今年の夏休みも京都へ行こうと思ってるんです。
以前行った桂離宮や御所、修学院離宮などは一見地味そうに見えて実は金がかかっていて面白かった、しかも見るのは無料(笑)。今年は京都迎賓館の見学を予約しました。
https://www.geihinkan.go.jp/kyoto/
すると、送られてきた予約票にはこんな禁止事項が書いてありました。
(3) 次に掲げる服装で敷地内に⽴ち⼊ること。
① 公序良俗に反する服装
② 素肌の露出が極端に多い服装
③ 迎賓館の品格・雰囲気を著しく損なうおそれのある服装⼜は他の参観者が不快と思われるおそれのある服装
まあ、ここまでは判ります。夏の京都は、外国の人が男も女も肌を露出しまくった恰好で歩いてますけどね。でも、これはどうでしょうか。
④ ウェディングドレス、⽩無垢、⾊打掛
⑤ 警備員等の制服⼜はそれを模したもの
⑥ 着ぐるみ
今迄 ウェディングドレスや白無垢、警備員のコスプレ、そして着ぐるみを着て実際に行った奴がいた!ってことですよね(笑)。御所や桂離宮の予約票にはこんなことは書いてなかった。
バカというか、そこまで行けば、偉いと言うか、立派です(笑)。妙に感心してしまいました。
今週 トランプが、『イラン沖の船舶護衛で有志連合を』と言い出したのは、来るべきものが来た、と思いました。安保法制定の際、『安保法に反対する側こそ、ホルムズ海峡のことは考えなければいけないだろう』とうっすらと思っていたからです。
6月にホルムズ海峡で日本のタンカーが襲われた事件はボクはアメリカのやらせじゃないかと疑っています。今週のイギリスのタンカーの襲撃未遂もそう。アメリカには自作自演の謀略で戦争を起こした『トンキン湾事件』(ベトナム戦争)という前科があるからです。ただ『犯人は政権に従わないイラン内の強硬派ではないか』(元イラン大使の孫崎享氏)などの意見もあるから、正直言って判らない。
ですが、ホルムズ海峡の航行安全は日本にとって死活的な問題です。何もしない、っていうのはムリじゃないですか? じゃあ、どうする??
外交で何とかできれば一番いい。ですが、イランには安倍晋三が相手にされずに帰ってきたばかり(笑)。それに好戦的に挑発を繰り返しているのはイランではなく、トランプです。アメリカを止める方が先決かもしれません。しかしパシリの安倍晋三が(というか、他の誰でも)トランプを説得はできないでしょう。
アメリカを放っておいて日本は有志連合には加わらないというやり方はありますが、じゃあ、日本のタンカーはどうするのか、ということになります。
自衛艦を出してタンカーを護衛する?それともイラク戦争の時のように多国籍軍の後方支援?
法的にもなかなか難しい。戦闘が起きてないから安保法の『存立危機事態』はムリでしょうけど、『重要影響事態』で後方支援はどうなのか、日本の船や日本人が乗っていれば『海上警備行動』はあり得るかもしれないけど、日本のタンカーは殆ど外国籍・外国人乗組員(笑)。『海賊対処法』なのか、新たに法律を作るのか。
安倍晋三&政府はトランプの言うことを鵜呑みにするだけでしょうから、大して考える必要はない(笑)。むしろ、『9条守れ』と言ってきたリベラル側に踏絵が置かれています。
外交で何とかするのがベストであることは間違いありませんが、そういう『手』があるかどうか。素人のボクは『ホルムズ海峡の安全はイランの利益でもあるのだから、日本がイランを有志連合に誘ったらどうだ』(笑)くらいに思いますけど、それが現実的かどうか。EUが団結して有志連合を拒否してくれれば、一緒に日本も参加を断れるかもしれませんが。
いずれにしても、日本人一人一人に現実が付きつけられていると思います。日本は石油がなくては生きて行けません。
そしてアメリカの傘に守られてきた『9条による平和』=一国平和主義が存続できるのかどうか。戦争をしなかった代わりに、朝鮮戦争やベトナム戦争で日本の基地から米軍が出撃し、儲けていた構造(ある意味賢かったが欺瞞でもあった)を改めて考える時が来ているように思います。
さて、選挙のほうは、ですね(嘆息)(笑)。
まず、ネット上の山本太郎『信者』にはマジ、うんざりします。
どうでもいいんですけど、上田なんとかのTV番組が終わったのは山本太郎特集をやろうとしたから、と奇妙なデマを振りまいている連中が大勢います。番組のスタッフが『圧力もなかったし、番組の打ち切りは半年も前に決まっていた』と言ってるのに(笑)。
●『予定していた山本太郎特集が潰れ、急に番組も終了した』と言う中島岳志に、番組のディレクターが『番組打ち切りと山本太郎特集には何も関係がないし、山本太郎特集自体、決まっていたわけではない。』と言っています。
田頭 悟 on Twitter: "誤った情報が拡散するのは個人的に嫌なので、スタッフに番組終了が告げられたのは年明け直ぐだったことは記しておきます
「あれは何だったのか?」の答えは"偶然のタイミング"であって、特集の変更と番組終了は関係がないし、そもそも急遽打ち切られたという情報が間違い
#サタデージャーナル… https://t.co/L5p0jpx8c2"
山本太郎があまりマスコミに取り上げられないことに怒って、NHKに電凸してる信者もいます。ネトウヨと変わりがないじゃないですか(笑)。現時点での支持率を考えれば、山本太郎がN国党と同じ扱いなのは当然(笑)。
安倍晋三と山本太郎の政見放送を対比させたものがtwitterで出回ってますが、どっちもまともじゃない。ボクには、両方とも気●●いにしか見えません。これ以上 財政出動なんかできるわけないだろ。
●これも似たような例。映画『新聞記者』の上映が終わった映画館についてエセ・ジャーナリスト岩上安身が『官邸からの圧力か?』と、セコい、インチキな煽りをしているのに対して、当の映画館の社長が『官邸の圧力なんかあるはずがない』と抗議しています(笑)。
官邸からの圧力な訳はありません。映画館は1週間単位で予定を発表しているだけです。お客さんが入れば続けるし少なくなれば回数を減らします。 https://t.co/n1xZVPNojQ
— 浅井隆 ASAI Takashi (@asaitakashi) 2019年7月10日
●ついでに映画『新聞記者』の感想。ボクもこう思う。
山本太郎ぐらいなら、未だいいんです。前回、彼が組んでいた三宅洋平と同様、いずれ化けの皮がはがれるでしょうから。
問題なのは、『信者』の存在です。山本太郎への熱が冷めたら、連中はまた他の信仰対象を探す。事実と自分の願望を区別できないから、です。
少し前に山本太郎が極右とくっつこうとしたように、連中はいつでもファシズムや独裁支持に転びます。
一般人だけでなく、学者でも著名人でもそういう類は一杯いる。日本の知識人の知的レベルの惰弱さが改めて浮き彫りになっている。
太平洋戦争もそうやって始まりました。大政翼賛会に先頭切って参加したのは社会党の源流の一つでもあった無産政党、社会大衆党です。そして大勢の一般人が近衛文麿や一部官僚の『革新』に酔いしれました。
そうやって日本全体を『空気』が覆い、天皇も一部のまともな政治家も止められなくなって、戦争への道を進んでいった。
戦争は軍部や政治家だけが起こしたんじゃない。事実と自分の願望を区別できない人たちが流れを作り、政治に無関心な人たちがそれを支持した。
いつもの話ですが、世の中、右も左も大きな違いはないことが多い。それより大きいのは、バカかマトモか、の違いです。
昔 カエサルが『人間、自分が聞きたいものにしか耳を貸さない』と言ったのは実に慧眼、真理だと思います。バカげたフェイク・ニュースやデマが受け入れられるのは、それが当人が聞きたい情報であるからでもあります。
真偽は関係なく、複雑な物事をスッキリさせてほしい、多くの場合 誰かのせいにしたいんです。ある種の頭の病気でしょう(笑)。勿論バカは伝染しますから、自分だって気を付けなければいけないんですけど。
しかし、そういう欲求=ポピュリズムの存在は確かにある。それは仕方がない。
トランプの当選やイギリスのEU離脱には、自分で自分の首を絞めるにもかかわらず一般の人たちが投票しました。よその国のことだと思っていたのですが、良く考えてみれば日本の『鬼畜米英』もそうだったし、どうも現在も事情はあまり変わりがないようです(笑)。
ポピュリズムの負の側面が鎌首をもたげています。それだけ世の中の格差が拡大している。
政治家は社会のそういう面、ポピュリズムをコントロールすることが求められていると思います。きちんとした政策/理性とポピュリズムをコントロールするスキル。難しいけど、目指すべきはそれだ、と思います。
●東浩紀は大嫌いですが、この指摘は正しい。バカだから悪いのではなく、バカであることを直視しないのが悪いのです。誰だってバカになる可能性はあるのですから。
もっと 重要な話はこちらです。『自民党が投票率が上がった方が有利と見て、若年層に投票を呼び掛けている』そうです。
若年層では自民党の支持率は高いにも関わらず、投票率は高くない。だから投票率のアップをあの手、この手で図っている、というものです。
自民党というと組織に支えられた選挙というイメージが強いですが、連中は若年層への浸透にそこまで自信を持っている、ということに驚きました。
自民が若年層に強いと言っても、男女によってだいぶ差があるとは思いますが、この記事によると20代は6割が、30代は53%が自民党に投票すると答えているというから驚きです。
今更、ですが、野党は自民党より、国民の事を見ていない、と思う。少し前のViViの広告の件もそうでしたが、自民党はターゲットがはっきりしてます。組織票、安倍支持層(ネトウヨ)を固め、さらに若いノンポリの有権者へウィングを拡げようとしている。
野党はどうでしょう?組合のことはまあ、見てると思う。他は?サラリーマン?農家?非正規層?主婦?都会の人?どれも非常にあいまいです。
共産党も立憲もネットでは若い人へリーチをかけていますけど 「自民党のSNS」に若者がひとこと言いたいワケ | 「脱ゆとり世代」のリアル | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準、肝心の政治家の発言や政策がそれに連動していない。
若い人に『令和デモクラシー』と言っても、そもそも彼らはデモクラシーを求めているんでしょうか??(笑)。
●こういうのはいいと思う。IT企業の社長と立憲の亀石氏のコラボ。現実的に官僚や経営者など組織をマネジメントできる人材を引き入れなければ政権は取れないし維持も出来ない、というのが民主党政権の教訓の一つです。
現実は見なければいけないけれど、足りないことばかり揚げつらっても仕方ありません。
ボクはスポーツ嫌いですけど、実にカッコいい人がいました。同性愛をカミングアウトしているアメリカの女子サッカーチームのキャプテン、ミーガン・ラピノー選手。W杯の期間中、優勝してもホワイトハウスへの招待は断る、と断言してトランプを激怒させ、そして有言実行で優勝!
これはホワイトハウスの替りにNY市に招かれた祝賀会での様子です。クリックすると動画が観られます。ほんの1~2分、最初のものは対訳つきです。すごくカッコいい!彼女が掛けているサングラスが欲しくなりました(笑)。
女子W杯でアメリカを優勝へと導いた、メーガン・ラピノー選手。
— ハフポスト日本版 (@HuffPostJapan) 2019年7月11日
⁰⁰男女に平等な給料、人種差別への抗議、レズビアンを公言。大会中も、自身の立場と発言力で様々なメッセージを発信。⁰⁰
スピーチで「世界をより良い場所にするのは、私たち全員の責任です」と語りました。 pic.twitter.com/RoFZIPd2ll
Megan Rapinoe: “Just shoutout to the teammates… We’re chillin’. We’ve got tea sippin’. We’ve got celebrations. We have pink hair and purple hair. We have tattoos and dreadlocks. We’ve got white girls and black girls, and everything in between. Straight girls and gay girls. Hey!” pic.twitter.com/2b0EhQvmlm
— CNN (@CNN) 2019年7月10日
女子サッカー米代表、凱旋パレードに駆けつけた人々(写真ギャラリー)#女子W杯 #メーガン・ラピノー https://t.co/JGQWGjpXJq
— Rolling Stone Japan (@rollingstonejp) 2019年7月12日
今 彼女の元へは賛辞だけでなく、ポスターを破られるなど強烈な非難も寄せられているそうです。それくらいでめげるような人ではないでしょう。ボクは権力者の圧力だけでなく、ポピュリズムの流れに掉さして理性を保つ個人の存在に希望を見出したいと思います。
ということで、今週も原発再稼働反対の官邸前抗議へ。#金曜官邸前抗議
梅雨らしいはっきりしないお天気ですが、夕方になって雨も上がりました。朝着ていたレインコートを羽織ってちょうどいいくらいの涼しさです。
今日の午後6時の気温は21度、参加者は300人くらいかな〜。
●抗議風景。『安倍晋三はサッサと辞めろ!みっともないから首相を辞めろ!』
各党の選挙公約には原発にも触れられています。
11日の日経で東京理科大・橘川武郎教授がこんなことを言っています。
www.nikkei.com
与党も野党もまともな議論が出来ていないんですね。年金と同じです。これは政治家の能力の問題だけでなく、冷静な議論を許さない国民の側にも大きな問題があると思います。
原発は事故のリスクがあるだけでなく、コストも高い。より低コストの再生エネをもっと推進していかなければならない。それは間違いない。
でも、過渡期の間は石油供給の問題もあるし、もしかしたら原発のいくつかは必要になる可能性だってあるかもしれない(ないかもしれない)。核のゴミ捨て場のことも考えなくてはならない。エネルギーの安全保障の問題だってある。原発立地の経済のこともある。
それらのことを考えたら、今のようになし崩しに再稼働を進めるのも頭がおかしいですが、簡単に即時廃止なんてことは言えるはずがない。そんなことを言っている政党なんか絶対に信用できない。
せいぜい再稼働反対が理性ある大人の言い方だと思うんですが(笑)。