないのは。

 おまけに自粛警察のようなキチガイ連中がボーフラのように湧いてくる。

 ついでに行政はこんな感じ。


 しかし、コロナ危機には明るい面もあると思います。
 徒歩通勤していると、街角でこんなメッセージをたまに見かけます。
●こういうメッセージを街のあちらこちらで見かけました。

●こちらは大病院近くの休業中の店が感謝の気持ちをショーウィンドウにポスカで描いています。


 今回のコロナ危機で医療や介護、それに物流や流通など生活に不可欠な仕事をしてくれている人たちへの感謝の気持ちが、自分も含めて高まりました。郵便配達やごみ収集の人にもマジで感謝の気持ちが湧きましたもん。
●以下2枚、5/22、MXTVモーニングCROSSより

 テレワーク、ステイホームとか言っても現場を支えてくれている人たちのおかげで初めて可能になるんです。待遇面も含めて、我々はこの人たちへの感謝が足りないと思う。


 他にも良いことがありました。例えばこんなことです。

●宴会、パーティ、会食が無くなった
 まず個人的には期末の歓送迎会などの仕事関連の宴会やパーティーが全滅したのはとにかく嬉しかった。
 ビジネスの上でコミュニケーションが大事なのはわかりますが、なんで就業時間後に酒を飲みながらコミュニケーションをとらなければならないのか。就職した当時から不思議で仕方がありません。
 
 1万歩譲って、お客さん相手なら判らないでもありません。でも何で社内の人間と就業時間外でお付き合いしなくちゃならないの。
 ボクは社会人になって以来一度たりとも自分から他人を飲みに誘ったことはありません。楽しいと思ったことがないからです。それに知らないことを訊いたりすることはあっても、ボクは親も含めて他人に何か相談したことなんか一度もないです。自分の問題は自分で解決するしかないですから。

 友達や家族と美味しいものを食べるのはいいんです。自分で作れないような美味しいものは、ね(笑)。でも仕事関連で他人と酒を飲むなんてつまらないだけでなく、著しく生産性が低い行為であることは間違いありません。無駄無駄。
●ネットで見かけました。忘年会フローチャートだそうです。
f:id:SPYBOY:20200519185157p:plain
「忘年会、どこまで付き合う?」影響が分かるフローチャートが秀逸 二次会以降のリスクがひと目で分かる - ねとらぼ


●通勤の満員電車が無くなった。
 満員電車が無くなったのも嬉しい。もともとボクは通勤で電車に乗る時間は片道10分程度、それに大して混んでいるわけではないのですが、たまに満員電車に乗るとそれこそ、死ぬ思いがします。
 これまでは大勢の人が1時間近くかけて満員電車で通勤していたわけでしょう。これも社会的な無駄の最たるものです。そういえば小池の都知事選の公約の一つは満員電車の解消、でした(笑)。
●大ウソつき!

●出勤が減り、家にいる時間が増えた。
 家にいる時間が増えた人は多いようですね。この2か月、子供連れでジョギングや散歩をしたり、スーパーで買い物している人を多く見かけました。家族とは言え、こんな時期に集団行動なんて頭がおかしいと思うし、ソーシャル・ディスタンスという概念が皆無に近いようなアホばかりで閉口しましたけど、普段だったら微笑ましい光景です。
 家にいたくない、家に居場所がないという人もいるかもしれませんが、それは個人的な問題(笑)。やっぱり自分の家で家族と過ごす時間を長くとる、一緒に夕食をとるって、ワールドワイドで考えたら当たり前ではないでしょうか。


 これらのことは日本的社会の特徴でもある、と思うんです。
 どこの国にも宴会やパーティはあるかもしれないけど、それはクリスマスや旧正月など特別な話で、働いてる人がほぼ毎日 酒を飲んで帰ってくるなんて国は聞いたことがない。
 接待マージャンも(笑)、いかにも日本的です(少し前の中国なら在ったかもしれないけど)。論理ではなく、べたべたした感情でドロドロの男同士のムラ社会を構築、それでビジネスを成立させる。キモい~。

 満員電車もインドとかスリランカならともかく、こんな殺人的な混雑が1年中続いている国も聞いたことがない。ムラ社会心理的な距離だけでなく、物理的にも人との距離が近すぎるんです。

 労働時間の長さは言うに及ばず。最近の日本の労働時間は一見 少なそうに見えますが

 それは非正規など短時間労働者の比率が高いからで、

 男性の正規社員の労働時間は以下の通り。

 一方 女性の家事負担は以下の通り

workstyle.ricoh.co.jp


 日本の男はホモソーシャルムラ社会長時間労働と傷の舐めあいを続け、尻ぬぐいを女性に押し付けている。というわけです。
その結果、自分自身も女性も疎外している。自分で自分のことができない人間を量産している。

 知り合いの慶応幼稚舎の卒業生に聞くと、幼稚舎出身の麻生太郎の息子はいい歳になるまで、松濤の豪邸で毎日お手伝いさんに服を脱ぎ着させてもらって育ったそうです(笑)。毎朝 手をバッと広げると、お手伝いさんが服を着せてくれていたらしい。あの親を見てると『いかにも』と思います(笑)。
 誰だって自分の口でしゃべるし、自分の口で食べる。自分の身の周りの事を自分でやるのは当たり前。じゃなきゃ、麻生みたいな人間になってしまう(笑)。

 生活という当たり前のことまで犠牲にして働いたり、職場の人と付き合うなんて、どう考えてもおかしい。労働は生活のためにあるのであって、労働のために生活があるのではない。

 今回のコロナ危機で良かったと思ったことは、日本人の日常の矛盾の裏返しです。

●一回、自分でもやってみたいんです(笑)

Mad Max: Fury Road - Guitar Scene

 もちろん、コロナ危機はさまざまな問題点も露呈させています。
 まず、『日本では国民が本当に苦境に陥ったときに、政府が国民を助ける「実務能力」を有していない』ということ。
 未だにマスクが届いていない世帯が9割以上だそうですが、この国の政府はマスク一つ届ける力を持っていないコロナ共存のマイナス成長時代でも株式投資が「続行可能」な理由 | 山崎元のマルチスコープ | ダイヤモンド・オンライン
 極端なことを言うと、国民に何かあっても日本という国は助けない。『自助努力』で解決しろということ安倍晋三一派や黒川のような『上級国民』は別らしいですが(笑)。
 これでは何のために税金を払っているのだか判りませんが、現状がそうなっていることは否定できない。

 それだけではありません。世の中の構造自体がおかしい
 普段だったら真っ先に貸しはがしを始める銀行は今回 金融庁に文字通り脅されてゴールデン・ウィークも融資窓口を開いて、中小企業などの資金繰りを支援したから良し、とします(笑)。
 でも、それ以外の金融業、例えば証券とかM&Aとか殆ど役に立ってないですよね。コンサルとか広告代理店、それに政府の言ってることを垂れ流すだけのマスコミも一緒です。『お前ら、ゴミ』とか言っちゃうと嫌われるんですが(笑)。

 しかし、普段はこういう連中こそがぬくぬくと高禄を食んでいる。他人の財布のことをとやかく言いたくありませんが、M&A屋なんか億単位の年収はザラでしょ。
●上場会社の平均年収ベスト10のうち4社がM&A屋(1位、3位、5位、7位)、3社がマスゴミ

最新!平均年収「全国トップ500社」ランキング | 賃金・生涯給料ランキング | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準


 世の中に不可欠な仕事をしてくれている人たちとの格差、だけではありません。株取引だったら安い税金、M&Aだったらタックス・ヘイヴン、マスコミだったら法規制と、連中が有利になるような仕組みになっている。上のランキングに入っている企業はそんなのばっかりです。
 これはやっぱり、世の中の仕組みそのものがどこか間違ってる
 だから我々にとってコロナ危機は、本当は何が大切か、改めて考え直す機会だと思うのです。

 


 これからやってくる経済危機は国会議員や高級官僚を除く多くの人に災厄をもたらすでしょう。ボクも含めてこれからが大変です。
 
 よく言われる話ですが、多くの犠牲者を出した中世のペストはルネサンスをもたらす効果があったと言われています。
 最近でも311は多くの人に原発への疑問を抱かせました。ドイツやイタリア、台湾は脱原発を宣言し、日本ですら政府や産業界が抵抗しても今だに原発はまともに動いていません。

 コロナ危機は我々にどんな変革をもたらすのでしょうか。いや我々はどのように社会を変えていくのでしょうか。また宴会や満員電車に逆戻り(笑)?ご冗談でしょう。
 早く定年にならないかなあ(嘆息)