特別な1日  

-Una Giornata Particolare,Parte2-

『宮保鶏丁』と『マイナンバーカードと野党共闘の終わり』

 いよいよ3月。まだまだ朝は寒いですが、街には春らしい光景が広がっています。

 春の霞がかかる、世田谷から望む富士山は普段より距離の近さを感じます。

 こちらは銀座のガチ四川料理で食べた『宮保鶏丁』(鶏肉のピーナッツ炒め)

 よくある料理ですが、元来は太平天国と戦った四川の長官が考えたもので、元皇太子の教育係だったのでこういう名前になったそう。

 本場ものは唐辛子がガッツリ。辛くて甘ーい😇。爽やかな唐辛子の辛味の後に甜麺醤の甘味がやってくる複雑な味です。
 何よりも鶏肉がプリプリです。コツがあるのでしょうけど、このプリプリ感はどうやって出すのか不思議でなりません。
 よくある料理ですが、ちゃんと作った料理はそれだけで美味しい、そう思いました。


 もうすぐ引越しなので、区役所に住所変更の手続きをしにいったんです。
 それはいいんですが、今はマイナンバーカードの変更も必要なんですね。普通は住所変更したら自動的にマイナンバー関連の情報も変わる、と思ってたのですが、カードも持ってきて情報も書き換えなければいけないそうです。二度手間です。

 今週マイナンバーカードの申請をする人が窓口に殺到している、というニュースがありました。
 しかし人々の間で不安も大きいようです。実際 ボクが直面したような二重手間など問題は大きい。


www.jprime.jp

 マイナンバーの必要性は判ります。マイナンバーで国の管理強化が進むとか言ってる人もいますけど、今時 一元的なIDででも管理しなくちゃ効率的な行政サービスなんか出来ません。コロナなどの補償金を早く配れと言ったって、IDがなければどうするんだ。
 実際 マイナンバーカードがあればコンビニで住民票や印鑑登録が取れるのは便利です。それだけだけど(笑)。

 官庁側のアクセス履歴が国民の側で確認できないなど今の仕様には問題はあります。けれど他所の国だってやっているんだし、マイナンバー自体は必要。ボクはそこまでアホじゃありません。

 しかし、マイナンバー『カード』はおかしい。IT企業サイボウズの青野社長が以下のように指摘していますが、いまどき物理的にIDを担保しようという発想自体おかしい。時代遅れです。

note.com

 セキュリティ対策でカードを作ったんでしょうけど、今はブロックチェーンでも2段階認証でも他に手段は幾らでもある。発想が古すぎる。カードを無くしたらどうするんだと言う問題やデータの二重持ちなどの手間やコストの方が遥かに重大です。

 カードがなければ何も出来ないなんて、デジタルでも何でもない(笑)。まともな頭の持ち主ならそう思うでしょう。これじゃあ、プラスティックの免許証や健康保険証と何が違うんだ。
 要は、国(役人)は情報漏洩という自分たちのリスクを防ぐために国民にカードという無駄な手間とコストを押し付けたということです。この国はいつもそう。役人ファースト大宝律令の時代から止まっている
 

 マイナンバーカードが典型で、安全保障のように答えを出すのが難しい事じゃなくても今の政府がやってることには突っ込みどころが満載です。
 いつもながら、野党は何をやってるんだ、と思います。こんなことの指摘もできないのか。時代遅れの爺さんばかりだからなのか、単に頭が悪いのか。

●ロシアは1日に100発も200発もミサイルを打ってもウクライナは屁でもないのに、日本が400発くらい持っても何もできない。もちろん飽和攻撃なんて辻元の言いがかり。

 地方選挙の事前運動が始まってます。普段は街頭であまり見かけない公明党まで街宣をやってます。
 野党の方は存在感ないですね。最近の共産党の委員長公選を唱えた党員への除名騒動を見て、立憲民主と共産党を中心とした従来の野党共闘は終わったと考える人は多いのではないでしょうか。


 共産党の体質は分かっていても野党共闘に望みを託した人がいたのは、311以降の反原発運動などで見えたソフト路線や街頭に出ている市民に入り込む姿を見て、共産党も現実的な政党に脱皮出来るのではないかと、多少は期待を抱いたからです。ボクもそうでした。そうなれば将来的には野党連立政権だって夢ではない。

 今回の除名騒動でまともな政党としての共産党は終わった、とボクは思います。所謂普通の市民にとっては完全にイメージダウンになりました。

●大川が共産党員の息子とは知りませんでした。類は友を呼ぶ。

 そもそも民主主義を守れないような政党が平和とか言っても意味がない。無意味です。

●基地がなければ攻撃されない、なんて希望的観測もいいところ(笑)。

 立憲は問題はあるにしても、小川淳也や岡田や枝野など数は少なくても現実的な政策を理解している人材はいます。しかしアホ議員も混じっているし、党のスタンスも中々定まらないし、勢力としてはまだまだ弱い。
 あとの有象無象 れいわとか社民とか政党の体すら成していない他の政党は存在自体必要ない😇。いずれ消滅する。

 政治に関心が薄いとは言え、国民の多く、無党派の人は民主主義や平和、福祉を求めているとは思います。イデオロギーに関係なく、それを実現する現実的な方策を求めている。完璧ではないにしても、北欧やドイツの左翼、リベラルは現実に政権をとってそれを目指している。

 しかし日本の野党は現実的な政策を持っていない。米軍基地をなくせとか消費税を廃止しろとか非現実的でバカげた主張ばかり。
 だから、よほど頭が凝り固まった人でない限り、世の中の大多数、普通の人は仕方なく自民に投票したり、棄権する。イデオロギーに関係ない現役世代や若い人ほどそうでしょう
 維新のような酷い連中がある程度票を集めるのも、他に現役世代や若い人を向いた政党がないからです。

 今の野党の支持層は高年齢層が中心です。この層は10年もすればいなくなります😸。年齢で物事を決めるのは良くないけど、基本的には関係ない(笑)。
 少子高齢化対策が典型で、もっと若い層を説得できる政策を提示する野党が出てこないと、日本の政治はずっと変わらない。

 今の政治の体たらくは自民党だけでなく、野党の責任は大きい。自民公明の独裁体制が続くのは困りますが、まず野党が政権担当能力のある政党になる、欧州のリベラルのような現実的な政党に変わらなくてはならないでしょう。

 立民・社民・共産を軸とした従来の野党共闘は終わりです。国民民主は大塚のような人材はいるけど、党首の玉木がウルトラアホだからなあ。まして、れいわなんかとんでもない(笑)。

 選挙協力が可能ならやればいいけど、日本の政治を立て直すためには、まともな野党、例えば立憲民主(他の政党でもいいけど)は現実的な政策を磨くこと、それに地方組織を強化すること。時間がかかるけど、日本の政治を再生するにはそういうことを積み重ねていく必要がある、と思いました。どうせアベノミクスの後始末は10年以上かかるんだし(笑)。