特別な1日  

-Una Giornata Particolare,Parte2-

『ファシズムの種子』と『0426再稼働反対!首相官邸前抗議』

 いよいよ、待ちに待ったゴールデンウィーク!道を歩いていると緑の匂いが香ってくるのも気持ちがいいです。
 でもね、それ以前に週末になると疲れきっています。気疲れで(泣)。

 今日の都内は休み前の渋滞で大変だったようです。個人的には10連休は嬉しいですが、大変な人も多いようです。どうせ、政治家は外遊、公務員は窓口を休みにすれば済むんでしょうが。
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www.sankei.com

 でも、食べ物屋などお休みできないサービス業やインフラ関連に勤めている人、出勤日数が収入に直結する非正規で働いている人、物流や受注の事務など休みの前後に仕事が集中する人など、連休でかえって負担が増える人は想像以上に多い。マジで大変だと思います。さすがに手放しで喜ぶ気にもなれません。
 ある調査では↓、連休が嫌な人が41%、嬉しい人が36%



www.jiji.com

 しかも、どうせ連休中はTVも新聞も、平成が終わりとか、即位がどうしたとか、安倍晋三がどうしたとか、くだらないことを延々オウムのように繰り返すのでしょう。普段にもまして、日本は白痴国家化するわけです。

●昨日の石野卓球氏のこのツイートを見て、一服の清涼剤のように感じました。二人とも良い顔してる!息が詰まりそうな世の中、少数かもしれませんが、常識がある人間がまだ残ってるんだなー。
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*こちらは4月17日
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石野卓球 電気グルーヴ解散質問に「するかよバーカ!」報道陣に否定…周囲騒然/芸能/デイリースポーツ online



さて、このまえの統一地方選挙で気になることがありました。
 ネトウヨ的な主張を持つ人間が結構当選しているんです。さすがに在特会の『日本第一党』は全員落選しましたが、同じく在特会と密接な『NHKから国民を守る党』は東京23区のうち19区で当選者を出し、候補者20名中17名が当選しました(全国では26名当選)
「NHKから国民を守る党」が東京23区中19区議会で議員を当選させていた(境治) - 個人 - Yahoo!ニュース。他にも幸福実現党は全国で19名も当選者を出しています統一地方選で幸福実現党(幸福の科学)はなぜ19人も当選したのか? | ハーバービジネスオンライン

 立憲民主党でもヘイトスピーチを吐いていた候補者が群馬県太田市で当選したし、隣の目黒区でも百田尚樹をフォローしている怪しい立憲民主の女性候補(元維新)がトップ当選しました。立憲民主だけでなく自民や国民民主なども合わせれば、そういう例は枚挙にいとまがないはずです。
●祭りの後:選挙の翌日 事務所に掲げられた落選挨拶(この候補はバカウヨ国会議員の秘書だったので落選でOK(笑)


 連中には特徴があります。デマや判り易いフレーズを流して注目を集めることです。
 例えば『NHKから国民を守る党』って主張は判り易いですよね。NHKに反感を持っている人は多いから、リベラル系でも頭の悪い人間は引っかかったでしょう。それだけでなく、党首の立花は自分のブログに、今 話題のアイドルのスキャンダル動画を公開する、とデマを飛ばして注目を集めていましたhttps://twitter.com/keikikiki/status/1084828950423953408。そんな奴でも葛飾区議です。

 そんなのばっかりです。連中は判り易ければいい、注目を集められればいいんです。そういう輩に投票する人が少なからずいる。デマやフェイクニュース、情報操作は最早そんなに特別なことではありません。

 デマや情報操作の恐ろしいところは、全てが嘘であることはむしろ少なくて真実が何割か混じっていることです。だから、信じる人が出てくる。


 先日 池袋で87歳の元高級官僚が起こした暴走事故は痛ましい話です。被害者の遺族の人の話は見ていられませんでした。ただ、『高齢者の運転は諸悪の根源』とばかりに同じような話ばかり流れていると、ボクは『ほんとかよ』と疑いたくなる。

 連日連夜 マスコミは被害者の人となりや遺族の心境など、情緒的な話ばかり流しているじゃないですか。そうすると、声高に唱えられるものは信用してはいけない、と自衛本能が働いてしまう(笑)。

 ちょっとググれば、高齢者の運転についてはこういう事実があることが簡単に出てきます。前々から知られた有名な話です。
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 高齢者の運転事故発生率(10万人あたりの事故発生率)は他の年代と比べて多い訳じゃないんです。80歳以上(赤太の線)はやや多いけど、それでも10代(ピンク色の線)や20代(緑線)よりも低い。70代は他の年代と変わりません。
 それより事故発生率が高いのは今も昔も圧倒的に10代。良く考えてみれば当たり前です。分別に欠ける若年層が事故を起こしやすいんでしょう。

 事故の発生件数で見ても、70歳以上の高齢者による事故は他の年代に比べて、むしろ少ない
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*以上のソース(警視庁調べ)
https://www.npa.go.jp/publications/statistics/koutsuu/H29zennjiko.pdf#search='%E4%BA%A4%E9%80%9A%E4%BA%8B%E6%95%85%E7%99%BA%E7%94%9F%E7%8E%87+%E5%B9%B4%E4%BB%A3%E5%88%A5'

 ただし、高齢者は大きな事故=死亡事故を起こしやすい傾向にはあるようです↓。でも10代の方が70代や80代前半よりも死亡事故の発生率は高い。85歳以上だけは10代より高いけど、85も過ぎれば歩道を歩いてたって危ないでしょ(笑)。
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*以上のソース(警視庁調べ)
https://www.npa.go.jp/toukei/koutuu48/H29siboubunnseki.pdf#search='%E4%BA%A4%E9%80%9A%E4%BA%8B%E6%95%85%E7%99%BA%E7%94%9F%E7%8E%87+%E5%B9%B4%E4%BB%A3%E5%88%A5'

 高齢者の運転に問題がないとは言いません。認知症の検査は厳しくすべきだし、国や地方自治体はもっと福祉タクシーの整備を行うべきだし、もう10年もすれば自動運転が普及するでしょうから、そうすれば16歳未満の子供と同じように80歳以上の高齢者は運転に制限をかけても良い、と思う。

 でも、高齢者の運転より、10代の運転の方が昔も今も遥かに問題です。これが客観的な事実。なのに高齢者の運転ばかりマスコミが取り上げるのは何か意図を感じます。情報を流している警視庁が何か法律や規制、若しくは天下り団体を作りたいのか(若年層に車が売れなくなると困る自動車会社の意図もあるかな~?)要するに『キャンペーン』ですよ、キャンペーン(笑)。


 これは単なる一例に過ぎません。
 『外国人が増えると治安が悪くなる』等のデマ、情報操作、思い違いは沢山あります。こういうニュースや世の中の雰囲気を見るといつも思うんです。
『規制や権益を守りたい役所』、『国民の情緒を煽って視聴率や部数稼ぎに励むマスコミ』、『TVやネットの情報操作やデマを真に受けたり拡散するアホな国民』これ、過去に戦争に突っ走った構造に似てませんか? 

 デマや情報操作はファシズムの種子です。ファシズム安倍晋三の専売特許じゃありません。
 過去を振り返ってみましょう。ワイマール共和国の『ユダヤ人による後ろからの匕首』、関東大震災で『朝鮮人が井戸に毒を入れた』、これらのデマや陰謀論がどういう結果をもたらしたでしょうか?

 今だって杉田水脈在特会通名生活保護叩きのデマを利用しています。左側にだって同類は居ます。おしどりマコみたいな頭のおかしい原発反対派や安倍ガーの市民運動だってデマや陰謀論を使って危機を煽る商売をしているのはいくらでもいる。それでなくても戦前 社会大衆党が先頭切って大政翼賛会に合流したのが良い例で元来 左翼とファシズムは相性がいい。

●百田も前述の『NHKから国民を守る党』と一緒です。ファシストは大衆の情緒をくすぐるネタは何でも利用しようとする。

 ファシズムの種子は、マスコミやネットのデマや陰謀論を真に受けて、自ら拡散する人間の心の中にあります。そしてファシズムの種は今やこの社会に根を下ろしつつある


 ファシズムに抗する第一歩は、ニュースや情報を鵜呑みにせず、疑ってみたり裏を取ったりして自ら考えてみることです。文字さえ読めれば、5分や10分で済む話です(笑)。だけど、そんな簡単なことが人間には難しい。前回のエントリーでご紹介した映画『主戦場』のテザキ監督が言う様に、人間は判り易い答に飛びつくものだからです。

だから犬の方が人間より賢いって言うんです(笑)


 ただし、池袋の暴走事故では一つ大きな論点があると思います。事故の容疑者(というか、犯人)は入院中で逮捕されていません。容疑者が元高級官僚(元通産省工業技術院院長)だったからではないか?、元官僚のような『上級国民』は逮捕されないのか?との声がネットでは渦巻いています。

池袋暴走 元高級官僚だから? 「なぜ運転手が逮捕されないのか」疑問の声噴出 - 毎日新聞

 以前 福田元首相の孫(ゴールドマン・サックス勤務)に嫁いだフジTVの女子アナが死亡事故を起こしたのに逮捕されなかったケースがありました。つい最近も暴走事故を起こした神戸市バスの運転手は即刻逮捕されましたが、池袋の容疑者とはあまりにも扱いが違うんじゃないか、という意見を多く見かけます。

 それでも 上級国民云々はデマ、とボクは思っています。死亡事故を起こした一般人でも逮捕されないことはあるし、少なくとも以下↓のような見解を冷静に見れば、現状では『上級国民だから逮捕されない』とは言い切れない。


https://www.buzzfeed.com/jp/kotahatachi/kobe-ikebukuro

池袋暴走「逮捕されない」本当の理由とは 弁護士が指摘する「あえてしない」可能性 : J-CASTニュース

池袋事故、87歳元官僚は“上級国民”だから逮捕されない? ネットで批判 高橋裕樹弁護士「実刑あり得る」 (1/2ページ) - zakzak



 ただし、現代の日本には階級が厳然とあることはもっと認識されていい と思います。橋本健二早大教授が言うところの就業人口の15%を占める非正規社員=従来の労働者階級の下に位置する『アンダークラス』(平均個人年収186万)がその典型だし、『世界でも指折りの世襲議員の多さ』や『世帯収入と学歴との相関』などは言うまでもありません。

spyboy.hatenablog.com


 他にも教師や警官は事件を起こしても中々実名報道されませんよね。あれもおかしい。田舎に行くと教師って威張ってますよね(笑)。ちなみにボク自身、今の世の中は世襲&東大/慶応幼稚舎出身者で回っている、と言うのが実感です(笑)。

 
 野党は国民の階級意識を煽れ、とは言いませんが、自分たちはどの階級の利害を代表するか。それをはっきりさせて欲しい。野党の再生もそこからでしょう。

 政治も経済も、複雑な世の中ですが『階級』という補助線を引くことでクッキリ見えてくるものがある、とボクは思っています。その政策やシステム、税制でいったい誰が得をするのか、現代社会を読み解くポイントじゃないでしょうか。
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 ということで、今週も官邸前へ #金曜官邸前抗議
 このところ暖かい日が続いていましたが、小雨交じりの今日は突然寒くなりました。結局 4月は最後まで冬服が手放せなかった。
チェルノブイリ事故から33年目の今日、午後6時の気温は10度、寒い〜。参加者は発表なし、300人くらい?😁。ま、少なかったです😜。
●抗議風景

 今週24日 原子力規制委員会が、原発に設置が義務付けられているテロ対策施設が期限内に完成しない場合、原則として原発の運転停止を命じることを決めました

 来年に期限が迫っている川内原発を始め、関西、九州、四国の3電力会社の5原発10基が運転できない可能性があるそうです。

www.nikkei.com

 TVのニュースでも大きく取り上げられていましたが、別に騒ぐようなことじゃありません。当たり前ですよね。民間企業では考えられません。逆にそれを想定していなかったとしたら、それこそ電力会社の経営陣は無能揃いということです。日本のためにも市場から退場してもらわなくてはなりません。

 規制委の発表以来 原発比率が高い関西電力の株価は大きく下落、今日は年初来最安値を記録しました。原発の問題は日本人に、道理に従うことを選ぶのか、権力のゴリ押しに従うことを選ぶのか、その選択を突き付けているんでしょう。

当事者能力がない国で:映画『主戦場』

 昨日の統一地方選は史上最低の投票率だったそうです。
 『59市長選は47・50%、283市議選45・57%、東京特別区の20区議選42・63%、66町村長選64・98%、282町村議選59・65%と相次いで過去最低を更新』、だそうです。
 www.kobe-np.co.jp

 区議選の情勢はまだ判りませんが、ボクの住む世田谷区では脱原発を進める現職の区長 保阪展人氏が無事当選しました。

 一方 国政選挙の方は沖縄は良かったけれども、大阪は残念でした。それでも野党の主だった党首が応援に結集した宮本氏のチャレンジは全くの無駄ではなかったのではないでしょうか。共産党では無党派に浸透できないことが実証されたという点でも、です。
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 ただ毎度のことですが、維新の何が良いのか不思議でなりません。それでも無党派の支持が宮本氏より維新や樽床に集まったのを見ても、既存の野党がいくら共闘しても無党派層の投票の受け皿にならない状況は変わっていません。もちろん共闘はしないよりした方がマシですけど、それだけではダメということです。
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 さて、週末の土曜日夜に放送していたNHKスペシャル平成史スクープドキュメント 第7回 自衛隊 変貌の30年 ~幹部たちの告白~』には考えさせられました。
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www6.nhk.or.jp

 自衛隊の元幹部や政治家への番組のインタビュアーの質問は鋭くて良かった反面、番組全体の制作の観点は甘いと感じました(後述)。それでも番組の意図とは別に、非常に考えさせられるものがありました。

 911当時 横須賀から米空母が緊急出航しました。その際、米軍は日本でハイジャックされた民間機が空母に体当たりしてくる可能性を想定して、自衛隊に空母の護衛を強硬に申し入れたそうです。そんなことはボクは夢にも想像しませんでした。
 民間機には日本人が大勢乗っています。その飛行機を撃墜すると、自衛隊は米軍を守るために日本人を殺すことになります。その現実に直面した指揮官の葛藤。

 それにイラク戦争当時 現地に派遣された自衛隊指揮官。小泉は戦闘行為がないと言い張っているのに、現実に戦死者が出たらどうしようという指揮官の悩み。なんとか人的犠牲だけは防がなければならない。どちらも現場の指揮官がさらされた重圧は並大抵のものではありません。
 でもボクが指揮官の立場だったら何の忖度もなく(笑)、ケツを捲ってしまいますけどね。デマで現実をごまかそうとする政治家が悪いんだから。

 そして憲法を守りながら、アメリカの要望にギリギリ応えようとする福田康夫などの政府幹部たち。賛否は別にして、この苦悩も並大抵のものではなかったことだけは伝わってきました。

 番組でも当時のニュースでも報じられませんでしたが、イラク自衛隊が派遣された際、自衛隊は常にアメリカの民間警備会社に護衛されていました。自衛隊の映像は日本のTVでも流れましたが、自衛隊を守る民間警備会社の姿はカメラに一切映さないよう細心の注意が払われた。 
 そのことをボクは実際に自衛隊に同行した民間会社の人から聞きました(民間会社もイラクへ行ったんです!)。写真も見せてもらったから事実です。民間警備会社に護衛される軍隊というのはあまり聞いたことがありませんが、自衛隊にとっては人的損害を出さないことはそれほどの至上命題だったのでしょう。

 これほど時間が経ったのだから、番組でそのことが取り上げられなかったのは不満ですし、イラク戦争の本質=チェイニーらの単なる金儲けに日本が命がけで協力したという観点がなかったのも問題がある。そこはいつものダメNHKです。でも重要な問題が示唆されている。

 この番組で描かれたのは当事者能力を欠いた日本です。時には戦争にもつながりかねないアメリカの要請・圧力を受け入れることが良いことかどうか。日本の外交・安全保障戦略はどこにあるのか。日本は海外とどうかかわっていくのか
 今は国民的な合意どころか、議論すらまともにありません。小泉や安倍など無責任な政治家によって、なし崩しに実質的な軍隊である自衛隊が海外派遣されている。その矛盾の中に自衛隊や担当者は立たされている。主権者たる国民の意志はどこにあるのか
 今後はますます、そういうことが問われていく。この矛盾が爆発するのは時間の問題でしょう。


 と、言うことで、今盛り上がっている映画です(笑)。ドキュメンタリー『主戦場

www.shusenjo.jp

慰安婦問題は日本と韓国の間だけでなく、アメリカでも慰安婦像の建設を巡って延々と論争が続いている。不思議に感じた日系アメリカ人の監督、ミキ・テザキは慰安婦に関して日本側の責任を否定する側、日本側の責任を認める側、双方に取材を行ってみた。

 様々な新聞で取り上げられたり、ネットでも論争が起きるなど話題になっている映画です。
www.cyzo.com
mainichi.jp
www.nnn.co.jp


 この映画には様々な右派、歴史修正主義者、例えばテキサス親父ことトニー・マラーノ、ジャーナリストの櫻井よしこ、タレントのケント・ギルバート、政治家の杉田水脈、新しい教科書を作る会の藤岡信勝、現なでしこアクション(極右です)で元在特会山本優美子などが出演します。
●左から藤岡信勝杉田水脈ケント・ギルバート、テキサス親父のマネージャー、テキサス親父
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 ボクも予告編を見たときはネトウヨ映画かと思ってました。そんな映画を、今までバカウヨの抗議などが起きても意に介さず『ザ・コーブ』など数々の問題作を上映してきた映画館、青山のイメージ・フォーラムで上映するというので最初はがっかりしていたのですが、出演した杉田水脈などが『騙された』と怒っているという話も漏れ伝わってきたので、これはいいな、と(笑)。

 デモでもコンサートでも映画でも、盛り上がってるものは自分の眼で見る、というのがボクのモットーなので(笑)、監督の舞台挨拶がある初日に見てきました。映画館は満員札止めです。東京だけでなく、これから大阪、宮城、愛知など各地で上演されるそうです。

ミキ・デザキ「『主戦場』ってどんな映画」:主戦場

 と言っても、ボク自身は従軍慰安婦の問題は詳しくないし、あまり関心もありません。既に答えは出ているからです。
 強制連行の有無や20万人と言われている慰安婦の数などを歴史修正主義者が難癖付けてますが、強制であろうとなかろうと日本軍や役所が関与した時点でアウトです。日韓条約が結ばれた当時は明るみになっていなかったのだし、日本が悪いに決まっています
 当時 海軍にいた中曽根康弘に至っては俺だって慰安所を作った、と威張っているんだし(笑)。いや 笑ってる場合じゃなくて、マジで大馬鹿だわ。
editor.fem.jp

 確かに強制連行したことを示す朝鮮半島での公文書はないみたいですが、インドネシアでは軍がオランダ人女性を強制連行したこともはっきり分かっていますhttp://www.awf.or.jp/pdf/0205.pdf。公文書はどうせ終戦のどさくさで燃やしたんでしょ(笑)。今の統計問題と一緒です。
河野談話が出された後作られたこのデジタル・アーカイブは一見の価値があります。あか抜けないが、論理的で判り易い。
www.awf.or.jp

 だから、右派というか、歴史修正主義者が『従軍慰安婦は日本に責任がない』と言っているのが ボクは不思議でしょうがないんです。

 ただし、慰安婦問題を追及してきた韓国の中心的な団体 挺対協もまともではない。連中は生き残っている慰安婦の7~8割が日本からの見舞金を受け取りに同意したのを妨害したりしている。慰安婦の人たちが高齢になっている今、辛い思いをした人を救うことが大事に決まってます。

 他にも連中が慰安婦問題を冷静に取り上げているパク・ユハ教授を訴えて言論を弾圧しているのは許し難い。ちなみにパク・ユハ教授が名誉棄損で有罪になった この裁判は村山富市河野洋平上野千鶴子ノーム・チョムスキー先生などが言論弾圧として抗議声明を出しています。

和解のために?教科書・慰安婦・靖国・独島 (平凡社ライブラリー740)

和解のために?教科書・慰安婦・靖国・独島 (平凡社ライブラリー740)


 この映画の題名『主戦場』とは慰安婦問題は日本に責任はないと主張する歴史修正主義者たちが(右派というにはおこがましい)、それを主張するメインの場所はアメリカ、と考えていることに由来します。国際世論の問題ですね。

 映画は歴史修正主義者たちに加えて、慰安婦問題の責任を認める側の中野晃一上智大教授、吉見義明中央大名誉教授、小林節慶大名誉教授、挺対協の代表ユン・ミヒャン、パク・ユハ教授、『女たちの戦争と平和資料館』の渡辺美奈事務局長、元朝日新聞記者の植村隆など様々な人々のインタビューも取り上げ、『対論』という形で進んでいきます。
●中野晃一上智大教授は日本人出演者の中で唯一、英語でインタビューに答えていました(笑)

 前半は従軍慰安婦の強制の有無、違法性の有無、慰安婦の人数、性奴隷という言葉の意味、論争になっている点について双方の主張が紹介されます。
比較的公平に双方の主張が取り上げられていると思います。時間的には歴史修正主義者の言い分の方が長い。ボクとしては彼らがなぜそんなことを言い続けているのか不思議で仕方がないので、すごくよかった。彼らの言い分を聞きたいんです。
●この人たちは単なる商売で歴史修正主義をやっている。テキサス親父(2枚目)にはカメラの前で女性差別を公言する日本人マネージャーまでついてます。


 まず印象に残ったのは、杉田水脈のひどさです。映画の中ではこいつが一番多く発言しています。普段は杉田水脈の主張などまともに聞いたことはありません。時間がもったいないからです(笑)。

 杉田によると『従軍慰安婦問題の陰には中国が居る。中国や韓国は日本のような優れた技術を持つことができないので、バッシングすることで日本製品アメリカから追い出そうとしている』そうです(笑)。主張の内容も根拠も??ですが、杉田はまず、日本より優れたデジタル製品を作っているサムスンやLG,ファーウェイのことを全く知らないらしい(笑)。この場面ではさすがに場内で失笑が起こります。
 また杉田は、慰安婦の人たちが騙されて連れてこられた人が多かったことに対して、『騙される方が悪い』と主張します。その杉田がこの映画について『騙された』と主張しているわけです(笑)。とことんクズ としか言いようがない。
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 あと『新しい教科書を作る会』の藤岡信勝もひどい。『国家はどんなことがあっても謝罪してはならないんです』とカメラの前で繰り返し断言します。意味が良くわからない(笑)。映画では藤岡の発言のあと、第2次大戦中 日系人が強制連行されたことを国家として謝罪するレーガン大統領の画像がインサートされます(笑)。


 映画は、慰安婦の責任を認める側についても、パク・ユハ教授の『挺対協は嘘も大量にまき散らしている』、『慰安婦問題は日本だけの責任ではなく、韓国に根強くはびこっていた、女性を家族のために犠牲にする家父長制度にも問題がある。』との発言を取り上げています。
また『20万人と言われている慰安婦の数は、実は正確には分からない』と指摘する『女たちの戦争と平和資料館』の渡辺氏の発言を紹介しているのも公平だと思いました。

 原発反対の人たちでもペテン師や頭がおかしい連中も多いですが、従軍慰安婦問題の責任を認める側の中でもいい加減な発言をしている連中は居て、それが歴史修正主義者に付け入るスキを作ってしまっているのも事実です。
慰安婦問題を追及していた吉見義明の被害者数推定は脇が甘い。問題あると思います。

●それとは対照的に、渡辺氏のあくまでも冷静な発言は印象的でした。
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 後半は歴史修正主義者たちが『なぜ慰安婦問題はなかったと言い続けるのか』、また、『歴史修正主義者たちがなぜ力を持つようになってしまったのか』、『その黒幕は誰か』といった問題に迫っていきます。

 ボクとしては、連中がなんで慰安婦問題にこだわるのか不思議で仕方ないので、非常に興味がある展開でした。
 映画は彼らの発言を基に、彼らの多くがセクシスト(性差別主義者)、レイシスト(人種差別主義者)であることを理由にしています。彼らは、韓国や中国の人、それに慰安婦問題を取り上げる女性たちを自分たちより劣った存在として認識しています。そんな自分と国家を同一視しているから、国家の欠点を認めると自分のアイデンティティが脅かされると感じられるのではないか、と言うのです。

 こういう心境はボクにはあまり判りません(笑)。連中は日常生活でうまく言ってない恨みつらみを他人に押し付けているだけです。そんなバカは放っておくしかない。説得はムリですから。
 でも今回の選挙でも『日本第一党』や『NHKから国民を守る党』などの名称で在特会などのレイシストが大勢 立候補して、少数ですが当選したバカもいるようです。そういう連中がゴキブリのように増殖しているのですから、笑ってばかりもいられません。
●映画の中で櫻井よしこは6万ドルもの大金を払って米人ライターに提灯記事を書かせていたことを問われると『言いたくありません』と述べていました。ある意味 正直です。

 
 映画の中では転向した歴史修正主義者の女性の意見がフィーチャーされます。アメリカで慰安婦像建設反対運動にかかわっていた日系人の彼女は南京大虐殺の事実関係を知ったことで、歴史修正主義者たちの意見に疑問を持つようになります。今は活動に参加したことを非常に後悔しているそうです。
 いくら訳の分からない歴史修正主義者でも事実関係を冷静かつ丁寧に解きほぐすことで、コトバが通じることはあるかもしれません。
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 映画は、歴史修正主義者が力をもってしまった原因として『日本会議』とバックに控える神社本庁を挙げています。日本会議に加わっている安倍晋三などの政治家が力を持つことで連中も影響力を増している。ちなみに日本会議はこの映画について、『これは日本会議事務局の公式見解を基にした映画ではない』と言っています(笑)。
www.nipponkaigi.org

 日本会議にうごめいている歴史修正主義者たち、櫻井よしこ藤岡信勝などメンバーの中心には外交評論家の加瀬英明がいます。元国連大使、内閣顧問で日本会議の前身を作った加瀬俊一の息子で、オノ・ヨーコとはいとこになる、名門の出身です。そのこと自体は有名ですが、カメラの前で加瀬英明を見るのは初めてです。
インタビューに応じた加瀬は『自分は単なる歴史家だが、左派の主張など全く読んだことがないから分からない』としらを切ります。監督は彼を『自称歴史家』と皮肉っています。


 映画は日本人がどんな方向へ進もうと自由だが、このまま行くと日本はアメリカが行う戦争に参加することになる。それでいいのか?と問いかけて終わります。
 ただし、物事はそう単純ではない。映画でも日韓条約や2015年の慰安婦合意はアメリカの圧力で結ばれたことが指摘されています。頭のおかしい挺対協や歴史修正主義者に引きずられる韓国政府や日本政府、双方とも当事者能力がありません

 いや、当事者能力がないのは政府だけでしょうか。映画では韓国の慰安婦像の前で『慰安婦って知ってますか』と問われて、にこやかに『知りません』と答える日本の若い人たちの姿が映し出されます。繁華街で同じ質問をされて、堂々と『学校で習ってません』と答える若い人も居る。自分で学ぼうともしない。年齢に関係なく、そういう人も多いと思う。我々日本人に当事者能力はあるのでしょうか?


 上映後は監督の舞台挨拶がありました。日系2世ですが日常会話は英語です。若い時は沖縄で英語の教師をやっていたそうです。
●ミキ・テザキ監督
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 その際 『従軍慰安婦はなかった』という歴史修正主義者そっくりの主張を述べる生徒が居たそうです。ところが、その子は事実関係は殆ど何も知らなかった。そのことがこの映画を作るきっかけの一つになったそうです。
 映画では、河野談話が発表された当時は全ての歴史教科書に慰安婦問題が取り上げられていましたが現在は慰安婦問題が載っている教科書はない、ということも描かれています。
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 あと、もう一つ、『歴史修正主義者の発言を両論併記で紹介することで、連中のデマを広げることに加担することにならないか』という論点について述べていました。これはホロコーストなどでも言われることですが、重要な問題だと思います。嘘や人に危害を与えるような言論の自由があって良い訳がありません。

 しかし 監督は『法律で禁止されているナチスの主張やホロコーストと異なり、今の日本は歴史修正主義者の意見の方がメジャーなので、むしろ両論併記で議論をしていった方がよいのではないか』と言っていました。ボク自身は歴史修正主義者なんか殆ど相手にしてなかったので、そういう感覚はなかった。日本の外から客観的に見たらそうなのかもしれません。
●舞台挨拶終了後、監督は路上に机を置いてプログラムにサインを描いていました(笑)。
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●この記事 当日の舞台挨拶の内容がうまく要約されています。
www.cinematoday.jp


 ドキュメンタリーとして、とても良くできています。260万円という低予算で作られたと思えないほどクオリティが高い。それに独り善がりだったり、一方的な立場を押し付けたりするような映画じゃありません。
インタビューは鋭いけれど、歴史修正主義者の面々も監督が日系とは言え英語しか話せないアメリカ人だったから、つい本音が出たのでしょう。率直に語っています。ただ強いて言えば、慰安婦像を作っている側の人たちがどんなことを考えているかももっと知りたかった。

 情報量は凄く多いですけど、かなり面白かったです。従軍慰安婦で起きたことは福島の廃炉作業など現代にもつながっている。監督が言っていたように、日本人はもっと事実を知って議論をすることが必要なんだと思います。
www.youtube.com

2つの時代遅れ:『選挙制度』&『料理をしない男』、それに『0419再稼働反対!首相官邸前抗議』

 お昼休み 新入社員らしき男女の集団が大勢で歩いていました。初々しい社会人たちがぺちゃくちゃお喋りしながら楽しそうです。はっきり言って、通行の邪魔だけど(笑)。

 それはともかく、男も女もみーんな画一的な同じ格好です。スーツ姿なのは仕方ないにしてもみーんな同じ真っ黒い色。ファシズムみたいで『気持ち悪~』と思ったら、ボクの勤務先に入っていった(笑)。うわー。大丈夫か???
●4月も宴会が多くて不愉快なので、気分直しにまた仔羊の一頭丸ごと炭火焼きを食べに行ってきました。太らないし超美味しい!2枚目はマッセル貝(ムール貝)のワイン蒸し。
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 今週は 区議会選、区長選の真っただ中です。駅前には候補が白々しく立っているし、公明党のポスターがやたらと目につくようになった。街頭に立っているのは8割が自民、残りが維新か都民ファースト(怒)、それに共産党共産党の運動員はお年寄りばかりです。
 たまたまボクの住んでいる家からすぐ近く、通りを一つ隔てたところに住んでいる女性が立憲民主党の区議候補として立候補していますけど、その人ですら、話すどころか見かけたことすらない(笑)。

 やっぱり、地元密着というか、自民党が強いわけです。たまたま見かけた、ある自民の候補は自分の家の近くでは親父からの世襲を強調、離れた地域では世襲のせの字も言ってませんでした。呆れましたけど、それだけ露出のことを考えている。ある意味 有権者に目が行っている。落選しろ!(笑)😜
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 以前 ボクが住んでいた渋谷区は人口22万でしたが、現在 住んでいる世田谷区は人口が90万人です。渋谷に住んでいた頃は区政で何が起きているか、ある程度は皮膚感覚で判りました(判るような気がしてました)。地元の区議の政治的立場だけでなく職業や家族構成まで判っていましたし、当ってる・当ってないは別にして、区議や区長の生の評判も耳に入ってきました。
 
 でも 今はほぼ、何も判らない。土地勘とか知り合いの有無と言った土着のことでなく、90万という人口と広さが皮膚感覚で理解するには大きすぎると思います。都議会や都知事のことを考えれば、区はまだマシですけど、やはり地方自治には適正なサイズがある、と思います。人口はざっと4~50万くらいまでがいいところじゃないでしょうか。
 
 それより選挙区が大きい国政や県政は徹底的にデジタルで情報提供するよう改めなければ、有権者には何も判りません。県なんか廃止して道でも州でも良いかもしれませんね。
もちろん選挙運動の期間も現状では短すぎるし、供託金も区議会選で30万、区長選で100万。選挙公報はともかく、主な広報手段がポスターと街宣車と電話とチラシというのは時代錯誤もいいところ。
最近は固定電話なんか持ってない人の方が多いと言いますけど、ボクだって、家では勧誘が多いから電話には一切出ないし、外を歩いている時はイヤホンをしているから街宣車の音なんか聞こえないし、チラシはゴミになるからデモでも集会でも一切受け取りません。
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 今まであまり意識していませんでしたが、『選挙区の大きさ』、『選挙期間』、『広報手段』、『供託金』。日本の選挙制度は様々な問題が山積しているなーと思いました。一言で言えば『時代遅れ』ってことですかね(笑)。
●以前 このブログで『消費増税延期』の可能性について書きましたが、案の定、くすぶってきました。消費増税の是非はともかく、野党は一刻も早く増税撤回を打ち出さないと参院選は負けます。
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 時代遅れと言えば、今週は日本版ニューズウィークの『日本の男性の料理分担率は世界でもトップクラスに低い』という記事が目に留まりました。

 既婚女性が夫に最も分担してほしいと思っている家事は料理』だが、日本の男性の料理分担率は非常に低い。ISSP(国際社会調査プログラム)が2012年に実施した調査では、日本の共働き夫婦の妻は94.9%が「自分の方がする」と答えている「夫が対等以上にやる」と答えた人は5%(20人に1人)しかいない。

というものでした。
 珍しい統計だったので他国を見ると、北欧が男女ほぼ同等なのは判るとして、男女平等の筈のイスラエルが女性が7割くらいなのが意外でした。やっぱり連中は現代のナチス(笑)。
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www.newsweekjapan.jp


 いずれにしても『女性が料理をする』が95%を占める日本にはびっくりです。ボクの実感だと2割くらいは男が作っているんじゃないかと思っていたんですが、地方とか職業によって差がでるんですかね。

 その理由を記事では、『日本では家庭料理に求めるレベルが高すぎるから』という方向に誘導しようとしてますが、それは違うと思います。今や、どこのスーパーでもレトルトや冷凍食品、お惣菜や中食が売れ筋なんですから。やっぱりジェンダー意識の問題ですよ。


 何年か前 何のテーマか忘れましたが(笑)、女子大生の諸君を相手にワークショップをやったことがあるんです。偏差値も高くキャリアを追求する生徒が多いような校風の学校です。何かの拍子で『仕事で忙しかったら男たちに家事をやらせればいいじゃない。』と言ったんですが、あんまり賛同の声は無かった(笑)。

表面的には『だって~』というような反応でしたが、そのあとに続く彼女たちの心の声(笑)は『それじゃあ、結婚できないかも』のような感じでした。女性に料理を作れというようなクズ男なんか無視&却下すればいい、とは思うんですが、旧来のジェンダー意識は若い女性の中にも潜在下にもあるらしい。


 今や共稼ぎ世帯の方が専業主婦の世帯より遥かに多いんです。雇用が不安定になり、実質賃金も減っているんだから、今後も共稼ぎ世帯はどんどん増える。
●共働き世帯と専業主婦世帯の推移(厚労省調査)
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https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-11201000-Roudoukijunkyoku-Soumuka/0000118655.pdf#search='%E5%85%B1%E7%A8%BC%E3%81%8E%E6%AF%94%E7%8E%87'

『共稼ぎをして、家事もお前がやれ』だったら、普通は嫌になっちゃいますよね。ボクが女性だったら絶対に拒否しますよ(笑)。
 女性の方が労働時間が短い働き方をしていることはまだ多いかもしれませんが、今やフルタイムの人だって多いし、今後も女性の労働時間はどんどん増えていくでしょう。
 罰ゲームじゃあるまいし、なんで女性だけが仕事と家事を両立させなくちゃなんないの??? 男だって家事と仕事と両方やって一人前、でしょう。
●男女の家事分担時間の推移(厚労省調査)
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https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-11201000-Roudoukijunkyoku-Soumuka/0000118655.pdf#search='%E5%85%B1%E7%A8%BC%E3%81%8E%E6%AF%94%E7%8E%87'


 当然、未婚率は上がる、かといってフランスのように婚外子を社会的にサポートするわけでもないから、少子高齢化は進むに決まっています。
●未婚率の推移(厚労省調査)
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https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-11201000-Roudoukijunkyoku-Soumuka/0000118655.pdf#search='%E5%85%B1%E7%A8%BC%E3%81%8E%E6%AF%94%E7%8E%87'

●世界各国の婚外子比率比較
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【図表】婚外子出生率(国際比較) | 【特集】法/法制史 | 比較ジェンダー史研究会

 その結果 日本経済は縮小し、やがては日本は滅亡?(笑)しようとしている。 
 それはそれで自業自得ですが、日本が滅びるとしたら男が家事(料理)をしないから、です。

 つまり『男の家事』は安全保障の面でも経済の面でも日本の最重要課題です。でも、殆ど誰も指摘すらしない(笑)。北朝鮮や中国、ロシア、それに日米地位協定より、男が家事をしないことの方がよほど日本の安全&将来を脅かしている。将軍様のオンボロ弾道ミサイルごとき、ちゃんちゃらおかしいです。

 ボクは日本が戦闘機を増やすのは賛成ですが(代わりに戦車などの陸上自衛隊の装備を大リストラすればいい)、日本が一機100億円のF35を140機も買うのなら、10機、いや20機でも減らして男の家事への啓発、それに保育園などの少子化対策に回す方が、経済や国民の幸福度、安全保障の面でも遥かに有益です。やっぱり この国は、物事を真剣に考えるのが嫌いな人が多いんでしょう。

 右も左もバカばっかり。男はまず、料理をやれ、話はそこからです(笑)。
●国家の存亡がかかっているのに、たったこれだけしか予算がないんです。
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mainichi.jp


●遠からず日本の大企業の株主は1位が日銀、2位がGPIFになるはずです。社会主義というか、共産主義というか、まさに自作自演経済ですね。大企業のガバナンスが全く効かなくなって、下手すればアメリカのように、リストラすれば経営者の給料と株価が上がるような国になりますよ。



 ということで、今週も官邸前へ #金曜官邸前抗議
 いいお天気です。午後6時の気温は20度の抗議日和😁、参加者は430人。
●抗議風景



 木曜日に朝日新聞が報じた、廃炉作業に外国人を受け入れようとする件、卑怯すぎて流石に何も言うことはありません。これじゃあ、従軍慰安婦の2の舞になりかねない。また自由意思で従事したとかバカウヨが言い訳して、他国の人の恨みを買うのでしょうか。放射性物資だけでは飽き足らず、更に将来に禍根を増やすつもりなのか


これこそが『美しい国』の正体。『美しい』とか『維新』とか抽象的でポエムのような言葉を使う連中の正体がどんなものか、いい加減 日本人も判れよ。
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