特別な1日  

-Una Giornata Particolare,Parte2-

『トリクル・ダウンの真実』と1010 再稼働反対!首相官邸前抗議!

今週は川内、いや、仙台(笑)へ行って、以前 経営を立て直すお手伝いをした中小企業に寄ってきた。潰れかけていた頃はボーナスなんて夢物語だったが(笑)、事務の女の子からおっさんまで皆の節約&努力で今は黒字経営になった。地震の時は屋根に上って押し寄せる津波から逃れた社員もいたが、幸い誰も欠けずに試練を乗り越えた。今はボーナスもちゃ〜んと払えるようになって、社員全員 年収も大幅アップ。今後は不況が来てもびくともしない体質の企業にすることと皆の給料をもっと増やすことが目標だ。
現地の話を聞くと、やはり今の景況は厳しくなってきたそうだ。まだ復興需要は残ってないわけではないが、消費税導入後 見る見るうちに悪くなったと言う。話をしているうちに現地の企業『アイリスオーヤマ』の話題になった。関西からやってきた現在の経営者が始めた町工場『大山ブロー』(成形屋さん)が、今や仙台の目抜き通りに大きなビルを買い、大企業のシャープや松下でリストラされた技術者をスカウトするまでになっている(ホントの内情は知りませんよ)。ボクは里山資本主義は大いに支持するけれど経済規模の問題で、それだけでは地域の全員は食えないだろう。まして補助金や中央の大企業を誘致してもそれで地域の力が強まるわけじゃない。地域おこしには地場に根付いた企業を育てていくことが必要だ。もちろん口でいうほど簡単じゃない。でも京都を筆頭に、たいていの県には地元に根付いた企業がある。世の中はお互い様、助け合いだから一時的に誰かの助けや補助金を受けることはあるかもしれないが、結局は地域は自分の力で立つしかない。それは世の中の理(ことわり)ではないだろうか。
それにしても帰途の新幹線の窓から見えた、金ピカのショッピングセンターの隣に、まだ復興住宅のプレハブが並んでいる光景には複雑な気持ちになった。ゼネコンを儲けさせるハコモノより、被害に逢った人にきちんとした住宅を作るほうが先ではないのか。
●今週ネットで見かけた『トリクル・ダウン経済(金持ちが豊かになれば、皆豊かになるという戯言)』の漫画。これは言えてるわ。

                                    

  
                                                         
毎日新聞で、青山で保育のNPO『フローレンス』をやっている社会起業家の駒崎氏のインタビューが目に留まった。
インタビュー:「強くて優しい」新しいリベラルが必要 NPO代表理事、駒崎弘樹さん - 毎日新聞
旧来のリベラルは非現実的でどうにもならない、もっと、まともな選択肢を自分たちで作っていくべきだというのだ。
ボクは自分がリベラルとは思ってないが(ボクは再分配を重視する右翼、リバタリアン左派(笑)です)、駒崎氏が言っていることは多かれ少なかれ、同感だ。要約すると旧来のリベラルの問題点はこういうところだろう。

・代案がない。非現実的。
 これは昔から言われていることだ。例えば『憲法9条を守れ』、『原発を止めろ』、ボクも同感だけど、そういっている政党・人のほとんどは『じゃあ、どうする』がない。これが昔からのリベラルが退潮している大きな理由だと思う。原発を直ぐやめろと言っている人が、既存原発廃炉費用5兆円をどうするか、とか、原発で食ってた原発乞食原発立地の人をどうやってサポートするか、の議論をしているのを殆ど聞いたことがない。駒崎氏が挙げている『福島は全員避難』という話もそうだ。住んでいる当事者の人が言うのならわかるけど、安全地帯に居る人間が言う言葉ではない。今の政府のように、避難計画もまともに立てずに再稼働なんておかしいと思うけど、代案もなく反対だけ言っているのもマヌケすぎるし、まず、大人としてどうか、と(笑)。
共産や社民ではなく民主が一度は政権を取ったのは、共産や社民より現実的かも、と多くの人が思ったからだと思うが、経済も、外交も、現実への対応力が不足していたのがあっと言う間に露呈した安倍晋三の極右路線に反対している国民は案外多いと思うが、現実的な政治的選択肢があまりにも不足しているのが実態だろう。

                        
・嘘や間違いが多い。もしくは事実を直視する能力が不足している。
 朝日の慰安婦誤報・虚報もその一つかもしれないが、『消費税の輸出分還付は大企業優遇』とか、あまりにも見え透いた嘘が多い。消費税の輸出分還付は大企業を優遇しているわけじゃなくて、中小企業や個人にも還付される。ヨーロッパ旅行に行けば個人向けに消費税が還付されるし、日本にだって外人向け免税店があるだろ〜が(笑)。
酷い例になると都知事選の時は舛添や細川が当選すると東京に解雇特区ができる、と言ってたウスラバカも居た(笑)。現状は東京都が国のごり押しを拒否してるんだぞ。
もちろん原発がないと電気が足りなくなる』のように政府や大手マスコミの嘘だって多い。産経や読売だって誤報の多さでは朝日に引けを取らない。読売はTPP妥結という誤報を出したし、産経は紙面でまだ生きている江沢民を死去させた(笑)。産経新聞の飛ばし・誤報・やらかし疑惑まとめ - NAVER まとめ。いずれにしてもロクなもんじゃない。とにかく嘘や事実誤認は人間から正常な判断力を失わせてしまう。
もちろんボクも含めて、誰でも判断を誤ったり、騙されることはある。太平洋戦争が起きた原因の一つは新聞などが一般国民の間に好戦的な世論を作っていったことだが、載せられやすい、騙されやすい国民というのは当時とあまり変わっていないように思える。安倍晋三のようなアホが総理大臣になってしまっている以上、物事を自分の頭で検証するトレーニングをし続けなければ、自分の命も危ない筈なのだ。
                                                 
記事の中で駒崎氏はロビーイングや陳情・請願の効用を述べている。ボクはやったことないからわからないが、案外そうかもしれない。支離滅裂な反対の声を挙げているより、実効性は高いのかも。現在の自民は結果的に極右に乗っ取られたわけだが、穏当な良識派(笑)が自民党を乗っ取るようなこともロビーイングなどの延長線上にあるのかもしれないし。
だが誰もが年がら年中 政治に直接関与するわけにはいかない。まず生活があるし、ヒマもない(笑)。そうだとすると駒崎氏の本業のように、よりよい社会を目指すために起業したり、自分の仕事のなかで少しでも自分の考えを生かしていくことは非常に重要なことのように思える。差別にしろ、社会的不平等にしろ、格差の拡大にしろ、不条理はボクらの目の前にこそ、転がっている。 一人一人は微力だけど、世の中 微力な人のほうが多いわけで、だからこそ、一人一人が少しでも世の中をマシにすることを真剣に考え続けたら、その力は大きいのではないか、と思うのだ。
まあ、ボクは極力 他人と関わりを持ちたくないから、ロビーイングや組織活動、まして起業なんか死んでもできないし、する気も全くないので偉そうなことは言えないが。





                                              
ということで今週は仙台から官邸前へ
今日は着くのが遅くなってしまった。参加者は官邸前1500人くらい、国会前他で500人くらい、全部で2000人くらいだろうか(主催者発表2000人)。
●官邸前





今日のスピーチは、福島知事選や川内の火山の話など訳の分からないものが多かったのでいや〜な気持ちになる(笑)。もちろん噴火の予測なんてまともに出来るわけがない。だけど川内原発に届くような破局噴火が起きたら原発があろうがなかろうが関係ないって(笑)。たぶん南九州はオシマイだよ。そんな簡単なこともわからないのか。それより問題は、規制委員会が言っているように事故リスクがゼロではないのに川内の人は受け入れていいんですか、また事故が起きたら今の避難計画では老人や身障者の人は置き去りになるけどそれでも川内の人はいいんですか、って話だ。何千年か何万年に1回の破局噴火の話より、川内の人にとってはそっちのほうが遥かに深刻な話じゃないのか。
公判を控えているらしく、経産省前テントを守ろう、という呼びかけをしてた人も居たが、正直あそこに違法状態で立てこもっていることにどれだけの意味があるのだろうという気がしないでもない。仲間内ではそれで満足してるのかもしれないが(笑)、多くの国民はやっぱり疑問符を持つと思うんだよな。市民的不服従というのもわからないではないが、普通の人、今の日本人はそんな概念は理解できないだろう。他人、特に中間層を説得する言葉がなければ、どんな主張も所詮は自己満足以上の意味はない。
●国会前




●珍しくスカート姿の吉良ちゃん。良く考えたら、この娘も広義の2世議員だ。ま、誰にでも欠点はある(笑)

                                            
このところ播磨屋トラックも皆勤賞だ。目にした人は皆 呆れている(笑)。だけどどうせ訳が分からないことを言ってるのだったら、例えば○○ぽぽ舎なんかより播磨屋トラックのほうが笑えるだけ、遥かにマシ、だと思うんだよな(笑)。どんな状況でも笑えるって大事なことだよ。ボクも宝くじに当たったら、あれ、やりたい(笑)。

●ここまで行くと恰好いいかも(笑)。