特別な1日  

-Una Giornata Particolare,Parte2-

『デ・ニーロ、カッコいい!』(笑)と読書『そろそろ左派は〈経済〉を語ろう』、それに『0615再稼働反対!首相官邸前抗議』+『#0615仕事帰りの新橋デモ』

今週は米朝会談でもちきりでした。
米朝って言うと桂米朝かって思っちゃうボクは、そんなものは全く関心なかったですけど、結果は予想通り(笑)。トランプは選挙前に会談をしたという実績を作ればよいのだし、金ちゃんは自分の安全保障だけが心配。バカ二匹が話し合いをして、当面は戦争の危機が遠のいた、それだけで結構

政府やマスコミは非核化とか拉致とか言ってましたけど、金ちゃんが簡単に核を手放すなんてあるわけないじゃないですか。非核化の検証だって始めたら10年かかる。それなのに日本の政府もテレビも非現実的なことばかり。文字通り頭おかしいんじゃないか(笑)と思いました。そもそも北朝鮮が存続することが日本にとっても国益じゃないですか。難民どうするんだよ。政府もテレビ局も国民をバカにしているか、国民がバカなのか(笑)。


ただ日本にとって最も大きな問題はICBMでも核でもなく、中距離ミサイルですが、当然のことながらそっちはほっぱらかし、あとは日本と韓国がカネを出せ、というんでしょ日本の脅威は変わらず、カネだけ毟られる、流石は安倍外交、バカ丸出しです。


それでなくてもテレビニュースはその前は日大、ドンファン米朝会談、これからサッカー(どうせ予選落ち)でしょう。もっと大事なことなんか幾らでもあるのに↓、全然報じられませんね。ダメだ、こりゃ。国民の過半数以上が反対のカジノ法案まで強行採決でしょ!
共産党 宮本衆院議員の木曜日のツイート。以前から書いている通り、今日 強行採決されたカジノ法案もアメリカに押し付けられているんですよ。




一方 トランプが会談をやっている頃、アメリカではこんなニュースが流れていました。


デ・ニーロ氏がトランプ大統領を罵倒、トニー賞授賞式壇上で | ロイター


今週 アメリカ演劇界最高の賞、トニー賞ブルース・スプリングスティーンが特別賞を受賞したんですが、プレゼンターのロバート・デ・ニーロがいきなり放送禁止用語をブッコみました。もちろん 全国ネットで放送されているのを判っていた確信犯(数秒遅れの生放送なので、ピー音は間に合ったそうです)(笑)。
●たった1分のビデオですから、ぜひご覧ください。カッコいい!


登場して いきなり、
''I'm gonna say one thing,FUCK Tramp!''
大ウケする会場に気を良くしてガッツ・ポーズ(笑)。さらにスタンディング・オベーションを受けて、ダメ押し
''It's no longer down with Tramp,It's FUCK Tramp!''


カッコいいなあ(笑)。このあとのスピーチも、デ・ニーロはスプリングスティーンが選挙の際 民主党の候補に投票するよう呼びかけていたことも踏まえて、トランプ批判をしています。演劇や音楽に政治を持ち込むな、なんてウスラバカはいません(笑)。

今週 日本のゴミ・ロックバンドRADWIMP(もともと興味なかったけど、『君の名は』の主題歌でザ・バック・ホーンの出来損ないみたいで気持ち悪いと思ってた)がサッカーのTV放送のテーマソングに御霊とか大日本帝国マンセーみたいな、キモい歌で謝罪したり、ちょっとした騒ぎになってましたけど、やっぱり国民の意識そのものが全然違うんじゃないか。
●アホ・バンドが謝罪してましたけど、そんな必要はない。単純に『キモい』でしょ。


最近は、日本人の結構多くは民主主義は要らないのかも、と思うようになってきました。猫に小判じゃないけど、国民がバカだったら民主主義はムリですからね(笑)
●TVで『大阪で工作員スリーパーセル)が暴れる』とか言ってた東大の三浦瑠麗は、なんと言い訳するんでしょうか。映画『万引き家族』で描かれた光景がそのまま現実なわけです。



さて、最近出た本の感想です。本屋では平積みになっているので少しは売れてるんじゃないでしょうか。『そろそろ左派は〈経済〉を語ろう――レフト3.0の政治経済学


イギリス在住のパンク保育士(笑)、ブレイディみかこ氏、社会学者の北田氏、経済学者の松尾氏の3人の座談をまとめた本です。
左翼はもっと経済政策を論じるべき、というのがこの本の主旨です。人々にとって大事なのは雇用であり、経済であり、左翼は今までそれを無視し続けて来た結果、人々の暮らしから遊離した。一方 保守政府は緊縮財政を強調し、格差を拡大させた。その結果が極右の台頭である。いまこそ 左翼はリフレ(*ニュー・ケインジアン)の政策を取って、金融緩和+財政出動を進めるべきだというのです。



この前の新潟の知事選が典型で、政府に対抗する側が経済のことを語らなければならないのは当然だと思います。今のように格差が拡大し、実質賃金は下がり続ける。大多数の国民にとっては景気が良いとは言えないのですから、それは尚更でしょう。だから左翼はもっとまともな経済政策を持つべきである、というのは賛成です。


だけど この本は『反緊縮』ということを主張したいばかりに、日本の現実を無視しています。緊縮路線の小泉内閣当時ならともかく、カネをじゃぶじゃぶばらまいている安倍政権の時代に反緊縮をアピールしても意味ないじゃん。緊縮なんか愚の骨頂ですが、現状は日銀が買える国債だって底を突きつつあるわけです。医療費や介護の費用がどんどん膨らんでいく中、いつまでも金をばらまいていて良いのでしょうか。いかに市場をごまかしつつ、金融緩和をスローランディングさせ、財政再建を図るか、それしかないでしょう。余談ですが安倍バブルの後始末は自民党にやらせた方が良いと思う。野党がやれば、アベノミクスのツケの不景気も野党のせいにされるでしょう。
●金融緩和しようにも、日銀が買えるだけの国債がもうなくなりつつあるんですよ(笑)。アホかって。


イギリス在住のブレイディ氏や社会学者の北田氏はともかく、経済学者の松尾氏はリフレ派の論を教科書通りに繰り返すだけで、為替も人口問題も財政状況も日本の産業構造も技術革新も海外の景気も無視したまま。だから、『アベノミクスでいつかは実質賃金は上がるはずだ』なんて妄言を言えてしまう。アベノミクスで5年間 実質賃金が下がり続けたことを無視できちゃうのだから、よくこれで学者が務まるなと思います。一瞬 (窃盗で逮捕されてから安倍ポチになった元官僚の)高橋洋一かと思いましたよ(笑)。


著者たちがやたらと引き合いに出す欧州と日本では経済環境が全く違うのも無視したまま 経済を語ってるようで経済全体を見ていない、机の前に座ってるだけのダメ学者の典型のような議論が続きます。あとがきで多少まともになりますが、本文の内容は15年くらい前なら良かったのに(笑)。


今の問題は『緊縮か反緊縮か』ではありません。上か下か、つまり再分配です。もちろん、累進課税や現物給付、効率化など財源のことを考えながら、です。この本は結局 左翼は経済のことは判らない、という議論を著者たちが自ら実証しちゃってました(笑)。いくらなんでも、これを真に受ける純真な人がいると困るんですよね。



そもそも左翼とか右翼とか、今の時代 あんまり意味ないですよ。イシューはバカかそうでないかしかない。著者たちは左翼を1.0、2.0、そしてこれからは3.0へ、とカテゴライズしていますけど、くだらない。だいたい日本の左翼なんて役立たずの爺さんばっかり、いまだに1.0のまんまじゃないの?(笑)。

やっぱ、日本の左翼って全然ダメなのかも。庶民の生活から遊離している連中が多すぎます。それに自分が正しいかどうかは気にしても、庶民がどう思うかを気にかけてないんですよね。現実的に目指すべき政権って、中道左派、いや、かっての自民党宏池会みたいなハト派の中道政権くらいが関の山、なのかなあ。
●今日発表された最新の世論調査内閣支持率は下がり、不支持率は上がり続けています。政治が国民に応えられていない。

内閣支持35%、4カ月連続減=「麻生氏辞任すべき」5割超-時事世論調査:時事ドットコム




ということで、今週も官邸前へ。#金曜官邸前抗議
今日はあいにく1日中 雨の予報です。気温は16度と涼しいのは良いんだけど。いつもは官邸前と国会前に分かれているんだけど、今日は官邸前だけとなりました。ですが、抗議の最中は全く降らなかったラッキー(笑)。参加者は400人

●抗議風景





東電がやっと福島第2の廃炉の意向を表明しました。廃炉の費用は約2800億、期間は20年〜40年だそうです。廃炉は当然ですが、この金額、期間だけ考えても全く恐ろしい話です。こんなことを東電が言い出したのは、毒性のあるトリチウムを含んだ汚染水を放出したいから、という話が出ていますが、冷静に議論しなくてはならないでしょう。水と分離することが困難なトリチウムを含んだ汚染水は今まで何十年も排出されてきました。法律上はOKなんです。溜まりに溜まっている汚染水をどうするのか、もちろん放出反対の人は多いはずです。しかし、今のままでどうするのか、これもまた難しい。泣こうが喚こうがどうにもなりません。原発人智でカバーしきれないトラブルを発生させます。


今週 計画が認可された、東海再処理施設の廃炉には1兆円、70年もの期間がかかるそうです。例の、バケツで汚染水を汲んでいて作業員が被爆、死亡した事故を起こした施設です。

東海再処理施設の廃止認可、総費用1兆円試算 :日本経済新聞
既に東海では今まで建設、運営などの費用でも約1兆円近くかかっていますhttps://www.jaea.go.jp/04/ztokai/summary/images/pdf/saisyori_keihi2.pdf#search=%27%E6%9D%B1%E6%B5%B7%E5%86%8D%E5%87%A6%E7%90%86%E6%96%BD%E8%A8%AD+%E5%BB%BA%E8%A8%AD%E8%B2%BB%E7%94%A8%27
それだけじゃありません。六ヶ所村の再処理施設は総費用2兆円、本四国連絡橋を超える史上最大の公共工事だそうです。東海と六ヶ所村、今まで殆ど成果のないものに、この国は4兆円以上もつぎ込もうとしている。その一方 貧困に苦しむ人や学費が払えない人もいる。保育所も足りない。このこと一つ取ったって、おかしいでしょ!


また 今週も抗議がダブルヘッダーになってしまいました😄
高プロ反対の「#0615仕事帰りの新橋デモ
先週のエキタスの抗議に来ていた女性やサラリーマンたちがサラリーマンのメッカ?新橋でデモをやろうと呼びかけました。とにかく、ボクも自分にやれることをやる、ということで参加しました。
●抗議風景2







日比谷公園から新橋まで、繁華街を練り歩き!です😄。沿道のサラリーマンたちが目を丸くして見てましたが、他人事じやないから、ね😄。でも反応は良かったです。新橋の繁華街なんて、サラリーマン嫌いなボクは殆ど来ることがないからなー😄






デモの参加者は250人。若い人から年配の人まで文字通り勤め人ばかり。じゃなくて、大学生の未来公共の女の子が誘導をやってくれたのはえらいなあと思いましたけど。
終着近くの新橋SL広場では同時に街宣を行っています。法政大の上西教授が国会中継をスクリーンで映しながら、いかに高プロが危険か、政府の答弁が杜撰か、を授業していました😄。この人 自分が話し終わったら、直ぐ群衆の中に自ら入ってパンフを配りはじめました。この人の活動範囲は机の前だけじゃないんですね。裁量労働制のデータにインチキがあるのを見つけてくれたのはこの人だし、それからもずっとお世話になってます。学者の鑑!😄
●新橋SL広場。文字通り熱弁をふるう上西教授
 




高プロ:「反対」 東京・新橋でデモ - 毎日新聞