今週の大雨には驚きました。
雨雲レーダーが真っ赤になるような雨が停滞して延々降り続くのですから、水害が起きても不思議ではない。災害に遭われた地域の方々はお気の毒です。
今回はたまたま九州や岐阜に停滞しただけで、他の地域でもいつ同じことが起きるか判りません。ニュースでは何10年に1度と良く言ってますけど、そういうことが最近はしょっちゅう起きている。
ただ地球温暖化の影響で水深が浅い東シナ海の海面温度が上昇、西日本に前線が停滞しやすい、という説はあるようですhttp://www.nagasaki-u.ac.jp/ja/about/info/science/include/file/article/images/201407/20140718s.pdf#search='%E6%9D%B1%E3%82%B7%E3%83%8A%E6%B5%B7+%E6%B0%B4%E6%B8%A9+%E6%B0%B4%E5%AE%B3'
はっきり増える大雨 地球温暖化で激しさに拍車 治水追いつかず 九州豪雨 - 毎日新聞
実際 九州で1時間50ミリ以上の非常に激しい雨が降る回数は、1980年代の1.5倍近くに増えたそうです九州の豪雨災害 「気候危機」時代に備えよ|【西日本新聞ニュース】。
この10年の台風・豪雨関連の災害を振り返っても、2019年9月の台風19号は関東甲信越でしたが(犠牲者94名)、あとは18年7月の西日本豪雨(271名)、17年7月の九州北部豪雨(42名)、15年9月の台風18号の関東・東北豪雨(20名)、14年8月の広島豪雨(77名)、12年7月の九州北部豪雨(30名)、11年7月の紀伊半島豪雨(98名)など西日本で起きている例が8回中6回、と圧倒的に多い。
断言することはできないけど、西日本にこれだけ豪雨が頻発しているのは構造的な原因である可能性が高いのではないでしょうか。
今からCO2を減らしたり、森林を増やしても大雨が減るのは何十年後になってしまいますが、それでも地球温暖化対策は急務なのでしょう。日本もそれなりにCO2を出していますから、他人事ではありません。
3-1 世界の二酸化炭素排出量(2017年) - JCCCA 全国地球温暖化防止活動推進センター
TVでは連日連夜 同じフィルムを流して被害を報じてますけど、根本的な原因であるこちらの議論にはなかなか結び付かない。政治家もそうですけど、国民も、です。不思議な国です(笑)。
さて、感染症の再拡大は収まる兆しを見せません。東京都で1日200人以上の感染者とか言っても騒ぐ必要ないですが、傾向値としてはっきり増えている。外出自粛時の4月中旬のピーク時に迫る勢いです。
無為無策の無能知事、小池が言うように、『検査数が増えたから』、なんて大嘘です(笑)。それ以上のペースで増えているんだから。
なのに、政府はこれから5000人までのイベントを緩和したり、旅行喚起のGO TOキャンペーンを始めるって言ってるんでしょ。この国の為政者は狂ってるのでしょうか。
今週もリアルでの官邸前抗議は中止になりました。これは致し方ない。
景気の悪化も一段とはっきりしてきました。
昨日のブルックス・ブラザースの倒産にもビックリしました。スーツの代名詞、ボタンダウンシャツの元祖ですね。かねてから経営不振で身売りがささやかれていましたが、持ちこたえられなかったようです。
ボクだって春物スーツは今年1回も着てません。ブルックスくらいだったらブランドはあるから、スポンサーがついて再建はするんでしょうけど、カジュアル志向は一層進むでしょうから大変でしょう。化粧品でも売るのか(笑)。
これでデパートのニーマン・マーカスにJCペニー、食品のフォション、アパレルのJクルーにローラ・アシュレイに日本のレナウン、今日は無印良品のアメリカ事業と、名だたる企業が倒産しました。
同じ日に超大手企業のJTBで今冬の賞与ゼロというニュースも報じられていましたが、これから経済面での影響はさらに広がっていくでしょう。これから経済活動を再開してもフル回転をさせるわけにはいかず、7~8割のペースでいかざるを得ないからです。
水曜に発表されたOECDの予測では全世界の失業率は年末に12.6%に達する、と言われています。
www.nikkei.com
日本は3月末時点で2.4%の失業率が、第2波が来た場合 失業率は4%に上がるそうです。現在の1.7倍に膨れ上がるということです。東北大震災の頃と同じ水準です。ちなみに最悪だったのはリーマンショック時で約5.5%。
●今年3月末の各国の失業率
●今年末の各国の失業率予想
おまけに こんな波も押し寄せてきています。
ちょっと前までは人手不足で、様々な分野でロボット化が進められてきました。今は時給980円程度でロボットを貸し出すサービスが出てきているそうです。RaaS=ロボット・アズ・ア・サービスと言うそうですが、もはや完全に人間のライバル、ですね。しかもロボットは文句言わない、疲れない、サボらない(笑)。
工場はもちろん、今でもロボットは外食産業で食べ物を詰めたり、農業で作物を収穫したり、物流倉庫でピッキングをしたりできます。もう2年くらいでコンビニで商品陳列のロボット化も始まる。
10年やそこらで自動車の自動運転も始まり、タクシーやバス、トラックなんかは置き換わっていくでしょう。
こうなってくると、完全にロボットと人間で雇用の奪い合いになる。時給980円の戦いです。
●この前 日比谷公園を疾走していた芝刈りロボット(笑)。
機械との雇用の奪い合いはボク自身も他人事ではありません。
今週 実質賃金が下がり続けているニュースも流れていましたが、
www.jiji.com
コロナのワクチンが行き渡るまでの間は(普及するのは早くても、来年末とも言われています)、輸出もインバウンドも難しい、国内だってフル活動と言う訳には行きませんから、当面デフレ傾向が続くでしょう。
結局 今回のコロナ危機で起きたのは、今まで起きてきた変化のスピードが一段と速まった、変化すべき方向への足取りが一段と速まったということのようです。
変化の方向には『テレワークや労働時間の柔軟化』、『エッセンシャルワーカーもしくは最低賃金の賃上げ』など良いことも、『格差の拡大』、『政府債務の大拡大』のように悪いこともありえる。いずれにしても『デジタル化』は進む。
そこでどのような方向性を取捨選択するか、政治も含めて人間の意志が求められる。資本主義はもう終わり、とか言ってる単純な左翼もいますけど、世の中そんなにシンプルじゃない(笑)。
●今年のダボス会議でステークホルダー資本主義が主張されたのが良い例で、株主優先の資本主義の修正も俎上にあがるようにはなってきました。一概に資本主義がムリとは言い切れません。
鼻くそをほじりながら読み始めたら、思ったより素晴らしいことが書いてありました笑。https://t.co/bCzwLhmaeL
— TOKYO DEMOCRACY CREW (@TOKYO_DEMOCRACY) 2020年7月9日
政治の方も それなりに(笑)色んな事が起きました。今週もれいわの立候補予定者、大西が『高齢者は生きる必要がない』と差別発言したのを山本太郎が何も処分しなかったり(安倍晋三と一緒)、
本当に気持ちの悪い連中だ
— 植木盆栽の輸出/園芸植物の輸入 (@ITOHCOMMERCING) 2020年7月9日
まぁオレは以前から連中がカルト集団だと本気で思ってる
れいわの立候補予定者が「命の選別」発言 山本代表釈明:朝日新聞デジタル https://t.co/jwny3eS5by
「総務会でも複数の議員が「すんなり歓迎する空気ではない」と慎重論を唱え、山尾氏から党の決定に従うとの確約を取るべきだと主張。最終的に執行部が誓約書の提出を求める意向を示し、入党が了承された」
— こたつぬこ (@sangituyama) 2020年7月8日
誓約書.... https://t.co/AlrTOyzbh4
そして、かって前原が唱えた(というより、小川淳也議員がまとめた)井手英策慶大教授の『All For All』政策を放棄したり
政局が動きましたね。あと、消費減税を旗印にするようで、All for All 路線の終了とも。https://t.co/gbhwSewk9E
— 平河エリ | Eri Hirakawa (@yomu_kokkai) 2020年7月8日
選挙が近いと言われているのに、相変わらず野党の方はどうにもなりません。
消費税減税を主張する連中には二種類ある
— 青い空 (@d6XoiqFOIxWSvyH) 2020年7月10日
・財源を考えない廃止バカ
山本太郎、須藤元気、安藤裕ら
・減税を選挙に利用する選挙バカ
玉木雄一郎、馬淵澄夫ら
共通しているのは
財政赤字、社会保障制度の崩壊という
日本の危機に目を背け
日本の未来を考えないバカ者どもであるという点 https://t.co/FchYPzvqAW
何年たってもオリーブの木のような共闘体制すら組めない。こういう時代こそ、増税で財源を作り、それを誰もが受益者になるように再配分して社会的合意を作る’’All For All'''のような政策が必要なのに。
政策面であんなに差があったサンダースとバイデンだって数か月で共通政策を作れるんです。日本の野党は幼稚もいいところです。
米大統領選 民主バイデン氏 サンダース氏とまとめた政策発表https://t.co/sMhyLp0V3E
— 三春充希(はる) ⭐みらい選挙プロジェクト (@miraisyakai) 2020年7月9日
「政策をすりあわせるための作業部会を立ち上げ、およそ3か月にわたって党内の中道派と左派の議員らが協議」
「アメリカ史上、最も危険な大統領であるトランプ氏を倒すために、われわれは1つにならなければ」
アホの山本はもちろん、山尾だの、小沢だの、前原だの、結局 野党にはまともな人材が少なすぎる、と思う。
新進党時代の小沢一郎「公約は膏薬。張り替えれば効き目が出る」という迷言を残した。
— Felicidad🤔ヒイロ (@de_la_felicidad) 2020年7月8日
新進党は都議選で11人全員落選して大敗し、総選挙直前になって財源に触れず、18兆円減税をブチ上げ、選挙のために消費税5%反対のCMを流して総選挙では敗れ、解体した。 https://t.co/wOUFkqNchj
世の中の動きがこれだけ早いのに、政治、特に野党はそのスピードに全く追いつけない。無能そのものの安倍晋三は一刻も早く退陣させなくちゃいけませんが、代わりだって、そんなに優秀な人材もいないでしょう。
そもそもワイドショーの露出度で知事を選んでしまうような国民のレベルがレベルです。
今後10年や20年、日本はまともな政治はムリではないでしょうか。
だったら日本では政治は人間より、AIでやってもらった方が良いかもしれません。政治の世界でも機械を選ぶか人間を選ぶか、時給980円の戦いをやってほしいものです(笑)。