特別な1日  

-Una Giornata Particolare,Parte2-

『Z世代との対話』と『蝦夷鮑のムニエル』

 今週は寒くなったり、暑くなったり、目まぐるしいお天気でした。
 この数日、TVではサミットの話ばかり、です。貴重な電波を使って、京都の料亭、菊乃井が出張して夕食会の料理を出す、なんてやらなくてもいいでしょう。
 会場のプリンスホテルの料理なんか不味過ぎて各国首脳に出せないのは判りますが(笑)、菊乃井が出張して広島風お好み焼きを作る、なんて文字通りバカじゃないの(笑)。

news.yahoo.co.jp

 普段は何も言わない癖に、核廃絶がどうの、とNHKは言ってますけど、サミットに来る政治家は誰もそんなこと考えてないでしょう(笑)。相変わらずの翼賛放送です。


 知り合いの新聞記者から、『サミット後の衆院解散は必至』という話を聞きました。選挙のようです。
 岸田にしてみれば長期政権を確立する千載一遇のチャンスです。

 立憲民主の方は泉代表が維新や共産と選挙協力をしないと宣言したり、蓮舫が泉代表にかみついたり、相変わらずがたついています。

 政策が違うのだから、立憲民主が共産との選挙協力は難しいというのは一理あります。
 部分的な選挙協力はやるにしても、野党共闘はもう終わり、でいいんじゃないですか。長期的には意味がない。

 除名騒動で民主主義政党ではないことが明確になった共産党は支持層の高齢化も相まって、今後も票を減らしていくでしょう。政策面でも消費税が典型で、共産党の荒唐無稽な政策に引き摺られるマイナスの方が遥かに大きい。裏で幹事長の岡田が共産と手打ちしていたり(岡田だったら当然試みるとは思います)、香川や東京の一部選挙区のように地方組織同士で話がついていれば問題はありません。

 まともな野党が自民を牽制できるような勢力にならないと、日本の政治は機能しません。でも、いつもどおり(笑)野党側は準備も人材も整っていない。立憲の若手議員たちが候補者を250人以上擁立しろ、と党中央に申し入れたのは正しいけれど、遅すぎる。
 今回の選挙でもまた、野党は惨敗なんでしょうね(笑)。


 毎年 この時期は4~50人くらいの学生さんと一人一人話す機会があります(採用です)。ボク自身は人を見る目は全くないし、そもそも人間に興味ないのですが(笑)、世代の違う人の考えや意見を聞く貴重な機会ではあるので楽しみにしています。彼らが話しやすいようにニコニコしながら、ただただ話を聞いています。


 今年は彼らが『Z世代』ということが話題になりました。生まれた時からスマホなどデジタルガジェットが身の回りにあった初めての世代です。ボクは世代や性差より個人差の方が遥かに大きいと思っていますから世代論なんか全く信じてはいません。話のネタです(笑)。

 電通によると、Z世代とはこんな感じだそうです。


Z世代を、ミレニアル世代、Y世代と比較してみた~そのメディア意識とメンタリティ~ | ウェブ電通報

 アメリカと比較した表の方が判りやすい。


Z世代の特徴とは|ミレニアル世代との違いや働き方や価値観をわかりやすく解説 | d's JOURNAL(dsj)- 採用で組織をデザインする | 採用・人事戦略

 所謂 Z世代は概してリベラルな傾向で、例えばLGBTQ等について寛容な人が多い、と言われています。その理由を聞いたら面白かった。

 彼らの周囲、学校でもカミングアウトしている人が結構いるし当たり前、という感覚だそうです。ある女の子が言ってたことが印象に残りました。

 『誰もがありのままでいるべきで、私たちはネガティブな反応を示すのはあまり好きじゃない
 『差別なんかカッコ悪いじゃないですか

 これは他の男の子ですが、
 『国などの枠組みはあまり興味ない。スポーツでも選手は応援しても、国でチームを応援することは少ない。
 
 どちらも詳しく理由を聞くと『生まれた時からネットで沢山の情報が入ってくるから色々な面から考えるのが習慣になっているからじゃないですか。もちろんデマも多いですけど』って言ってました。

 同じネットでも、定年後のクズ・サラリーマンがYouTubeに影響を受けてネトウヨになったり、ゴミのような頭しかない輩が2ちゃんねるのデマに引き摺られて差別や新自由主義に走るのとは違うらしい(笑)。

 『差別なんかカッコ悪い』、『国なんか興味ない』。いいじゃないですか(笑)。民度の低い日本でも、やっとまともな世代が育ってきた(笑)と思いました。

 こういうことを言うのはもしかしたらごく一部で、高偏差値の大学を出た子達だからかもしれません。しかし今の子が大マスコミ、新聞やTVを読まないというのも傾向を裏付けています。
 彼らはサミットと核廃絶を絡めるNHKの翼賛放送なんか信じないでしょう(笑)。ただ『ネガティブな反応は嫌い』な彼らに言葉を届けるには、野党は反対一辺倒を改める必要がある。彼らは『保守と言えば共産党や護憲』と思っています。


 Z世代の子たちが社会の荒波に揉まれて、どうなっていくかは判りません。それに『海外のZ世代と違って、政治参加は苦手』とも彼らは言ってました。だけど理屈じゃなく肌感覚の言葉である『差別はカッコ悪い』が本気なのは信じられます。

 今の日本を鑑みると自民支持層は別にすれば、高年齢層は立憲や社共を支持、中年層は維新支持が多い、と言います。
 今後50年くらいの日本は少子高齢化で衰退していくのはもう、決まっています(笑)。でも若年層がこういう傾向だとしたら、今の高年齢層や中年層が退場してしまえば(笑)、将来の日本の姿は明るいかもしれません。
 国会や役所、企業、地方議会や町内会で威張り腐っているジジイ連中がさっさと死ねばいいそれが日本が抱える課題の最良の解決策かも。(笑)。


 さて、引っ越し先の周辺で食べ物屋の新規開拓をしようということで、ゴールデンウィークはいつもの店とは別にもう一軒、ご飯を食べに行ってきました。

 道路を挟んで新居の向かい側にあるイタリアンです。ミシェランに載ってるとか言ってたような気がしますけど、ボクはそういうのは興味なし(笑)。
 桜の木が店の前にあるということで、その時期は混むらしい。その反動か、ゴールデンウィークはガラガラでした(笑)。

 最初はラタトゥイユグリッシーニラタトゥイユなんて店で食べたのは久しぶりで新鮮でした(笑)。

 菊芋のスープ。菊芋ってコクがあって美味しいですよね。ボクは好き。

 ロワールの白アスパラ。那須の真っ黄色の半熟卵(御養卵)が添えてあります。この卵、昔通ってた神宮前の店で使ってたので懐かしかった。味が濃くて美味しいんです。アスパラはもう一本食べられるな(笑)。

 ホタルイカと筍のパスタ。パスタは手打ちのピチ、もちもちです。普通だったら気づかないレベルかもしれませんが、イカは若干臭みを感じました。不味いという程ではないんですが。

 数日前にいつものイタリアンで同じホタルイカのパスタを食べたばかりだったので、差を感じてしまった。

 蝦夷鮑のムニエル。あまり大きくはありませんが、これは美味しかった。ソースはノイリー酒、肝が使ってあるのも良かったです。昔 キムタクのドラマ?で有名な志摩観光ホテルで食べたものより柔らかいし、こちらの方が遥かに美味しかった。

 志摩観光ホテルのもの↓は鮑はデカいけど、バターソースで味は単調だし肝も使ってない。柔らかくするために一晩大根おろしに漬けた、と威張っているほど柔らかくもなかったし(笑)。

 刻んだ和牛のボロネーゼ。店のスペシャリテだそうですが、フツー(笑)。ワインが大量に使ってあったのは判りました。

 和牛のロースト。阿波牛だそうです。霜降りは勘弁してね、と事前に伝えてあったので、サーロインを赤身のランプ肉に替えてもらいました。付け合わせはこごみ。平凡ではあるけれど、ま、美味しかった。

 イチゴのミルフィーユ。最初から分けてあるパイ生地は暖かくてサクサク、でした。

 もうちょっと個性があっても良いとは思いましたが、初見だから贅沢は言えません。昨今は有名店でも『映え』はあっても、味は驚く程まずい、なんてことは幾らでもあります。そう考えれば、この店はまあ、良い部類でした。