特別な1日  

-Una Giornata Particolare,Parte2-

ずっとウソだった

今度の大震災で大きな暴動や犯罪がおきなかった日本人の民度の高さが海外のメディアなどで指摘されている。確かにそうかもしれないし、単に普段から物質が多くの人に行き渡っているから、とも言える。
一方、原発事故に際する避難や情報公開など政府の無能さと責任放棄もあらわになっている。放射能汚染された1千1万トン以上もの水をいきなり海に捨てるのも論外だが、避難対象外となっている高放射能地域の避難すら、今だに『検討中』の有様だ。
そもそも年間被爆量がどのくらいなら避難すべきなのか、その基準すらわからない。従来は年間1ミリシーベルトICRPの基準)と言っていたのが、根拠はわからないが いつの間にか20ミリシーベルトと言ったり、100とか言い出す始末だ。ま、当初の基準 年間1ミリシーベルトでは、原発の周囲20キロどころか、福島市とかまで、とっくの昔にアウトなわけだが。

農作物や海産物の風評被害がどうの、と言われるが、政府が責任を持ってはっきりした判断と根拠を示さないのだから、民度が高い国民の間といえども、風評が起きないほうがおかしい。
つまり『現場は優秀だが、指揮官/リーダーは卑怯で無能』という旧日本軍と同じ現象が今も起きているというわけだ。


だが それだけだろうか。
昨日の知事選でも石原みたいな卑怯で無能な人間が都知事に再選されただけでなく、殆どの地域では無風状態で選挙が行われている。優秀なはずの現場から、プアなリーダー層しか生み出されてこないというのは、ボクも含めて日本人のオツムには何か構造的な問題があるのだろう(笑)。


ただ一つ言えるのは日本は国民一人一人は優秀でも、統治機構は全くダメだってこと
(いつもの話だが)それなら日本という国は解散してアメリカに入れてもらう、それでいいじゃん(笑)。まだこの国に小金が残っているうちに手を打ったほうがいいって。


日本の電力会社は今までTV局から広告代理店までマスコミに多大な影響力を行使してウソをついてきた。
だが、『戦後最大の危機』(Byすっから菅総理大臣)なのに、政治家や役人が自分たちの都合や面子を優先して、まともな情報すら出さない日本という国自体がウソだったってことではないだろうか。
●3・11以降 最高の表現じゃん。斉藤和義がこんなに骨のある人だとは知らなかった。