特別な1日  

-Una Giornata Particolare,Parte2-

『裁量労働制拡大に反対する緊急デモ』と映画『ウィスキーと2人の花嫁』

早いもので2月もそろそろ終わりです。いつの間にか、近所でも花が咲き始めました。この週末は梅だけじゃなく、早咲きの桜まで咲いていました。


そんなお天気の中、女子大生とデートをしてきました。お相手は大学1年生の姪っ子ちゃんです(笑)。『春休みになったし、おしゃれブランチでもどお?(笑)』と言葉巧みに?誘って(笑)、新宿でご飯を食べてきました。

●写真を撮る姪っ子ちゃん。ミルキーのスマホカバー、ボクも欲しいです(笑)

●10代の娘は300グラムでも平気だそうです(笑)


スカーレット・ヨハンソンビル・マーレ―主演でボクが大好きな映画『ロスト・イン・トランスレーション』の舞台にもなった店は相変わらず混んでました。お子さん連れの夫婦や、祖母を囲んだ3世代家族、女性たちのグループに外国人カップル、バシッとお化粧を決めた超ミニのお姉さんまで多種多様な顔ぶれです。100席くらいある席が満員です。随分久しぶりの訪問でしたが、料理もサービスも劣化してなかったのでよし、とします(笑)。
良く食べる、良く食べる、かって自分がそうだったように、若い子の食欲は気持ちいいです(笑)。彼女の学校生活の話を聞きながら、DVDの『シング・ストリート』と『我が谷は緑なりき』と最近はやっている本『君たちはどう生きるか』(オリジナルの方)を渡してきました。かっての常識があっという間に塗り替えられる環境変化の激しい世の中はアグレッシブな人には良いのかもしれませんが、普通の子にとっては不透明すぎて大変です。社会のシステムが大きく変わろうとしている時に自律的に立ち向かえる人なんて少ないですからね。姪っ子ちゃんのようなのんびりした子もなんとかサバイブして欲しいと思いました。。
●昼下がりの『A列車で行こう



翌日も 新宿へ。ラグジュアリーな前日とは打って変わって(笑)、今度は『裁量労働制拡大に反対する緊急デモ』全国3か所で行われました。#定額働かせ放題


*名古屋のエキタス東海のスタンディングの様子はこちらのWATTOさんのブログをご覧ください:裁量労働制(別名 “働かせ放題法案” )反対の意思表示のためスタンディングをハシゴしてきた - しいたげられたしいたけ


裁量労働制の拡大なんて、大反対に決まってるじゃないですか!政府が進めようとしているのは営業職が定額働かせ放題になるってことです。定額制なんて人間はケータイじゃない!
SEALDsに居た子らが作った労働問題を取り上げるAEQUITAS(エキタス)の主催するデモって、余計なスピーチが少ないのがいいです。今回もさくっと集まって15分でさっさとデモに出発。うざくないんですよね。国会議員のスピーチもサウンドカーの上(笑)!
●抗議風景










●『裁量労働制 反対!』、『裁量あるなんて嘘つくんじゃねー』(笑)、『働いた分だけ、金を払え!』






TBSラジオや国会でも参考人として活躍している法政大の上西教授、立憲民主党の長妻議員、共産党の小池議員




●エキタスのコールはテンポは速いけどリズム感がばっちりで心地良いです。コーラーの子(右)は先日逝去されたECD氏のTシャツを着ていました。彼の死後も我々は彼と一緒です。


新宿の繁華街を練り歩きまくった(笑)デモの参加者は1000人。若い人が多くて個人参加の人ばかり、活気があるデモでした。やっぱりデモはラップですよ(笑)。ちょっと興奮するくらい、楽しかった(笑)。共産党小池晃議員、立憲民主党の長妻議員、それにラジオ、国会で参考人として大活躍の法政大の上西教授(偽データがばれるきっかけを作った)サウンドカーに乗ってスピーチしました。
ボク自身は残業なんかどうでもいいけど、姪っ子ちゃんのような若い人のことが心配だからやってるんです。従業員の業務の内容や役割の定義(ジョブ・ディスクリプション)も明確でない日本企業に裁量なんかあるわけないのに、裁量労働の拡大なんて悪用されるに決まっています。他の政党とか組合とか何やってるんだよ!


裁量労働制の拡大に反対、1000人が新宿でデモ 「働いた分の金くらい払え!」「毎日毎晩残業させるな!」

裁量労働制:対象拡大反対の緊急デモ 1000人が訴え - 毎日新聞



ということで、新宿で映画『ウィスキーと二人の花嫁映画「ウイスキーと2人の花嫁」オフィシャルサイト

舞台は第2次世界大戦、本土から160キロ離れたスコットランドのトディー島。ドイツ軍のUボートの活動で島民たちは困窮を極めていた。彼らにとって必需品のスコッチの在庫がなくなってしまったのだ。島民たちは一気に無気力になり、恋人と結婚したがっていた若い男女もウィスキーなしでは結婚もできない。そんなある日、沖合でアメリカに輸出するためのスコッチを大量に積んだ貨物船が座礁した。住民たちは役人の眼を盗んでウィスキーを回収しようとする。





予告編を見て、楽しそうだったので思わず見に行ってしまった映画です。公開初日に行ったら、バグパイプの生演奏がありました。始めて見たんですが、一つの楽器で低音とメロディを奏でる仕組みになっているんですね。口で吹くだけでなく脇でもポンプを押しているのかなあ。音は勇壮で実にカッコいいです。
●実際に見てみるとバグパイプの演奏はかなりハードな肉体労働のようです。10分くらいの演奏でALLYさんという演奏者は汗だくになってました。


映画の前半は島の生活が描かれます。これが面白いんです。狭い島ですから、殆どの人が知り合い。道は一本しかないようなところです。信仰も根深く、安息日の日曜日は一切 何もしない。かかってきた電話を取ることすら悪魔の所業とされます。いいですね!(笑)。これが中世とかではなく1940年代だったのだから驚きです。
●一応 主人公は郵便局長と結婚を控えた美しい娘二人です。

本土の戦争のことは聞こえてきますが、どこか遠い世界のことのよう。島には本土から民兵の指揮官が赴任していますが島の人たちの間からは完全に浮いています。
●真面目腐った民兵の指揮官(中央)。


村の人たちは男も女もスコッチウィスキーをこよなく愛しています。一日の仕事が終われば酒場に集まりスコッチを飲みながら、でれでれだべっている。バグパイプやギターを演奏して、皆で踊る。寝る前には病人も寝床でスコッチを煽って寝る。結婚式があれば、スコッチを飲みながらまた、バクパイプやギターを演奏して、皆で踊る(笑)。


そんな島でウィスキーの在庫が切れてしまいました。娯楽がない。生活がない。結婚もできない。瀕死の老人もウィスキーがなければ死ねないと言って起き上がってくる始末(笑)。


そんな時に沖合でアメリカ輸出向けのスコッチを満載した船が難破した。当時のイギリスにとってスコッチは貴重な外貨獲得源でした。でも酒が切れて、お通夜みたいになっていた島民は黙っているでしょうか。一方 島にいる民兵の指揮官はウイスキーが島に入ってくると風紀が乱れるとして、妨害を企てます。おまけに本土から謎の役人までやってきた。さあ、どうなるでしょう(笑)。


これは実話です。ウィスキー業界?では有名な話だそうです。スコットランド万歳、スコッチ万歳、 国家権力よりもお酒の方が強い。そういう映画です。美しい島の自然と地方色豊かな人々の人間味あふれる生活、見ていて とても楽しい。
それにしても男も女もスコッチをストレートで!ガバガバ飲んでいます。あれ見ると、いかにも健康に良さそうに見えますが、そんなことないですよね(笑)。それにスコッチはストレートの方が美味しいのは判りますが、お酒に弱いボクにはとても信じられません。映画の撮影ではリンゴジュースで代用したそうですけど、ほんとかなあ(笑)