特別な1日  

-Una Giornata Particolare,Parte2-

オリンピック招致と売国党宣言

東京へのオリンピック招致の動きが報じられている。
冗談ではない。オリンピックなんか来るな。招致なんか、都知事選の選挙公約だかマニフェストに入っていたのか?誰か賛成したのかよ。それにも関わらず、招致に使う無駄金、例えばそこいらじゅうの商店街、それも今にも潰れそうな商店街の街灯に垂れ下がっているオリンピック招致の垂れ幕などの費用、オリンピック招致の代表団がそのために特注したスーツが一着30万、だろ。それ以前に『三国人発言』やら『フランス語は外交に向いてない』などの妄言を繰り返す石原慎太郎みたいな奴が知事じゃあ、オリンピックなんかやったら世界中に日本の恥を余計にさらすだけだ。アホな招致に使う無駄金があるんだったら、産婦人科なり保育所なり特別養護老人ホームの整備に使ったほうがマシだろう。そもそも この大混雑、大渋滞の東京でオリンピックなんかやって日常の生活、経済活動はどうするんだ?常識で考えれば余程のバカでなければ直ぐわかることだ。
先日 朝日新聞で建築家の安藤忠雄が『オリンピックを招致することで、目標がない時代に何か目標を作りたい』と言うような趣旨の発言をしていた。
 正直驚いた。そもそも目標と言うのは自分で決めることに意義がある。自分で悩みながら決定し実行していくことで人間は初めて成長するのだ。目標なんて誰か他人に、ましてやお上なんかに決めてもらうものではない。古くはレーガン、中曽根、最近ではブッシュ、小泉、安部と『小さな政府』がどうのこうの言っている人間に限って、キリスト教原理主義とか靖国神社とか愛国心などのイデオロギーを押し付けてくる。そもそも小さな政府とイデオロギー押し付けと言う政府が大きな役割を果たそうとすること自体、矛盾しているではないか(笑)。他人が他人の目標をつくろうという自己矛盾した発想はそれとよく似ている。
 いまだにこんな幼稚な意見がまかり通っている。だから、日本はダメなのだ。他人になんか目標は与えてもらわなくて結構。石原や安藤みたいな爺さんは引っ込んでいろ。そんな暇があったら新銀行東京の損失を私財で補填しろ。
頑張れ、シカゴ、マドリードリオデジャネイロ。東京でオリンピックなんかお断りだよ

                                                         
 こんなダメ日本は、かねがねアメリカにでも入れてもらって51番目の州にしてもらえばどうだ、と思っていたが、もっと良い案を思いついた。選挙なんかやめて4年に一度、日本の施政権をかけて世界に対してオークションをするのだ。つまり日本の大売出しってこと。売却価格は4年分の予想税収を期待利率で割り引いたものがベースになる正々堂々と国を売るのだ。そして国を売ったカネは国民で山分けだ〜
 買主はアラブの石油成金でもいいし、ゴールドマン・サックスだっていいだろう。買主だって経済成長をもたらすような、そして税収が増えるような政治をやれば、さらに金儲けが出来る。いずれにしても日本の政治家がつまんない事やるよりマシだろう。こんなマニフェストを持った政党を誰か旗揚げしないだろうか。
その名も『日本売国』。これぞ構造主義だ(笑)。
我ながら、新自由主義を逆手にとった良いアイデアだと思うんだが(笑)。