特別な1日  

-Una Giornata Particolare,Parte2-

『歴史に学ぶヨーロッパ』と『海を見ていた午後@熱海』

 今週 やっと3回目のワクチンを打ったのですが、副反応が24時間後くらいから出てきました。
 だるいだけでなく寒気がしたのでヤバいと思って、直ぐ風邪薬を飲んで寝たら、寝間着がぐしょ濡れになるくらい汗を掻きました。身体の毒が一遍に出てきた感じです。デトックスで身体がスッキリした(笑)。副反応がきつい人もいるでしょうが、ボクは今回の副反応はある意味心地よかったです。



 今回の ロシアの侵略で、珍しく日本も含めて西側諸国が結束したのは驚くべきことです。原発まで攻撃する連中に対して、ウクライナに連帯するのは当然とはいえ、各国がここまで結束したことはなかった。一枚岩ではなかったEUの態度を変えたのは市民の抗議が大きな要因と言われています。

 特にエネルギーの4割をロシアから輸入するドイツが銀行取引の停止に賛成するとは思わなかった。今はまだロシア最大手銀行のズベルバンクと3位の銀行は停止の対象外だそうですが、それ以外は12日から取引停止。更にズベルバンクは預金流出が止まらず欧州から撤退を決めました。

 各国がロシアの外貨準備を差し押さえたのも予想外です。先週ロシアは通貨防衛のために金利を20%に上げましたが、それでは個人の住宅ローンも企業の資金繰りもまともにできない。今週もルーブルは下がり続けています。更に天然ガス関連まで含めた銀行取引も停止すれば、ハイパーインフレでロシア経済を潰せます。

 更に意外だったのはカネの亡者の石油会社、BPやエクソン、シェルですらロシア事業からの撤退を決めたこと。既にドイツへの石油パイプライン、ノルドストリーム2の運営会社は破産の危機にあるそうですノルドストリーム2事業会社、破産検討 週内手続き開始も=関係筋(ロイター) - Yahoo!ニュースSDGSとか言うのだったら、三井物産三菱商事伊藤忠も丸紅も日本政府もロシアの石油事業からさっさと撤退しろ!
 資本の面でも技術の面でも外資が撤退したら、ロシアは自分では石油を掘る事なんかできないでしょう。
news.yahoo.co.jp


 加えて日本と同じ敗戦国のドイツやイタリアだけでなく、非同盟・中立を国是にしてきたスウェーデンフィンランド、スイスまでもが武器の支援やロシア制裁を行うと発表したのは、考えさせられる事柄です。

www.sankei.com

 ロシアの侵略は、スペインのファシスト・軍部がナチの力を借りて民主的な政府を転覆させたスペイン市民戦争ソ連に一方的な侵略を受けたフィンランドの冬戦争・継続戦争を思い起こさせます。
 どちらも民主的な国家が軍事力で脅かされたという点ではウクライナ侵略と同じです。それに対して西欧諸国は自分たちの平和を守ることを優先して、スペイン共和国政府もフィンランドもまともに支援しなかった。

 力による民主主義国家の転覆を放置した結果がフランコやナチ、そしてスターリンの台頭に繋がりました。力があれば何でもできる、という前例が出来てしまったからです。

●津田塾大教授の萱野稔人菅直人の発言を受けて、ワイドショーで『公的発言で他人をヒトラーに例えるのは侮辱罪』とデマを飛ばしたことは覚えておきましょう。分断はポピュリズムの最強の武器。 - 特別な1日

 だからこそ非同盟・中立が国是のスウェーデンフィンランド、スイスも今回は立ち上がったヨーロッパの国々は歴史から学んだ。少なくとも現在の環境では非武装中立は勿論、武装中立でも安全保障は保てない、と判断している訳です。中立なんてありえない、と。
 スウェーデンフィンランド集団的自衛権まで踏み込みつつあります。

 
 それに比べて、ロシアの言い分を真に受けて国会のロシア非難決議に反対したれいわ新選組の連中は今回の侵略を見ぬふりをしています。

●れいわのせいで全会一致のロシア非難決議は叶いませんでした。

 今回は喧嘩両成敗の話ではありません。こういう時に限って、山本太郎太鼓持ちの三流文化人のように『ウクライナNATOに接近したから』とか『NATOは東に拡大しないというベーカーの約束』とか『親ロ派住民の虐殺』とか、ロシアの言い分をまともに検証もしない癖にどっちもどっちのような両論併記を言い出す頭の悪い奴がボーフラのように湧いてくる。『NATOに接近したから』ってバルト3国やフィンランドスウェーデンにも同じことを言うのかって、バカ(笑)。
 現実に今、百万人以上の避難民を作り出し、原発を攻撃してヨーロッパ中の人を危険に晒し、爆撃で子供や犬まで殺しているのはロシアです

 国連でのロシア非難決議に反対したのはロシア・ベラルーシ・シリア・北朝鮮エリトリアの5か国。国会の決議に反対したれいわの連中は人殺しのアサドと同類です。

 プーチンもトランプもルペンも山本太郎も、反グローバリズム権威主義という点ではよく似ている。これが現代のポピュリズムの潮流なんでしょう。類は友を呼ぶ、連中は民主主義の敵です。あと鳩山由紀夫も(笑)。

 ちなみに杉並区でもロシアへの抗議決議がありましたが、杉並にいる全国でただ一人の中核派の議員の決議への反対理由もれいわの言い分とそっくりでした。山本太郎は13年の選挙で中核派の支援を受けています。両者は繋がっているのでしょう。

山本太郎の支援を訴える中核派の機関紙『前進』(リンクしませんがググれば直ぐ出てきます)


 一部のバカウヨが言っているように、『憲法9条があるから日本は守れない』とはボクは思いません。でも『憲法9条だけあっても日本は守れない』(笑)のも明らかです。
 確かに護憲リベラルが言っているように、9条はバカな政府に戦争をさせない効果はある。でも、それだけでは自国を守れる訳ではありません。論理的に言うと十分条件、じゃない。

 憲法9条と同じようにウクライナはどこも侵略なんかしたことはないのに、ロシアとの間にあまりにも軍事力の差があったから侵略を招いたウクライナの例を見ても平和を守るためには軍備、外交、経済含めた抑止力が必要です。護憲リベラルの人は良く、軍備や経済を無視して『外交で』と言いますけど、具体的に日本がどんな外交をできるのか言及している人に遭ったことがありません(笑)。スウェーデンのように平和に貢献するために積極的に平和維持軍で海外派兵するという外交戦略の片りんすらない。

 一方 バカウヨはどの程度の抑止力が日本に必要なのか、議論もしない。核武装とか安易に言ってますが、コロナのワクチンすらまともに管理できない日本の政治家や役人に核兵器なんか管理できる筈がない(笑)。
 9条守れとしか言わないリベラルも核武装を唱えるバカウヨも思考停止です。バカばっかり。


 今の日本にはまともな理念もなければ政治家の能力もない。国民の民度も低い(笑)。政府は歴史に学ぶどころか捏造しようとしている(笑)。そんな日本が自主外交なんてちゃんちゃらおかしい(笑)。傲慢ですよ。

 日本は外交に頼らざるを得ないにしろ、バカ揃いの政治家とムードと情緒に流される国民で成り立つ国が外交だけで平和を守れると思ったら大間違い、です。マッカーサーが『国民の精神年齢は12歳くらい』と評した日本です。日本人にそんな智慧があるはずがない(笑)。

 日常生活でも見栄を張るとロクなことがありません。日本なんてアメリカの属国、精一杯背伸びして51番目の州、くらいが分相応というものです(笑)。憲法9条を守れ、地位協定を改善しろと言ってるんだったら猶更、51番目の州しか活路はない。
 身の程を知れ、でしょう

●先週末 キエフにいた俳優ショーン・ペンが徒歩でポーランドに避難しています。ほとんどの車には女性と子供だけが載っていて、家財は見かけないそうです。つまり、着の身着のままで逃げている人が大勢いる。


 さて、気分転換に熱海で一泊してきました。品川から電車で僅か40分、東京に通勤している人も多い地域ですから、感染リスクもそれほど高くないと思っています。

 14:00に東京を出て、熱海駅から宿へ直行、15:00にチェックインです。この日の宿はこれで4回目か5回目。レストランが経営しているので比較的ご飯が美味しい、部屋が10室くらいで人が少ないので、結構 気に入っています。

 海が見えるホールでシャンパンを飲みながらチェックイン。こういう景色を見ながら飲むと、なんでこんなに味が違うんだろう、と思いました。普段と全く違う、心理的余裕がある生活です(笑)。
シャンパンの泡の向こうに海が見える

 あとは部屋に籠って海を見ながら、夕飯までぼーっとしてるだけ。

 夕飯は夕焼けに合わせて?ロゼのシャンパンで始まりでした。ボクはお酒は強くないし、ビールなんか年に1本位しか飲みません。でも、こういうところで飲むお酒、特に泡ものは美味しい(笑)。
●赤く染まる空とロゼのシャンパ

 そこいらの海で捕れた生の伊勢海老と百合根。これは美味しかった。海老も百合根もねっとりしていて、食感が似ているからです。

 九州の平鱸。普通の鱸とは違い、旬は冬だそうです。身がしっかりしている。熱海で九州のものを食べなくても、とは思いましたが。

 静岡牛を2種類のソース(ペリグーとジュ)で。和牛は脂っこいので好きじゃありませんが、これは赤身の味がして美味しかった。柔らかいから低温調理なのかと聞いたら、ゆっくり30分焼いては肉を休め、また、ゆっくり焼いて肉を休めて仕上げたそうです。さすがプロ。低温調理は柔らかく作れますが、肉汁が出ちゃうんです。この焼き方は自分でもやってみようと思いました。

 ホワイトチョコのムースとピスタチオのアイス。ピスタチオ、流行ってます。

 食堂を外から見るとこんな感じ。これは宿のホームページから。

 東京から僅か40分の場所ですけど、テラスからはきれいな星空が拡がっていました。カシオペア座なんて何年ぶりに見たんだろう。星空なんてものが世の中にあることすら忘れていた。

 この宿で一番楽しみにしているのは海に登る朝陽です。部屋の窓の外は何も遮るものがありません。

 朝ご飯は海とオレンジジュースで始まります。朝からお酒は飲めません(笑)。

 ボケ―ッと足湯をしていても、世界からは無関係では居られません。心は痛む。

 観光などは興味ないので、12時にチェックアウトして13時過ぎには家に帰りました。たった一晩だけですが、楽しい気分転換でした。

 こんな呑気なことをやっていられるのも平和だからです。しかし、残念ながら世界にはわざわざ原発を攻撃したり、安易に核武装を唱えるようなバカが存在しています。だから平和ってものは与えられるものではなく、自ら声を出して守らなければいけないもの、と思います。