特別な1日  

-Una Giornata Particolare,Parte2-

『ヤングコーンの糠漬け』と『宴会の次にいやーなもの(笑)』

 今週は熱海の土砂崩れから始まり、鳥取・島根、広島と大雨の被害が続いています。
 熱海の映像はショッキングでしたが、鳥取・島根は人口が併せて100万人ちょっとくらいのところに30万人に避難指示がでたそうですから、かなり大変な話です。大きな被害がなければいいのですが。

 この時期になると毎年のように大雨で被害が出るようになりました
 大雨による災害は線状降水帯が居座れば、日本中どこででも起こり得ます。数年前ボクの家の近くでも浸水した家があったし、他人事ではありません。
 それだけでなく7月は大雨、8月は殺人的な酷暑、9月は台風、もはや日本の夏は災害の夏です。CO2を減らして東シナ海の温度を下げなければ、こういうことはこれからも続いていきます。
 いつの間にか、大変な世の中になってしまいました。
●たまには良い話。ドラえもんファンの中国の学者が新種の恐竜に’’のび太’’と命名しました。

 
 今週 河野太郎が白状しましたが、6月末までに4000万回のモデルナのワクチンが届くはずだったのが実際は1370万回しか届いていなかったそうです。GW明けには判っていたそうですから、都議会選が終わるまで黙ってたんでしょう。
news.yahoo.co.jp

 ワクチンに望みをつないでいた国民だけでなく、接種を急げと国から散々プレッシャーを掛けられた自治体や職域接種の準備に奔走した企業は良い面の皮です。河野太郎にしてみれば、所詮は他人事なんですね。

 来週から東京は緊急事態宣言、と言っても今までとの違いはほぼ、『酒を出すかどうかだけ』みたいじゃないですか(失笑)。

 因果関係がはっきりしないのに酒を出す飲食業にだけ負担を押し付けて、補償の不備や遅れは放置。で、オリンピックだけはやる。

 そんな緊急事態宣言、思考停止の奴隷臣民はともかく、まともな人は笑うだけでしょう。東京で酒を禁止しても大宮や横浜は酒OKなんだから、効果なんかあるわけない。東京の店だってバカバカしくなるに決まっている。

 感染防止から、ワクチンの入手、接種に至るまで、この国の政府はスーパー無能です。オリンピックなんか分不相応(笑)。


  やっとボクの家にも世田谷区からワクチンの接種券が届きました。ボク自身は既に職場で1回目のワクチンを接種しましたが、念のため公的接種会場の空きを見たら、1回目の予約を入れられるのは早くて8月20日過ぎと言ったところです。この分だと現役世代まで接種が終わるのは早くて10月末、でしょうか。

 東京で一番人口が多い世田谷区の接種スピードは速い方ではありませんが、横浜市などはもっと遅いようです。なんだかんだ言って、日本の現役世代全てにワクチンが行き渡るのは年内いっぱいかかるかもしれません。

 菅の戦略は『高齢者のワクチン接種を進めれば感染者も重症者も減るから病床も空く、そこでオリンピックをやれば支持率回復、総選挙も総裁選も勝利』というものでした。
 しかし『早期のワクチン接種』という前提は既に失われています。しかも高齢者の感染は減ったものの、若年層の感染は増えたから、感染者の合計は増加傾向にある(死者は減りましたが)。中国は現役層、ベトナムは医療関係者→労働者の順にワクチンを接種したそうですが、よく考えれば当たり前です。

 奇策は当たれば戦局の不利を補えることはあるかもしれないが、往々にして穴がある。よくある話です(笑)。イギリスやアメリカのように前もってワクチン調達や接種体制の整備を進めた上で接種を進める、というのが王道の策です。
 菅の 戦略はもはや破綻している
●それでも政治家はパーティーをやっている。インパール作戦で部下が飢え死にする中、司令官の牟田口が芸者と宴会をやってたことを想起させます。

 それでもオリンピックに固執する頑迷さは、ますますインパール作戦の日本軍みたいになってきました。インパール作戦は『食糧や弾薬などの補給は不十分でも、日本軍が攻めていけばイギリス軍は退却する』という勝手な決めつけが前提でした。
 その結果は、無数の兵士の死体が道に埋まって『白骨街道』と呼ばれた敗走と不要な作戦を進めた結果のビルマ防衛破綻、です。


 
 戦後の日本人はボクも含めて、戦前は遠い昔、もうあんな馬鹿なことは繰り返さない、と考えていたと思います。しかし、そうではなかった。日本人の愚かさは戦前も戦後も大して変わっていない
 政府だけでなく、国民も含めて、感染拡大必至のオリンピックすら防げないのだから、日本人はまた戦争(負け戦)をやってしまうでしょう。


 
 マスク生活からの脱却や経済の回復は来年にずれ込みそうです。宴会なんて野蛮な風習は、もう二度と復活してほしくありませんが、デルタ株や新たに生まれるであろう東京五輪株などの影響によっては更にずれ込む可能性もありそう。

 『嘘と愚かな判断しかできない政治家』、『感情論に現実逃避してばかりの国民』、『忖度と商売第一のマスコミ』が加速させる負のスパイラルを繰り返しながら、この国は衰退していくのでしょう(笑)。

●近所のイタリアンで。ヤングコーンの糠漬けと生ハム。発酵食品同士ですから、ワインとも相性がいいんです。ここで教えてもらってから、家でも糠漬けとワインを組み合わせるようになりました。

●アスパラとホタテの冷製パスタ。北海道の素材をフルーティーなオリーブオイルがまとめています。今まで冷製パスタなんか興味なかったのですが、これは今年食べたパスタでは一番、美味しかった(笑)。



 さて、今の世の中、不要なものも多すぎると思います。
 金融やコンサル、広告代理店のように、あまり人々の役に立っていないわりにデカい面をしている仕事がそうです(笑)。無能な政治家やポピュリズムを煽るマスコミはその最たるものでしょう。
 不要な洋服であふれかえっているクローゼットのように、世の中には余分なものが多いから本当に困っている人のところに手が差し伸べられないのではないでしょうか。
●今や野党ヒアリングにも参加している開示請求クラスタのWADA氏がとうとう、バカ揃いのれいわ支持者にブチ切れたところ。ネトウヨとれいわ支持者は同類、というのは本質をついています。

 社会的な習慣で不要な物と言えば、もちろん『宴会』という野蛮な風習。次は『電話』だと思います。

 この前 我が家にあるコードレス電話が反応しなくなりました。電話自体は鳴るのですが、子機がウンともスンとも言いません。どうやら子機の電池が寿命を迎えたらしい。20年以上は使ったので文句はないですけど、今 我が家では留守番電話のメッセージの録音と再生、消去しか使えません。 
 でも、全然困らない(笑)。

 この世の中でボクは宴会の次に電話が嫌いです。
 電話だけでなく手紙も好きじゃありませんが、こちらは電話ほどは害はない。手紙が嫌なのは自分の汚い字を晒すのが、まるで自分が丸裸で街中を歩いているような気がする(笑)からです。自分の字の汚さだけでなく、みっともない自意識まで恥ずかしげもなく晒しているような気がする。昔の私小説や日本の四畳半フォークと同質の下品さを感じるんです。
 自分の書いた字から滲み出してくる自分の卑しさ、マヌケさをなんで自ら他人様に晒さなくてはいけないのでしょうか。人間って慎みも大事だと思うんですよね(笑)。

 でも手紙は、読まない&スルーすれば実害は少なくて済みます。達筆な人や自分の人格に自信を持ってる人は書けば良いと思うし、便箋などが美しかったりする手紙もある。あとは自分が出さなければ良いだけです(笑)。


 一方 電話はこちらの都合に関係なく、音という物理的な圧力が自分の時間・空間に土足で踏み込んできます。
 ボクの普段の生活は、仕事でも家庭の中でも、世の中の嫌なことから如何に距離を置くかの無駄な努力(笑)が多くを占めています。いかにバカを相手にせず、人生に不要なものに煩わされないようにして、自分の心を如何に平静に保つか懸命なんです(笑)。そこに電話は土足で入り込んでくるのですから、全く許せない。

 少し前 経済評論家の山崎元氏がダイヤモンド・オンラインで電話不要論を唱えていました。言ってることはボクと同じようなことでした。許可なしに勝手に人の時間・意識に入り込んでくるなんて勘弁してほしいってことです。
diamond.jp

電話って暴力だと思います。乱暴すぎる。

 それでもボクは、ネットのADSL回線のために仕方なく固定電話に入っていました。けど、ボクは電話には一切出ません。本当に用があるのなら電話機の伝言に入れればいいし、こちらは必要なものだけを選んで、精神状態が安定している時にレスポンスを返す。

 そういう態度を長年続けていたら電話は殆どかかってこなくなりました(笑)。今 家にかかってくるものは99%が世論調査と売り込みの電話ばかりですから、ますます電話に出る必要がなくなりました。留守電に世論調査の電話が入るようになると、そろそろ選挙かなーと思います(笑)。

 じゃあ、スマホは?こちらは元々着信音を切ってあります。着信履歴が入っていたら、ただ消去するだけ~(笑)。
 時々 待ち合わせのために携帯番号を教えてくれ、という奴が居ますけど、信じられません。ボクは奴隷じゃありません。普段歩いている時まで、なんで電話に出なければいけないのでしょうか(笑)。

 ボクは外出の時は常にiPODで音楽を鳴らしています。そうやって耳を塞いでいるんです(笑)。
 東京の街に出ると、けばけばしい看板や雑音、それにバカが多くて、まるで街中に瘴気が充満しているようです。墓場の方が未だマシだと思う。

 そんなところでは、iPODの音楽で耳を浄化して気分を平静に保っていなければとても耐えられません。
 今だったらマスク+真っ黒なサングラス+iPODの音楽で外部の悪を遮断しています。マスクにも顔が隠れるという効用はある。感染予防だけでなく、瘴気に満ちた外の世界から多少は守られていると言う安心感がある。街にいる時は、できれば宇宙服でも着て外界の情報を完全に遮断したいくらいです。

 じゃあ、お前は電話をかけないのかって?はい。かけません
 料理屋の予約と金融機関の多段階認証以外でこちらから誰かに電話したことなんか、この20年以上一度もありません。用なんかないもん。
 それに、自分がされたら嫌なことは他人にもしない。ボクにもそれくらいの倫理はあります(笑)。


 電話って人の都合を顧みないことを前提にした暴力装置だと思います。
 まだまだ消防とか医療など緊急時には必要かもしれませんが、だったら電話は緊急手段ということにして、普段の生活習慣からは早く無くなって欲しい。人と人とも思わない電話って、もはや人権の問題じゃないか、と思います。
 宴会や電話、人類がこの野蛮な風習から脱却できるのはいつになるでしょうか(笑)。