特別な1日  

-Una Giornata Particolare,Parte2-

やっぱり賃金は下がってる!と、東京大空襲、それに★0315再稼働反対!首相官邸前抗議!

今週はマスコミがベア(ベースアップ)とうるさかったけど、そんなに大騒ぎするようなものだろうか?バカバカしくて文字通り 鼻白む想いがした。だってこうだからだ。
1.全従業者数の7割を占める中小企業、特に労働分配率が平均で70%を超えている中小の非製造業は基本的に賃上げは難しい
2.大企業も含めて、少しくらいの賃上げがあっても消費増税を含めた物価上昇には追いつくはずがない。実質所得は悪化している。
先週 物価の値上がりで実質賃金は低下し続けているということを書いたけど、今度は小規模も含めた全事業所(青)従業員30人以上(ピンク)に分けてグラフにしてみる。
アベノミクスが始まってからの実質賃金の前年比推移(企業規模別)

                                    
グラフを見ると、『昨年7月以降 実質賃金は前年より下降し続けている』、『全事業所平均より、従業員30人以上の事業所のほうが賃金下降度は小さい』ということが一目瞭然だ。アベノミクスで実質賃金は低下し続けているし、これで消費税が上がったら実質賃金は更に低下するだろう。
●同じことを言っていますが、こっちはもっと理論的に『物価上昇に賃上げが追いつくはずがない』ことが書いてあります(笑)。
5つの視点で考える消費税増税後の日本経済(上) 反動減と実質所得減のインパクトを読む――三菱UFJリサーチ&コンサルティング主任研究員 片岡剛士 | 消費税増税2014徹底攻略! | ダイヤモンド・オンライン
                                                                     
そもそもデフレ脱却が目標、という目標設定がおかしい。経済政策の目的は国民の生活が良くなることにある。例えば失業率の低下とか実質賃金の向上とか国民の生活に結びつくことを目標にしてないのがおかしい。完全な経済音痴との声もある甘利経済財政担当大臣に至っては、『賃上げしないと企業にペナルティ』とか言って恫喝しているのは、ただの責任転嫁だ。http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140311-00000513-san-bus_all

自分たちで円安を引き起こして物価高で国民に迷惑をかけているのだから行政改革でもやって減税するのならいざ知らず、なんの法的根拠もないのに民間に介入するなんて社会主義顔負けで、まさに安倍晋三ファシストの面目躍如と言ったところだ。そういう理不尽なことをやるから企業側も適当にお茶を濁して、形だけ賃上げでもするか、ということになる。
マスコミがアホなのも問題だが、国民の方も自分のそろばんくらい自分ではじかないとなあ。公共投資に200兆ぶちこめ(笑)と言う(今までボクは悪い冗談だと思っていた)安倍内閣の参与、京大の藤井聡ヒトラーそっくりのホラ話を何と国会でしゃべったというのを教えてもらってびっくりしたのだが(ある意味 ファシスト安倍内閣とは整合性は取れてるが)、あちらを立てればこちらが立たずというのが現実の世界だ。魔法のような経済政策があるわけがない。結局 具体的なメリット、デメリットを自分の生活に置き換えて考え、自分なりに判断・行動するしかないんだよ。
                                                            


                                                           
さて311もそうだが、その前日 3月10日は東京大空襲という大きな災厄があった日だ。
ボクの実家があった渋谷区も大空襲で滅茶苦茶な目にあったそうで、子どものときからその話はずいぶん聞いてきた。代々木練兵場とか神宮外苑とかの空き地が多かったから下町ほど被害は酷くなかったようだが、表参道は死体で埋まっていたとか、爆風で竜巻が起きたとか、そういう話だ。ちなみにボクの実家も丸焼けになったが、空襲前にお釜に米と水をセットして寝ていたおかげで、空襲後 焼け跡からお釜を掘り返したら暖かいご飯が食べられたそうだ(笑)。だから、『寝る前にはご飯をセットしておけ』、というのは食い意地の張ったボクの実家の家訓になっている(笑)。

最近ラジオで知ったのだが、当時は防空法というのがあったそうだ。曰く『焼夷弾を落とされたら、逃げずに消火しろ』という主旨で消防士や警察は勿論、一般市民にも隣組などを通じて消火が強制されたらしい。そのために犠牲者が数多く出たという。国は、焼夷弾は努力すれば消せると宣伝し、箒(笑)を使った消火訓練などもやらせていたそうだ。現実には米軍が日本家屋の構造を研究して開発した焼夷弾を大量に落とされて、消火どころか、東京の3分の1が焼け、10万人以上が死亡&行方不明、100万人以上が被災するという大惨事になったわけだが。
●ちょっと話題になってるこの本は約3000円もするので、残念ながらボクは未読。詳しくはこちらのブログをどうぞ戦時中の政権と安倍政権 - つっぴーの憂い日記

検証 防空法:空襲下で禁じられた避難

検証 防空法:空襲下で禁じられた避難

で、これはやはり、何かに似ていると思った。そう、フクシマだ。
原発安全神話は、焼夷弾は箒で消せるという当時の政府の宣伝に瓜二つだし、住民の自由な避難や流出を政府がサポートするどころか妨害するのも今と同じだし、事故や失敗の責任を誰も取らないのも今と全く同じだ。ドイツでは空襲被害で防空責任者がヒトラーに解任されたりしているが、東京大空襲ではそんな話は聞いたことがない。ましてや、東京大空襲の実行責任者、米軍のカーチス・ルメイ将軍に日本は佐藤内閣の時に勲章(しかも勲一等)まで出すような恥知らずなことまでしている(勲章を渡したのは当時の防衛庁長官だった小泉純一郎の親父)。世界中の歴史を振り返っても そんなバカな話は聞いたことがないし、江戸っ子としてはこのことは日本政府を絶対に許せない。亡くなった人に対する侮辱だよ。だから薩長のド田舎の芋侍政府はダメなんだ。

そういう日本の官の体質は戦争中と変わっていないように思える。だからボクは政府の言っていることは基本的に信じない。そういう意味ではボクは右翼、リバタリアンだ。まあ、政府を信じないのは中国人もそうらしいが(笑)。第2次大戦もフクシマの事故も捨て駒にされたのは政府の言ってること(焼夷弾は箒で消せる、原発安全神話)を盲信していた人(もしくは盲信させられた人)たちだった。いい加減 日本人は眼を覚ましても良いとおもうのだ。



ということで今週も官邸前へ
天気予報では夜から雪が降るかもしれないということで、すごく寒かった。午後6時の気温は9度。今日は友達とメキシコ料理に行く予定があって40分くらいしか現場にいられなかったので、官邸前から国会まで全体を俯瞰して観察することが出来なかった。官邸前に集まっていたのはちょっと少なくて、大体7〜800人くらいか(主催者発表は国会前と合わせて1800人)。
●抗議風景(1)


車いすの人も

                                                         
川内原発が優先的に再稼働の安全審査が行われるという報道があったばかりだが、その理由は地震の心配が少ないことと地元の反対が少ないことだそうだ。前者はともかく、後者は事故があっても地元の責任(笑)。仮に事故があっても東京には殆ど関係ないし、地元の人が事故のリスクより目先のカネを選ぶのなら、別にいいかなと思わないでもないが(笑)、一応 川内原発再稼働反対もコールする。
一方 今朝の震度5強が起きたところは西予市ということで一体どこなんだよと思っていたが、地図を見たら伊方原発があるところだ。官邸前でも伊方で反対している人の話を聞いて思い入れがあるから、こっちはマジでコールする。事故が起きたら佐多岬半島の先なんて、まず逃げられないし、瀬戸内海だってやばいもんなあ。どうして、あんなところに原発を作ったのか、全く理解できない。
                                                    
●抗議風景(2)





                                                             
長州の芋侍の成れの果て、安倍晋三が政権に就いて以来、ロクなことがないが、それでも、今まで正真正銘のアホ=教科書に介入するしか能がないと思っていた衆院議長の伊吹文明ですら脱原発を言い出す時代だ。http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2014031402000134.html
最近はやりのダイバーシティではないが、心を広く持って、いろんな人を受け入れていくこと、これからはそういうことが大事なのだと思う。党派とか、組織とか、イデオロギーとか、そういうセコい話はもういいよ(笑)。
●3/16付記。おまけです。とうとう新聞『赤旗』に出演?しました(笑)。左側サングラスの人の後ろ、『原発やめろ、東電つぶせ』のプラカードとそれを持つ紺のコートを羽織った手がボクです(笑)。赤旗3/16より)