こりゃあ、大変な世の中になりました。テレワークで家庭に居ることによる『コロナ太り』とか『コロナ離婚』のような新語も誕生するような始末です(笑)。
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最近は『オンライン宴会』という言葉をよく聞きます。ZOOMやグーグル・ミートみたいなパソコンのTV電話機能を使って、自宅で飲みながらTV電話をやってる人が増えているそうです。ボクの勤務先でもやってる人は結構いるみたい。
www.asahi.com
そこまでして他人と一緒に飲みたいのでしょうか(笑)。誰かとつるみたい、という呑み助の根性には呆れます。ましてそれが同じ会社の社員同士だったりするともう最悪。粘着質、キモい!。よくそんなに人と話すことがあるのか、全く感心します。
一人でDVD見たり音楽を聴きながら家でワインでも、ならわかるんですよ。それはボクも楽しい。でもプライベートな時間に誰かとつるんで同質性、仲間意識を保持しようというホモ・ソーシャルな発想にはどうしてもついていけません。ボクはムリ(笑)。
さて、5月6日までの緊急事態宣言が全国に広がりましたが、コロナと一緒の生活=『ウィズ・コロナ』が、いつまで続くのかは予断を許しません。それにしてもゴールデン・ウィークに旅行に行くなんて、おバカがまだ本当に居るんでしょうか?
仮に今のような外出制限が終わったとしても、コロナの影響は長引きそうです。京大の山中教授は『最低でも1年』と言ってます。
ETV特集などで見た過去のスペイン風邪などの例を考えれば、収束に2,3年かかることは充分あり得ます。暑くなってウィルスの力が弱まればよいですが、そうでなければ集団免疫を手にするか、ワクチンが開発されるにしても、それくらいの時間はかかる。
まして流行の第2波、第3波のことを考えれば、来年のオリンピックなんてありえない。選手、観客が世界中からやってきたらどうなるでしょう。
東京オリンピックは2度目の中止が濃厚じゃないですか!やった~(笑)
オフィスに出勤してくるのは交代で全体の2,3割、イベントや旅行なんかとんでもない、という世の中が1年以上 続くかもしれません。ボクとしてはこれを機に、この世から宴会が消えてなくなってくれればうれしいです(笑)。
テレワークも身体がなまるので天気が悪くなければ、ボクは片道9キロ、1時間半かけて徒歩通勤しています。特に朝陽を浴びながらの通勤は気持ち良いです。
ただ毎日3時間歩くのはちょっときつい(笑)。今の季節ならいいけど1年続いたらどうしよう。
途中 2つの大病院の前を通ります。どちらも感染症の指定病院ですが、毎日 大勢の病院関係者らしい男女が普段と変わらず通勤しています。看護婦さんらしい若い女の子も大勢いて、微笑ましい。心なしか疲れた表情の人が多くなってきた気もしますけど、マスクをしてますから、あまり表情をうかがうことはできません。全く頭が下がる思いです。
自分の勤務先に着くと、出社している人は普段の2割もいません。労働環境としては良好です(笑)。
ただ こんな時に限って、気に入っているコーヒーの自動販売機が故障してしまった。『くっそー、1か月、美味しいコーヒーが飲めないのか』と思っていたのですが、2,3日したら治ってました。誰かが業者さんを呼んでくれたんでしょうが、こんな時でも治しに来るんですね。ビックリです。これもまた、業者さんには頭が下がります。
そうやって、頑張っている現場とは逆で、今の政府はあまりにも無能すぎます。
感染者が出た1月から緊急事態宣言を出した4月まで、防疫にしろ、マスクや防護服の調達にしろ、医療体制の用意にしろ、宣言の遅れにしろ、あまりにも無為無策だった。
安倍晋三ご執心の、まだ効くか効かないか判らないアビガンだって原料は中国で、調達に苦労してるそうじゃないですか。
CNNの日本レポート 4/14
— momo noki (@momo_ni) 2020年4月14日
「他国がパンデミックに緊急対策を次から次へと打っていた間、日本は何一つ備えをして来なかった。安倍首相はオリンピックを守ることしか考えてなかった。準備出来た筈の時間を無駄にした結果、今患者数が激増。ベッド数も、人工呼吸器も、医師の防護服さえ足りていない日本」 https://t.co/Bk0otWYtkk
しかも、政府は相変わらず大本営発表を続けています。本当にコロナを収束させようと思っているのかすら、疑問になります。
www.tokyo-np.co.jp
その政府がやっと一人10万円支給という野党の政策(山本太郎を除く)を取り入れましたが、遅いって。しかも支給は8月???
危機感映す「一律10万円」 迫った与党、首相前向きに https://t.co/tXj2MwHNWA
— 三春充希(はる) ⭐みらい選挙プロジェクト (@miraisyakai) 2020年4月16日
「実現してもすぐに支給できるわけではない。支給は早くて8月ごろとなる」( º_º )
ドイツはオンラインで申請があってから2,3日で支援金が振り込まれるそうです。日本でも、4/15に支援金の支払いを決めた『あしなが育英会』は4月中にお金を届けるそうです。やっぱり、日本の政府とは能力の差、でしょう。
総額10億円…本当に素晴らしい判断とスピード。。
— 酒向萌実|GoodMorning (@SAKOMOMI) 2020年4月16日
あしなが育英会、奨学金を利用する全国の学生およそ6500人に対し、1人当たり15万円を緊急に交付。4月中に送金予定、返還は不要。https://t.co/J9tVGHqGED
今回の野党の政策は中々優れていて、迅速に金を配るために一律に10万を支給、それを課税扱いにして金持ちからは後で所得税で取ればいい、というものでした。
直接的には公明党の要求だそうですが、それを政府が取り入れつつあるのは、ハッシュタグを使ったTwitterデモなど、ネットなどで皆がブーブー言ったから、でもあります。
無能な政府だからこそ、黙っていたら、何をされるか判らない。10万円給付だって、政府の案では非課税=金持ち優遇じゃないですか。自分たちの利益を守ることだけはしっかりしてるわ。
自民党はスタッフに毎朝ネットの反応を分析させて(ソーシャル・リスニング)、理屈が判る党幹部、外相の茂木(元マッキンゼー)や自民のネットサポーターズクラブ会長の平井卓也(元電通)あたりに報告させています。連中が大事なのは私利私欲と自分たちの権力維持。
だとしたら、我々はなおさら、声を挙げ続けるしかないわけです。
一方 ニュースではセンセーショナルに毎日の感染者数を騒ぐか、手作りマスクとか愚にもつかないようなお涙頂戴エピソードばかりやってます。太平洋戦争の『欲しがりません、勝つまでは』と同じで、マスクを手作りしなくちゃいけない段階で日本はウィルスに負けてるんですよ。
個人の善意はわかるけど、そんなものを美化する暇があったら政府や自治体の無能を追及するべきです。じゃなきゃ、状況は変わらない。
その中でも感染が増加しているかどうか、が一番大事なことです。ニュースは発生者数だけでなく、感染が増加しつつあるのかどうかの傾向値を伝えるべきなんです。1日あたりの発生者数に一喜一憂しても仕方がない。
ところが日本のマスコミは全然 傾向値を伝えようとしない。
仕方がないのでボクは毎日 東京都の新規感染者数の1週間移動平均を作っています。
今日発表の感染者数は過去最高の201人でがっくりしましたが、最近の傾向値は一進一退です。まだ新規感染者の増加は続いていますが、感染者発生の伸びが緩やかになりつつあるのは、外出制限が出てから2週間、多少は効果が出ている、ということです。まだまだ油断は禁物ですが、このまま人的接触を減らしていけば望みはある。
それにしても3月の3連休に外出制限をやっていれば状況も違ったかもしれません。オリンピックにこだわるあまり、この国の為政者は我々の生命を危うくした。
これは安倍晋三は勿論、オリンピック延期発表後 急に強硬論に転じて政府に責任転嫁しようとしているかに見える小池百合子にも大きな責任があります。
それくらいは国民は理解しなくちゃダメです。じゃなきゃ、また同じことを繰り返す。
生命の危機に次いで心配なのはやはり、経済の問題です。
予想していたこととは言え、『世界大恐慌以来の景気悪化』という話が新聞の1面に載るような事態です。
www.nikkei.com
デパートの3月売り上げが軒並み6割減だそうですが、1か月だけなら兎も角、これが何か月も続くとなると中小だけでなくデパートのような大企業もなくなりかねません。トヨタや日産など自動車会社、ANAなどの航空会社だって莫大な借金の準備をしている。
ボク自身、デパ地下以外 デパートでは10年以上買い物をしたことがありません。デパートの売上の中心である服だって専門店で買った方が安かったり、高品質だったり、店員さんの質も高いですから、デパートで買う理由がない。電化製品など他のものは猶更ですよね。
以前から各地でデパートが続々と閉店してますけど、既にデパートは役割を終えている存在、と思います。
今回のコロナ危機はそういう流れを加速させていくでしょう。デパートやGMS、個性がないダメ商店街など、役割を終えている業種・業態はどんどんなくなっていく。古い製造業であるボクの勤務先だって、どうなることやら。
toyokeizai.net
ただし好景気の業界もあるそうです。医療機器だけでなく、食品スーパー、ドラッグストア、冷凍食品などのメーカー、特にサーバーや通信機器などIT機器の部品を作っているメーカーは好決算間違いなし、と聞きました。
こんな世の中でもチャンスはあるんですね。
4月末にかけて経済統計が出てくるでしょうけど、全体的な経済状態は滅茶苦茶かも。
今のところ今年の国内GDPは全体の1%、5兆円くらい減る、と言われてますけど、それで収まるかどうか。東北大震災の経済損失は20兆円くらいですが、今回は輸出を含めたらそれを超えるんじゃないか。
ちなみにIMFの予測では今年の世界全体のGDPは4.2%減、ちなみにリーマンの時は1.6%減だそうです。更に現在の状態が1年以上 続いたらどうなってしまうのか。
経済学者のピケティ先生によると、2度の世界大戦で貧富の差は大幅に縮小しました。既存の支配構造が壊滅した敗戦国だけでなく、戦勝国でも社会的連帯が強まったからです。
その一方『ショック・ドクトリン』と言われるように、チリのクーデターやロシア経済危機、韓国のIMF危機など、危機は格差の拡大へ向かうこともあり得ます。
『アフター・コロナ』がどのような世界になるか、いや、どういう世界を選ぶのか。
一人一人の働き方は大きく変わるでしょうし、社会全体で見ても新自由主義、グローバリズム、格差、金融を中心とした産業構造。論点は色々あります。
311で多くの人の生き方、暮らしは少しは変わったと思います。少なくともボクはネクタイは殆どしなくなったし、スニーカー通勤になった、デモに行く回数も増えた。電力会社は地域独占の東電から乗り換えられたし、原発も廃止はできていないけど殆ど動いていない。
普段は気が付かないかもしれませんが、今回も何かしら、物事は変わっていくと思います。
例えばグローバリズムを否定したい向きもいるでしょうけど、少なくとも日本はグローバリズムから利益を受けてきたし、もともと資源もなく人口が減っていくのだから、グローバリズムに背を向けるのは自殺行為です。
感染症対策にだってお金はかかるのだし、資本主義や経済成長の悪口を言ってるだけでは問題は解決しません。しかし、少なくとも市場万能という価値観では『アフターコロナ』の世界で、人類は生きていけなくなる。
●効率ばかり追い求めた結果がこれ、です。
何だこれ
— ブルドッグ (@Bulldog_noh8) 2020年4月14日
橋下徹A「俺は保健所をリストラしたんじゃなく統合して強化した」「太田府政の赤字を埋めるためだった」
↓
橋下徹B「保健所を統合したのは俺じゃなく太田府政だ」
↓
橋下徹C「太田府政は保健所をリストラした」 pic.twitter.com/h9aOkqlGu2
今は生き残りが最優先。でも、『アフター・コロナの世界で、自分たちはどうするんだ、ということを考える時間』でもある、とボクは思っています。
🚨大阪府の吹田市民病院🏥現場からの緊急報告👨🏾⚕️
— 田中康夫 (@loveyassy) 2020年4月16日
手術着のストックが底を突き手術が不可能な状態❌
大阪大学附属病院🏥感染症外来もゴミ袋を被って診察👩🏽⚕️
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