特別な1日  

-Una Giornata Particolare,Parte2-

桜の下であれこれと:★0322 大飯原発を停止せよ!首相官邸前抗議

いくら、やらせにしても連日 新聞もTVもアベノミクスとうるさくてかなわない。
冷静に事実だけ書くと、最新のGDP(昨年第4四半期)は低下しているし、金融緩和と騒いでいても銀行貸し出しは増えていない設備投資も減少している要するにまだ、何もやっていないし、何も変わっていないのだ。アメリカ、中国、ヨーロッパともに比較的落ち着いているという条件とムードに載せられて株と円だけが動いている。日本の株が上がっているのは外国人が買っているからだそうだが、あまった金の投資先として、たまたま、ずっと割安だった日本株へ回っているだけだろう。『原発事故では誰も死んでいない』と書いている悪名高い市場原理主義者 池田信夫アベノミクスを『偽薬』と称していたが、彼もたまには良いことを言う(笑)。もちろん偽薬でも株が上がるのは悪いことではないが、偽薬の効果はそんなに長くないだろう。
                                     
ある経済評論家の人(時々NHKなどでコメント出しているひと)と話したとき彼に指摘されたのだが、アベノミクスの目標 物価上昇率2%はバブル期なみだそうだ。また物価が本当に2%上がったら、給与は4%上がらなければチャラにならないそうだ。
バブル期なみの物価上昇率2%も、下がり続けていた給与を4%もアップさせるのも、そんなことできるわけないだろ(笑)。

最初からわかっているとおり、アベノミクスとやらは単なるバブルでしかなくて、イタリアやスペインなどEUで何かあったら一発で崩れる砂上の楼閣だ(このところのキプロスが良い例)。ちょっと株が上がったくらいで、はしゃぐほど喜ぶのは頭が悪すぎる(笑)。これから物価は上がるし、貧富の差はまた広がり、企業も個人も弱い立場のものほど苦しくなる。それだけは目に見えている。そもそもアメリカに円安を容認してもらうかわりにTPPと辺野古丸呑みじゃあ、取引レートとしては悪すぎるだろう。

                                                                 
今週イラク戦争から10年が経ったそうで、先日 当時の官房長官だった福田が『我々にまったく情報がなかった』とインタビューで答えていた。http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130320-00000007-asahi-pol

イラクには大量破壊兵器など見つからず、自分たちが判断ミスを犯したことに対する反省も悔悟もないまるで他人事のようだ。退任会見で自ら『私は自分を第三者的に見ることができる』(笑)とのたまった、彼らしい。
CNNによると『この10年の戦争やテロで親を失ったイラクの子どもはユニセフの推計で80万人に上る』そうだ。 CNN.co.jp : イラク戦争開戦から10年、イラク国民の苦しみ続く - (2/2)
福田はこのことに対して反省も悔悟もないのだろうか。ボクは日本がブッシュの片棒を担いだことを恥ずかしく思うし、いまだにまったく反省、検証の声が見られないことを更に恥ずかしいと思う。結果を検証し、原因を追究しないのは原発事故と瓜二つだ。

日本の政治を見渡せば、政党のみどりと未来が合併することを検討しているそうで、それは大変結構な話だ。 国民の多数は原発を止めたいと思っているのに政治がまったく追いついていない。もちろん投票している側も悪い。とにかくもう一発事故が起きる前に政治が国民に追いつくのが間に合えばいいのだが。 

                          
ここからはいつもの話ですが(笑)、政治も外交もこんなんだったら、日本なんて国は要らない、アメリカの属国であり続けるならアメリカの51番目の州になったほうがマシだとボクは思うんだよなあ。

                        



                                                                    
さて、今年は桜がこんなに早く咲くとは思わなかった。すくなくともこの10年や20年で、こんなに早く咲くことはなかったのではないか。早くも東京は満開だそうだ。その桜の花が咲き始めた中を官邸前へ。
財務省前、夕方の桜


6時前に現地に着いたときは今週は参加者が少ないように思えた。最前列近くへ並ぶことが出来たのは昨年6月以来だ。木曜に反原連が経団連前で抗議をしたのもあるだろうし、年度末に普通の人は忙しいだろうなあとおもっていた。だけど6時半を過ぎる頃には人はみるみる増えて官邸前に1500人くらいは集まった。あとで見に行った国会前に1000人くらい、トータルで延べ2500人前後だろうか(主催者発表3500人)。
最盛期に比べれば確かに少ないけれど、今の日本で動員なしで2500人も集まるデモが他に何があるというのか。しかも今日も官邸前以外、日本中で抗議が行われている。これから気候がよくなってくれば、人はどんどん増えるんじゃないだろうか。人数だけが問題じゃないけど当局発表だけを垂れ流すマスコミの大本営発表が気になるので(笑)、できるかぎり全体を見回して自分なりに本当の人数を確認するのが習慣になりました(笑)。
政治家も有名人も来なかったけれど、市井の人が集まって一人ひとりが自分の声を挙げる、その熱気はいつもどおりでした。

*前にも書きましたが許可をもらった以外はなるべく参加者の顔が写らないよう、後ろから撮ったり、ピンボケ写真を使っています。

●最初は閑散としていた

●暗くなってきたらこのとおり。


●自転車抗議の人々。タイヤが光る自転車 凄いなあ

●国会前

●桜の下で演奏。原発反対と歌い叫んで大騒ぎ(笑)。写ってないけど遠巻きに警官が集まっている。


                                 
人間なんて弱いものだから、濁流のような流れの中で正気を保つのは大変なことだ。あんまり好きじゃないけど、むか〜し南宋文天祥が『正気の歌』を読んだのも気持ちはわからないでもない(笑)。
アベノミクスにしろ、原発にしろ、濁流のような流れという点ではよく似ているのだ。だけど、結局は水は低いほうへ流れる。本質的な流れは変えられない。そういうことを見失わないようにしなくちゃな〜と思っている。
いやあ、もう眠い、限界なのでもう寝ます(笑)。