土曜日は川崎へ。入管法改悪反対デモ。
今回も朝刊代わりに朝の更新です。
今 国会では人権を無視した法律の改悪の準備が進んでいます。なのにマスコミのまともな報道はTBSの『報道特集』と『報道1930』くらいです。
今日、午後5時半からの #報道特集
— 報道特集(JNN / TBSテレビ) (@tbs_houtoku) 2023年5月27日
前半の特集は・・・
【入管法改正…維新議員発言の波紋】
入管法改正をめぐる
国会議員の発言にあがる怒りの声。
苦悩する支援の現場は今…。
「本当に誰か、助けて…」
予告動画をアップしましたので、ぜひご覧ください #TBS #JNN pic.twitter.com/BQDbuabHrT
newsdig.tbs.co.jp
とりあえず自分なりにやれることはやろう、と思っています。高円寺、渋谷に続いて、入管法改悪反対のデモに参加するのは3度目です。
#0527川崎 #入管法改悪反対アクション
— 0527入管法改悪反対アクション川崎 (@0527kawasaki) 2023年5月27日
飛び入り参加含めて400人が集いました🔥🔥 pic.twitter.com/OeGWvDGtTy
川崎なんて滅多に行ったことがありません。7,8年前にクラブチッタへ行ったくらいか。馴染みが全くない土地ですが、デモを大学生が企画したそうなので応援がてら、行ってきました。
◤川崎 入管法改悪反対アクション◢
— BOND (外国人労働者・難民と共に歩む会)📢📢#入管法改悪反対📢📢 (@nanmin_bond) 2023年5月27日
川崎でのデモ集会が始まりました‼️
これからデモ隊が出発します。
川崎の地から、ヘイトではなく共生を訴えます🤝
署名①▶️ https://t.co/F1gEPZdtuY
署名②▶️ https://t.co/lejhqiF2hz#メディアは入管法改悪案について報道してください
\ #入管法改悪反対 🔥/ pic.twitter.com/TzoStTliJO
安田浩一さん
— 猫重力 (@catsgravity137) 2023年5月27日
「この川崎の地から入管法反対を訴えられることに、私は高揚している。入管法とは、この国にいていい人といけない人を差別するものだ。川崎から訴えることに意味がある。」#0527川崎 #入管法改悪反対アクション#入管法改悪反対 pic.twitter.com/zdCvuvsix9
渋谷で映画を見てから出かけたボクが着いた時は集会が終わって、ちょうどデモが出発するところでした。間に合った。川崎の目ぬき通りを約1時間のお散歩です。
参加している人はいつもデモで見かけるような人たちとはやや異なっています。原発や安保法に対するデモの参加者とは違う種類の若い子たちが参加しています。上智やICUは勿論、最近は各大学に国際関連の学部が増えていますが、普段から留学生と接しているような子には、この問題は他人事とは思えないのでしょう。
その一方 沿道の反応を見ると一般の人たちは『入管法改悪』への関心は必ずしも高いとは言えない、とは思いました。それも判らないでもない。
でもこんな非道なことをやっていて、将来日本が戦争や災害に見舞われることを考えたら恐ろしくないのでしょうか。自滅・特攻が日本の政治的伝統とは言え(笑)、何のためにわざわざ国際的な孤立を煽るような法案を作るのか。
「いつか日本が大変な状況になったとき、日本の人々はどこに行けるというのでしょうか? 私はクルド人だけのために声をあげたのではありません。人種や民族関係なく、人道のために声をあげたのです。それが全てです」
— 杉山敦 (@tuktukcafe) 2023年5月27日
国連に難民と認められた――それでも執行された強制送還 https://t.co/lbYE2RkKm2
さすが川崎だけあって?開店前のフィリピンパブの前を通るとお姉さんたちが『頑張って~』と声をかけてくれたのは嬉しかったです(笑)。
主催者の発表ではデモ参加者は約400人。ボクが数えてもそれくらいの人は居ました。同時代にこんな酷い話が進んでいるのに、知らんぷりは出来ないです。
「入管法改悪反対」デモ行進 大学生の伊礼さん企画「共生進める川崎から」https://t.co/hJvcU0IRTw
— 東京新聞(TOKYO Web) (@tokyo_shimbun) 2023年5月28日
「私たちは仲間だよと伝えたかった。ゼロから手探りで始めたが、反対のうねりが400人という数につながった」
— 石橋学 (@ishibs_kanagawa) 2023年5月28日
差別と闘うまち川崎から「共に生きる」のメッセージ。「難民を見つけない」ための歪んだ難民審査の実態も明らかになり、いよいよ廃案しかない。#入管法改悪反対
https://t.co/7NGoFLO9sl
と、いうことで、今回はパリを舞台にした女性映画2つです。
銀座で映画『午前4時にパリの夜は明ける』
1981年、フランソワ・ミッテランが左翼として戦後初めて、大統領に就任した晩、エリザベート(シャルロット・ゲンズブール)は夫と別れ、彼女の結婚生活は終わりを告げる。シングルマザーになった彼女は政治活動に夢中の高校生の姉と文学が大好きな中学生の弟を育てることになる。職探しにも苦労した彼女だったが、大好きだった深夜放送のラジオ番組『夜の乗客』の仕事に就く。やがてエリザベートはそこで家出少女のタルラ(ノエ・アビタ)と出会い、彼女を家に連れて帰るが。
当初はスルー予定でしたが、評判が良かったので見に行った作品です。
80年代の回顧もの、当時の風俗を背景にシングルマザーの自立を描いたお話です。
全然意識していなかったのですが、第2次大戦後初めて左翼が大統領に就任したミッテランの登場は左翼贔屓が多いフランスの若者にとって大きな意味を持っていたそうです。町はお祭りムードですが、専業主婦だったエリザベートは他の女性に心を移した夫に出ていかれて途方に暮れている。80年代はまだ専業主婦がいたんですね(笑)。
今までまともに働いたこともないエリザベートは大好きだった深夜ラジオ番組『深夜の乗客たち』で職を得ます。様々な人々が電話や投書をしてくる番組です。
ある日 エリザベートは番組に投書してきた家出少女、タルラ(写真右)と知り合います。そして行くところがない彼女を家に連れ帰ります。
彼女の存在はエリザベートだけでなく、彼女の子供たちにも影響を与えます。
この映画の良いところは夜の光景が非常に美しいところです。印象深い。それに登場人物たちが80年代のエリック・ロメールの映画『満月の夜』を見に行くところなんか琴線をくすぐられます。堤清二が作った、今は亡き六本木の映画館、シネ・ヴィヴァンを思い出します。今ほど街が殺伐としていなかった80年代、夏の夜の六本木の外れの光景が思い浮かびます。
現在と地続きだと思っていた80年代がノスタルジーみたいに感じられるのは感慨深かった。
お話は左翼政権が終了する87年で終わります。タルラは何処かへ去り、子供たちは成長し、エリザベート自身も大人になった。
左翼政権の始まりと終焉、それに80年代の風俗や深夜ラジオなど美味しそうな材料は転がっているのに脚本でうまく使い切れていない、とは思いました。けれど失敗というほどでもない。すごく面白いとか感動する映画ではありませんが、少し苦みが混じったスイートなお伽話(笑)として楽しい90分でした。
シングルマザーのサンドラ(レア・セドゥ)は、パリの小さなアパートで8歳の娘リンと二人暮らしをしながら、英語の同時通訳として働いている。更に彼女が大好きだった父、哲学の教師だったゲオルグ(パスカル・グレゴリー)は病で視力と記憶を失いつつあり、サンドラは父と別れた実母フランソワーズと共に父のもとを訪ねては介護にあたっていた。
育児、介護、仕事で息をつく暇もないサンドラだが、旧友の宇宙物理学者、クレマン(メルヴィル・プポー)と偶然再会する。彼女は妻子ある彼と恋仲になるが。
レズビアンのカップルを演じた『アデル、ブルーは熱い色』でカンヌのパルムドールを受賞し、007でボンドガールも務めたレア・セドゥ主演、監督は『未来よ こんにちは』や『ベルイマン島にて』などのミア・ハンセン=ラヴ。この監督の穏やかな作風はボクの大好きな故エリック・ロメールそっくりなので、ロメールファンのボクはとりあえずは見に行くことにしています。
シングルマザーのサンドラは同時通訳の仕事で生計を立てています。一人娘の育児に加えて、認知症が進行する父の介護で肉体的にも精神的にもハードな毎日を過ごしています。現在のフランスは正式な婚姻は少数派で、事実婚が5割を超えており、女性の社会進出も進んでいます。時代背景は80年代とは全く異なっています。
●母と娘
厳格な哲学教師だった父が次第に認知機能を喪失していく描写は結構リアルで、身につまされました。元々ファザコン気味の主人公にとっては、戸惑いやショックは猶更です。
そんな毎日を過ごす中、サンドラは娘の友人の父親、クレマンと恋仲になります。
この主人公はボクに言わせれば、男に甘すぎるので(笑)全く感情移入はできませんでした。が、平凡な女性がハードな毎日の中で、性欲も含めて自分の欲望に忠実であろうとするところは共感出来ます。ここはいかにもフランス映画らしい、大人の感覚です。
●母(中央)と娘(左)
主人公を演じるレア・セドゥは普段は生活に追われる平凡な主婦にしか見えないのですが、時折 鬼のような美しさ(さすがボンドガール!)を見せるところは流石でした。ここは一見の価値がある。
介護、子育て、恋愛と平凡な市井の女性が苦闘する様を平凡に描いた作品。レア・セドゥが出てなかったら厳しかったかもしれないけど、彼女の演技を堪能できるのはいいかな(笑)、という感じです。