特別な1日  

-Una Giornata Particolare,Parte2-

『原爆と戦争と格差』と『80年代中華』

 昨日の地震はびっくりしました。本当に南海トラフが崩壊したら、関東だって無事にはすみません。経済まで考えたら日本全体がやばい。どうか何事も起こりませんように。

 それでも、今日から楽しい夏休みです(笑)。1年で一番嬉しい季節。

 会社に行かなくて良いというだけで、どうしてこんなに晴れやかな気持ちになれるのでしょうか。
北参道レティエのラズベリーソフトクリーム(笑)。


 今週は、広島原爆の日がありました。TVを見ていると、いつも不思議に感じることがあります。
 この日をきっかけに原爆の悲惨さを語り継ぐのは良いとして、なんで日本に原爆を落とされたのか、つまり、何故日本はバカな戦争を始めたのか、という声が全然出てこないのが不思議でならないのです。

 アホな戦争を始めた政治家は誰なのか、マヌケな戦争に賛成した国民に罪はないのか、それを語らなければ原爆の被害だけ強調したって全く意味がない。バカバカしいとすら思ってしまいます。

 民間人を犠牲にした原爆投下は国際法違反でしょうけど、日本が先にやった真珠湾攻撃重慶爆撃、アジアへの侵略も立派な国際法違反です。それを提灯行列でお祝いしてたのはどこの誰なのか。

 戦争反対、平和を守れって、そんなこと当たり前です。全く無意味です。安倍晋三だって同じことを言っている(笑)。それに引き換え、あまりにもドロドロしていそうなので読んだことはないけど、中上健次って偉かったんだな(笑)。

 大事なのは戦争が起きた原因を考え、平和を守るための方策を具体的に考えることです。原爆の被害は本当に悲惨ですが、その原因を考えないのはおかしい。じゃなきゃ、また同じことが起きる。右も左も日本人はまだ、原爆にも戦争にも向き合ってないんです。

 核拡散防止条約を批准しない日本政府、ロシアの侵略は糾弾してもイスラエルのジェノサイドは見て見ぬ振りをするダブスタのG7
 

 そして相変わらず原爆や戦争にまともに向き合おうとしない日本人、今年の広島の慰霊の日は口先だけの茶番になりました。

 悲惨な現実は戦後80年近く経った今でも続いていると言う訳です。
 ちなみに下のツイートは坂本龍一の娘さんのものです、勿論。

 あ、広島と異なり、長崎の祈念式典は茶番にならないようです。


 さてノーベル賞学者のスティグリッツアメリカや欧州の政治状況について良いことを言ってました。現状に不満を持つ労働者層と自分たちの利益優先の金持ちとの連立勢力ができているというのです。富裕層減税など金持ち優先の政策ばかりのトランプを労働者が支持するって奇妙な話じゃないですか(笑)。

courrier.jp

 日本で起こりつつあるのもこれに近い。日本に億万長者は『層』というほどいませんが、左右を問わず現状に不満を持つ層と大企業勤務など比較的恵まれた層が詐欺師のポピュリストに投票する現象は度々起きている。

 例えば維新の支持層や都知事選で石丸に投票した層もそうでしょう。もっと数は少ないけど参政党、れいわに投票する連中も似たようなものです。  

 時々 でかいお屋敷でも連中のポスターが貼ってあったりします。ボクの家の近くに山本太郎のポスターを貼ってある大きなお屋敷があったのでギョッとして表札を見たら『松本隆』(元はっぴいえんどの超有名作詞家)と書いてありました(笑)。往々にして金持ちでもアホなポピュリズムに踊らされる。

 今の世の中 右とか左とかは殆ど意味がありません。地縁血縁はおろか、既存政党も組合も宗教ですら力を失っていく中で、人々はむき出しの個人のまま市場競争に晒される。まして今の時代、環境変化は目まぐるしい。商店街は寂れ、農業は平均年齢70歳近くになり、工業からサービス産業へ雇用は移っていきます。

 その中ではどうしても取り残されてしまう人が出てくる。その人たちは時にポピュリズムに流され、民主主義を破壊することも厭わなくなる。経済の構造変化に取り残されるのはアメリカのラストベルトも欧州も日本も同様ですが、多くは地方です。勿論 地方でも、お金持ちは物凄いですが(笑)。

 『格差による民主主義の危機』という問題は先進国ではほぼ共通です。ただ対処の巧拙が違う。日本だけが経済成長もせず、実質賃金も下がり続けて、国民の暮らしは下向きになっている。それなのに与党は富裕層や既得権益層優先だし、野党だって消費税廃止など出来もしない、しかも金持ち優先の政策を唱えている。

 日本経済が下り坂で、しかも格差が広がる理由は『政治家は権力欲に流され、国民は感情論に流され、どちらも現実を直視しようとしないから』、ボクにはそう思えてなりません。
 原爆や戦争に向き合わないことと、現代の格差の拡大の根っこは同じ所にあります

●元祖ウーマンリブ田中美津氏が亡くなったそうです。ボクはこの人の本を読んで、お通じのためにオリゴ糖を摂取するようになりました(笑)。RIP


 久方ぶりに 碑文谷で中華を食べてきました。安くて美味しいからか、休日はいつも満員で予約しないと入れない。中華や天ぷらって油が多いですけど、何故かお年寄りも好きですよね。この店に来ると最近珍しい大家族での食事の光景をよく見かけます。

 ここはガチというより最近は珍しい、8、90年代にモダナイズされ始めた頃の香港中華(笑)です。中華といっても流派?があって、昔からある日本流にアレンジされた老舗のもの、00年代頃から始まった少量多品種の金持ち中華(小皿の中華なんて美味くない)、最近増えてきた地方料理を再現したガチ中華、と色々あるのが面白いです。

 パクチーときゅうりのサラダ。シンプルな料理なのに美味しい。中華もシンプルな料理は結構多いと思います。

 ナスのニンニク蒸し。これは美味しいんです。家で真似するんですが、ナスの蒸し具合もニンニクの香りもたまり醤油を使ったタレも、素人にはどうしても味が決まりません。


 
 海鮮と野菜の炒め物。中華の野菜は美味しいですよね。シャキッとした歯ごたえの野菜は幾らでも食べられる。

 白身魚のレモンソース
 店が推しているからどんなものかと思って食べてみたら、コンデンスミルクにレモンを使ったものでした。不味くはないですが、コンデンスミルクの味がしつこい。しかも魚は揚げてあるし。若い頃だったら良かったけど、今はちょっと辛い。海老マヨなどと同じ、90年代の香港中華の味です。

 海鮮つゆそばワタリガニの味が濃厚で、これは美味しかった。

 ここのマンゴープリンは結構 美味い、です。高級店には負けるけど、マンゴーをそのまま使っているから美味しかった。

 本当はもっと色々な種類の料理を食べたいんですが、体重のこともあるし、今はもう、そんなに食べられません。悲しいなあ。