特別な1日  

-Una Giornata Particolare,Parte2-

『ボート・マッチ』と『ジビーフと焼きメロン』

 今週22日は歌手のシンディ・ローパーの誕生日だったそうです。全く意識していなかったですが、作家の川上未映子氏のtweetで知りました。

 連ツイで彼女がシンディへの想いを語っていて、その率直な語りには感動しました。心から共感した。

 ボクもそうでしたが、シンディ・ローパーという人は世界中の多くの人、特に世の中に対して疎外感を感じている人を勇気づけてきました。2ndアルバムに入っている’’True Colors’’という曲がいつの間にかLGBTQの人たちのアンセムになっていたのも、彼女の歌声の力だと思う。
 彼女が作ってきた作品は奇跡のような名盤だったデビューアルバムを超えるものはなかったとは思うけど、彼女の存在自体が人を勇気づける、という稀有な存在です。

●飛行機が遅延して殺気立つ空港で、彼女が歌い出して場を収めたという有名なシーン

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 今朝の通勤は彼女の歌を聞きながら歩いてきたのですが、久々に彼女のことを思いだすことができたのは嬉しい出来事でした。

●ボクの尊敬する評論家、グリール・マーカスがこの曲を歌う彼女のことを『一旦 地獄を見た人間が、地獄の底から這いあがってくるような歌唱』と評していました。

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 いよいよ 参議院選挙が始まりました。思っていたよりは多少はマシな情勢ですが、個人的にはいまいち盛り上がらない(笑)。

 今回の選挙で国民が一番関心があるテーマは物価高、と思います。

 与野党ともに色んなことを言ってますが、そもそも今回の物価高に対策なんかありません


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 資源高など対外環境の問題に加えて過度な円安が今回の物価高の原因ですが、アベノミクスの金融緩和で約10年バラマキを続けて円安になったのですから、脱却するのもそれくらい、もしくはそれ以上かかる。急に金融引き締めや金利上げなんてことをしたら副作用のほうが大きい。インフレのコントロールなんか簡単に出来るもんじゃない。

 一部の政党が言っているように、給付金をばらまいたって10年も続けられるわけじゃありません。
 まして消費税を下げても消費が増えるわけじゃなし(消費税を上げても数か月すれば需要はもとに戻るのと同じ)、何よりも消費税を下げるのはお金持ちにより多く還元する、ということです。

 格差社会なのに格差を広げようって、野党は何考えてんだ、バカ(笑)。

 もちろん財源の問題もあります(笑)。他の福祉予算が削られるのがオチでしょう。

 唯一意味がありそうな策は最低賃金などの賃上げですが、効果が出るには時間がかかります。資源高がいつまで続くかという問題はありますが、我々は輸入物価高という形でアベノミクスのツケを10年くらいは払い続けなければならないでしょう。せめて、それを緩和するには賃上げしかありません。


 安全保障を強化するのもいいですが、今の日本の状況だと財政を健全化の方向に向かわせることこそが最大の安全保障の筈です。有事が起きた時だって国に金がなければどうにもならないじゃないですか。すでに日本はロシアとほぼ同じ金額の軍事費を払っている軍事大国です。これ以上 なんで防衛費を増やす必要があるんだ。

 そんなことより、まともな思考能力がない政治家が閣内にいることが日本にとっての安全保障上の脅威です。中国やロシアより、アホ政治家の方が恐ろしい

 まして改憲をしても何かプラスのことがあるわけでもないし、今の日本にそんな余裕はない社民党が開口一番『憲法守れ』と言ってるのもズレまくってますが、日々の生活に追われる現役世代から見れば改憲も護憲もヒマなボケ老人の道楽に見える。

 ボクとしては与党の議席が増えるのは御免です。かといって野党でもれいわや共産党のような完全な嘘つきは論外です。

 言ってることが支離滅裂だと一周回って安倍晋三と同化してしまうんですよね(笑)。

 野党が酷い、と言っても与党が立派なわけではありません。最近のように株価が下落傾向だと選挙は与党に不利に働くそうです。

 実際 下落局面だと与党の改選議席は減る傾向にある。株が下がれば年金資産や企業業績にも影響するから、我々の給料にも影響する。世の中の雰囲気だって暗くなります。


mainichi.jp

 消費税廃止のような見え透いたウソや現実を無視したことを言い募る野党も困りますが、少しでもマシな野党の議席を増やして与党と切磋琢磨させていくしか国会を機能させる手段はありません。

 自分がどの政党の主張と近いかを示す’’『ボート・マッチ』VOTE MATCH’’をやってみました。
 読売新聞のものでは、ボクは共産党と一番近かった。ギャー。

読売新聞ボートマッチ【参院選2022】あなたの考えに近い政党は?

 朝日では公明党、ゲロゲロ~。

参院選2022 あなたにマッチする政党は? : 朝日新聞デジタル

 選挙ドットコムでは公明党、グッスン。

2022参議院選挙 投票マッチング|選挙ドットコム

 勿論 共産党にも公明党にも絶対に!投票しません(笑)。ま、東京小選挙区山本太郎や維新を落とすために共産の山添に入れるかもしれませんが。


 また、近所のイタリアンへ行ってきました。このところ外食ではハズレが続いていたので原点回帰です(笑)。

 料理の最初はスジアラ(ハタやクエの仲間)に海洋深層水で育てたエノキを和えたもの。海洋深層水で育てた『極みエノキ』って普通のエノキとは全く味も香りも異なります。不思議です。

 アスパラに太刀魚。周りはオランデーズソース。

 ホタテとアスパラソバージュのパスタ。地味だけど地味に美味しい(笑)。こういうものが本当に美味しいものだと思う。
 

 甘鯛とアーティチョークのリゾット。周りの黒いソースはエビの出汁。味は言うまでもありません。

 牛肉のロースト、周りにはアマゾン・カカオ(日本人がアマゾンでフェアトレードで作っている)のソースに山椒のペーストが添えてあります。


 
 この肉は北海道で女性がたった一人で完全放牧、野生のまま育てているアンガス牛、名付けて’’ジビーフ’’を滋賀の熟成名人が熟成させたもの。この熟成名人はNHKの番組でも取り上げられたそうです。

www.nhk.or.jp

 この人は料理人それぞれの考え方に合わせて、肉の熟成具合を変えているそうです。食べるのは2度目ですが、めちゃめちゃ美味しい。赤身だし、草の香りがする。霜降り和牛の気持ち悪い脂っこさもない。ボクはこういう肉を食べたいんです。

 最後は焼いたメロンのアイスクリーム添え。焼きメロンは初めて食べましたがおいしかった。程よく水分が抜けて香ばしいんです。


 
 マスコミが出している変な食べ物ランキングより、やっぱり味の方が大事です(笑)。ランキングや値段の問題ではなく、やっぱり料理をする人が相手のことを思って一生懸命作る。それに勝る食べ物はない、と思いました。レストランでも家でも同じですよね。