特別な1日  

-Una Giornata Particolare,Parte2-

『教科書には書いてない』と『ガチ四川』

 今 北海道へ来ています。オリンピック招致が延期になったばかりの札幌です😸
 出張の常で観光や美味しいものを食べたりするような時間もないのですが、知らない街を歩くのは嫌いじゃありません。でも夜の気温は13度、夏服はさすがに震えました🥶

 若い時はこれでも嬉しかったけど、今は炭水化物とかコレステロールが気になるから、感動は有りません😆。

 我ながら出不精だから、出張でも無ければ遠くへ行く事も有りませんから、それはそれで良いんですけどね🙆。



 今週 今年3月に行われたインタビューを初めて読みました。実にふざけた話です。
 安倍内閣内閣官房参与を務め、アベノミクスの看板になっていた浜田宏一米エール大学名誉教授(87)の東京新聞のインタビュー。

www.tokyo-np.co.jp

 ジジイ曰く
「私がアベノミクスの性質を十分に理解していない時、トリクルダウンのようなことをやっていると誤解した。反省している。最近の私はアベノミクスはトリクルダウンではなかったと思っている。今、トリクルダウンを信じてはいない」

「賃金がほとんど増えないで、雇用だけが増えることに対して、もう少し早く疑問を持つべきだった。普通の経済学の教科書には、需要が高まっていけば実質賃金も上がっていくはずだと書いてある。ツケを川下の方に回すようなシステムで調整されるなんてことは教科書には書いていない。意外で、望ましくない方向にいっている」

 エール大の名誉教授って言われると何となく権威はありそうに聞こえます(笑)。まあ、SCHOOLという綴りが書けなかったドラ息子のほうのブッシュ元大統領もエール大ですから化けの皮は剝がれてますが、東大や慶應よりは頭は良さそうには見える(笑)。でも現実は大したことなかった(笑)、いや、ブッシュと同じだった(笑)。

 アベノミクス当時 日経の記者は『日本経済復活の最後の賭けだから、サポートするように社内の上層部から指示が出ている』と言ってました。野党だってアベノミクスの初期は全然批判してなかった。皆が騙された、と言えば優しい言い方です。要はマスコミを始めとして大方の日本人はアホだった
 かくして、日本経済の最後の賭けは失敗した(笑)。

 アベノミクスが始まった当初から浜田の言ってることは、ボクには理解できなかったし、実際に経団連で浜田の講演を聞いた人に聞いても『何を言ってるかわからなかった。もうボケているんじゃないか。』ということでしたから、アベノミクスなんてバカバカしいと思ってました。

 富裕層が潤えば、中間層、貧困層に富が移転するトリクルダウンなんて、この数十年 先進国では起きたことはありませんアベノミクスのように金をばらまけば土地や株などのバブルが起きるだけ。庶民には富は回らない。『サッチャリズム』もブッシュの『オーナーシップ・ソサエティ』も同じでした。日本の場合 財政悪化だけでなく円安のリスクだってある。

 ちゃんと物事を判っている元大蔵官僚で慶大教授の小幡績みたいな人は『アベノミクスは庶民から企業への所得移転』といってましたが、アベノミクスなんか国民を窮乏させるだけなのは、ボクですら最初から判っていました。

 今や、円安による物価高を抑えようとすれば金利を上げなければいけないが、金利を上げたら景気は悪化する。身動きできないうちに国の財政はどんどん悪化する。どうにもならない状況です。後始末は何年かかるかわからない。


 それでも未だに『アベノミクス以上のバラマキ』を主張する山本太郎みたいなアホより、浜田のほうが自分の間違いを認めているだけまだマシかもしれません。しかし『教科書には書いてない』と言われても(笑)。

 太平洋戦争や特攻をはじめた上層部もこのように無責任でした。『教科書に書いてない』とボケをかます浜田と同じように内閣官房参与として看板役を務めていた本田悦郎なんかスイスに逃げてしまいましたからね。

 やはり自分で現場や生の声を聴いて自分の頭で考えることは情報があふれる現在、さらに大事になってきている。この複雑で変化が速い時代に権威や空気があてにならないのは浜田だけじゃなく、政党や市民団体、昔から有名な知識人や大学教授だって一緒です。

 古来からある『すべてを疑え』というテーゼ、学生運動の時代でもよく言われたそうですが、実際にきちんと物事を疑う習慣がある人は少ない。何も考えずに有名人が発したデマやヘイトをリツイートしてる連中ばかりなのが典型です。
 結局 朝日新聞のように実はリベラルと言われている連中こそ権威には弱い(笑)。

 世の中は教科書には書いてないことで一杯です。それなのに右も左も権威に従いたがる日本人は、上位下達が骨の髄までしみ込んでいるのでしょう(笑)。教科書には書いてないような出来事、例えば原発事故や戦争もまた起きるでしょうね。


 あと 今週 話題になっていたジャニーズの記者会見、これも酷かった。東京新聞の望月とジャニーズは総会屋VSブラック企業そのものです😸

 見え透いたトーンポリシングで逃げを図るジャニーズも酷いが、取材の場で質問ではなく延々と自説を開陳する望月、こんなのジャーナリストでも何でもない。他の記者の取材する権利や国民の知る権利を奪っている。いつもの話ですが、こんな社内総会屋を飼っているのは、最早 東京新聞の会社としての問題でしょう。

 活動家だかイエロージャーナリストだか知りませんが、こういう低脳が民主主義の信頼を破壊している事にいい加減気がつけよ💥。


このところ 歌舞伎町のガチ四川へ通っています。店の周囲は怖いし、

 土曜はランチをやってないので普通の大皿中華しかありません。一人で食べるのは量的にきついんだけど、それを超えるだけのうまさがある(笑)。前回麻婆豆腐を食べて、この店は美味しいと言うことは理解できたので、他にどんなものがあるか味見をしたいんです。
spyboy.hatenablog.com

 ご飯の代わりに辣油とネギ、ニンニク、黒酢で味付けされた四川風水餃子の次に、

 バケツのような大きさの皿に入った『酸辣羊肉』。
 高菜の漬物と豆もやしなどを鶏スープで煮込んで唐辛子で味付けしたものに羊肉の薄切りが載っている。その上に生ニンニクも(笑)。見かけほどは辛くはないんですが、酸っぱ辛いです(笑)。
 普通だったらこれだけの量だと絶対残すのですが、あまりにも美味しいので理性を失い(笑)、全部食べてしまいました。生命力あふれる凄い料理です。

 もっと美味しかったのが別の日に食べた『羊肉と大根の煮込み』。湯気で判るように、うすらでかい鉄鍋でぐつぐつ煮えています。

 羊の塊肉と大根を豆鼓と4種類くらいの唐辛子で煮てあります。小さい唐辛子、青唐辛子、長い赤唐辛子、パプリカみたいな唐辛子、それぞれ味と香りが違います。更に柔らかい羊肉と歯ごたえを残した大根、豆鼓のコクのあるソースが唐辛子と調和しています。

 今考えてみると牛脂で唐辛子を煮出していたような気がするので煮汁まで全て舐めた(笑)のは失敗でしたが、繊細かつ豪快で、こんなうまいものが世の中にあっていいのか、という料理でした。

 どちらも凄い量だし、慣れない唐辛子の大量摂取で食べたあとが大変でしたが(笑)、これまた癖になりそうです。どちらも、特に後者の煮込みなんかフレンチや料亭で食べるような料理より遥かに美味しいです。料理は値段じゃない、腕と昔からの知恵だな~と改めて思いました。

 この1,2年、お酒も益々弱くなったし食べる量も減った。目は翳むし、睡眠時間もさらに減ってきた。肉体的な衰えを文字通り実感するようになったのですが、こういうものを食べられる元気がまだ残っているのは幸せ💛。
 下り坂の人生、最後の抵抗です(笑)。