特別な1日  

-Una Giornata Particolare,Parte2-

もう冬だけど---:11/30 大飯原発を停止せよ!首相官邸前抗議

今週は日帰りで宇都宮へ行ってきた。寒かった〜。
街はちらっと車窓から眺めただけだったが、目抜き通りにも空き店舗が目立つ街並みはあまり景気がよさそうではなかった。現地の人に話を聞くと栃木県の景況は矢板市にあるシャープを始め、県内企業の経営悪化の影響が更にこれから出てくるだろう、と言う。
                                   
今や栃木県に限らず、どこの地方でもみる光景だ。東京の真ん中、例えば渋谷区や港区では商店が潰れて日常品の買い物を出来る場所が殆どなく、住民はデパートへ野菜を買いに行く(笑)という現象が起きている。勿論 シャッター商店街も工場の海外移転も始まったのは10年以上前からだから、勿論 電力料金の問題ではない。
役所の予算や大企業に頼った産業構造自体が限界に来ていると言ったら極論だろうか。ましてゼネコンにピンはねされるだけの土建屋や既得権に頼った商店街で食っていこうとすること自体、もう無理だと思う。原発を止めるということは誰かを犠牲にしたり、どこかの補助金にたかる生活を変えることだ。脱原発というワンイシューだけの政党はおかしいと言うマスコミや評論家がいるけれど、原発を止めるということは世の中全体を大きく変えていくこと、だ。だから脱原発だけでも充分 国政のテーマに足るものだとボクは思う。

今週始めに発表されたダイヤモンドオンライン(週刊ダイヤモンドのWEB版)の世論調査の結果を見て欲しい。『未来』に合流する前の『国民の生活』が支持率一位だ。大手新聞の調査と全く異なっている(笑)。

【集中連載】DOL独自アンケート調査(11月20日~22日実施)解党決めた「国民の生活が第一」が支持率1位に背景には“脱原発”と“維新への不信感”か | 2012衆院選 日本再生の論点 | ダイヤモンド・オンライン
あれだけガラクタ議員ばかりの『国民の生活』が支持を集めているのは、それだけ脱原発が重要なテーマだと考える人が多いのだと思う。まして憲法改正なんていったい何の必要があるんだよ(笑)。


                                                  
先週の赤旗に、初めて官邸前デモに来たと言う岡山の女子高生の『ここに来れば、同じ思いの人がいると思って』というインタビューが載っていた。そういう話を聞くと弱いんだよなあ、たとえ赤旗でも(笑)。
と、言うことで入院後の安静も終わったので2週間ぶりに官邸前へ★首都圏反原発連合/全原発即時廃止キャンペーン | 首都圏反原発連合


今日の参加者は延べで官邸前3000人、国会前2000人くらいだろうか。最盛期より減ったのは仕方ないが、始まったころのことを考えれば勢いは衰えてないと思う。何より参加している人の眼の色が違う。かといってヒステリックな人も少ないし。徐々に若い人が増えている。最近 時々見かけていた、いつも一人で参加してた気の弱そうな高校生の子が、今日は友達を連れてきていた。いいなあ、と思った。ブームや一時の風で人が集まってるわけじゃないと実感する。あ、お前はいつも一人じゃないかって(笑)。


文科省前、福島こども疎開訴訟:こちらは集まる人が増えていると思う。

●大間から来た人たち(青い幟を持っている)

●官邸前抗議風景






                          
                            
スピーチを聞いていたら『未来の党が2022年までに原発全廃と言っているのは信用できません。即時廃止の政党に投票したいと思います』と言っている女性の人がいた。アホみたいな感じでなく、穏やかな口調でしゃべる人だったのでちょっと意外だった。もちろん、それはそれで良いんだけど、色んな意見があるなあ、と改めて思った。ボクは安全基準も需給も検証しないままの再稼動は絶対反対だ。が、即時廃止というのは気持ちはわかるけど、廃止の仕方や新たな電力供給体制、それに電力会社の潰し方(笑)を完全に検証してないのだから、即時廃止が必ずしもいいとは思わない(今は言い切れない)。
仮に自分が原発産業に就職していたとして(もしそうなら先見の明がないと言うか、マヌケだけどね)(笑)即時 自分の職場がなくなるとしたら、どんな人間だって納得できるはずがない。死に物狂いで抵抗するだろう。だから即時廃止を唱えることが脱原発に繋がるとはボクは思わない。
即時廃止を唱えている共産党の志位が、未来の党の設立に際して『原発反対だけの政党なんておかしい』と抜かしていたが、狭量というか、ケツの穴が小さいというか、セコイというか、まるで自民党そっくりな言い分にトコトン ダメな奴らだと思ったところだったので、ちょっと気になった。
子どもみたいな意見は勘弁だし、原子力村の連中に突っ込みどころを提供するだけで、かえって脱原発の足を引張るだけ と思う。だけど、それでも幅広く共闘するそれが大人の度量ってもんなんだよ(笑)。

●自転車抗議の人たち

                                
●まるでクリスマス・ツリーのよう。

                              
●国会前:せめて自民党以外に投票しましょう!とスピーチしてた(その通りだ!)

                           
●ドラム隊のセッション風景


 

毎度の話なんだけど、抗議開始直後は人がまばらだったのが時間がたつにつれて、声を挙げているうちにいつの間にか、自分の周りに人が増えているのを感じるのはとても良いものだ
少し寒くなってきたけど、それだけで官邸前へ行く価値があるなあ、と思うのだ。

●今日の写真