特別な1日  

-Una Giornata Particolare,Parte2-

『バカにしてすみません(笑)』と『黒トリュフのアイスクリーム』

 今週は、『良い知らせ』と『悲しい知らせ』がありました。どちらも共通しているのは『恥知らず』ということです。

 良い知らせは勿論 東電の首脳陣、元会長の勝俣や本社長の清水などが株主代表訴訟で13兆の賠償責任が命じられた判決です。

 それでなくとも事件後 勝俣が平気な顔して、ボクの実家の近くを散歩してるとか、清水が事件後も慶應評議員に立候補(流石に落選)などの話を見聞きすると、流石に頭に来ます。恥知らず

 多くの人の人生を狂わせた事故を起こした会社の首脳が責任を全く問われない、なんてことがあっていいはずがない。それこそ、世の中がモラルハザードになってしまいます。原発事故の責任が何も問われないなんて社会そのものを破壊するテロみたいなものです。
 地裁の判決ですから、今後どうなるか判りませんが、判決が出たという事実だけでも大きい。時代遅れの原発にしがみつく電力会社の無能な経営者連中への戒めになるでしょう。


 『悲しい知らせ』は岸田が安倍晋三国葬にすると言い出したこと。冗談じゃねーよ。今の物価高だって安倍晋三のせいなのに、生きてるときも死んでるときも疫病神だったボンボンに何の功績があるんだよ。

 岸田にしてみれば右派の歓心は買えるし、オリンピックのようなイベントがあると頭が空っぽになるアホ国民の人気取りが出来る。政治のリアリズムとしてそれは理解できます。


 しかし、こういうことをやっていると社会がおかしくなる。政治学的に言うと、国家の統治の正統性(Legitimacy)が傷つけられる。つまり日本と言う国家を国民がますます信じなくなる

 岸田はマスコミを動員してムードを作れば国民は騙せると思っているのでしょう。安倍に国葬に足るような功績があったのでしょうか?経済は失敗、外交はロシア外交は北方領土2島を進呈して失敗、オバマ氏に命じられた慰安婦合意は安倍晋三ならではの功績ですが、アホの韓国がぶち壊した。
 宗主国の大統領トランプのケツ舐めだけはうまかった、それくらいでしょうか。

安倍の国葬に納得しない人が国民の何割いるか判りませんが(2割くらい?)、結構な数の人は日本の統治体制を益々信じなくなるでしょう。国民のコンセンサスがとれてないのに国葬なんていうのは自民党や安倍がどう、という問題ではなく、社会全体を傷つける行為です。

 どうせやるなら5000円ぽっきりで宴会ができるニューオータニでやればいい。酒はサントリーの提供で。統一教会でもやれって。
 安倍の国葬なんてボクは断固拒否します。その日は昭和天皇の葬儀の時と同じように、真っ赤な服でも着て都心へ出かけて遊ぼうかな。そのあと、どこかの店でシャンパン開けよう。


 ついでに今週のテレビやネットなどの『安倍晋三の美化』には今更ながらうんざりしました。アホじゃないのか。
 暴力は許せないにしても、何度も書いているとおり今回の殺害は『ただの因果応報』です。

 伝統的家族観(笑)を擁護するカルト宗教に家族を破壊された男に、祖父の代からカルト宗教を利用してきた安倍晋三は殺された。因果応報以外にどう表現したらいいのか判りません。え、自業自得(笑)?


 ボクはリーダーには『運』も大事だと思っています。いくら本人に志があったり賢くても、結局はリーダーは結果責任だからです。例えば民主党政権は仲間割ればかりで基本的な政権運営能力に欠けていたとは思いますが、それだけでなく運も悪かった。

 安倍晋三も第1次内閣の時は年金改竄の問題が表に出る等 運も悪かった。その反面 第2次内閣は運がよかった。それだけは認めます。アベノミクスで円安に誘導しても資源は比較的安かったし、ウクライナ侵略のような国際的動乱も起きなかった。だからアベノミクスのマイナスは目立たなかった。天災も東日本大震災のようなことはなかったし。
 おまけに選挙が近づくと北朝鮮がミサイルを打ってくる(笑)(わざとでしょうね)。安倍晋三の好き嫌いは別にして『運』だけは買ってたんです。『運』はリーダーの立派な資質ではある。


 ロジカルな言い方ではありませんが、今回はその『運』のツケが回ってきた安倍晋三個人だけではありません。
 アベノミクスのツケが今 回ってきた。日米の金利差が引き金になって円安が進んだだけでなく、資源高、戦争など日本の交易条件が悪化するような材料が勢ぞろいした。
 これから、恐らく10年くらいは金融緩和によって引き起こされた円安不況は続く。

 野村総研リチャード・クー先生(元FRB、麻生のブレーンも務めた)は2014年時点でもう、『アベノミクスの金融緩和の影響で将来 成長抑制が長期間続くだろう』と言ってたんですが、円安による物価高も含めて、その通りになりそうです。

 ちなみにアベノミクスの唯一の成果は株高ですが、クー先生は『アベノミクスの株高は最初の半年は勘違いした外人投資家が日本株を買っただけで、あとはドル建てでみると全然上がってない。』と仰ってます。

spyboy.hatenablog.com

 ちょうど今週、生前の安倍晋三に呼ばれて官邸で話をしたという経済評論家の人に会いました。その人はクー先生と同じように反アベノミクスの人です。『安倍とは話は合わなかったけど』と前置きしたあと、印象的なことがあったと話してくれました。

 彼は安倍晋三に、『あなたのやっていることは経済面では左翼的じゃないか』と尋ねたそうです。最低賃金上げや女性活躍、働き方改革などの政策を進めたからです。安倍晋三はそれに答えず、近くにいた秘書官の今井が『左翼的なことをやらなければ長期政権は持ちませんからね』と答えたそうです。アベノミクスの株高と大きな政府、左翼的な再分配政策をやりながら支持率を維持し、外交面では特定秘密保護法や安保法制、共謀罪などタカ派的な政策を進めた。
 一方 不十分とは言え、政府が再分配政策をとったことで、野党は生活面の攻めどころに窮することになった。

 権力を維持するためには頭を使わなくてはならない。自分が正しいと思っていることだけ言っていてもダメなんです。この点、日本の野党やリベラル勢力はいつまで経っても大人になれない。

 安倍晋三はバカだけど、権力を維持しようとするリアリズムはあった。日本の野党やリベラル勢力、それにリベラルと言われる知識人連中も多くはリアリズムすらないバカだと思う。自分たち(だけ)の正しさに固執して、いまだに小選挙区野党共闘ですら出来ないのだから。
 ドイツは今 左翼連立政権ですが、緑の党ですら『積極的にウクライナに軍事介入しろ』と首相の尻を叩くくらい現実的になれたのとは、えらい違いです。

 ピケティが『21世紀の資本』の中で言ってた『バラモン左翼』(民衆や現実から遊離した宗教指導者のような左翼)って、日本にも多いんだなってことが、ボクにもやっとわかるようになりました。

 結果として生きている時も死んでからも、安倍晋三は日本の疫病神でした。そこは安倍晋三を見損なっていました(笑)。ただの嘘つきじゃなかった。疫病神だった(笑)。

 『3世議員のアホに何ができるのか』と思っていたけれど、アベノミクスにしろ、今回の『神格化や日本にテロが増えるかもしれないリスク』にしろ、安倍の負の力は想像以上に大きかった。これから先、不景気や社会の荒廃と言う形でツケが回ってくることまで含めれば疫病神としか言いようがない。
 いくら安倍晋三が漢字も読めないようなバカで118回も国会で嘘をつく嘘つきでも、人をバカにし過ぎるのも判断を誤る、と反省しています(笑)。
 
統一教会関連の議員は安倍以外にも山ほどいます。あいつらだってリアリズムと言う点ではリベラルより上だった。


 さて、憂さ晴らしに六本木へご飯を食べに行ってきました。初夏の夕方にシャンパンを飲もう、というのが基本コンセプト。
 家でも休日はスパークリングワインを飲みますけど、お店で飲むと美味しく感じるんですよね。これはいったい何故だろう。

 アミューズ紫芋と墨のカナッペ。炭って最近流行ってます。どこ行っても出てくる。味なんかしないんですけどね。

 牛肉のタルタル。普段 霜降り和牛の悪口ばかり書いてますが、和牛でもタルタルならいいんです。たいてい脂肪が少ないモモだし。
 ちなみにこの日は夏の黒トリュフ尽くしでした。黒トリュフといえば真冬ですが、最近はオーストラリア産もあるそうです。南半球で獲れるのはインチキじゃないし、ちゃんと香りはしますから嘘ではありません。でも、季節感が狂います(笑)。

 ホタテに黒トリュフが挟んであります。それより左側の焼いたウイキョウが美味しかった。

 この店の得意料理の半熟卵。上にはすりおろした黒トリュフ、下には卵黄とシャンパンを使ったオランデーズソースがどっちゃり。まずくはないから、つい、全部食べてしまいましたが、量が多すぎ。気持ち悪くなった。 

 九州産の分厚いヒラメにシャンパンソース。原発事故前は美味しいヒラメやスズキは常磐沖、というのが定番だったのですが。ボクが生きている間はもう、食べられないだろうな。

 羊に黒トリュフを掛けたもの。塊を目の前で削ってくれましたが、100グラム超と丸々として立派でした。牛肉より羊のほうが味もおいしいし、脂も少ない。おなかにももたれない。

 じゃーん!黒トリュフのアイスクリーム。チョコ味のシューとアイスが交互になってます。バニラと黒トリュフの香りが絶妙でした。これは美味しかった。

 帰りは夜の六本木をお散歩しながら帰りました。雑踏にさえ近寄らなければ、夜の六本木も綺麗なんだよなあ。