楽しかった3連休も終わって、めっきり冬らしくなりました。
寒いだけならまだしも、宴会が3回もある12月のことを考えただけでもうんざりです。3回なんてサラリーマンでは少ないのかもしれませんが、ほぼ毎週1回はあると思うと、その1週間はずっとユーウツです。どいつもこいつも頭おかしいんじゃないか。
昨晩 ゴーンの逮捕を扱ったNHKスペシャルを見てたんですが、露骨に日産と検察の息がかかった番組だな、と思いました。自分たちを正当化したい日産と司法取引のPRをしたい検察の言い分しか流さないんですもん。
日産がルノーに合併される恐れがあったのが逮捕につながったとか言ってましたが、別にルノーに合併されても日産が文句を言える筋合いではないでしょう。当初 日産の独立性を保ったのはアライアンスをうまく進めるための方便で、いずれそうなることはM&Aではよくある、普通の話です。無能な経営陣&労組のせいで潰れかかっていたのを日産は救ってもらったんですから、それは仕方がない。かってのツケはそれだけ大きかったというだけの話です。日産の社員だって、長年の不正をチェックできなかったような無能な役員に経営されるより、ルノーの子会社になった方が幸せかもしれませんよ。
代用監獄や密室の取り調べなど日本の司法制度だって、世界的に見れば野蛮極まりないのだから非難されて当然です。ゴーンが私服を肥やしたことと、日産や日本の問題点は全く別の話です。そういう冷静な意見がちっとも聞こえてこないのは、相変わらず日本のマスコミ、知識人は進歩がない、と思います。
外国人労働者問題は、日本人労働者問題です。
— 川内 博史 (@kawauchihiroshi) 2018年11月25日
資本の奴隷にされず、自由であり続ける為に、仲間としての外国人労働者の人権や権利を守ることは、私達自身を守ることにつながります。
多くの方に賛同いただけると、ありがたいです。 https://t.co/7SQSmIRN2g
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さて、大阪の万博の話はびっくりしました。まさか本気で誘致してるとは思わなかったですもん。ネットがこれだけ広まってる時代に万博なんて何の意味があるのでしょう。対抗馬だって独裁国家のロシアとアゼルバイジャンだけだったんでしょ。今どき万博なんて独裁者のPRくらいにしか役に立たないのが良く表れています。
国民の生活に使う金は減らし、こういう一部の企業が儲かりそうなものに投資する。で、景気が悪くなる。少子高齢化も進む。平成も終わろうというのにいまだに昭和の亡霊のような無能ジジイが跋扈しているようです。
ここで言う『ジジイ』とは頭の中のことです。年齢ではありません。過去のことを反省しないまま、同じ間違いを繰り返す無能な人種のことを指しています。頭の中が昭和のままのジジイどもをたたき出せなかったせいで、財政も少子化も人々の暮らしも日本の将来はいよいよお先真っ暗になってきたんじゃないですかね。
もう一つ、少し前に社民党の八王子市議、佐藤あずさ議員が『議員任期の今年いっぱいで引退する』と宣言したのは、以前ちょっと話題になりました。もともと『美人過ぎる市議』ということで有名な人でしたが、LGBTをカミングアウトしている豊島区の石川大我区議とともに社民党の数少ない有望な若手議員でもありました。
先週 この人が、その引退理由を『50~70代のリベラル・左派層の男性たちから、セクハラまがい&抑圧的な嫌がらせを受けて、私生活を保てなくなったから』という意味の文章を自身のフェイスブックに書いていました。今は削除したようですし、当人は『部分的に引用しないでくれ』とも書いていましたから、ご紹介するのは現在のホームページの記述だけにとどめます
super-azusa.net
ボクは民主党との連立政権時代 沖縄の基地問題で福島みずほが無為無策のまま大臣を辞任するしか能がなかったのを見て、『社民党は口だけの存在、無能&低能』と判断したので、どうでもいいんですが、こうやってリベラルが自壊していくのを見ると、複雑な気持ちになります。佐藤議員は一回しか演説を聞いたことありませんが、まあ、まともな人です。新宿の街宣で腕章を巻いた腕を腰に当てて演説していたのは面白かった。『かっての労働運動の演説のリバイバルをやってるのか?』と思えて、逆に新鮮でしたもん(笑)。
spyboy.hatenablog.com
●この日の街宣では佐藤議員がピカイチでした。
この人はさっさと社民党なんかやめればいいと思っていたんですが、一時的かもしれないけど政治生活まで辞めてしまうのは残念です。彼女が『対立陣営から嫌がらせをうけたことはないけど、リベラル・左派からは嫌がらせを受けた』とフェイスブックに書いていたのは如何にもありそうな話です。バカのくせに偉そうな、無能なジジイ連中が世の中を悪くしている。メールも打てない経団連の爺さん連中だけでなく、社民党も頭の中は昭和の亡霊のような男尊女卑に取りつかれている無能なジジイ連中がのさばっているんでしょう。
我々はもう、既存のリベラルに幻想を持つのはやめた方がいい。右とか左とか関係ないんです。バカかまともか、どっちかしかない。安倍晋三はバカかもしれないが、社民党の体質も似たようなものでしょう。石川大我区議も社民党を離れるそうですが、用済みの社民党なんか一刻も早く解散してもらいたい。だって、安倍晋三をのさばらしているのは政治に無関心な国民だけでなく、無能な野党/市民運動(自称)のせいでもあるのですから。
ということで、新宿で映画『ボーダーライン:ソルジャーズ・デイ 』
メキシコ経由で不法入国したと思われる人物が、アメリカ国内で自爆テロを起こす。激怒したアメリカ政府は再度の犯行を防ぐため、CIAの特別捜査官グレイヴァー(ジョシュ・ブローリン)に、国境で密入国ビジネスを仕切る麻薬カルテル間で抗争を起こさせるよう命じる。グレイヴァーは元検事で麻薬カルテルに家族を殺された暗殺者のアレハンドロ(べニチオ・デル・トロ)と共に、麻薬カルテルのボスの娘を誘拐し、カルテルの間で抗争を起こさせようとするが
メキシコの麻薬戦争を題材にしたサスペンスアクション『ボーダーライン』の続編。この作品はアカデミー賞3部門にノミネートされるなど非常に評判が良かったのですが、ボクはスルーしてしまいました。
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だって、メキシコの麻薬カルテルってやばいんですよ。以前ドキュメンタリーを見たのですが
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、カルテルが勢力を張っている国境地帯のメキシコの都市は犯罪率は世界最悪。麻薬カルテルと言っても資金力が豊富だからマシンガンや対戦車ミサイルどころか、ヘリも潜水艦も持ってるくらいですから、警察どころか軍隊だってかなわない。元軍隊のOBが給料につられて大勢カルテルに参加している。おまけに警察の上層部や政治家はカルテルとつながっているし、言うことを聞かない法曹関係者や警察は簡単に暗殺してしまう。ただ殺すだけでなく、見せしめのために裸にした死体を街中でつるしたり、切り落とした首を街中に放置したり、片腕だけ切り落として放置したりする。マジで怖い。怖すぎ。
いくらフィクションとは言え、前作はそれをテーマにした作品だったので、見るのを尻込みしたんです(笑)。
ところが今夏 このシリーズを担当している脚本家のテイラー・シェリダンの監督作『ウィンド・リバー』
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に感動したので、今作は気が進まないながらも見に行った次第。
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今作はメキシコ・アメリカ国境での不法移民の密入国から始まります。麻薬カルテルは麻薬よりもっと儲かる仕事、密入国を請け負っているんです。移民たちは仕事と安全を求めてアメリカに入国するために、大金をカルテルに払う。失敗しても、再度挑戦するためにまた金を払うから、カルテルはまた儲かる。そういうメカニズムなんです。
その次にアメリカ国内で自爆テロが起きる。激怒したアメリカは犯人の入国経路を探ります。次のシーンはソマリアに移る。なんで麻薬カルテルの話がソマリアなんだと戸惑っていると、犯人はソマリアから船でメキシコへ渡り、メキシコ国境から密入国したらしいことが判る。考えもしませんでした。見事なプロットです。
この映画の中でのアメリカはやりたい放題です。ジョシュ・ブローリン演じるCIAの捜査官グレイヴァーはテロの容疑者を取り調べます。床には水タンクが沢山転がっています。すわ、拷問か、と思いきや、そんなもんじゃなかった(笑)。グレイヴァーはこういいます。『俺は拷問なんかしない。』。グレイヴァーは容疑者の前にPCを置きます。PCはドローンや無人機のカメラとつながっている。ソマリアにある容疑者一族の家を探しだし、自白するまで無人攻撃機で容疑者の親戚の家を一軒一軒を爆破していく。それをPCで実況中継するのです(笑)。
●顔だけでも怖いCIAの捜査官ジョシュ・ブローリン。手段は選びません。
舞台がメキシコに移っても変わりません。CIAはメキシコに完全武装の特殊部隊を白昼堂々送り込むわ、ステルス・ヘリでギャングを追いかけてマシンガンでぶち殺すわ、滅茶苦茶です。ただしそれくらいでないと対抗できない相手であることも確かです。カルテルはミサイルまで持っています。メキシコの警察も脅迫or買収されてカルテルの手先です。まったく当てにならない。
カルテルもアメリカも手段を選ばない。そういう現実が描かれています。『ボーダーライン』は単に国境だけではなく、善と悪の境はどこにあるのか、登場人物たちの心の中に境界がある事を描いている。それがこのシリーズの優れたところです。
●アメリカ版ポスター。まさにこういうことです。
グレイヴァー捜査官は、メキシコ国内での秘密作戦のために、ラテン系の謎の男を雇います。それがアレハンドロ(ベニチオ・デル・トロ)。元検事だった彼はカルテルに家族を殺され、復讐のために暗殺者になっているのです。
●謎の暗殺者役のべ二チオ・デル・トロ
カルテル同士で抗争をさせて連中の力を削ぐため、CIAはグレイヴァ―とアレハンドロにメキシコへ押し入らせ、カルテルのボスの娘を誘拐させます。
ところが、カルテルへの工作がマスコミに明るみになったことからアメリカ政府は途中から手を退き、アレハンドロとボスの娘はメキシコのカルテルの支配下の土地に取り残されます。
そしてグレイヴァーは秘密を知るアレハンドロと娘を始末することを上司から命じられます。果たして二人の男と娘の運命はどうなるでしょうか。
ジュシュ・ブローリンもベニチオ・デル・トロもめちゃくちゃカッコいいです。ジュシュ・ブローリンは多弁、べ二チオ・デル・トロは殆ど喋りませんが、二人とも心のうちは一切見せない。表情も殆ど変えないまま、マフィアをぶち殺していきます。グレイヴァ―は上層部の理不尽な命令に強硬に抗議しますが、全く認められない。表向きは表情を変えずに、彼は自分のやるべきことをやる。アレハンドロはかってカルテルのボスに自分の妻と娘を殺されています。しかし砂漠を彷徨ううちに、カルテルのボスの娘に心を移していく。その心の変化が面白い。彼らが取り残されたのは娘の父の抗争相手のカルテルが支配する土地です。二人が生き残るためには国境を越えてアメリカへ渡るしかありません。2人は密入国しようとする移民たちと一緒に国境を越えようとします。
国境も法律も関係ない、日本から見たら滅茶苦茶な話なんですけど、その滅茶苦茶な話がまかり通っている現実があります。描写はハードボイルドだし、リアルです。ボクは男性主人公にはいつも点が辛いのですが、この映画で、久々にカッコいい男を見ました。
移民の実態や国境周辺の人々の暮らしなど、テイラー・シェリダンらしく社会派的な描写が散りばめられているのも見逃せません。メキシコ人だけでなく、アメリカ側にも貧困にあえぐ人たちがいる。その人たちへの目線がこの映画には生きています。
アメリカの力で問答無用でメキシコに文字通り押し入ったアレハンドロたちが、今度は移民と一緒に国境越えをしなくてはならない。その皮肉さ。もちろん、このプロットはトランプのメキシコ移民への政策への皮肉でもあります。
事前の予想と違って、ハードボイルドな社会派エンターテイメントでした。これは面白い! カッコいい! 傑作の類かもしれません。見終ってから、思わず背筋が伸びた(笑)。乾いた砂漠で描かれる物語には感傷は似合わない。しかし、その中には人間の確かな意志がある。まさに見てよかった~という作品。この続編もありそうです。こういうシリーズものなら大歓迎。帰宅して直ぐ、前作のDVDをアマゾンで注文したのは言うまでもありません。こちらも面白かったですが、大画面で見たかった。この作品も大画面で見ないと後悔するところでした。
「ボーダーライン」続編が公開、J・ブローリンとB・デル・トロのコンビ再び