今年ももう、6か月が過ぎました。早いですね~。
とにかく定年までは早く時間が過ぎて欲しい。そのあとはゆっくりでお願いします(笑)。
●梅雨前、登ったばかりの鮮やかな朝陽が愛おしいです。
さて、食品を中心に物凄い勢いで物価が上がっています。
戦争、物流の混乱、資源高に加えて、アベノミクスの負の遺産、円安が物価高に拍車をかけている。
それだけではありません。水曜日に出た、この記事にはビックリしました。台湾の企業が日本企業を『買いあさっている』そうです。
鴻海がシャープを買収して以来、台湾企業がどんどん日本の企業や事業、工場を買収しているそうです。これほどまでとは思いませんでした。
『18年には鴻海が東芝のパソコン事業を、19年にはUMCが富士通の先端半導体の三重工場、20年には半導体の華邦電子がパナソニックの半導体事業を買収して主力工場を手に入れた。また鴻海がシャープを通じてアップル向けの液晶パネルを生産するジャパンディスプレイ(JDI)の主力、白山工場を買収するなど、台湾勢は日本の電機業界から立て続けに事業を吸収した。』
半導体で台湾が圧倒的なシェアを持っているからこそ、台湾有事の時はアメリカは軍事介入する、と言っているわけです。それには日本企業を買収したことが少なからず寄与している(笑)。
従業員にとっては、経営陣が無能だったら買収されるのは必ずしも悪い事ではありません。
買収されたことで一時的なリストラはあるかもしれませんが、じわじわと給料を下げられたり人員削減された挙句に潰れるよりは、そこで経営を立て直した方が従業員にとっても遥かに幸せです。無能な日本人経営者のせいで赤字経営が続いたシャープを鴻海が一発で黒字に立て直したのが良い例です。
日本の凋落は想像以上に早く進んでいます。今 台湾企業は日本の自動車産業を狙っているそうですけど、現在の円安が続けば凋落のスピードは更に加速される。京都 清水寺周辺の土地を中国の人がバンバン買っているそうですが、日本の企業や技術、土地を買いたがっているのは台湾企業だけではないでしょう。
円安誘導のアベノミクスを8年も続けたのは文字通り亡国の政策でした。
自民党も酷いけど野党もカスみたいな奴が大勢います。
れいわ信者やそれをもてはやす想田和弘のようなバラモン左翼の連中を見てると、自民党に投票したくなる人が増えるのはよく判ります。これなら岸田の方が何を言ってるかわかるだけ、遥かにマシです(笑)。
バカウヨ、れいわ信者にバラモン左翼、9条信者、そして投票にいかない人たち、政治家だけでなく、日本の国民を見ていると全く危機感が感じられないのはボクだけでしょうか。ボクだってそんなに立派な人間じゃありませんが、事実を直視しないっていうのはサイアクと思うんだよなあ(笑)。
日本は世界に先駆けて低消費税率の反緊縮?をやってはみたけど、それで経済がよくなるなんてことはなかったってのが歴史の事実。
— まる💙💛 (@marseille1945) 2021年3月2日
山本太郎とか日本は20年緊縮を続けたからデフレになったとか言ってるみたいだけど大嘘。歴史修正。
日本だけ20年も緊縮続けてたら世界一の借金国になるわけないだろ。
おまけ(笑)。
少し前、ネットを見ていたら2022年の『アジアベストレストラン50』というニュースが目に留まりました。イギリスの『レストラン』という雑誌が業界関係者約300人の投票で選んだランキングだそうです。
ボクは美味しい物は大好きですがランキングとかミシェランとかは興味ありません。どういう基準か知りませんが、どうせ味も判らない奴が勝手に順位をつけているのでしょう。ミシェラン、特に和食なんか素人の審査員が星をつけているから酷いらしいですよ。
ボクがしょっちゅう行っている近所のイタリアンもたまたま、あるグルメ本でずっと東京1位ですが、ボク自身は美味しいと思うけど、そこまでとは思わない。それにグルメ本が刊行される時期は客層も落ちて雰囲気も悪くなる。はっきり言って迷惑です。
しかもランキングに載るような店って創作料理が多い。『創作料理にうまいものなし』というのがボクの食べ物に関する基本的なテーゼです(笑)。
最近は低温調理とかエスプーマとか瞬間凍結とか新しい調理法が出てきていますが、長い時間をかけて練り上げられた調理法の方が美味いに決まっている。ちゃんと炊いたご飯にしらす干し、のほうが大抵の変な料理より美味しいと思います。食べ物については、ボクは保守主義です。
だけど歳をとってくると人間、寛容になってきます(笑)。ニュースを見ているうちに、ランキングに載るような店も試してみようか、って思いました。怖いもの見たさ(笑)です。
こういう店は、どこも予約がいっぱいで数か月待ちというのがお決まりですが、たまたま予約がとれたので行ってきました。3位に載っている青山の創作フレンチ?です。
余談ですが、ボクが通っていた幼稚園のすぐ近くにあるこの店は、昔は’’青山さん’’と言う人のお屋敷でした(笑)。
ボクが行った日も満席でした。店は流行りのオープンキッチンで席は20人で一杯、キャパは大きくありません。それは良いことです。
黒を基調とした内装はお洒落ですがカジュアル。一応青山だからジャケットを着て行ったんですが、ジャケットを着ているのは2組しかいなかった。ま、これも予想通り。お客さんの3割が外国人。
最初に出てきたのは『ヤングコーン』。ヤングコーンを粉にしてバターで練って、トウモロコシの粒を入れて焼き上げたものだそうです。所謂ポレンタです。嫌いじゃありませんが、普通にトウモロコシを焼いて醤油をかけたほうが美味しい(笑)。
次は『アオリイカ』。イカの切身にフロマージュ・ブランと蕪が混じっています。上には吸盤を模した食用花。白に白。真ん中にはキャビア。アオリイカだけあって身がふっくらしていて甘い。普通のイカ刺しより美味しい(笑)。付け合わせはゲソをサフランのフリッターにしてゲソ状にしたもの(笑)。こっちはフツー。
次はイワシのマリネの周りを生姜のジュースで作ったシートで巻いたもの。これも素直に美味しい。
これに合わせるのは日本酒。
つけあわせは夏ミカンのパンケーキ。これはビミョー(笑)。
料理は各席の分を纏めて作っています。オープンキッチンにはシェフの他にスタッフが大勢居て、分業でお皿を仕上げていく。料理を切り分ける人、ソースをかける人、飾り付ける人。各人の手際は凄くいいし、マルチジョブで生産性も上がる。が、これで若い人は修業になるのだろうか(笑)。
驚くべきことに、この店はガス台がありません。仕上げ用に焦げ目をつけるグリルはあるけど、低温調理だけなんでしょう。低温調理だと温度と時間を測れば素人でも一定のものが作れる。スタッフは料理でなく、スマホを見て調理してました(笑)。最近は低温調理を多用する店が多いのも事実ですが、この店は随分と割り切っている。
お酒はペアリングをお願いしました。ほとんどのお客さんがそうでした。シャブリもコート・ロティもマグナム瓶から注いでいるのには驚いた。しかも瓶の中に金属棒(クレ・デュ・ヴァン)を入れて味を調整している。料理もお酒も大量生産です。
ただ、ポル・ロジェのシャンパーニュから始まったペアリングは値段の割に良いものが、それも大量に出てきました。回転が良いからでしょう。これは店も客もWIN-WINです。お酒が弱いボクは最後の頃は泥酔状態になって半死半生(笑)。
シイタケにサマートリュフを載せ、チーズを溶かしたコンソメを掛けたもの。サマートリュフなんてくだらないと思ってますが、熱せられて流石に多少は香りがしました。
この店の売り物らしい、経産牛を使った料理。肉の下にポテトのクリーム、上からはコンソメとパセリのオイル。普通だったら食用にならない経産牛を1年間 再肥育して食用にしているそうです。
つまり、サスティナブルを意識しているそうです。料理と一緒にサスティナブルのパンフレットも渡されました(笑)。
ボクはへそ曲がりですから、SDGsとかサスティナブルとか言うなら、環境負荷の大きい牛肉を止めればいいじゃないかと思わないでもないです。羊や豚、鶏の方が遥かに美味しいもん。料理の味はフツー(笑)。アクセントのパセリオイルは美味しかった。
料理に合わせるのはお猪口に入れたシェリー。これは面白いし、良かったです。家でもやろうかな。
大根をローストして干したものを野菜を発酵させた汁にマリネして、また焼いたものだそうです。大根餅の洋風版といったところです。味はフツー(笑)。
ハタ。これは美味しかった。低温調理の勝利です(笑)。クエの仲間であるハタは中国の人が好むと聞きますが、他の席の中国人らしいカップルも喜んでました。そういえば、この店、中国人のスタッフもいました。シンガポールなども含めて中国系のお客さんが多いんでしょう。青山のレストランもそういう時代です。
付け合わせはガスパチョ、底には苺のムースが敷いてありました。
合わせるのは重めのロゼ。これも美味しかった。
メインは『わかちあい』と称して、塊の肉を切り分けます。この日は沖縄の島豚を藁でローストしたもの。各席を一周して写真撮影をしたあと切り分けです。
切り分けられたものはこれ。美味しそうです。
一口食べて、驚きが広がりました。まずい!(笑)。
ナイフでなかなか切れないくらい肉が固いだけでなく、低温調理した肉にナイフを入れると肉汁が不自然に溢れてくる。きっと調理した後 肉を休ませる時間が足りないのでしょう。玉ねぎのソースは美味しかったけど、肉は出し殻みたいに味が抜けている。久々にはっきり『まずい』と断言できるようなものを食べてしまった。
他のレストランでは、例えばトラディショナルなシェフなら『俺の技術を見ろ』って感じで(笑)、時間をかけて焼いた肉を出してきます。ピンク色を保っている肉にナイフを入れても肉汁は出てこないけど、口の中に入れると肉汁が肉と一体になって溢れてくる。食べた後 自慢気なシェフに焼きの技術を褒めなきゃいけないのはめんどくさいけど(笑)、確かに素晴らしい。ただ、この焼き方は時間も手間もかかるし、技術もいる。
●こんな感じ。1時間かけて炭火で焼いたシャトーブリアンにジュのソースをかけたもの。ナイフを入れても赤い肉汁はまったくこぼれない。
そこまでいかなくても、ちょっとしたレストランだったら最近は低温調理で下ごしらえして肉を柔らかくして、仕上げにグリルで周りを炙ってくる。これはこれで美味しい。
この肉は酷かった。低温調理をメインにした弊害です。普通 肉を焼いただけで『まずい』とまでは感じないものですが(笑)、味が抜けた出し殻みたいな肉は衝撃的なまずさ(笑)でした。
その後はパッションフルーツ、マンゴーと続きます。
アマゾンカカオのクレープで作ったオムレツ。日本人が現地へ行ってフェアトレードで作っているカカオは近所のイタリアンでもおなじみ。中にチョコが入っているオムレツは美味しかった。
最後は煎茶とコーティングしたいちご。特別に甘みが出る煎茶だそうですが、この頃は泥酔してたので詳細は忘れました(笑)。
料理もお酒も最後のお茶まで変わったものが次から次へと出てくるので、ワクワク感はあります。食べ物屋の話でこれだけ長く文章を書けるのも有名店ならでは、です。語るべきことが沢山ある。そういう意味では楽しい。
ただ、味は(笑)。美味しいものはいくつかあったけど、凄く美味しいというものはなかった。驚くくらい不味い、という感覚も久々に味わった(笑)。
お店が流行るのは判りました。観光客向け、です。それが悪い訳ではない。遠くから訪れなくても、東京に住んでいても感性が観光客って人は大勢いる。普段は行かないタイプの店へでかけたボクも、この日は観光客です(笑)。ディズニーランドや流行りの商業ビルなどは敬遠しがちなボクには貴重な体験でした。一度くらいは行ってみてもいいかな。
ただ、帰宅後 美味しいって判っている他の店を予約したのは言うまでもありません(笑)。