特別な1日  

-Una Giornata Particolare,Parte2-

きれいなお姉さんの想い出:『トットてれび』と『0106再稼働反対!首相官邸前抗議』

楽しかったお休みも終わりです。出社したら世間話の中で、駅伝の話を振られて困りました。いつも思うんですが、駅伝って何のことでしょう(笑)?マラソンの一種?感じ方は人それぞれですが、他人が走ってるのを見て何か楽しいんでしょうか(笑)。


お正月は親戚一同の食事会で1日だけ、新宿の街へ出かけましたが、あとは例年通り、家に籠って終わりました。ボクは保守的な人間だからかもしれませんが、例年通り、が良いんだと思います。どうせ世の中はロクでもないんだし、変化とか人との関わりとかそういうものはうんざり。家に籠って、本でも読んでるのが一番いい。というのが、本音ですが、現実はそうもいきません(泣)。
それにしても新宿の街は例年以上にお年寄ばかり、杖を突いていたり、車いすの人がとても多かった。たまに若い人を見かけたと思ったら外国からの旅行者。それが日本の現実なんだと思います。輝く日本とか寝ぼけたことを言っている政治家も、そういうのに投票するアホ国民も、日本の現実はそういうもの、といい加減、理解したほうがいい。

                                 
今回の冬休みの収穫はまず、本を2冊(正確には3冊)。どちらも昨年後半に発表されたものですが、大変面白くて夢中になってしまいました。
●経済学者、ロバート・ライシュ先生の新刊(アメリカでは昨年発表):こちらはいずれ感想を書きます

最後の資本主義

最後の資本主義

                      
●昨年末に発表されたロック歌手、スプリングスティーンの自伝。音楽の話だけではなく、50年代のブルーカラーの労働者の暮らし、メンバーとの絆と別れ、アル中で統合失調症だった父親との愛憎、自身も受け継いでしまった鬱病との戦い、創作活動、ノンポリだった自身がどうして政治に関わるようになったか、さまざまなことが語られています。どれも大変面白くて、上下700ページを3日で読んでしまいました。まるで、湧き出る人生の知恵の泉のような本でした。
*昨年12月4日の日経に載った書評。トランプのブレーンのニュージャージー州知事クリス・クリスティスプリングスティーンに応援を頼んで断られ、仕方なくステージで、自分でスプリングスティーンの歌を歌った(笑)エピソードが紹介されています。

ボーン・トゥ・ラン(上・下) ブルース・スプリングスティーン著…|エンタメ!|NIKKEI STYLE
                            
●これは凄い。レッド・ホット・チリペッパーズの全英ツアーの前座をやったBABYMETALが、今度は全米ツアーも同行するのが昨日発表されました。ガンズの日本公演の前座、メタリカの韓国公演の前座もやるということで一流どころ総なめ。メタリカ見たいなあ。

Babymetal to support Red Hot Chili Peppers on US tour - NME
                                                                                                      
それと、もうひとつ、溜まっているDVDの中から昨年 NHKで土曜ドラマとして放送された『トットてれびトットてれび | NHK土曜ドラマを見ました。普段のボクは時間がないので殆どのTV番組はレコーダーにとって、倍速で見ています。だからドラマは殆ど見る機会がありません。このドラマはたまたま最終回を見たら感動して、調べてみたら監督は井上剛、音楽は大友良英という『あまちゃん』のコンビに、脚本が中園ミホという映画『その街のこども』のトリオというボクにとっては理想の組み合わせでした。年末にDVDが出るのを首を長くして待っていた次第。

お話は日本でTVの放映が始まったころから関わってきた黒柳徹子の原作をドラマに構成したもの。生放送が当たり前だったTV創世記、クレージーキャッツ坂本九沢村貞子永六輔向田邦子渥美清森繁久彌らのエピソードが語られます。深い話じゃないですが、エピソードはどれも楽しくてホロリとさせる、最終回は泣きました(笑)。齢を取っていくってことはこういうことなのかなって考えさせられました。ボクはどのように死んでいくんだろう。昨年 永六輔が亡くなった時に、黒柳徹子が『みんな居なくなって、この世の中がつまらなくなってしまった』と語っていた永六輔さんお別れ会 黒柳徹子「心からの友だちだった」 | 女性自身のを思い起こしながら見ていました。
                        
ボク自身は年代的に、黒柳徹子も含めて、このドラマで語られている人のことはあまり良く知りません。それでも断片的に『ああ』と思い出させらせるものが幾つもありました。舞台となる中華料理店はフィクションだそうですが、モデルになってるのは、かって内幸町にあった翠園酒家でしょう。東京で飲茶を始めた草分けの店。ボクが子どもの頃は東京でもちゃんとした料理を出す店なんて限られてました。ここもその一つ。
登場人物、特に黒柳徹子がしゃべる山の手言葉も昔、良く聞いたような気がします。ボクの身内には居ませんでしたが(笑)『ごきげんよう』って、ちょっと品の良い人だったら日常会話でも出てきた言葉だと思います。
当時の有名タレント、E・H・エリック(パトリック・ハーラン)なんて人もでてきました。彼はボクの通っていた幼稚園のクリスマスパーティーでサンタ役をやってくれたんです。彼の娘も通っていたからなんですが、後年 大人になった彼女が離婚するとき、ワイドショーで大騒ぎになってびっくりしたことがありました。当たり前だけど幼稚園の時の面影なかったもんな(笑)。このドラマは、ボクのように『遅れてきた人間』にも昔の東京の姿をリアルに感じさせます。

                        
ドラマはミュージカル仕立てですが、全て生演奏の一発取りという音楽が非常な躍動感を与えています。『あまちゃん』の時と同様 大友良英氏のバンドですが、打楽器、管楽器、それに大友氏のギター、昔の曲でも今のスタイルで演奏されている。まるで『威勢よく行こうぜ』と言っているような感じです。ドラマは視聴者にあくまでも、『今、どうなんだ!?』 と問い掛けているんです。

                             
黒柳徹子を演じるのは満島ひかりちゃん。かってドラマ『モテキ』のいつかちゃん役で全国の文系男子の心を鷲掴みにした(笑)圧倒的な演技力。器用に黒柳徹子のスタイルをコピーしながらも、時折20代の彼女が持つ躍動感が垣間見えます。相反する要素が両立しているんです。それに見ているだけで楽しい当時のファッション!
長澤まさみが出ている映画版じゃなくて、満島ひかり野波麻帆が出ているドラマ版の方が遥かに面白いです。

モテキDVD-BOX (5枚組)

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満島ひかりが演じる黒柳徹子を見ていて、自分が幼稚園に入るか入らないかくらいのことを久しぶりに思いだしました。自分の記憶の中でも最初期のものの一つです。
夏休みに下田東急ホテルというところへ、その頃はまだ仲が良かった両親に連れて行ってもらった際、屋外プールからホテルまでの芝生を登っていく道で黒柳徹子とすれ違ったんです。幼児のボクでも人形劇の『ブーフーウー』での、彼女の特徴ある声は良く覚えていました。彼女が玉ねぎヘアーになる前です。その時 ボクは、すれ違った女の人の特徴ある喋り方に気が付いて(親によると)『TVのおねえさんみたい〜』と言ったらしい。そうしたらサングラスをかけていた彼女はわざわざサングラスを外して素顔を見せて、溢れんばかりに微笑んでくれました。真夏の強い光の中、芝生の上で微笑むお姉さんは素敵でした(笑)。満島ひかりが演じる黒柳徹子まさにその時のお姉さん!でした!
                    
ボクは郷愁とか懐古みたいなことは嫌いだし、興味もないです。が、今まさに終わっていく戦後という時代の中で、何を受け継ぎ、何を捨てなければいけないか、一人一人が良く考えてみることは意味があると思います。満島ひかりという才能ある若い女優さんを起用して、昭和の時代を語るこのドラマが伝えていたのはそういうことだと思います。
●これもその一つ。この正月3日。琉球新報黒柳徹子のインタビューが載りました。

http://ryukyushimpo.jp/news/entry-421285.html


                      

ということで、今週も官邸前へ。今年初めての官邸前抗議です。
今日は朝の気温は2度と大変寒い日でした。夜の午後6時の気温も6度。さむ〜い。でも主催者発表で800人が集まりました。

●抗議風景





                 
この冬休みの間にも新潟県知事と東電の初会談などのニュースがありましたけど、このニュースが目に留まりました。
昨年末にNHKが東芝米原発子会社で「5000億円規模」の損失が発生する可能性があると報じて以来、東芝の株価が急落していますが、社債市場でも投資家が逃げ出し始めているそうです。


東芝社債に売り圧力、国内投資家が敬遠 :日本経済新聞

                    
おまけに1月3日朝日に400億もの粉飾決算の疑いが報じられました(笑)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170103-00000015-asahi-soci  
                                     
既に東芝社債の格付けは『BB』投機的格付け(いつ倒産するか判らないクズ債権=ジャンク・ボンド)に格下げされています。自己資本が約3000億円しか残っていない東芝に5000億もの損失が発生すれば、一気に債務超過に転落、倒産の可能性だってあるからです。今期は半導体で1000億ちょっとの利益を出す予定だったようですけど、それが全部吹っ飛ぶ。それにルネサスの窮状を見れば判る通り、半導体はもともと非常に不安定な事業です。いつ赤字に転落するかわからない。医療機器などの優良事業を売却し、半導体原発に事業を絞った経営陣の判断が完全に裏目に出ました。従業員が数万人もいる日本を代表する超大企業ですが、仕方ない。経営陣が愚かだった、ということです。
こういうことが起きると言うこと自体、原発という事業には無理がある、ということでしょう。東芝が潰れそうになり、三菱重工が赤字になる、そんなことは昔だったら全く考えられないことです。この光景を、高校生だったボクの目の前で原発メーカーの強大な力を嘆いていた故高木仁三郎氏に見せてあげたい。
                    
                                            
ただ、東芝だけなら知ったことじゃありませんが、日本という国自体が原発と一緒に心中してしまわないか、それは心配です。もんじゅで約1兆円ムダ金を使い、六ヶ所村の再処理施設に2兆円(日本最大の公共事業だそうです)、それにまた原発事故がおきないか。このことだけを考えても、日本という国が原発と一緒に心中するリスクって笑いごとではない、と思うんです。
 
                           
でも、まっ、いいか原発だけじゃなく、少子高齢化でどうせ日本はダメだから(笑)。若い人たち、ゴメン! これも男が家事をやらないのが悪い(笑)。
                                    
東洋経済オンラインの記事:東大3年生の中国人女性が『東大に複数あるテニスクラブのうち、いくつかは女子が入部するには男性メンバーに対してお弁当を作ることが条件となっていることを知って驚愕』。ボクも驚愕だよ(笑)! 最近の東大って男も女もこんなにバカなの?(笑)
留学生が見た「東大女子」が感じる意外な圧力 | リーダーシップ・教養・資格・スキル | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準