週末ネットを見ていて、安倍晋三と統一教会の関係があまり知られていないのは驚きました。暗殺犯との関係も雑誌には載ってますが、TVや新聞は宗教団体とは報じても統一教会の名前すら出さない。
今日の午後、教団の記者会見を受けて一部のワイドショーが名前を出したそうですが、
ついにワイドショーで「特定の宗教団体」を、「かつての統一教会、世界平和統一家庭連合」と。 pic.twitter.com/HQN9P850oP
— TOMO-NI (@TOxMOxNIx67) 2022年7月11日
言い分をそのまま流して教団を庇っているようです。
旧統一教会(家庭連合)会長の会見を見て「安倍さんとの関係はそんなに深いとは思えない」とコメントするタレントたち。
— 南野 森(MINAMINO Shigeru) (@sspmi) 2022年7月11日
「世界平和というイデオロギーに賛同する政治家はたくさんいる」として統一教会のイデオロギーが世界平和であるかのように言う東国原さん。
お前ら、統一教会のこと、何も知らないのか(笑)。桜田淳子や山崎浩子の合同結婚式の話とか入信した飯干景子をオヤジの作家、飯干晃一氏が奪還した話とか。
統一教会の反社会性は以前 国会でも取り上げられているし、政界との結びつきは安倍や櫻井よしこ、今回当選した山谷えり子などしょっちゅう統一教会の関連でスピーチをしてましたから、誰でも知ってるような話だと思っていました。
ボクが学生の時も、特に地方出身者が統一教会(原理研)の勧誘に狙われてたのは有名な話でした。
1986年京都大学入学の僕からすれば,原理研のあの統一教会で講演するような人が国会議員,総理大臣やってたりするなんて,この国は正気かと思ったわけで,それはあの時代を共有した友達としては普通の感覚.
— Ken-Ichi Sakakibara (@quesokis) 2022年7月10日
統一教会は高価な壺や朝鮮人参を売りつけたり、集団結婚式を実施したりする韓国起源のカルト宗教です。同じ反共の立場として岸信介の頃から三代にわたって安倍とズブズブの関係なのはこれまた有名な話です。
岸信介元首相も敵視か「宗教団体を日本に招いた」 安倍氏銃撃容疑者 https://t.co/llM2UU6Vsl
— MSN Japan (@MSNJapan) 2022年7月11日
昨年も安倍晋三とトランプが統一教会系の集会でお祝いのスピーチをしたのはこのブログでも取り上げました。
統一教会フロント団体イベントでスピーチした安倍晋三元とドナルド・トランプ。
— 鈴木エイト ジャーナリスト/作家/物書き (@cult_and_fraud) 2021年9月12日
統一教会と安倍政権(安倍~菅政権)の関係を暴いたシリーズ記事はこちら。https://t.co/zOMkRO0vS4#安倍晋三 #トランプ #統一教会 #韓鶴子 pic.twitter.com/RGiRmiVj66
実際犯人はその動画を見て、安倍晋三の殺害を決意したそうです。
統一教会は『伝統的家族を大事にする』と称して同性婚や夫婦別姓に反対し集団結婚などを行っています。その統一教会の霊感商法で家族が崩壊した男が統一教会を支援していた安倍晋三を射殺したというのは文字通り、因果応報としか表現しようがありません。
殺人という行為は許されませんが、本当に因果応報ということはあるんだと思いました。
選挙の結果は案の定、というか。でも自民党の議席は63と2013年の参院選の65議席には及ばないし、ボク自身は維新が立憲民主を逆転して野党第一党になって、国会が大政翼賛会状態になったらどうしようと思ってましたので、まだマシな結果ではありました。番狂わせの選挙区もなさそうだし、議席数も事前予測の範囲内の結果ですから安倍暗殺の影響は大きくなかったと思う。
社民党なんか無くなったほうがスッキリしていいと思うし、れいわやN党、参政党が議席を獲得したのも勘弁してほしい。
立憲で言えば、森ゆうこや有田芳生など有為の人材が議席を失ったのは残念です。森ゆうこだけでなく岩手も議席を失ったから、小沢一郎ももう影響力はなさそう。
だいたい消費税を下げるとか無くすとか非現実的なことを言ってる政党が選挙で勝てるはずがない。
茂木が選挙期間中に減税しないと明言しても、自民党はびくともしなかったことを野党は厳粛に受け止めるべき😞💨 https://t.co/bdRW6xE025
— まる💙💛 (@marseille1945) 2022年7月10日
野党は消費税と言い続けて何年負け続ければいいんだよ(笑)。ボクだってそんなアホには投票したくない。今回の選挙では、無党派層の立憲民主の支持が減って自民に回ったのが、その証拠です。
●時事通信の出口調査では、無党派層では立憲民主の支持が減って自民に回っています。他の政党は大きな変化はない。
news.yahoo.co.jp
立憲民主の執行部、泉氏や小川氏は本音では増税も含めた西欧型の社会民主主義路線を目指していると思います。だったら自分たちが信じる路線を前面に出して現実的なヴィジョンを語っていけばいい。もっと自分たちのカラーを出していけばいい。
もちろん、野党共闘を否定する必要はありません。
比例票は組織力。複数区は与野党均衡。だから一人区で勝ち負けに持ち込まなくてはならないのに、連合の言うままに野党共闘を破壊した立民・国民が惨敗なのは当然だった。
— 🏕インドア派キャンパー 📣ⒻⒸⓀⓁⒹⓅ🔥 (@I_hate_camp) 2022年7月10日
比例がとれなくなっているのは連合そのものが存在意義を失って弱体化しているからだ。どうしてそれが解らないのだろうか。 pic.twitter.com/EnTu2OAeAi
立憲民主と共産党、国民民主と話し合いがつく地域では手を結べばいいし、京都みたいに無理な地域では仕方がない。野党共闘は単なる必要条件で、必要だけど十分条件ではない。それだけでは勝てません。
そして、れいわみたいなアホ連中とは手を切って、引きずられないこと。そもそも客層が違うんだし、れいわに投票するようなゴミは世の中では少数派であるだけでなく、直ぐ風になびくような連中ですから(笑)、どうでもいい。
カルト化しているのは自民も一緒です。
今回 唯一嬉しかったのは、パトロンの安倍晋三が死んで高市早苗や杉田水脈などのアホ連中が真っ青になってるんじゃないかってこと(笑)。
ただ、改憲勢力は3分の2を超える見込みです。
ボク自身は改憲して憲法裁判所の設置や解散権の制限などを盛り込んでもいい、とは思いますが、今の日本で改憲と言っても、与野党、国民共にまともな議論が出来るとは思いません。
土曜日のTBS報道特集で斎藤幸平が憲法について『9条を変えれば日本は再び立派な国になるという考えはある種の思考停止だし、9条さえ守れば日本は安全で立派な国という考えも表裏一体(同じく思考停止)』と言っていました。
それに続けて『日本の将来をどうするかのビジョンがないまま憲法を守るとか変えるとか言っても意味がない』とも。まったく同感です。与野党ともに思考停止している。
今の日本人のレベルだったら、改憲なんて大それた話で(笑)、何もしないのが未だマシってなもんです(笑)。
そうなんだけど、改憲となったら仕方ありません。国民投票になったらマスコミも動員してきて、あっさり改憲されてしまうでしょう。日本人はそんなに賢くない(笑)。
憲法9条だって周辺諸国の警戒心、それに日本のアホな政治家や国民を縛っておくことを考えたら維持した方が『得』とボクは思いますが、どうせ日本は少子高齢化で衰退するのだから、改憲しても日本が衰退すると言う結果は変わらない。約半分しか選挙に行かないアホな国民なんだから自業自得、因果応報です(笑)。
そんなことは最初から判ってるんだから、個人個人が出来ることをやっていくしかありませんねー。
と、いうことで、新宿で映画『リコリス・ピザ』
www.licorice-pizza.jp
1973年、ハリウッド近郊のサンフェルナンド・バレー。映画やTVの子役として活動する高校生のゲイリー・バレンタイン(クーパー・ホフマン)は、ある日学校にやって来た写真技師の助手のアラナ・ケイン(アラナ・ハイム)に一目ぼれする。「運命の出会いだ」と告白してきたゲイリーを、10歳年上のアラナは相手にせず受け流す。その後、二人は食事をしたり、やがては一緒にウォ―タ―ベッド販売を始めるなど共に時間を過ごすようになるが、二人は友達以上恋人未満のままだった。
カンヌ、ベルリン、ベネチアの3大映画祭で監督賞を受賞した巨匠、PTAこと、ポール・トーマス・アンダーソン監督の新作です。今年のアカデミー賞で作品賞、監督賞、脚本賞という主要3部門にノミネートされた作品。
主演は三人姉妹バンドHAIMのメンバーであるアラナ・ハイムと、亡くなった盟友フィリップ・シーモア・ホフマンの息子であるクーパー・ホフマン。他にもショーン・ペンやトム・ウェイツ、ブラッドリー・クーパーなど有名俳優が出演しています。
ちなみに劇中にはまったく登場しないタイトルの「リコリス・ピザ」とは、1970年代に人気を博した南カリフォルニアのレコードショップ・チェーンの名前だそうです。
いつもの監督の作品同様 70年代前半のカリフォルニアの風俗がふんだんに盛り込まれています。その中で「恋する男女のすれ違い」のお話が展開されていきます。
アラナは25にもなってフラフラ行き場所がない。将来 自分がどうしたらよいか悩んでいます。
ゲイリーは調子が良い浮気者ですが、繊細な一面もある。
登場人物たちは不完全でぱっとしない人物ばかりです。そして73年当時のカリフォルニアのハリウッド近郊、という非常にマニアックな風俗が描かれる。正直言って、ボクは殆ど判らなかった。もう2,3年ズレていれば、ウェストコースト・ロックの世界なので良く判るのですが(笑)。
だが監督が登場人物や舞台を描く視線が非常に暖かい。見ていて非常に楽しく感じるんです。
バイクにまたがっているのは名優ショーン・ペン。実在の俳優をモデルにしたクレイジーぶりは地でやっているとしか思えません。
左端は当時のバーブラ・ストライサンドの恋人役を演じるブラッドリー・クーパー。そのネタ自体も判らないし、役柄のバカっぷりもブラッドリー・クーパーとは全く判りません。本人はめちゃくちゃ楽しそうでした。
二人の成染めから二人がウォ―タ―ベッド販売を始めたり、ゲイリーはピンボールクラブを、アラナは市長選のボランティアを始めたりするお話自体も結構 練られていて面白い。主演の二人もとても瑞々しい。忘れかけていた10代から20代のことが鮮やかによみがえってくる。
下手をすると、あざとくなってしまいそうな題材だけど、これだけ爽やかな二人も珍しい。主演の二人ともほぼ新人だからなのか、70年代だからすれてない、ってことなのか。
73年のハリウッド近郊、というマニアックな世界はよく判らなかったですが、監督の視線の温かさゆえに登場人物たちに共感はできてしまう。ノスタルジックな感覚もやり過ぎなくてちょうどいい。こういう映画もあるんだなということで、なかなか楽しい2時間でした。