春の陽気になったかと思ったら、東京ではもう夏日になりました。この数年、春と秋が短くなっていると思いません?
暖かくなったのは嬉しいけど、これからは陽の光が疎ましくなる。人間も勝手な生き物です。
先日までチェルノブイリを占領していたロシア軍が汚染地域で塹壕を掘ったり土嚢を作って、死者まで出ていることが伝えられています。
放射性物質を盗んだバカもいるそうですね。
しかし、これをバカと笑っていられません。日本でも土を掘り返せばやばい地域はあるでしょう。
バカは日本でも事欠きません。SNSで『ウクライナにはアメリカの生物兵器研究所があり、ロシア軍はそこを攻撃している』とか『コロナはウクライナの生物研究所で作られた』などの陰謀論が広がっているそうです。
少し前までは『コロナは武漢の生物兵器研究所で作られた生物兵器』とか言ってる大バカが居ませんでしたか(笑)。
鈴木宗男議員らは「親ロシア勢力(確信犯)」だと思いますが、山本太郎議員らは「陰謀論勢力(マジ)」だと思いますので、まとめて「親ロシア勢力」と報じるのは雑に過ぎます。また、そこの違いを分析して論じることが、日本の民主主義を発展させるためには、極めて重要と考えます。 https://t.co/EeD5PAtagZ
— 田中 信一郎 (@TanakaShinsyu) 2022年4月10日
そこまで酷くなくても、実際にブチャでの虐殺を目の当たりにしても『国民の生命を守るために降伏しろ』と能天気なことを言ってる想田和弘のようなウルトラ・バカ↓がいます。
想田和弘「たとえばウクライナ軍が一切応戦せず、逃げたい国民はすべて国外へ逃し、いわゆる「無血開城」をしていたら、どういう展開になっていただろうか」
— こたつぬこ🌾野党系政治クラスタ (@sangituyama) 2022年4月9日
橋下徹級の妄想家だった。 https://t.co/8bQNORHHAh
ロシア相手に降伏して無事に済むとは限らない↓ってことがまだ、判らないようです。
news.yahoo.co.jp
所謂リベラルと言われる連中でも橋下徹と同じような連中がいる。バカには右も左もありません(笑)。こういうことなんでしょうね↓
連中の中では『所詮はアメリカとロシアの代理戦争』と賢しらに言うバカがいますけど、実際に他国を侵略して子供や民間人まで殺しているのはロシアです。何と言い訳しようと日中戦争では大陸へ攻めていった日本が悪い、のと全く一緒なのに(笑)。
例えば沖縄でも基地がなければ平和になる、という人がいますけど、こういうこともある↓訳です。無防備でいることが却って戦争を誘発することもいくらでもある。
基地があるのは地政学的に重要だからであり、基地があるから狙われるのではなく、基地がなければ奪われる。 https://t.co/CrUGZXwESI
— Tetsuo Kotani / 小谷哲男 (@tetsuo_kotani) 2022年4月10日
少なくとも今は長年中立を守ってきたスウェーデンやフィンランドはそう考えている。机の上で『憲法9条守れ』とか言ってる連中より、現実に中立政策を維持してきた彼らの判断の方が遥かに説得力がある。
ロシア「これ以上、NATOの勢力拡大をさせないようにウクライナ侵攻だ」
— 🏕インドア派キャンパー 📣ⒻⒸⓀⓁⒹⓅ🔥 (@I_hate_camp) 2022年4月11日
フィンランド・スウェーデン「拡大したるわ」 https://t.co/oLfEQCJcaw
結局 物事は環境変化に応じて柔軟に考えなければいけないと思います。今まで正しかったことが今後も正しいとは限らない。ケースバイケースで判断していかなければなりません。時には間違うこともあるかもしれないけど、それを繰り返していくことで人間の叡智は磨かれていく。それが人間の営みというもの、と思っています。
●勿論 憲法9条を変えれば国を守れると言うわけではありません(笑)。9条を守れとか変えろとか、そんな単純な話ではない。
ということで、こちらはバカはバカでも楽しいバカのお話。
六本木で映画『ヒットマンズ・ワイフズ・ボディガード 』
かつて凄腕の殺し屋ダリウス(サミュエル・L・ジャクソン)を裁判で証言させるために護衛した、ボディガードのマイケル・ブライス(ライアン・レイノルズ)。休暇でくつろぐ彼の前にダリウスの妻ソニア(サルマ・ハエック)が現れ、マフィアに捕まったダリウスを救出すべくソニアはマイケルを連れ去ってしまう。やがて、彼らは謎のサイバーテロに立ち向かうはめになってしまう。
全米興収1位だったにもかかわらず、日本では劇場公開がなくNetflixで配信された『ヒットマンズ・ボディガード』の続編(未見)。前作は、心ならずも凄腕の殺し屋(サミュエル・L・ジャクソン)を護衛することになった、悩める(笑)ボディガード(ライアン・レイノルズ)を描くものだったそうです。
●映画ではカーチェイスは沢山ありましたがこれは関係ありません(笑)。ネットで拾いました。可愛すぎ。
「前の車を追ってくれ」 pic.twitter.com/yQa73SIQnm
— 𝐿𝑂𝑉𝐸𝑌𝑂𝑈 (@The_Mucho_World) 2022年4月9日
今回は悩めるボディガード(ライアン・レイノルズ)と凶暴な殺し屋(サミュエル・L・ジャクソン)、そして殺し屋の妻(サルマ・ハエック)が、謎のサイバーテロから世界を救うために奮闘するものですが、これまた全米興収1位ということで、今回は日本でも地味ながら劇場公開されました。
監督は前作に続き『エクスペンダブルズ3 ワールドミッション』などのパトリック・ヒューズ。キャストは他にもアントニオ・バンデラス、モーガン・フリーマンなどが出演する豪華映画です。
●悩めるボディガードの主人公(ライアン・レイノルズ)(右)と凶暴な殺し屋(サミュエル・L・ジャクソン)
と言っても、ボクはアクション映画は興味ないので、六本木へ休日の散歩がてら、全く期待しないで見に行ったという次第です。
主人公、マイケル(ライアン・レイノルズ)は運転技術も格闘も銃も凄腕のプロのボディガードです。今まで世界各国の要人や大金持ちの護衛を請け負ってきました。しかし実生活は友達も恋人もいない、何も起こらず、退屈なのが一番好き、という内向きな人間です。いわば負け犬版007(笑)。
そりゃあ、高いスーツを着こなすダニエル・クレイグはカッコいいけど、やっぱり今の時代はこういう負け犬キャラに共感を覚えてしまうのはボクだけでしょうか(笑)。
●悩める主人公は精神科医に通っています。
精神科医に休暇を取ることを勧められたマイケルはナポリ近郊のカプリ島で一人、休暇を過ごしていました。
そこに、かって彼が護衛した殺し屋の妻、ソニア(サルマ・ハエック)が飛び込んできて、彼を強引に連れ出します。
イタリアで新婚旅行中だった夫、ダリウス(サミュエル・L・ジャクソン)がマフィアにさらわれたので、一緒に助けに来い、というのです。
二人はあっさりマフィアをぶち殺し(正確にはソニアとダリウスが)ますが、その裏にもっと大きな陰謀があることに気が付きます。
財政破綻したギリシャに緊縮政策を押し付けるEUを逆恨みしたギリシャの大金持ち(アントニオ・バンデラス)がEU全体の電力網に対して巨大なサイバーテロを仕掛けようとしていました。ダリウスをさらったマフィアは単なる使い走りだったのです。
ここから主人公たちとギリシャの大金持ち、インターポールの三つ巴の戦いが始まります。
前作は見て居なくても大丈夫。内向的な主人公とやりたい放題で肉食系の殺し屋夫妻、対照的な三者のやりとりがめちゃくちゃ面白いです。
しかも舞台は風光明媚なイタリアの風景。カプリ島に、ポルトフィーノ、トスカーナ、それを無神経にぶち壊しながら(笑)、豪快な銃撃戦やカーチェイスが繰り広げられます。
アクション映画ですが、コメディ色がとても強いです。何かあるたびに悩みが深まる主人公と対照的な凄腕の殺し屋、それにキレるともっと怖いその妻が加わり、主人公の受難はますます深まっていく描写が素晴らしい(笑)。3人に限らず、この映画、登場人物たちの造形が非常にうまい。
●殺し屋(サミュエル・L・ジャクソン)と詐欺師の妻(サルマ・ハエック)。サミュエル・L・ジャクソンはいつものキャラクターです(笑)。
サミュエル&サルマ演じる夫婦も、対照的なライアン・レイノルズもすごく良いです。特にライアン・レイノルズはハンサムなんだけど、どことなく間が抜けているところが可愛げがあります。
アクションシーンは派手ですが、やり過ぎず、直ぐギャグに転化してしまうところが素晴らしい。センスの良さというか、頭が良くないとこういう映画は作れません。
レイノルズとサミュエル、レイノルズとサルマ、そして3人と組み合わせが変わっていく度にテイストが変わっていくのもお見事です。
その脇にアントニオ・バンデラスやモーガン・フリーマンなどの大スターが惜しげもなく投入されます。当然のことながら存在感があるだけでなく、お話の中にきちんと役割が埋め込まれているところが素晴らしい。
バカ映画ですけど、あまりにも見事で思わず拍手したくなる場面が何度もありました。登場人物たちへのリスペクトと巧みな人物造形とユーモア。風光明媚なイタリアを描いた美しい画面。エンタメのお手本のようです。
全然期待しないで見に行ったのですが、想像をはるかに超える面白さでした。日本でも大ヒットした007やキングス・メンの10倍は面白い。
やっぱりハリウッド映画は脚本にお金を使ってます。こんな面白い映画をやっているとはますます、ネットフリックスに入りたくなりました。今年見たバカ映画NO1(笑)。