特別な1日  

-Una Giornata Particolare,Parte2-

『敵基地攻撃能力なんてどうでもいいの』と『軽井沢ジビエの旅』(1)

 いやー、寒くなりました。
 今週ある会合で、金融、特にファンドの経営者の一部では『3年から5年の間に台湾有事は絶対に起きる』と思っている人がいる、という話を聞きました。連中はその時に備えて対策を考えているらしい。一部とは言え、本気でそう思っている大企業の経営者がいる、と。

 『報道1930』などのニュース番組を見ていると、複数の外交専門家が『将来 高齢化などで中国が下り坂になることが明確になってきて習近平が’’今しかできない’’と思ったときに、台湾有事を起こすかもしれない。それは今後3~5年の間に起きる可能性が高い。』と言っています。
 本当に起きるかどうかは判らないにしても、可能性はあるのでしょう。

 どのくらいの確率かは判りませんが、少なくとも台湾有事なんか起きない、と決めつけたり、台湾有事の際 日本が蚊帳の外でいられる、と信じ込んでいるのはアホ、としか言いようがない。日本がミサイルを持とうが持つまいが、台湾有事の際には日本にもミサイルが飛んでくる可能性はそれなりにあるでしょう。


 軍事費を増やすために増税をする、と岸田が言い出したのが、流石に騒ぎになっています。選挙公約にもなければ、国民にまともに説明もしてないのですから、当然です。
 対外的にNATO並みのGDP比2%と言いたいのは判るけど、今だって日本は軍事大国ロシア並みの軍事費なのに、何故これ以上増やさなければならないのかサッパリ判らない。新年明けに岸田がバイデンと会談するときのお土産にしたいのでは、という観測が今朝の朝日新聞に載ってましたが、対外的な見栄のために増税されても(笑)。
 

 たばこ税、法人税は上げても良いとは思うけど、他に使うところがあるでしょう。どうせ政治家連中は『国民は喉元過ぎれば熱さを忘れる』と思っているんでしょう。事実だから仕方がない(笑)。

 安全保障をどうするか議論をしていないのに増税、なんてどこの独裁国家か、ですよね。複数の世論調査を見ても判るように国民の多数は防衛力を高める事には賛成している。  
 それに対して国民は洗脳されているとか言っている左巻きのバカもいますけど洗脳されていようがいまいが、国民の多くは防衛費を増やすことに賛成しているのは事実です。


岸田内閣支持36% 防衛費増 賛成51% NHK解説委員室

 だけど安全保障には財政も外交も食料も資源も全て含まれる。軍事力だけじゃありません。右も左もそういう議論がない。

newsdig.tbs.co.jp
www.yomiuri.co.jp

 さらに問題は2つあります。
 一つはこの話は今始まった話ではない、ということ。少なくとも5月23日の時点で、岸田は防衛費の大幅増額をアメリカに約束しています。

www3.nhk.or.jp

 選挙でも防衛費や増税に触れずに、未だにまともな説明もしない岸田はトンデモナイ奴です。しかし野党もマスコミも、今怒っている人たちもなんで5月から騒がなかったの?(笑)。

 ボクのブログでも何度も取り上げていたように、この頃から中距離ミサイルの話はずっと出てました。今になって騒いでいるのは頭悪すぎでしょう。
 安倍内閣の頃から、いつもいつも課題設定を政府が仕掛けている。それじゃあ、野党は自民党に勝てるはずがない。野党も国民も政府に踊らされているだけ

 あと、もう一つ。リベラルの皆さんは『敵基地攻撃能力』に怒っています。『増税』は恐らくほとんどの国民が怒っている。でも、そんなことは副次的なことです。どうでもいい。
 もっと大きな問題は『安全保障をどうするか議論がないこと』、そして『日本がアメリカのミサイル網と一体になるかどうか』です。

 先制攻撃なんてもっての他、とボクも思います。だけど、日本がアメリカと一体になっていれば勝ち目のない先制攻撃をやる可能性は低い。日本だけだと政府も国民もアホだから暴走する可能性はあるけれど、少なくともアメリカは勝ち目のない戦争はしない可能性は高い

 基地外に刃物、日本は敵基地攻撃能力なんて持たない方が良い、とボクも思いますが、アメリカが『俺たちと一緒に防衛体制を取るのなら、日本もミサイルを整備しろ』というのは理屈としては理解できる。

 だから問題は『日本がアメリカのミサイル網と一体になるかどうか』です。
 ボクは日本単独では外交も抑止力も心もとない以上、複数の国と共に抑止力を持つ、というのはやむを得ないと思いますね。現実に武力で現状変更をすることをいとわないプーチンみたいなアホがいるんですから。

 だって代案がないじゃないですか(笑)。所謂リベラルは『軍事力ではなく、外交で』と直ぐ言いますけど、どんな外交をどうやってするのか具体的な案なんて聞いたことがない(笑)。多国間外交といってもアメリカだってフィリピンやオーストラリアなどとの多国間外交にやっきになっている(笑)。そもそも外交だって軍事力や経済力があるから成り立つわけです。

 ボクは日本からは絶対に戦争をしてはいけないと思いますけど(守り切れないから)、プーチン習近平のようなアホがいる以上 戦争を起こさないためには武器を含めた抑止力が必要な場合も多々あるのが現実です。

 いずれにしても、『日本はアメリカとミサイル網を一体化させる』って凄く大きな問題です。敵基地攻撃能力とか増税とか些細なことに拘って、どうして、もっと大事な事の議論が行われないのか。
 不思議でなりません。


  

 昨年夏 軽井沢で食べたフランス料理は非常に美味しくて、わざわざ11月にも食べに行ったほどです。その際 毎年12月はジビエ特集をやると聞いたので、今年は絶対 それを食べに行くことに決めていました。と、いうことで 出かけてきました(笑)。
 
 新幹線で軽井沢駅へ降りると、クリスマスツリーが飾られています。

 宿に荷物を置いてから、森の中のレストランへいざ! 

 敷地へ入っていくと屋外にテーブルが広げられています。え、ここで食べるの?(笑)。

 気温は零度くらいですから、さすがに虫はいない(笑)。テーブルの下には一応 炬燵がありました。

 最初にシナモン風味のアルコールを飛ばした暖かいホットワイン

 外で食べるのはアミューズだけ、でした(笑)。羊の一口コロッケとキノコのタルト。下の黒石は熱せられています。

 それから山鳩・キジ・ウズラの濃厚なスープ。何が山鳩で何がキジか判りませんが、とにかく味は濃厚。美味しい。
 

 話を聞くと、体感温度がマイナス3度までは外で最初のおもてなしをしているそうです。意表を突かれたのもあって、記憶には残る体験です。
 そのあと、やっと建物へ案内されました(笑)。

 これはエントランスの飾り。

 テーブルの上には流木が置いてあるのかと思ったら、これもまたアミューズでした。棒状のものはグリッシーニにクマの脂の塩漬け(ラルド)を乗せたもの。網状のものは菊芋の揚げたもの。

 それに合わせてシャンパン♪

 ブーダンノワール。血のソーセージです。

 鯉のタルタル。この店は極力 地産地消(長野の食材を使う)を目指しているそうです。 

 海老にゼラチンで固めた海老のコンソメの衣をつけたもの。

 ウナギのテリーヌ、フォワグラ入り。

 黒トリュフのパイ。

 ゆず風味の白子のフラン(茶碗蒸し)。ウニ入りです。

 ここまでがアミューズ。前菜の前菜だけで全11品(笑)。

 料理の本編はこれから始まります。続きは、また来週(笑)。