週末の土曜日は銀座で『#AbeOut0608』安倍晋三内閣の退陣を求めるデモ。今年3度目です。
主催は『怒りの可視化』、反原連や国会前や反ヘイトの抗議に参加している人たち、普通の市民(笑)がやっています。政党や組合などの組織の動員の奴なんか誰もいない。
年齢層も現役世代、若い人、年配の人とバランスが取れているし、来ている人はみんな個人、自分の意志で来ているから、やる気がある。なによりも活気がある。『総がかり』のようにプロ市民の意味不明で内容がないスピーチを聞かされて気分が滅入ることもない(笑)、参加して楽しいデモです。
この日の天気予報では雷雨、ということでしたが、幸い雨も全く降らず、気持ち良いお散歩日和でした(笑)。
集合場所の日比谷公園から東電前までは『安倍晋三は原発やめろ』『東電解体』というコール。
そのあと銀座4丁目の交差点を抜けて京橋までは『安倍はやめろ』のコール一択、判りやすい(笑)。くだらないことをぐちゃぐちゃ言ってるより、沿道に判りやすいコールの方が良いに決まっています。反応も良かったし。
●ウェスト本店の前。思わずシュークリームを買おうかと思いました(笑)
参加者は400人と言っていましたけど、もっと大勢に感じました。参加者みんなが声を出しているし、太鼓もあるし、プラカードを振ったり活発だからかな。
●この日はNHKが3~4人来てました。普通の取材はどこのTVも沿道から少し撮るだけですが、今回は最初から最後まで並走してデモの中に入り込んで取材をしてました。放送されるかどうか知りませんが、現場は頑張ってる。
『【怒りの可視化】 #AbeOut0608 「安倍は辞めろ」デモ - 2019.6.8 銀座』(5分26秒)https://t.co/Qwrf6aHzxX
— 秋山理央 (@RIO_AKIYAMA) 2019年6月8日
そして、日曜日は#0609原宿デモ。SEALDsの後、頑張ってくれた若い人たち、『未来のための公共』と共産党系の若者憲法集会との共催です。この時期 恒例ですが、『未来公共』がデモを開くのはおそらく最後になるようです。本当にありがとう。
【拡散希望】
— 未来のための公共 (@public4f) 2019年5月25日
未来のための公共は、今回の参院選の重要性を訴えるために原宿でデモを行います。違憲立法、文書改ざん、データ捏造に残業代ゼロ。選挙で安倍政権のデタラメな政治を変えましょう。#選挙で変える #0609原宿デモ
日時:6月9日(日) 15時45分出発
場所:都立青山公園南地区多目的広場 pic.twitter.com/bTLKdyFXGe
集合場所の都立青山公園へ行くと、まだ共産党系の集会が行われていて違和感ありまくりだったのですが(笑)、まあ、我慢します。気味が悪いフォークソングを合唱しているジジババまでいて本当にキモかった。新興宗教みたい。iPodのヴォリュームを上げて雑音を遮断(笑)。
共産党にもBPM100?以上(笑)のビートに乗せてコールできる若い子もいるし、50年前から脳みそとリズム感が変わらないキモいジジババもいる。玉石混合なんでしょう。
この日は時折軽い雨がパサつくお天気、今年バーゲンで買ったマッキントッシュのレインコートが完璧に役立ちました!(笑)。
●軽い雨が降り出すお天気でした。出発地点に志位和夫が居るんですから、最初の雰囲気判るでしょ(笑)
もちろんボクは『未来公共』のサウンドカーについていきます。共産党キモい!。大人だから我慢するけど(笑)
そういうこともあって、正直 最初はいまいち盛り上がらなかったんですが、青山通り、表参道と沿道の人が増えてくるにつれて気分も上がってきました。沿道の反応も驚くほど良くて、そうするとデモをやってる側のテンションも上がる。これぞ、弁証法です(笑)!
こちらが楽しそうにしていれば、周りも楽しそうに感じる。プロ市民運動や組織でやってる連中にはこの、簡単な真理がわからない(笑)。バカだから(笑)。
●六本木から青山通りヘ。2枚目、反対車線の車の中から山本太郎のポスターを掲げる人。デマゴーグのポスター掲げられて同類扱いされるのも嫌ですが、中指を立てるのは我慢しました(笑)。
●さすが原宿、沿道の反応が異様に良い(笑)。もうノリノリ(笑)。デモをやってる方も盛り上がります!
こちらのデモの参加者は1500人だそうです。毎日新聞のカメラマンが必死になって撮ってたから、これから、どこかに映像が上がるかも。
東京ではこれから、来週は年金返せデモ、再来週はエキタスのデモ、国会前でも怒りの可視化の抗議をやると言ってます。とにかく今度の選挙はやばい。盛り上げようってことですね。選挙に行かないような人間はもともと救いようがないと思いますけど、こちらまでアホの巻き添えになるのはなるべく避けたいもんな~。
もう少しでゴール地点です💁♀️ pic.twitter.com/kgxlxn2nVw
— 未来のための公共 (@public4f) 2019年6月9日
その次はこれ!全国一律 #最低賃金を1500円に を求めるデモ https://t.co/wsocS7kPaY
— deathmix (@DEATH_MIX) 2019年6月9日
【拡散希望】
— 安全保障関連法に反対する学者の会 (@anpogakusya) 2019年6月6日
市民連合街頭宣伝『市民と野党が訴える』
6/14(金)18:30~ 新宿駅西口
立憲野党の幹事長・書記局長、市民有志が登壇予定です。学者の会からは大沢真理さんが登壇します!
ぜひ、お集まりください。
各種共有ボタンで拡散を!詳細は→ https://t.co/2rZCNI7MB6
ということで、新宿で映画『嵐電』
www.randen-movie.com
ライターの平岡衛星(井浦新)は嵐電(京福電気鉄道嵐山線)の線路そばに部屋を借り、嵐電にまつわる不思議な話を収集している。彼には妻の斗麻子(安部聡子)と訪れた思い出が抱えながら、電車が走るのを日がな1日、眺めている。
そんなある日 彼は、修学旅行中の女子学生・北門南天(窪瀬環)が8mカメラで電車を撮影している地元の少年・子午線(石田健太)に言い寄るのを目撃する。
一方 嵐電沿線の太秦撮影所付近の弁当屋で働く小倉嘉子(大西礼芳)は、ひょんなことから俳優の吉田譜雨(金井浩人)に京都弁を教えることになる。台本の読み合わせで二人はひたすら恋人同士の台詞を繰り返し続けるが
『ゲゲゲの女房』を撮った鈴木卓爾監督が自身が教職を務める京都造形大の学生たちと一緒に作ったという作品です。日経の映画評では星5つという高評価。
なんとも不思議な映画です。
妻との思い出を引きずりながら嵐電の線路そばに部屋を借りたライター、平岡(井浦新)、ひょんなことから太秦撮影所で撮影している俳優に京都弁を教えることになる嘉子(大西礼芳)、8ミリカメラで電車を撮影している少年と修学旅行中の女子学生、3組の話が並行して進んでいく群像劇です。
●嵐電の脇の安アパートに鎌倉からライター(井浦新)がやってきます。嵐電のエピソードを集めるそうです。
物語はダウンを着込んだ井浦新が嵐電、帷子ノ辻駅近くの部屋を月3万円で借りるところから始まります。嵐電にまつわる不思議なエピソードを集めているという彼ですが、仕事をしているより駅のベンチに座り込んでぼーっとしていることが多い。
若松孝二監督を演じた昨年の『止められるか、俺たちを』とは打って変わって、柔らかな表情を見せる井浦新を見ていると、やっぱり、良い役者さんだなーと思いました。
●エピソードを集めるというより、日がなボーっとしているライター(左)。ある日 修学旅行中の高校生の女が地元の少年に話しかけているのを見かけます。
嵐電って面白いですよね。2,3回しか乗ったことありませんが、不便だし、時間もかかる。でも乗っていて全然飽きない。特徴ある駅名も相まって、生活感があるというか等身大というか、人間にはこれくらいのテクノロジーでいいんじゃないか、と思わされます。大好き。沿線の街並みも含めて、時間の流れ方が違う。
その、のんびりとした嵐電の走りがまるで河の流れのように捉えられている映画です。ここでは時間そのものが人間らしい速度で流れていく気がします。
映画の実質的な主役は、太秦撮影所近くの弁当屋で働く小倉嘉子(大西礼芳)かも。弁当を届けに行った彼女はひょんなことから売れない俳優(右)に京都弁を教えることになります。
●嘉子(大西礼芳)(左)は東京から来た俳優に頼まれ、嵐電の沿線を歩きながら台本の読み合わせに付き合わされます。
若い子同士のエピソードはかったるいというか、ちょっと鼻白む気がしたのですが、この女の子にはちょっとした存在感がある。彼女が出ていると画面から目を離せない。鈴木監督の京都造形大のクラスのOBだそうです。ボクは知りませんが、最近はTVドラマなどにも良く出ているそうですね。
●大西礼芳は存在感があると思いました。いいです。
お話はだんだん、過去と現在、現実と幻想が行き来するような方向に進んでいきます。監督自ら『良く判らない話』と言っていました(笑)。今時珍しい8ミリカメラで嵐電を撮り続ける少年が「このカメラ、好きなものを撮るために買ったつもりなのに、気づいたら、これで撮ったものを好きになっている……」と言います。起きるはずがないことが、起きる。登場人物たちの人間関係もいつの間にか逆転している。
それでも、この映画の中で一貫して描かれているものがあります。それは『喪失感』です。過去の街並みなのか、今は無い人の想い出なのか、何が喪失してしまったかは具体的には提示されません。駅でぼーっとし続ける井浦新が『適わないことが起きるのを待っている』と独り言のようにつぶやくシーンがありますが、登場人物たちは誰もが起きるはずがないことを待ち続けます。
●お話は次第に過去、現在、幻想、現実が織り交ざっていきます。人間の意識そのものを描いているかのようです。
そんな不思議な物語に、嵐電という、のんびりした生活感が溢れる電車がまるで流れる川のように、京都の町を走り続ける光景が説得力を持たせている。あがた森魚が担当したアコースティック中心の劇伴も雰囲気造りに一役買っています
訳のわからないお話し、一貫してただよう喪失感、嵐電、音楽、京都の街並み、なんか、良く判らないけど(笑)、良い映画だったと感じる独特な雰囲気のある作品でした(笑)。
映画『嵐電』予告編
●井浦新目当てに舞台挨拶も見てきました。やっぱりかっこいいな。2枚目左端が鈴木監督