特別な1日  

-Una Giornata Particolare,Parte2-

『「報道特集」金平キャスターの降板』と『「酸菜魚」と日本の希望』

 早くも9月。秋の便りどころか、郵便受けにはボジョレ・ヌーボーの案内が入っていたし、アマゾンではおせち料理の案内が始まっている。この分ではあっと言う間に年の暮れになってしまうでしょう。

 いつもの話ですが、働いている間は時間が早く過ぎて欲しい。毎日毎日『一難去って、また一難』の繰り返しです。何とか無事に済んでいるからいいけど、やっぱり心は疲れます。嫌なことは早く通り過ぎて欲しい。で、お休みの日と定年後はゆったりとお願いします(泣)。


 さて、木曜日、TBS『報道特集』の金平キャスターが降板するという報道がありました。

www.nikkan-gendai.com

 びっくりしていたら、今日TBSも正式発表を出した。

mainichi.jp

 金平氏はTBSの執行役員にまでなって、退任して6年も経っています。今は68歳でキャスターとしてはともかく、会社員としては引退しても不思議ではない。この1年くらいの『報道特集』は、金平氏が怒りが露わにする場面が増えた反面(笑)、内容は多少粗くなってきた、と感じていました。

●そりゃあ、怒るのは当たり前だけど。

 ボクはいずれ金平氏勇退し、以前はNEWS23のキャスターを務め最近は『カメジロー』などの優れたドキュメンタリーを撮った佐古忠彦氏辺りが引き継ぐのだろうと勝手に思ってました。佐古氏なら金平氏の志は継いでくれるだろうし。

 でも、いずれは退任するにしても今 金平氏が降板するとは思わなかったし、何よりも金平氏報道特集のキャスターになる前から『ロックファン』という彼の基本的な価値観は信頼していた(笑)ので、長く続けて欲しかった。

 今回の金平氏退任の真相は判りません。
 金平氏は『TBSの中でも故筑紫哲也氏や金平氏のように権力と距離を置く側と山口元ワシントン支局長(レイプ犯)のような権力に癒着する側と二派がある』と他媒体のインタビューで言っています。社内の圧力を執行役員にまでなった金平氏の力である程度抑えていたんでしょう。でも、それより上から圧力がかかってきたら、それも難しい。

 後任の人は佐古氏ではなく、もっと若い人ですが、何度か『報道特集』にも出演していたそうですし、ずっとシリア難民の報道に携わっていたそうです。金平氏不定期に出演するとは言っていますから、どうなるかは判りません。権力と距離を置く報道姿勢は守られる可能性がないわけではない(笑)。

 NHKのニュースが変質してしまった今、報道特集』は地上波では殆ど唯一の『まともな』報道番組です。BS-TBSの『報道1930』と並んで、日本のTV報道の『最後の砦』が心配です。

●朝日で原発事故のスクープを連発し新聞協会賞まで取った青木氏もなぜか記者から外されました。


 この前 映画の帰りに新大久保へ行って来ました。
 この辺りは韓流で有名でしたが、今はそれだけでなく、ネパール、ベトナム、タイと様々な人が集まる国際都市ならぬ『国際集落』になっています。


https://atta.ai/media/jp/article07-shinokubo/


https://r.gnavi.co.jp/g-interview/entry/tamaoki/4413

 料理も日本人向けではなく、現地の人向けの本気の料理が沢山ある。
 ボクは最近 日本人向けにアレンジしていない中国人向けの料理、いわゆる『ガチ中華』に凝っています。この日も目当ての店があったのですが休みだったので、おっかなびっくり駅前にある派手な看板の四川料理屋に入ってみたんです。

 店内は最近中国で流行っていると言う、バリバリに派手な装飾です。店内は中国語で歌われる喜納庄吉の『花』が流れていました。

 注文はタブレット、まさに中国です。日本よりデジタル化は遥かに進んでいる。

 『ザリガニの麻辣煮』や『炒め蛙』、『鴨血』などの料理にも後ろ髪を惹かれましたが(笑)、頼んだのは店の壁にポスターが貼ってあった『酸菜魚』。この店は初めてだし、あまり辛くないもの、赤くないもの(笑)を、と思ったのです。四川料理ではよくみかける料理ですが食べるのは初めて。

 大量の酸っぱい野菜の漬物(高菜?)と軽く揚げた白身魚を煮込んだものです。上に載っているのは唐辛子です。スープの中にもそれなりに入っています。読みが甘かった(笑)。

 何とも言えない味です。ベースになる鶏スープの滋味に唐辛子の辛さ、漬物の酸っぱさ、麻辣の痺れが交じり合い、正に混沌としている。初めて食べる味ですが、とにかく滅茶苦茶美味い。

 誰が考えた組み合わせなのか、旨味、酸っぱさ、辛さ、痺れのバランスが素晴らしい。バケツのようなお茶碗に大量に入っているのも嬉しい(笑)。これでたった950円。
 こんなうまいものが世の中にはあったのか!と久々に思いました。大量についてくるご飯を残せば十分ダイエット食としても行けるし。
 また食べに行きたくて仕方がありません。


 この頃、東京の街ではガチ中華が非常な勢いで増えています。家賃が安くなったのもさることながら、日本に住む中国人が増えているからです。
 日本では少子高齢化が進んでいます。日本にビル・ゲイツのような起業家が何人も登場して余程大きなイノヴェーションを起こさない限り(普通はムリ)(笑)、日本の経済はどんどん縮小していかざるを得ない。

 国勢調査のデータを見ると、日本の人口は最新の2020年の調査では前回2015年より95万人が減りました。香川県一つ分だそうです。

 内訳を見ると日本人の人口は減っていますが、日本に来る外国人は増えている。
●日本人人口は5年間で178万人減った。

●外国人は5年間で84万人増えた。

 特にベトナムと中国の人が増えています。人口で見ると最も多い「中国」が 67万⼈、「韓国,朝鮮」が 38万⼈、「ベトナム」が 32万⼈。

*以上は2020年国勢調査の結果より https://www.stat.go.jp/info/today/pdf/180.pdf


 こんな話もあります。『中国人の移住先として日本が人気』だそうです。
diamond.jp

 この記事の信憑性がどこまであるのか判りませんが、身の回りを見ていても実感ができる話です。

 コロナ禍で潰れた繁華街の店がどんどんガチ中華に置き換わっているのもその証拠です。
 企業だって、古くは三洋電機やシャープ、NEC富士通のパソコン、最近でもハウステンボスと、様々な事業や企業が中国資本に買われています。円安でますます進むでしょう。
 時々国産パソコンがどうの、って言ってる人がいますけど、NEC富士通IBMも全部同じ中国企業レノボのビルの同じフロアで仕事しているんですからね(笑)。ま、机だけは旧メーカー毎に別れているそうですが(笑)。


 ボクの勤務先でもこの数年、新卒募集では日本人学生に交じって中国の人が応募してきます。中国、もしくはアメリカの大学を出て、日本の大学院まで出てくる人が殆どです。中国語、日本語、英語はペラペラなのは当たり前、加えて他の言葉も喋れる人も多い。

 そんな優秀な人たちが何故 日本の企業に就職するのでしょうか。
 面接の際にいつも『なんで給料も高いし出世も早い外資企業に行かないのか?』と聞くんですが、応募してくる彼ら・彼女らは『日本の会社が良い』と言います。理由は『給料は安いけど(笑)、日本は安全』、『中国の会社は給料は高いけど競争が厳しくて疲れる』、『日本の会社は色んな仕事をやらせてくれるから自分が成長する』、『共産党は嫌』(笑)、そんな答えが返ってきます。
 彼らには日本の社会にもまだ、取柄がある、ということを改めて教えられました(笑)。

 ま、彼ら・彼女らは、ボクも含めて日本人より遥かに優秀な人が多い。外国で就職しようと考えているだけあって、真剣さが違います。そんな人たちが入ってきてくれるのは大歓迎です(笑)。その分 日本人学生、特に男子学生は割を食ってます。ざまあみろ(笑)。

 企業に入ってくる人たちにしても、ガチ中華をやっている人たちにしても、そういう人たちが日本の社会に入ってきてくれることは本当にありがたい。日本人とはやる気が違う。
 もちろん、日本にやって来る中国の人には色々な人がいるでしょうけど、それは日本人だって同じ。日本人だって、アホや滅茶苦茶な奴は幾らでもいる。バカウヨがその筆頭です(笑)。

 よく言われる治安の話だって、外国人が増えて日本社会の治安が悪くなっている、なんてことは全くない。刑法犯は一貫して減少しています。


mainichi.jp

 ただでさえ、沈んでいく日本(笑)です。性別も国籍も関係なく、やる気や能力のある人が入ってきてくれるのなら、大歓迎するのは当然です。美味しい料理も食べられる(笑)。
 日本に僅かでも希望が残っているとしたら、やる気のある女性や外国人に活躍してもらう、それしかありません。既得権者のバカ男は引っ込め、ってことでしょう(笑)。その方が男にとっても幸せです(笑)。