特別な1日  

-Una Giornata Particolare,Parte2-

『週末の共謀罪反対』と女性のタイプ2題:映画『カフェ・ソサエティ』と『バッド・バディ! 私と彼の暗殺デート』

最近 近所はこんな感じです↓。桜が終わり、ツツジが終わり、アジサイが咲き、これは何でしょう(朝顔?)。寒いのも暑いのも嫌ですが(笑)、季節の移り変わりも花の移り変わりも美しいものです。時代の移り変わりはどうかな🤣?

●いつも大行列の有楽町『麺屋ひょっとこ』の和風ゆずラーメン(チャーシューメン)。夕方に行ったら珍しく直ぐ食べられました。確かに美味しかった。



さて、今朝は朝刊はお休みの様です。代わりに週末デモのご報告をします。この週末、ボクは共謀罪反対に専念?してました(笑)。まず日差しが強く夏の様だった土曜日は、こちらです。


主催する旧来の『市民運動』は労組系、それも社民か共産系です。彼らって、言ってることが良くわからないし、雰囲気が貧乏くさいから、一般の人は退いてしまう、存在そのものが逆効果と思っています🤣(笑)。いわゆる『困った人たち』(笑)。村山富市元首相が『社民党は解散して、他の市民運動に合流したほうが良い』と言っていたのはそういうことを指しているのでしょう。勿論 あの人たちにも取り柄は無いわけじゃなくて、あれでも人数にはなるし、平日昼間に座り込みをする根性、時間の余裕は大したもんです(笑)。いずれにしても爺さんばかりですから、あと10年もすれば消滅しちゃうんでしょうけど😜。
連中の孫みたいな世代のSEALDsの諸君、個人として参加し自分の言葉で喋る彼らを見ているうちに、ボクは旧来の市民運動の集会やデモはバカバカしくなりました。主旨は賛成できるところがあっても、独り善がりで論理性を欠いた連中の言葉に耳を傾ける一般の人は殆どいないでしょう。時間の無駄だから、バカとは関わり合いになりたくないんですよね、悪いけど😭。


ただ、共謀罪についてはそんなことも言ってられない。映画『ローマ法王になる日まで』(素晴らしい!)を見たあと、国会前に出かけました。小異を捨てて大同につく、です🤗。
●抗議風景。 



共産党の笠井、沖縄の風の糸数氏、学者の会の西谷立教大教授、ジャーナリストの安田浩一氏。『全基地撤去』と言う、どこかの団体が作ったプラカードを掲げている人が居ますけど、そう言うところがバカなんです。辺野古はともかく、嘉手納まで廃止するなんて、どうして簡単に言えるんだろう。ALL沖縄だってそんな公約は唱えてません。こういう威勢が良くて無責任な態度こそが沖縄のことを他人事にしているんです。




差別問題に取り組むジャーナリスト、安田浩一氏を除けば、目新しい知識を聞くこともなければ感動するような話もない、空虚なスピーチばかりでしたが、まあ、頭数ですから(笑)。金曜官邸前抗議に来ている人も見かけましたが、多くの人もそう思ってるでしょう(笑)。今日の参加者は17000〜18000人。公式発表も2種類です。こんなところにも連中の無能さが現われています。ま、我ながら、これだけ文句を言いながら集会に行く参加者も珍しいとは思います🤣


そして、日曜日は金曜国会前抗議を催している『未来のための公共』の『#0611緊急渋谷街宣』


いつもながら、こっちは雰囲気が良いんですよね。参加者は労組の動員じゃなく、個人の意思で来てる人ばかり、スピーチする人も殆どがマトモ、自分の言葉で喋っているから聞く価値があります。定型文や精神論でコトバが死んでないんです。勿論 この日のスピーチでも『総がかり』のヒステリックな爺さんや支離滅裂な宮台真司みたいな例外もありましたけど(笑)。

●抗議風景





●左から自由党森ゆうこ議員、共産党の笠井晃、社民党福島みずほ民進党菅直人

●西谷立教大名誉教授


佐藤学東大名誉教授(教育学)。ボクは彼の気持ちのこもった言葉が好きです。






共謀罪は今週にも強行採決されかねない状況のようですが、勘弁してもらいたいんです。277ものテロには関係ない罪ばかりに範囲を広げて役人にやりたい放題させる法律です。言論や思想の自由は勿論、経済にだって悪影響が出るでしょう。いわゆる保守と言われる人たちこそ、役人の自由裁量を広げる法律に反対しなくてはいけないはずです。こういうところにも日本はリベラルも保守もバカが多いのが顕著に表れています。マネー・ロンダリング対策等 もっと意味のあることに焦点を絞ってもらいたいものです。そもそも今回の法案は元々条文にテロという文字が記されてなかったことが明確に示しているように、テロ対策には関係ないんだから!。やれやれ。

共謀罪:“未来のための公共”が街宣 「法案は廃案に」 - 毎日新聞
NHKも関東ローカルは頑張ってます。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170611/k10011014081000.html


と、言うことでウディ・アレンの新作『カフェ・ソサエティ

1930年台のハリウッド。NYの下町出身のボビー(ジェシー・アイゼンバーグ)は叔父である業界の有力エージェント(スティーブ・カレル)の下で働き始める。彼は叔父の事務所の秘書(クリステン・スチュワート)に恋をするが、彼女は叔父の愛人だったーーー

●素朴な青年だった主人公(ジェシー・アイゼンバーグ)はハリウッド、NYの社交界で生き抜いていきます。


                          
ボクはウディ・アレンの映画は上映されると必ず見に行きます。皮肉と乾いたユーモアがおしゃれに描かれているところが好きなんです。『アニーホール』や『カメレオンマン』など大ヒット作品を連発した80年代と比べて、90年代の一時期はやや退屈な作品も多かったような気がしますが、この10年くらいのウディ・アレンは第2の全盛期だと思います。アメリカの排他的な風潮に頭に来てヨーロッパに拠点を移して以来、肩の力を抜いた『適当な』作品作りが続いていて、それが見やすさと芸術性の良いバランスを生んでいます。『ブルー・ジャスミン』で主演したケイト・ブランシェットがアカデミー主演女優賞を取ったり、このところ2作続けてウディ・アレン作品のヒロインを演じたエマ・ストーンが今年のアカデミー主演女優賞を撮ったり、女優さんを引き上げる手腕もすごいです。
●今作のヒロインはクリステン・スチュワート


今回もいつも通り、ユーモアと皮肉とせつなさが入り混じった作品です。神経質で奥手な青年が美しい女性に恋するが失恋、数年後 二人はそれぞれ成功してお互いの家庭を持っています。そんな二人が再会するとどうなるか。


主人公はハリウッドでクリステン・スチュワート演じる秘書に失恋した主人公はNYで美しいブレイク・ライブリー演じる美女と出会い結婚します。ハリウッドの華やかな世界とニューヨークの社交界が描かれます。バランス的にも二つのお話がそのまま詰め込まれている、ちょっと複雑なストーリーです。今回のお話そのものにはボクはあまり魅力は感じませんでしたが、破たんを感じるほどでもない。それより何十年ぶりかでウディ・アレンのNY愛がもろに出ている感じがしました。
●ハリウッドでの失恋を引きずる主人公はNYでブレイク・ライブリー演じる美女と出会い、結婚します。奇しくも二人の女性は同じ名前でした


何かあると、相手をすぐぶち殺す主人公の叔父のギャングがすごく面白かったです。ギャングの姉が嫁いだのが正義感溢れる共産党員というのも皮肉が効いている。ウディ・アレンの映画はこういう知的だけど容赦ないギャグがボクは好きなんです。



メインの舞台はハリウッドとNYの社交界です。衣装はシャネルだそうですし、生バンドの音楽も豪華だし、女優さんも美しい。あまり指摘する人がいませんが金持ちを描くときのウディ・アレンってすごいです。半端でなく絢爛豪華でゴージャスです。日本では全くまねできない世界は見ていて楽しい。


今回のヒロインのクリステン・スチュワートは『アクトレス〜女たちの舞台〜『1114 No Base 辺野古緊急アピール@新宿東口アルタ前』と映画『アクトレス』 - 特別な1日(Una Giornata Particolare)でフランスのセザール賞助演女優賞を受賞するなど最近 評価が高い人です。でも、この人なんとなく不潔っぽくて、ボクはいまいち好きじゃない。『アクトレス』ではサイコっぽい不気味な役だったから良かったんですけど。今作でもウディ・アレンは彼女をすごーくきれいに撮ってます。外観じゃなくて内面、キャラクターも含めて、いとおしく見えるように撮ってる。でも、いかにもという表面的な感じがする。上映前に流れた、衣装提供したシャネルの宣伝フィルムの中の彼女のほうが浮世離れしていて良かった。
●個人的な感想ですが、この人、不潔っぼいと思うんですよね。


アレン作品2度目のジェシー・アイゼンバーグ君も内気な青年から、レストランの支配人に成長するのを良く演じていましたが、この映画で一番よかったのはクリステン・スチュワートの愛人を演じる、業界の大立てもの役のスティーブ・カレルです。大立者らしい貫禄に加えて、いかにもというインチキ臭さや人の良さまで出してくるところは大したもんでした。
スティーヴ・カレル、カッコいい。男の情けなさと貫禄が両立してる。


いつもどおりのウディ・アレン、としか表現しようがない映画です。人生は誰にとっても順風満帆じゃない。陶酔するような甘さもないわけじゃないけど、人生そのものは苦い。だからこそ愛おしい。今回の作品はそれほど深みはないけれど、画面もきれいだし、豪華な映像や出演者を見ているのは楽しいです。時にはそういう2時間もいいかなって(笑)。






新宿で映画『バッド・バディ! 私とカレの暗殺デート』原題はMr.Right

いつもダメ男ばかりに引っかかってしまうマーサ(アナ・ケンドリック)。ある日 理想の彼(サム・ロックウェル)に出会った。喜ぶマーサだが、彼は裏稼業から引退しようとしている凄腕の殺し屋だった。彼に襲い掛かる殺し屋たちを片付けるうちにマーサ自身も自分の才能に気づいてしまう。はたして、その才能とは。
●男運の無い彼女にやっとできた恋人は殺し屋でしたーーー


ボクはアナ・ケンドリックちゃん、かなり好きなんです。『マイレージ・マイライフ』でリストラ請負人のパートナー役を好演したのを見て以来(アカデミー助演女優賞ノミネート)、好きになっちゃったんです。垂れ目のルックスも好きだし、彼女の十八番のこじらせ女子の役柄は結構共感できる。プライベートでも『ホット・ファズ』などの監督エドガー・ライトと付き合っていたそうですから、実際もこじらせ系の人なんでしょう。ボク好みの渋い作品(『50/50』や『ランナウェイ/逃亡者』)に出ているのを見てますます好きになっていたんですが、そんな彼女も『ピッチ・パーフェクト』シリーズの主演で大ヒット(アメリカでは)、ディズニー映画のシンデレラ役(見てない)と大活躍しています。今作は小規模公開とはいえ、彼女がメイン、しかも彼女が得意のコメディということでおっとり刀で出かけましたとさ。

ピッチ・パーフェクト [Blu-ray]

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●日本でも大ヒットした彼女の''CUPS''


アラサーにもかかわらず猫耳をつけちゃうイタい女子の役は彼女の独壇場です。イタいんだけど、可愛い。可愛い、可愛い。イタいけど可愛いのはこの子が世の中をクールに見ている知的な面をも体現しているからです。『イタ可愛い』彼女を見ているとそれだけで見ていて楽しいです。


映画としては 中盤以降 殺し屋の彼が主役なのか、ケンドリックちゃんが主役なのかよくわからないところがあって、お話のおさまりはいまいちでした。別に殺し屋の男なんて1ミリも興味なんかないんだよ。
●殺し屋兼彼氏のサム・ロックウェルもそんなに悪くはないんですけどね。


覚醒したケンドリックちゃんがニュージャージーのマフィアをぶち殺すところはサイコーでしたけどね。もっと活躍するところが見たかった。


ただ、CIAにいた彼氏の師匠役、ラスボスのティム・ロスはかなーり、かっこよかったです。
ティム・ロス(『海の上のピアニスト』など)。この存在感!




ということで、見ていてかなり楽しかったことだけは間違いないです。可愛い女の子が活躍する映画は楽しい(笑)。ホントに楽しかった(笑)。