特別な1日  

-Una Giornata Particolare,Parte2-

『やっぱり山本太郎は大ウソつき(笑)』と『あしなが育英会の会報』

 今朝の東京は雨上がり、爽やかな朝でした。いつもより朝陽が一段と大きく見えました。


 いよいよ選挙ですか~
 何故か東アジアではコロナ被害が少ない謎の『ファクターX』のおかげで欧米よりはマシだったものの、検査はしない、ワクチン入手も遅い、接種の体制も中々整わない、挙句の果てに医療崩壊と、東アジアでは感染者数、死者ともに日本はワーストでした
 コロナ対策に失敗した政権がそのまま、なんてことになったら世界の物笑いですよ~。


 前回のエントリーで触れた山本太郎の東京八区での立候補、地元市民の反発で取りやめになりました。別に英断でもなんでもない。まともに調整もしなければ、地元の市民運動にも話していなかったのだから、当たり前です。


 忘れていましたが、野党統一候補になった立民の吉田はるみは早くからボクのtwitterもフォローしてくれた人でした。多くの人が言っているように、この6年間 地道に活動を積み重ねてきた人なんでしょう。落下傘のように中央から降りてきて、知名度アジテーションに頼るタレント候補とは何から何まで対照的です。

 山本は『立候補は19年に立憲から持ち掛けられた、テープもある』と訳の分からない言い訳をしていますが、それが本当なら山本が2年間、地元で組織作りも運動もしていなかったのはおかしい。本気で八区から出るつもりだったら19年から21年まで山本は何をしていたのでしょうか(笑)。

19年は立憲民主が社民や国民民主の一部と合流する前です。今は立憲民主の選挙対策委員会に旧社民の吉田忠智が加わるなど面子も替わっています。テープがあろうがなかろうが公党間の正式文書もあるわけではない。

 そもそも山本が立候補を表明したのも東京八区ではない他所での遊説です。地元で第一声を発しない、前々から話がついていたのなら、そんな立候補がある訳ない(笑)。
 更に(笑)山本は共産党に対して話が通ってなかった件には何も触れていない。そんな野党共闘があるはずもない(笑)。


 要するに山本は嘘に嘘を重ねたわけです。また、これだけ突っ込みどころがある話を真に受ける、れいわの信者連中も鮫島浩や田中龍作のようなインチキジャーナリストもはっきり言って脳味噌にかなり欠陥がある(笑)。

 山本太郎安倍晋三に限らず、とにかくボクはウソつきは頭にくるんです。ウソつきとは議論ができない、つまり民主主義の根幹を破壊するからです。

 立憲も共産党も、山本太郎や信者連中を相手にしない方がいいんじゃないか。れいわは候補者も支持者もバカと嘘つきばかり、N国党と同じような連中に関わると損をするだけです。バカなだけならともかく、ウソつきとは共闘なんかしない方が良い

 山本太郎なんて地道な市民運動もしなければ、他党や市民連合との話し合いにもまともに応じない、こうやって野党共闘の足を引っ張るしか能がないんだから、これからも何度でも同じことをやりますよ。


 
 あと、『永久敗戦論』の著者、白井聡のようなバカにも困ったものです(下をクリックすると白井のバカtweetが出ます)。


 
 以前もSNSで炎上したことがありましたが、今回も裏も取らずに元朝日の鮫島のようなインチキ記者の言い分だけを元にtweetしてしまう。
 一応は学者と呼ばれているとは思えない、この恐るべき頭の軽さ(笑)。さすが酔っぱらって『革命やりてー』と叫んじゃうだけのことはある。白井聡って人間も脳味噌も軽い

 安倍シンジャーのバカウヨ連中の頭の悪さにも呆れますが、野党の足を引っ張ることしか能がないれいわ信者の低能さ、それに3流知識人の知的惰弱さには辟易します。とにかく、山本太郎のこの騒ぎは自民党への援護射撃になったことは間違いない。


 こちらは嘘つきではないけど、実行力に問題が有る輩。『岸田ショック』と言われた先週の株価急落にビビったのか、岸田は金融所得への増税を取り下げました。

 この人は実行力に問題がある、と思ってましたが、案の定。


 今週のBS-TBS’’報道1930’’で元日銀マンの国民民主党の代表代行、大塚が日本が発行した1200兆円もの国債の償還を諦め、一部を永久国債コンスル)にすることについて言及していました。アベノミクスの後始末=財政再建なんか、もうできない、という訳です。

 第二次大戦で莫大な国債を抱えたイギリスはコンスルを導入して対応しました。元本はそのままで利払いだけにするということです。日本へのコンスル導入はボクも以前書いたことがありますが読書『ツーカとゼーキン 知りたくなかった日本の未来』 - 特別な1日、現実にはそういうことを検討しなくてはいけないような状況です。

 アベノミクスで国の債務残高は400兆円近く膨れ上がりました。この後始末なんて10年は軽くかかるでしょう。誰がやるにしても、これは大変です。どんな方策をとっても国民の不満はたまるでしょうし。

 野党は政権交代とか言ってますが、財源が18兆円もかかると言う所得1000万以下の所得税カットとか消費税の時限的な引下げなど立憲民主の公約の一部は実にバカげています

 まず、収入が低く所得税が非課税になっている世帯は全国で3100万人もいる、と厚労省は推計していますhttps://www.andrew.ac.jp/soken/pdf_5-5/DP_12.pdf。その人たちには減税なんか関係ない。 
  
 それに消費税の引下げは消費額が大きい人ほど得をするお金持ち優遇策(低所得層の負担を軽減するのなら率ベースでなく、定額を戻した方が効果がある)だし、買い控えだってあるし、消費税を上げたり、下げたり、現場の中小業者の負担をどう考えているんだ。
 そもそもGOTOと一緒で税金で補填して需要を喚起するって発想自体が昭和の発想です。

 所得税カットも消費税引下げも本当に困っている人には効果が薄いし、そもそも格差対策は構造的なものなのだから持続可能なやり方で手を付けるべきです。

 野党共闘のために他党に引っ張られたのかもしれませんが、立憲民主の公約ですら、この程度だし、そもそも実行不能でしょう。こんな公約で勝敗のカギを握る中間層=無党派層を取れるのか、甚だ疑問です。

 今回は野党に政権交代なんかしない方がいいと思う。まだまだ未熟です。
 とにかく自民・公明・維新の議席を減らし、国会を議論が出来る場に戻す事。そして与野党が切磋琢磨&妥協もしながら、政策を磨いていくしかないんじゃないか。


 さて、今週月曜日は新聞の休刊日でした。朝刊の代わりにテーブルの上に置きっぱなしにしていた『あしなが育英会』の会報を読んでみたんです。

 ボクは交通遺児やアフリカの子供を支援する『あしなが育英会』に少しですが、定期的に寄付を続けています。昔 スプリングスティーンが来日公演の際 育英会に収益を寄付したことを聞いたからです(この人は世界中どこで公演をしても、黙って地元のフードバンクや組合、慈善団体に寄付をしています)。

 同会では9月に奨学金を申請してきた子たちの選考面接をオンラインで行いましたが、申請者はコロナ禍で過去最多だそうです。ところが今年は街頭募金が出来ず、残念ながら全員に奨学金を出せるわけではないようです。育英会の会報には、こんなことが書いてありました。

 国を始め、殆どの奨学制度は成績優秀であることが採用基準である中、同会の会長は『成績順で奨学金を出すようなことはしたくない』と言っています。

『成績が悪くても、愛情を持って手を差し伸べれば、ちゃんと生きていける。そんな子を見つけ出したい』

『あしなが奨学生から、そんなに偉い人は出なくてもよい。社会の中で生きる場所を見つけ、支えてもらった人への感謝を忘れないでいてくれれば、うれしい』

 やられた~と思いました。
 自己責任、メリトクラシー能力主義)、世の中にはそんな風潮が蔓延っているじゃないですか。
 自己責任で済むなら、税金なんか払わねーよ、とボクなんかは思うのですが、それでも『自己責任』という言葉は『人間の能力は自分にはどうにもできない環境によって左右される』というロジックで容易に却下できます。東大生の家庭の60%が年収950万以上、平均では年収1000万を超える、のが良い例です東大生の親の年収【世帯年収1000万円以上】|年収ガイド。今や、家にお金がなければ東大に入学するのは困難であることは間違いない。

 しかし、成績や仕事の業績、能力が高い方が良いという価値観はなかなか否定できない。昨今のワクチンだって優秀な研究者が開発してくれたわけです。頭クルクルパーの山本太郎や小泉のドラ息子なんかが総理大臣になったら大変なことになるし、どんな分野でも優秀な人が居たからこそ、我々は文明を享受することができる。

 更に成績や能力、業績など今の世の中、たいていの物はお金に換算されてしまいます。日々の生活が大変だから、我々の頭の中はつい、そういうことでいっぱいになってしまいます。


 でも、世の中 優秀な人だけで成り立っているわけではありません。
 育英会の会長が言ってるのは、成績や能力より『ちゃんと生きていける』、『社会の中で生きる場所を見つけ、感謝の気持ちを忘れない』ことも人間にとっては大事ではないか、ということです。

 これは道徳や倫理だけの話ではありません。損得の話でもあります。
 だって『どんな人でも自分が生きられる場所を見つけ、感謝の気持ちを忘れない人間が大勢いる社会の方が誰にとっても生きやすい』でしょう。

 東大を出ても公文書を廃棄したり、国会で偽証するようなクズ官僚より、勉強が出来なくても真っ当に働いて税金を納めている人の方が遥かに社会に貢献しています。まして、格差社会が拡がれば、お金がない優秀な人が世に出ることは難しいし、治安も悪化するし、下手すれば戦争に結び付く。
 必ずしも優秀ではない人、お金やコネがない人でも社会の中で生きる場所を見つけられる社会にしていけば優秀な人もそうでない人も、お金持ちもそうでない人も、皆が得をする。


 この、育英会の会報に書いてあった『優秀じゃなくても良いから、社会に居場所を見つけて欲しい』はかなり大事なことだとボクは思います。選挙が告示されましたけど、政治家はそういうことを忘れないで欲しい。

 親ガチャという言葉に代表されるように今の日本は既に階級社会になっています。
www.asahi.com
 それを変えるためには、せめて野党は階級闘争の視点は必ず持っていて欲しい。

 でも、それだけではダメです。もう21世紀なんだから(笑)。
 日本版Qアノン(笑)みたいなバカウヨやれいわ信者のような世の中の落ちこぼれには言葉なんか通じませんがそれでも連中も含めて、誰もが得をする社会を目指さなければ、問題の解決にはならない
 育英会の会報を読んでそういう思いを抱かせてくれたのだから、新聞の休刊も良いことではありました(笑)。